モータースポーツ
更新日:2021.10.11 / 掲載日:2021.10.11
「ホンダHPDリッジライン」米レベルラリーに参戦
アメリカホンダのエンジニアチームは、10月7日から開催される、アメリカ南西部の砂漠を女性だけで走破するオフロードナビゲーションイベント「2021 レベルラリー」に参戦すると発表した。
「ホンダHPDリッジライン」で8日間のオフロード走行に挑む
ホンダのオハイオ州にある北米自動車開発センターのリズ・ロング氏とターシャ・クルーグ氏の2人のエンジニアが、2021年型「ホンダHPDリッジライン」を駆り、10月7日から16日までの8日間におよぶ過酷な大会に参加する。
ネバダ州の砂漠をスタートして1,500マイルに及ぶオフロードを走破し、南カリフォルニアのインペリアル砂丘でゴールする、米国最長のオフロードラリーにホンダが参加するのは今年で3年目となる。このラリーはスピードを競うものではなく、GPSや携帯電話のナビゲーションを使わずに、険しい地形を戦略的に進んでいくというユニークで過酷なイベント。ドライバーは地図、コンパス、ロードブックを使い、方位、隠れたチェックポイント、時間、距離といった伝統的な要素を頼りにゴールを目指す。
X-Crossクラスのチームサンドモード #208として参戦するロング氏とクルーグ氏は、1日10~12時間のオフロード走行を行い、ホンダ HPD リッジラインのハンドリング、能力、耐久性をテストする。これまで2019年のレベルラリーでは、ホンダパスポートを駆ってX-Crossクラスで3位に入り、新人賞を獲得している。
砂漠という過酷な環境下でテストされるHPD リッジライン
ホンダのシャシーに関するテストエンジニアであるロング氏は、サブフレームとサスペンションのテストを通じて、ホンダとアキュラの車の信頼性を確保する業務に就いている。このテストには、実験室内と実車での強度、耐久性、市場性の分析が含まれる。また、ホンダのエンジンシステムとドライバビリティテストエンジニアであるクルーグ氏は、エンジンのキャリブレーションを行い、実際の環境下で車両がスムーズに動作するようにテストを行っている。
2人のエンジニアはレベルラリーを通して、HPD リッジラインの過酷な環境下でのテストをさらに進める。このチームのHPD リッジラインは、オイルパンと燃料タンクのスキッドプレート、カスタムフロントリカバリーポイント、サスペンションリフトキット、オールテレインタイヤなど、オフロード性能をさらに高めるためのライトモディファイを施している。さらに、よりスポーティなサウンドのカスタムエグゾーストと、ベッド内のデュアルフルサイズスペアタイヤキャリアが装備されている。
また、ルーフレール、クロスバー、バスケット、ドアバイザー、カーゴネット、インベッドトランクカーゴディバイダー、オールシーズンフロアマットなど、ホンダ純正アクセサリーのパーツを採用。リッジラインのHPDパッケージは、ユニークなグリルトリートメント、ブラックフェンダーフレア、アグレッシブなブロンズカラーのホイール、HPDの特別なグラフィックなどにより、より逞しい外観を実現した。
クルーグは、「今年のレベルラリーに興奮しており、このようなユニークなイベントに参戦することを楽しみにしています。レベルラリーは、2021年HPD リッジラインの能力を証明する優れた場であり、ベストを尽くして今年のラリーがどんな新しい冒険をもたらすかを見届ける準備ができています」と語った。
2021年のHPD リッジラインに施されたレベルラリーの特別なラッピングは、ホンダのエクステリアデザイナーであるリリ・メリキアン氏がデザインしたもので、HPD リッジラインの頑丈さを強調している。このラッピングは、パフォーマンスとパワーを表現したもので、オレンジ、赤、金、黒のラインがボディに伸びており、イベントの砂漠の風景の移り変わりにインスピレーションを受けている。また、オレンジのラインは、2022年のホンダ パスポートでデビューしたホンダの「トレイルスポーツ」から直接インスピレーションを受けたものだという。
ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメントについて
ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント社(Honda Performance Development, Inc. (HPD)は、アメリカン・ホンダ・モーター・カンパニー、Inc.の完全子会社であり、北米におけるホンダとアキュラのすべての高性能レースプログラムを主導している。HPDは、パワートレイン、シャシー、エレクトロニクス、パフォーマンスパーツの設計・開発、および技術・レースサポートが専門。ホンダとアキュラのアマチュアおよびプロのモータースポーツレーサーに部品とレースサポートを提供しており、カートやクォーターミゼットから最高レベルのプロレースまで、あらゆるレーススタイルでホンダのレース製品を利用できるよう、レースプログラムのパレットを継続的に拡大している。