中古車購入
更新日:2023.06.02 / 掲載日:2023.06.02
プロト「カーユーザーレポート2023」公表 中古車購入者の下取り価格の意識強まる
プロトコーポレーション(名古屋市中区)はこのほど、2023年2月に実施した「自動車に関する総合アンケート」の結果を「プロト カーユーザーレポート 2023」としてまとめ、公表した。
「プロト カーユーザー レポート 2023」は、日本国内に在住する20歳以上の自家用車保有者で、かつ中古車ユーザーの4,120サンプルを対象に、現保有車の実態や自動車購入時の意識等を調査することで、今後の自動車マーケットの動向を探るための基礎データ作成を目的として1999年から実施している定点調査。
購入時の情報収集「下取・買取価格」が前回調査と比べ上昇

「現在主に運転している車の購入時に情報収集で利用したメディアに関して、それぞれのメディアを使って情報収集した内容をすべてお知らせください」の問いに対し、「各車種の購入相場」が13.6ポイント下げたものの、40.5%でトップに。次いで「各車種のカタログ・スペック情報」38.1%、「各車種の口コミ・レビュー」32.5%が続いた。
また、前回調査と比べて、「下取・買取価格」が24.1%(前回比較+10.7ポイント)、「販売店の口コミ・レビュー」21.3%(前回比較+6.6ポイント)と割合が増加している。
インフレ・物価高の影響により、下取・買取価格も含めたトータルでの支払い価格を意識し、販売店への信頼・安心を求めたユーザーの高まりが伺える。
20代で「ローンや月々支払額」を基準に予算決定したが23%

「あなたが現在主に運転している車を検討・購入した際、おおよその予算はどのようにして決定しましたか」の問いでは、「欲しい中古車の相場を調べて、決定した」が32.2%でトップ。次いで、「貯蓄額・資産額」が21.5%、「ローンや月々支払額」16.1%と続く。
年代別にみると、20代で「ローンや月々支払額」を基準に決定しているユーザーが多い。
予算決定の基準は、20代も若年層では可処分所得を意識して決定しており、ワンランク上の車購入などを検討するユーザーは少なくなってきていると思われる。
40%が販売店へ事前に問い合わせをしなかった

「あなたが現在主に運転している車を検討・購入した際、事前に販売店にお問い合わせしましたか」という問いに対し、販売店への事前問い合わせについて、「問い合わせしなかった」が40%でトップ。続いて、「見積り依頼」34.8%、「電話問い合わせ」26.3%となった。
地方別にみると、「四国」で「特に問い合わせをしなかった」が49%で最も高い結果に。
Web上での中古車コンテンツが年々リッチ化しており、問い合わせせずとも十分な情報収集ができているユーザーが多くなっていることが要因のひとつだと考えられる。
調査概要
調査目的 | 以下3点を明確にする: ・現在運転している中古車の状況 ・買い替えしたユーザーに関する状況 ・車を購入するまでの行動・意見 |
調査対象者 | 【性別】男女 【年齢】20歳以上 【地域】日本全国 【抽出条件】世帯で中古車を所有し、主に運転している |
回収サンプル数 | 4,120サンプル |
サンプル割付 | ※下表参照 |
調査方法 | インターネットによるアンケート調査(調査実施機関:マクロミル) |
調査期間 | 2023年2月21日(月)~2023年2月23日(水) |
聴取設問数 | 30問 |
サンプル割付
回収サンプル数 | ||
エリア別
|
北海道(北海道) | 220 |
東北(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県) | 417 | |
北関東(茨城県、栃木県、群馬県) | 340 | |
首都圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県) | 665 | |
甲信越(新潟県、山梨県、長野県) 257 | 257 | |
北陸(富山県、石川県、福井県) | 145 | |
東海(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県) | 561 | |
近畿(大阪府、滋賀県、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県) | 456 | |
中国(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県) | 283 | |
四国(徳島県、香川県、愛媛県、高知県) | 149 | |
九州(福岡県、佐賀県、長崎県、大分、県熊本県、宮崎県、鹿児島県) | 536 | |
沖縄(沖縄県) | 91 | |
合計 | 4,120 |
カーユーザーレポート2023
https://www.goo-net.com/business/research/pdf/CUR2023_digest_Goo-net.pdf
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