中古車購入ガイド
更新日:2024.03.29 / 掲載日:2024.03.29
免許取り立てドライバー必見! マイカーデビューにおすすめの中古車4選

もうすぐ新生活がスタートする。これから始まる生活に向けて愛車購入を検討している人も多いはず。そこで今回は、運転初心者におすすめの中古車をご紹介。運転ビギナーにとって取り回しのよさや安全性は気になるところ。ビギナーはもちろん、ベテランドライバーにもおすすめの4モデルをピックアップしてみた。
最小回転半径にこだわるならマツダ デミオ

最小回転半径とは、ハンドルを目一杯切った状態で旋回した際、一番外側のタイヤの中心が描く円の半径のこと。これが小さいと小回りが効いて運転しやすいクルマということだ。一般的に最小回転半径が5m以下のクルマは、小回りが効くといっていい。今回紹介するマツダ デミオは、最小回転半径が4.7m(一部グレードは4.9m)と優秀な値。特に狭い駐車場などでは、切り返しの回数が少なくなり運転ビギナーでも使いやすい。ボディサイズは全長およそ4mの5ナンバーと小さいことも合わせ、ドライバーへの心理的な負担が小さいのは大きな魅力だ。
デミオが登場したのは2014年で、今年で10年目となる。中古車はかなり安くなっており、中古車価格帯は40万円~170万円(マツダ2を除く)。中古車平均価格は100万円と手頃で、物件数も非常に多い。グレードはディーゼルの上級グレード「XDツーリング」が豊富で、次に「13S」が多い。ディーゼル車は加速性能も高く、扱いやすいので積極的にねらっていきたい。
アイポイントが高く見切りのよいトヨタ ノア(先代)

運転のしやすさは、アイポイント(目線の位置)の高さも大きく関係する。アイポイントが高いと車両感覚がつかみやすく運転しやすい。クルマをうっかりぶつけてしまった……なんて経験がある人は、アイポイントを意識したクルマ選びが重要。そこで今回おすすめなのが、トヨタ ノア(先代)だ。2014年に登場した先代ノアは、クラス初の本格ハイブリッドシステム搭載車として話題となり、JC08モード燃費で最大23.8km/Lを達成。運転のしやすさにもこだわり、低くワイドなインパネを採用して見晴らしのよさを追求したのも特徴である。また、メーター配置やインパネ形状を工夫し、広々とした前方視界を確保。また、フロントピラーのスリム化、三角窓の拡大、低いベルトラインの採用などにより、側方視界も良好である。そのほか、駐車場での操作をアシストしてくれるインテリジェントパーキングアシストなど、運転ビギナーには嬉しい装備も導入された。
中古車市場をみると、歴代モデルのなかで最も物件豊富なのが先代モデル。中古車価格帯は80万円~350万円と幅が広く、予算に応じたクルマ選びが可能となっている。中古車平均価格は221万円。ガソリンとハイブリッドが選べるが、後者の物件はやや少なめ。ガソリンの「Si」系グレードが探しやすいだろう。
狭い道もスイスイ進めるスズキ スペーシア(先代)

運転免許を取得後、初めてクルマを買うときに軽自動車を選ぶひとは多いはず。軽自動車は、自動車税(軽自動車税と呼ばれる)が安いことも魅力だが、なにより車体が小さく運転がしやすいことがメリットだ。全長3.4m、全幅1.48mm、全高2.0m以下という規格は、トヨタ ヤリスのような小型車よりもさらに小さい。特に全幅が小さいため、都心の狭い路地でも安心して乗れる。軽自動車にはたくさんの種類があるが、現在の主流はスーパーハイト型と呼ばれるタイプで、1.7m以上の全高を持つ背の高いモデルである。その代表選手がスズキ スペーシア(先代)。従来型よりもヒップポイントを高くしたことで、見晴らしの良さをアップしたほか、フロントガラス左脇にサイドアンダーミラーを設置して死角を減らし側方視界を改善。また、後方視界支援ミラーをバックドア上部に設置し、安心感をより高めている。
2017年に登場した先代スペーシアの中古車価格帯は70万円~200万円と幅が広い。中古車平均価格は136万円で、100万円台の予算があれば幅広い物件から探せるだろう。物件数も非常に多く、スーパーハイト軽を買うなら候補に挙げたい1台といえよう。
衝突安全被害軽減ブレーキを装備したホンダ フィット

運転ビギナーはもちろん、ベテランドライバー、そして高齢者など幅広いユーザーに不可欠なのが衝突被害軽減ブレーキ。自動車による死亡事故はこの装備の普及率とともに減少傾向にある。自分が加害者にならないためにも、現在では不可欠な装備である。ここ5年くらいに発売された新車の多くには標準搭載されることが多いので、安全性を重視するなら新しい年式のクルマ選びがおすすめ。そこで今回ピックアップするのは、現行型のホンダ フィット。全車に衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備を含む「ホンダセンシング」を標準装備。車両前後に装着された8つのソナーセンサーと合わせて、前方を広く検知するフロントビューワイドビューカメラを初搭載。従来の8つの機能に加え、後方誤発進抑制機能、オートハイビーム、ホンダ初の近距離衝突被害軽減ブレーキを装備する。また、渋滞追従機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)などの快適装備が含まれているのも運転ビギナーには嬉しい機能だ。しかしこれらの先進安全装備を過信せず、ハンドルを握る時は緊張感を持たなければならないのはいうまでもない。
2020年に登場し、今年で丸4年が経過した現行型フィット。中古車物件も増えており、そろそろ買い時を迎えている。中古車価格帯は100万円~270万円で、中古車平均価格は186万円と年式相応に相場は高め。とはいえ、2020年~2021年式では100万円台前半の物件も目立つ。状態のよい車両も多く、価格以上の満足感はあるはず。
購入の際は現車チェックを必ずしよう

最後に、中古車購入における注意点をいくつか挙げておこう。免許取り立てのビギナーであれば、必ず現車チェックをするようにしたい。実際に運転席に座ってみないと、視界の広さや車両感覚はわかりにくいからである。販売店にもよるが、もし試乗が可能であれば販売店の周りを数分でもいいので乗っておくことをおすすめする。そのほか、安全装備の有無、整備記録が残っているかどうかもチェック。初めての愛車であれば、愛着も人一倍わくはず。入念に調べて後悔のないクルマ選びをしたいものだ。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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