中古車購入ガイド
更新日:2023.05.09 / 掲載日:2023.03.14
【中古車価格の仕組み】年式と走行距離、価格に影響するのは?

中古車の価格にまつわる疑問に答える「中古車価格の仕組み」シリーズ。ユーザーから集めた素朴な疑問について、中古車に詳しいグーネットマガジン編集部がわかりやすくお答えします。
質問:年式と走行距離、価格に影響するのは?
答え:中古車価格に影響が大きいのは年式です
中古車の価格を左右する要素として年式と走行距離は、どちらも大きな影響を与えます。では、どちらがより影響が大きいのかというのが質問の内容ですね。おそらく、質問者の意図としては、少しでも中古車を安く買いたいのだけれども、どちらを妥協するのが得につながるのかを知りたいのだろうと想像しました。
年式と走行距離、価格に影響するのはずばり、年式です。
グーネットには中古車物件に加えて、車種別の中古車価格相場を調べる機能があります。相場は「価格と年式」、「価格と走行距離」、「年式と走行距離」の3パターンから表示させることができ、物件数とともに多いところは色が濃く表現されるので、そのモデルがどういった相場を形成しているのかを視覚的に理解することが可能となっています。
たとえばトヨタ プリウスを見てみましょう。「価格と年式」で表示させるとこのようなグラフになります。

グラフの色の濃いエリアが左下と右上に分かれていることがわかるでしょう。ここから分析できるのは、プリウスの中古車で物件数が多いのは、10年落ち程度の中古車が50万円から80万円程度のグループと、150万円から200万円以上のグループに集中していることです。そして、年式ごとに階段的な分布となっていることが見て取れます。

一方、「価格と走行距離」のグラフでは、ふたつのグループが上下にできています。ただ、注目したいのが、「5万kmー7万km」と「7万kmー9万km」の縦ライン。同じ走行距離でも、価格差が大きく開いています。これはつまり、走行距離よりも価格に影響する要素があることの証明になります。
以上のことから中古車の価格に大きく影響する要素は年式であると言えるでしょう。気を付けたいのが、同じモデルでも年式によってクルマの性能が大きく異なっている場合があります。それがマイナーチェンジなどの大幅改良。当然、大幅改良後のモデルは評価が高く、価格が大きく上昇する要素となります。それをあえて狙うのも作戦ですが、気が付かずに、改良前のモデルを購入してしまうケースもあるので気を付けたいですね。