中古車購入ガイド
更新日:2023.05.09 / 掲載日:2023.04.07
【中古車価格の仕組み】修復歴ありとなし、具体的にどう違うの?

中古車選びにまつわる素朴な疑問にお答えするコーナー。今回のテーマは「修復歴」について。中古車に詳しいグーネットマガジン編集部がわかりやすく解説します。
質問:修復歴ありの車両ってどんな状態? やっぱり避けるべき?
答え: 車体の骨格を修理した車両のこと。価格次第で選ぶのはあり。
修復歴という表記を見ると、事故車というネガティブなイメージが付きまといます。中古車の商品性を左右する大きな要素ゆえ、ユーザーだけでなく販売店も敏感になる言葉でしょう。この「修復歴あり」という言葉、具体的にどのような状態の車両なのでしょうか。また、事故車との違いも気になるところです。
修復歴車とは?
修復歴車とは、日本自動車査定協会(通称:日査協)が定めた部位を交換ならびに修復(修正・補修)した車両と定義されています。例えば、ボンネットがあるタイプの場合、フレーム(サイドメンバー)、クロスメンバー、インサイドパネル、ピラー、ダッシュパネル、ルーフパネル、フロア、トランクフロアがそれに該当します。ただしネジ止めされた部位は骨格に該当せず、たとえ修理や交換が行われていても修復歴車になりません。
修理歴車、事故車との違いは?
前述の通り、修復歴車とは日査協が定めた言葉です。それに対し修理歴車は、文字通り過去に修理が行われた車両を指します。例えばドアに付いた傷を直したり、バンパーを破損して交換するなどは、修理歴車となります。事故車も同様に、過去に事故を起こした車両を指し、修理歴車や修復歴車になるのは車両の損傷の度合いで異なってきます。

修復歴ありは避けるべき?
修復歴なしの車両と比べて、メリットとデメリットが明確にあります。メリットは、車両本体価格が安くなる傾向にあること。例えば予算がかぎられている場合、あえて修復歴ありをねらうことでワンランク上のグレードに手が届くというケースが考えられます。
一方デメリットは、リセールバリュー(売却時の価値)が下がることが挙げられます。安く買えても売値が安い場合、頻繁に乗り換えする際は結果的にマイナスになるケースがあるでしょう。また、たとえ綺麗に修復されていたとしても、車体全体に目に見えないダメージが残っていることがあります。クルマというのは、多くの部品が組み合わさった複雑な機械なので、不具合が発生してもその根本的な原因を突き止めるのは容易ではありません。修復歴車は、そのリスクをはらんでいる可能性があります。それらのメリット、デメリットを理解した上で修復歴車を選ぶべきでしょう。グーネットでは、修復歴の有無を検索で絞り込みが可能なので、積極的にこの機能を活用したいですね。