モーターショー
更新日:2022.06.09 / 掲載日:2022.06.09
今夏の欧米はメルセデスベンツ一色? 国際イベントへの出展概要発表

メルセデス・ベンツの旧車に関するサービスを担うメルセデス・ベンツ・ヘリテージは現地時間の6月7日、2022年夏に欧米で開催される国際的な自動車イベントへの出展予定を公表した。今回の発表では、ミッレ・ミリア(イタリア)、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(イギリス)、ル・マン・クラシック(フランス)、ペブルビーチ・オートモーティブ・ウィーク(アメリカ)など、6月から8月にかけて開催されるイベントについて言及している。
ベンツのモータースポーツの歴史を振り返る機会に

(ル・マン・クラシック2010にて)

(ペブルビーチ・コンクール・デレガンス2021にて)
メルセデス・ベンツ・ヘリテージでは一連のヒストリックカーイベントを通して、ブランドが持つモータースポーツの歴史に生命を吹き込むと意気込む。特に70年前から続くメルセデス・ベンツSLのユニークな足跡を振り返る予定で、1952年のミッレ・ミリアでのW194初公開から、同年のル・マン24時間レース制覇、そして1955年のミッレ・ミリアでのW198優勝など、その創成期から現在に至るまでの姿を追うという。
責任者のマーカス・ブライトシュヴェルト氏は「今シーズンも多くの国際的な自動車イベントが開催されることを嬉しく思っています。これらの魅力的なイベントは、モビリティのヘリテージにとって貴重なものです。また、歴史を認識することは、世界最古の高級車メーカーである私たち自身の戦略的発展に極めて重要です。私たちはその革新的な歴史から、モビリティの変革に関する現在の疑問に対する答えを見出しているのです。私たちのブランドのファンの方々とお話しし、世界のクラシックカーコミュニティと交流できることを楽しみにしています」と語った。
ミッレ・ミリア(イタリア) 300 SL クーペ(W198)3台でレース参加



「世界で最も美しい自動車レース」と称されるミッレ・ミリアは、6月15日~18日の開催。今回はメルセデス・ベンツ 300 SL クーペ(W 198)3台で1,600kmのレースに挑む。メルセデス・ベンツは同イベントにオートモーティブ・ヘリテージ・パートナーとしても関わっている。
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(イギリス) AMGと共にブランドの歴史と未来を紹介



(中・右画像)メルセデス・ベンツ 300 SLR “658” レーシングスポーツカー (W 196 S)(グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2018にて)
6月23日~26日にかけて開かれるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは、「The innovators – masterminds of motorsport」というテーマが掲げられる、世界最大級かつ最も高級な自動車クラシックイベントのひとつとして名高い催し。これにはメルセデスAMGと共に参加、ブランドの歴史と未来を紹介するとし、300 SLR(W 196 S)、ザウバーC9、メルセデス・ベンツ190E 2.5-16 エボリューション、450 SL(R 107)といった車両が登場予定。
ル・マン・クラシック(フランス) 展示とドライビングセッションで参加

2002年開始、2年に一度開催され今年で10回目を迎えるル・マン・クラシック(6月30日~7月3日)には、展示とドライビングセッションで参加。展示では、1894年のパリ-ルーアンレースから近年のF1まで、フランスで得た勝利の足跡に焦点が当てられる。
ペブルビーチ・オートモーティブ・ウィーク(アメリカ) 300 SL “ガルウィング”と北米を結んだ地

今年で71回目を迎えるペブルビーチ・コンクールデレガンス並びにペブルビーチ・オートモーティブ・ウィークは、8月17日~21日の開催。1953年当時にメルセデス・ベンツの米国担当インポーターを務めていたマキシミリアン・E・ホフマンが、300 SL ガルウィングの市販化に大きく関わったとされる歴史があることから、メルセデス・ベンツは現在、カリフォルニア州に独自のクラシックセンターを構えるなど重要なエリアとしている。