モーターショー
更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.02.15
米国日産 フロンティアのカスタムモデルをシカゴオートショーへ出展

米国日産は、現地時間の2月12日から21日まで開催中のシカゴオートショーへ出展する車両の概要を発表した。
2022年モデルのフロンティアは、カスタム車が3台と、2021年レベルラリーに出場した車両の計4台。そして新型「Z」やクロスオーバーEV「アリア」など最新モデルも登場する。
ダットサンの現代風アレンジなど、フロンティアのレトロかつモダンな3つのカスタマイズ
ピックアップトラック・フロンティアのカスタムモデルは、ニッサン・デザイン・アメリカ(NDA)によってカスタマイズされた「プロジェクト72X」「プロジェクト・ハードボディ」「プロジェクト・アドベンチャー」の3台が出展される。S、SV、PRO-4Xという異なるグレードの車両をベースに、市場で入手可能なパーツやアクセサリーと、カスタムパーツやカスタム・グラフィックを組み合わせて製作された。トラックをキャンバスに見立てそれぞれのスタイルに仕上げた3台で、NDAがフロンティアのカスタマイズの可能性を提示する。
ダットサン720の現代風アレンジ「プロジェクト72X」


プロジェクト72Xは、日産を代表するトラック、ダットサン720を現代風にアレンジしたもの。「リルハスラー」と呼ばれる720は、アウトドアに最適で遊び心ある、手頃な価格のトラックとして知られた。今回のカスタマイズでは、グレーを基調としたエクステリアとグラフィックで、モダンかつクールな雰囲気を演出。ホワイトペイントのスチールホイール、2.5インチのリフトアップキット、キャブの後ろに取り付けられたスポーツバーが、その雰囲気をさらに強めている。
D21 “ハードボディ” をイメージ「プロジェクト・ハードボディ」



プロジェクト・ハードボディは、こちらも日産を代表するトラック、D21 “ハードボディ” へのオマージュを込めたもの。今回、フロンティア クルーキャブSV 4×4をベースに製作された。3インチのリフトアップキットに、NDAで設計・加工されたクラシックなハードボディ・ブロックスタイルのホイールと、ベッドマウントのスペアタイヤキャリア、そして80年代風のシャドーアウトラインを施したドアグラフィックが特徴となっている。
フロンティアでアメリカの旅へ「プロジェクトアドベンチャー」

3つ目のプロジェクトアドベンチャーは、クルマで移動し楽しむアウトドア “オーバーランディング” をイメージしNDAがアレンジしたもの。フロンティア クルーキャブPRO-4Xをベースに、5インチのリフトアップキット、34インチのマッドテレインタイヤ、ルーフバスケット、スカイテント、NDAが設計・製作したカーボンファイバーシュノーケルを装備する。このクルマの最大の特徴は、アメリカ大陸の地図をモチーフにしたボディラッピングで、広い国土を示し、フロンティアで旅に出ることを促している。


オフロードラリー出場車「レベルラリー フロンティア」
もう一台のレベルラリー フロンティアは、2021年10月に開催された女性限定のオフロードラリー「レベルラリー」に出場した車両。日産から「チームワイルドグレース」として出場した全米最長のオフロードラリーは、電子機器を一切使わず、地図とコンパスとロードブックだけで8日間・1,500マイルの行程を走行。
ボディは、1980年代の日産のオフロード・レーサー・チャンピオンのレトロな赤、白、青の塗装をイメージしたもの。そしてNISMOオフロードパフォーマンスエキゾースト、NISMOオフロードパフォーマンスサスペンションキット、4インチオフロードライト、NISMOオフロードAXISホイールなど、さまざまなNISMOオフロードパーツを装備し、競技用に改造された姿となっている。