モーターショー
更新日:2021.11.22 / 掲載日:2021.11.22
新型「QX60」 中国向けモデルは現地生産&専用仕様に
日産の海外向け高級車ブランドのインフィニティは11月19日、中国・広東省広州市でスタートした広州モーターショー2021において、新型SUV「QX60」を公開した。同モデルは今年6月に北米向けモデルを発表、今秋より販売開始されているが、中国市場向けモデルについては現地生産を行うとともに、中国専用の仕様となることが明らかにされた。
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パワートレーン構成を変更 2.0リッターターボエンジンを搭載
新型QX60は今年6月時点で累計販売台数が40万台を超えるなど、インフィニティの中核モデルに据えられる3列仕様のクロスオーバーSUV。今年6月の発表時には、PR用のイメージフィルムにハリウッドスターのケイト・ハドソンが主演したことも話題となった。
今回の発表で最大のトピックスが、中国向けとして販売される同モデルが現地生産となること、そして中国専用のパワートレーン構成となることだ。北米向けモデルは3.5リッターV型6気筒エンジンと9速オートマチックトランスミッションの組み合わせだったが、中国仕様は2.0リッターターボエンジンと9速オートマチックトランスミッションの組み合わせとなる。この変更については、中国特有の嗜好を反映したものとしている。
インフィニティのペイマン・カーガー会長は「中国市場はインフィニティにとって重要エリアの一つ。第2世代のQX60を中国で現地生産することで、中国のお客様の期待と満足に応えることができます」と述べている。
存在感を示すエクステリアデザイン 内装は温かみのあるものに
新型QX60は調和とバランスをエレガントに表現したエクステリアデザインで、存在感を前面に押し出したスタイル。すっきりとしたボディラインとスタイリッシュな曲線がバランスよくデザインされ、シャープで洗練性のある20インチホイールが印象的に映える。
いっぽうで室内は、本革張りのシートやパーフォレーテッドウッドなどの天然素材を使用し、温かみのあるキャビンに仕立てられた。2列目シートはゆったりとした空間を確保しつつ、3列目シートへのワンタッチエントリーを可能とするなど機能性も兼備。広い開口部を特長としたラゲッジルームも備え、フレキシブルな利用を可能としている。
東風インフィニティ社長兼インフィニティ中国マネージングディレクターのケビン・マオ氏は「新型QX60は中国における礎となるモデル。先だって発表したQX55、QX50と併せて、今後の成長が楽しみ」と期待を寄せた。また、東風インフィニティ副社長のGao Zhenghao氏は「並外れたデザイン、快適性、テクノロジーを贅沢なインテリアに融合させた新型QX60は、よりラグジュアリーな生活をもたらす一台となっています」とコメントした。
中国で販売される新型QX60の詳細については、近日中に発表予定としている。