中古車購入ガイド
更新日:2023.05.09 / 掲載日:2023.03.28
【中古車価格の仕組み】似た条件で価格差があるのはなぜ?

中古車の価格にまつわる疑問に答える「中古車価格の仕組み」シリーズ。ユーザーから集めた素朴な疑問について、中古車に詳しいグーネットマガジン編集部がわかりやすくお答えします。
質問:年式や走行距離が似た条件で価格差があるのはなぜ?
答え:装備やコンディションなど中古車の価格には様々な要素が関係します
同じような条件の中古車を比べたときに、どうして価格差があるのか?という疑問です。そうですよね。同じような条件なら金額も同じになるはず。もしかしたら、高いお店で買うと損をするのかも……なんて心配になってしまう。
まず、中古車の価格を左右する要素ですが、年式と走行距離以外にもいくつか存在します。
代表的なのは、グレード・装備、コンディション、ボディ色といったところでしょうか。
一般的に中古車は、ユーザーから直接仕入れたクルマ以外は、中古車オークションで仕入れます。
毎日多数のクルマを売買するオークション会場では、売買するための判断基準として、専門家の見立てによってカルテのような情報が作られ、紐づけられます。
オークションには現地で現車を確認して入札する参加者のほかに、多くの業者がオンラインで参加しますから、現物をみることなく、クルマの価値がわかるように工夫されているわけです。この情報をもとに複数の販売店が競りをおこなって、中古車は全国に流通していきます。
グレードや装備といった条件が人気車の要素を満たしていればいるほど、高値で早く売れる可能性が高いわけですから、同じ年式、走行距離のクルマでも、中古車価格には差がつくことになります。

こうした中古車としての商品価値以外にも、販売金額に影響する要素があります。
たとえば先ほど中古車オークションの話をしましたが、ユーザーからの直接買取りであれば、同じ利益だとすれば価格を安くすることができます。また、中古車は需要と供給によって価格が上下するため、みんながクルマを欲しがる春先などの需要期は価格が高くなる傾向にあります。販売店の経営方針も価格を左右します。たとえば、地元ユーザーをターゲットに手厚いサポートを売りにするお店と通販メインで薄利多売のお店といったように。
同じ値段であれば、より新しいクルマ、より走行距離の少ないクルマを選ぶことが正解だと思いがちですが、中古車の価格はそれ以外にも要素があることは覚えておきたいところ。
何台も中古車情報や販売店の詳細をチェックするのは手間がかかるかもしれません。ですが、クルマというのは高い買い物。しっかり調べて、納得のいく買い物ができるといいですね!