中古車購入ガイド
更新日:2022.06.24 / 掲載日:2022.06.24
【トヨタ C-HR】相場が下がって買いやすくなった人気SUV
SUVブームの2016年12月に登場したクロスオーバー、トヨタ C-HR。当時は日産ジューク、ホンダ ヴェゼルなどのコンパクトSUVがライバルだったが、C-HRの斬新なデザインはひと際目を引いた。登場から5年以上経過した現在、中古車市場には非常に多くの物件が流通している。また、発売からしばらくは高値安定のモデルとして有名だったが、ここ最近は手が出しやすくなったことも注目点。今回はC-HRの改良遍歴と中古車相場をみていこう。
トヨタ C-HRってどんなクルマ?
新型クロスオーバーとして登場したトヨタ C-HR。プラットフォームは、前年に登場した4代目プリウスに続いて2番目となるTNGAを導入。世界のさまざまな道での走行テストを重ね、運動性能にこだわったのが特徴である。また発売前の2016年5月、トヨタガズーレーシングがC-HRでニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦するなど、スポーツイメージも押し出していった。ボディサイズは、全長4360mm、全幅1795mm、全高1550mmと、SUVとしてはロー&ワイドプロポーションで、立体駐車場にも対応している。エクステリアは、「センシャル スピードクロス」をキーワードに、スピード感のある独創的なデザインが特徴。インテリアは、メーターを中心とした操作パネルをドライバーに向けて配置するなど、スポーティカーのような雰囲気に仕立てられている。
パワートレインは、1.2L 直4ターボと1.8Lハイブリッドの2つを設定。前者が4WD(後に2WDも登場)、後者が2WD(前輪駆動)となっている。特にハイブリッド車では、クラストップレベルの30.2km/L(JC08モード)という低燃費を実現した。安全面では、「トヨタセーフティセンスP」を全車標準装備するのもトピックだ。
改良遍歴は?
2017年8月、ツートーンのボディカラーが選べるようになった。モノトーン8色のボディに、ブラックまたはホワイトのルーフ、ピラー、ドアミラー、リアスポイラーを組み合わせることができる。
2018年5月の一部改良では、1.2Lターボ車に2WDが選べるようになった。また、LED化した大型ヘッドランプを新たに標準装備(一部グレードを除く)。
2019年10月、マイナーチェンジを受けた。エクステリアは、エアインテークが左右に広がり、フォグランプを上部に配置。これによりワイドなデザインを強調した。一部のグレードでは、リアコンビランプにもシーケンシャルターンランプを採用。また、スポーティモデル「GRスポーツ」も登場。こちらには、専用本革巻きステアリング、専用エクステリア、専用チューニングサスペンションなどが与えられる。インテリアは、ディスプレイオーディオ、DCMを全車標準装備。さらに1.2Lターボには、変速や発進操作をアシストするインテリジェントMTを採用した6速MTを設定。安全面では、インテリジェントクリアランスソナー、リアクロストラフィックオートブレーキ、パノラミックビューモニターなどもオプション装備となった。
2020年8月、一部改良を実施。今回の改良はトヨタセーフティセンスの機能向上がメインで、検知対象に歩行者(夜間)、自転車(昼間)、交差点を右折する時に直進してくる対向車などが含められた。さらに、低速時の事故予防をサポートする低速時加速抑制機能、緊急時操舵支援機能も新たに追加。そのほかロードサインアシスト、バックガイドモニターが全車標準装備となった。
トヨタ C-HRの主要グレード
グレード構成は、ハイブリッド車が「S」と「G」、1.2Lターボが「S-T」と「G-T」で展開される。「T」はターボを意味すると考えれば覚えやすいだろう。ターボ車は当初7速変速可能なCVTが組み合わされたが、マイナーチェンジで6速MTも選べるようになった。また「S」と「S-T」では「GRスポーツ」仕様も設定。ここではグレード別の中古車相場をみていこう。
「S」
「S」は、ハイブリッド車のエントリーグレード。215/60R17タイヤ&アルミホイールを採用し、室内はブラックで統一されファブリックシートを採用する。なお、「GRスポーツ」仕様が設定されるのも特徴で、こちらには専用フロントグリル&リアバンパー、225/45R19のタイヤ、専用スポーティシート、専用インテリア、チューニングサスペンションなどが与えられる。中古車平均価格は、「S」が187万円、「S GRスポーツ」が268万円。
「S-T」
ターボ車のエントリーグレードが「S-T」。装備内容は「S」とほぼ同じ内容となっており、パワートレインの違いが中心となっている。また、「GRスポーツ」も同様に設定される。物件数は「S」の半分程度となっており、基本グレードのなかで最も少ない。中古車平均価格は、「S-T」が186万円、「S-T GRスポーツ」が242万円。
「G」
ハイブリッド車の上級グレードが「G」。225/50R18タイヤ&アルミホイールを採用し、メッキのドアベルトモールディング、ピアノブラックのドアウインドウフレームモールディング、LEDフォグランプを採用してエクステリアの高級感を演出。インテリアは、ブラックの上級ファブリック&ブラウンの本革を組み合わせたシート表皮を採用するほか、リコリスブラウンのインテリアなど、ラグジュアリーな仕立てとなるのが特徴。中古車平均価格は212万円と手頃で、物件数は最も豊富。C-HRを探すなら、まずは「G」を中心に探すとよいだろう。
「G-T」
ターボ車の上級グレードが「G-T」。装備内容は「G」とほぼ同じ内容。「S-T」と比べて物件数が多く、ターボ車を探すならこちらがオススメ。中古車平均価格は210万円と、ハイブリッドとほぼ同程度となっている。
※上の記述は、2016年発売モデルについてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。中古車平均価格は2022年6月時点のデータ。
まとめ
装備の違いとパワートレインの違いで、4グレードに大別できるC-HR。エントリーグレードの「S」および「S-T」は物件の割合が少なめ。とはいえ全体の物件ボリュームが多いため、こだわりがあるなら十分探すことが可能。相場も「G」系と比べて15万円ほど低いので、予算重視ならねらう価値はあるだろう。一方、装備充実の「G」系は豊富な物件が魅力で、ボディカラーなどの選択自由度も高い。特にハイブリッド車の「G」が探しやすい。
ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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