中古車購入ガイド
更新日:2023.05.09 / 掲載日:2023.04.28
【中古車価格の仕組み】遠方で中古車を買うのはあり?なし?

中古車選びにまつわる素朴な疑問にお答えするコーナー。今回のテーマは「遠方の販売店」について。中古車に詳しいグーネットマガジン編集部がわかりやすく解説します。
質問:気になる中古車が遠くの販売店でした。買っても大丈夫?
答え:できるだけ近所のお店で探しましょう
中古車選びの際、条件の良さそうな車両が遠くの販売店だったことはありませんか? 以前は、中古車というのは地域限定の雑誌で探すのが主流でした。でも、最近はインターネットで探すのが主流となったため、遠くの販売店の車両も目に止まります。この場合、買っていいのか否か考えていきましょう。
中古車は近所の販売店で探すのが原則
結論から述べると、できるだけ近所の販売店、しかもアクセスしやすいお店で買うのがベストです。大きな理由は、現車確認の手間と時間。たとえば、東京在住のユーザーが名古屋の販売店で買うとしましょう。購入前に現車確認をする場合、往復の交通費は片道1万円以上かかります。朝に出発し、現車を確認してすぐにスイッチターンで帰っても、半日以上の時間は必要でしょう。購入が決まって、車両引き取りに行く際にも同じ労力とコストがかかります。さらに、修理はその販売店のみでの対応となることもあるため、購入後の保証などを考えても、遠方で買うにはリスクが伴います。
遠方の販売店でしか手に入らないクルマの時
これは、中古車の流通が極めて少ないレア車、クラシックカー、スポーツカーなどを探している場合によくあることです。ボディカラー、走行距離、コンディション……これを逃すと、もう二度と手に入らないかもしれない。中古車を探していると、度々そういうケースがあるのも事実です。その場合は遠方の販売店での購入に踏み切るのもやむを得ません。その際は現車確認のための交通費、自分で引き取りに行けない場合は陸送費を予算に組み込んでおきましょう。たとえば、大阪から東京まで車両を陸送する場合、概ね6万円前後の費用がかかることが多いです。さらに遠方だと、10万円近くに上ることもあります。なお、陸送費は事前に相場を下調べしておくことも大切。販売店が大幅な陸送手数料を上乗せして請求してきた場合、交渉するための知識を仕入れておくとトラブルの回避につながります。

現車確認はすべき?
答えは、「現車確認するのが望ましい」です。現車確認というのは、車両だけを確認するものではありません。販売店、スタッフなどトータルで判断するのにとても大切なことなのです。もしお気に入りの中古車があっても、すごく感じの悪い対応をされたら不安になりませんか? これを見極めるには、直接お店に出向く必要があります。写真ではピカピカのグッドコンディションに見えた車も、実際に見ると小傷が多かった……なんていうのは、中古車購入のあるある話。電話では愛想がよかったお店のスタッフも、お店に出向くと全然違ったりも。現車確認なしの中古車購入は、ある程度のリスクを抱えることを理解しておきましょう。
まとめ
できるだけ近場で買うのは、中古車購入の基本。近所のお店の販売価格が多少高くても、諸々のリスクを考慮すると遠方での購入は避けたいものです。しかし、どうしても遠方で買う必要性がある場合、プチ旅行気分で出向くのだという前向きな発想も大切です。現地にあるほかの販売店を回ったり、地元のグルメや観光スポットに出向いたりするのはおすすめです。そうしたら、新しい発見があるかもしれませんね。