中古車購入ガイド
更新日:2023.07.21 / 掲載日:2023.07.21
アルヴェル中古車の買い時やってきた!? 3年前の相場と比較したら驚きの結果に!

新型アルファード/ヴェルファイアの発売から1ヶ月が過ぎた。発売を待ち望んでいたユーザーが多いこともあり、多くの販売店で抽選が行われることになった。それゆえ初期生産分を入手することは難しい状況となっており、抽選に外れた場合は来年生産分を待たなければならない。
そこで注目すべきは先代モデル。結論から述べると、モデルチェンジを経た現在も安くなっているわけではない。しかし、豊富な物件、新車よりもかなり手頃な価格帯、そして納車待ち不要という大きなメリットがあるため、いまからアルファード/ヴェルファイアに乗るなら先代モデルは要注目なのだ。今回は3年前の中古車相場と比較しつつ、先代モデルの市場動向を探ってみたい。
先代アルファード/ヴェルファイアの概略

まずは先代モデルの遍歴を簡単に振り返ってみたい。デビューしたのは2015年1月で、「大空間高級サルーン」をキーワードに開発された。従来モデルと比べて押し出し感を強めたエクステリアを見て、当時のユーザーは驚いたひとも多かったが、オラオラ系のルックスは結果的に大成功。現在に至るまで大ヒットモデルとなり、そのデザインの方向性は新型アルファード/ヴェルファイアにも受け継がれている。
パワートレインは2.4L 直4と3.5L V6のガソリン、さらに2.5L 直4ハイブリッドの3つが用意される。新型は3.5L V6が廃止されたので、そういう意味でも先代モデルに一定のニーズがあると見ていい。インテリアには上質な木目調パネルがあしらわれ、後席までスライドできるスーパーロングスライドシートを採用するなど、ラージサイズミニバンとしての使い勝手も高められた。
2017年12月にはマイナーチェンジが行われた。エクステリアは、フロントグリル、バンパー、ヘッドランプ、リアコンビランプのデザインを一新。インテリアは、メーター加飾、シート表皮、木目色などの変更により、さらに高級感を高めている。安全面では、「トヨタセーフティセンス」が全車標準装備となったのがトピック。カメラやレーダーの性能も向上し、自転車や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」、車線維持に必要な運転操作支援を行う「レーントレーシングアシスト(LTA)」も搭載した。また、3.5L V6搭載車は6速ATから8速ATに変更されている。
3年前と現在、アルファードのグレード別相場を比較した結果

2020年9月と2023年7月のグレード別中古車平均価格(アルファード)を比較してみよう。
グレード(アルファード) | 2020年9月 | 2023年7月 |
2.5X | 306万円 | 338万円 |
2.5S | 402万円 | 461万円 |
3.5 エグゼクティブラウンジ | 611万円 | 631万円 |
ハイブリッド SR | 531万円 | 520万円 |
ハイブリッド エグゼクティブラウンジ | 529万円 | 620万円 |
ほとんどのグレードにおいて、この3年間で平均価格が上がっている。特にハイブリッドのエグゼクティブラウンジがおよそ100万円も高くなっているのは驚きだ。相場の上昇の大きな理由は、おそらく新車が買いにくい状況が続いたこと。フルモデルチェンジを機にそれがますます加速し、中古車以外でアルファード/ヴェルファイアを入手する手段がないことが、相場上昇の原因と考えられる。
新型も現在は抽選販売となり、多くの販売店で2023年生産分の入手は難しい。来年以降の生産分も、今回抽選に外れたひとが申し込むことになるため、依然として競争率が高い。一般的にフルモデルチェンジを受けると先代モデルの相場が下がるが、アルファード/ヴェルファイアはその例に当てはまらないということだ。そしてこの傾向は、今後1年以上続くと思われる。
先代モデルのねらい目グレード

依然相場が高値をキープしているが、アルファード/ヴェルファイアを探すなら中古車しか選択肢がない状況だ。ここでは、先代モデルのねらい目グレードをピックアップしていこう。
まず、アルファードとヴェルファイアの中古車平均価格を比較すると、前者が453万円、355万円となっており、ヴェルファイアのほうが安い。物件数はアルファードのほうが多いものの、どちらも十分な数の中古車が流通している。
アルファードで最も豊富なグレードが、2.5Lの「S」。エアロルックのエクステリアが特徴で、見た目の豪華さが大きな魅力のポイントだ。次いで2.5Lの「X」、ハイブリッドの「SR」の物件が多く買いやすい。ハイブリッド車は全体の2割以下となっており、やや買いにくいのが難点。また、後席の快適性を追求した「エグゼクティブラウンジ」は高値をキープし、多くの物件が400万円以上。それらを踏まえると、ねらい目は2.5L車の「S」となる。
まとめ

新型アルファード/ヴェルファイアの中古車は、2023年7月11日現在、グーネットには1台も登録されていない。今後は新型の中古車が少しずつ流通するが、当初は新車価格よりも高いプレミア価格となる可能性もあるだろう。新型の入手は、しばらくは難しい状況が続くはず。
結果的に先代のニーズも高い状況にあるため、中古車相場も高騰している。とはいえ、多くの中古車は300万円台の予算から探せるので、新車よりもリーズナブル。そして何より、納車待ちが不要というのは大きい。今年の夏、そしてシルバーウィークに向けて大きなミニバンがほしいひとは、先代アルファード/ヴェルファイアを検討してみてはいかがだろうか。