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更新日:2021.10.21 / 掲載日:2021.04.19
トヨタ プリウス(3代目/30系)の中古車選びで知っておきたい特徴とグレード構成

ハイブリッドカーのパイオニアとも言えるトヨタ プリウスは、21世紀の国民車と呼べるほど高い人気を誇るモデル。1997年の発売以降、プリウスに影響され多くのメーカーがハイブリッドカーを生み出した。ここでは、より進化を遂げた3代目プリウス(30系)の注目グレードを紹介しよう。
トヨタ プリウス(3代目/30系)ってどんなクルマ?
2009年5月にフルモデルチェンジを受け3代目となったトヨタのハイブリッドカー、プリウス。エクステリアは先代を踏襲した流線型フォルムのハッチバックで、デビュー当時のボディサイズは全長4460mm、全幅1745mm、全高1490mm。3ナンバーでありながら、日本の交通環境でも取りまわし性は良好だ。特に矢じりのようなヘッドランプ形状は、モデルライフを通じて変更されず、スポーティさも高められた。多くの人が安心してハンドルを握れる運転のしやすさと低燃費、そして走りの楽しさを併せ持つ1台といえる。
先代モデルと比較すると?
2003年9月に登場した2代目プリウス(20系)と比較すると、排気量は1.5Lから1.8Lに拡大され、モーター出力も68馬力から82馬力にまで高められたことで、動力性能をアップ。ハイブリッドシステムは「リダクション機構付きTHS II」にリニューアルされ、デビュー当初のJC08モード燃費は29.5km/L(その後の改良により32.6km/L)という優れた性能を実現している。また、グレードにより太陽電池で発電し、その電力を用いて車内の換気を行う「ソーラーベンチレーションシステム」、車外からエアコンの作動をできる「リモートエアコンシステム」など、新しい技術も盛り込まれた。
改良遍歴は?
2009年5月の発売からおよそ2年後、2011年11月にマイナーチェンジを受けた。この改良では、フロントバンパー、フロントグリル、アンダーグリル、リヤコンビネーションランプなどの意匠を変更。よりスタイリッシュなデザインとなったが、元のイメージを損なわない改良となった。室内は、シフトノブまわりやステアリングスイッチベースを高輝度シルバー塗装とするなど質感をアップ。また、車両近接通報装置を全車標準装備とした。さらに、「S ツーリングセレクション」をベースに、専用内外装やチューニングサスペンションを装備した「G’s」も追加されている。2012年10月には一部改良を実施。フロントコンソールトレイ内とラゲッジスペースに、AC100V電源を1500Wまで使用できるアクセサリーコンセントがオプション設定(「L」を除く)された。
トヨタ プリウス(3代目/30系)の主要グレード

3代目プリウス(30系)のグレード体系は、下から「L」、「S」、「G」が基本。さらに「L」と「S」にはLEDヘッドランプ、17インチホイールを装備した「ツーリングセレクション」が設定されている。これに加え、GAZOO Racingが手がけたスポーツモデル「G’s」も存在する。
エントリーグレード「L」
3代目プリウス(30系)の最もベーシックなグレードが「L」。プロジェクター式ヘッドランプ、185/65R15サイズのアルミホイール(ホイールキャップ付き)、ファブリックシートを採用し、オーディオレスとなる。トラクションコントロール「TRC」、ヒルスタートアシストコントロールなどの安全機能は標準装備される。
量販グレード「S」
基本的な装備が充実した中堅グレードが「S」。タイヤサイズは195/65R15と、「L」よりもやや幅の広いタイヤを装着。内装色「アクア」が選択可能となり、装備充実の「ツーリングセレクション」も用意されている。
上級グレード「G」
最上級グレードに位置付けられるのが「G」シリーズ。こちらには「ツーリングセレクション」に加え、HDDナビゲーションシステムや本革シートを装備した「ツーリングセレクション レザーパッケージ」も用意される。共通の装備としては、「S」の内容に加えてクルーズコントロールが与えられる。
スポーツグレード「Gs」
トヨタのモータースポーツ活動を行うGAZOO Racingが手がけた「G’s」は、前後のデザインが専用設計となり、ひと目で標準のプリウスと異なるのがわかる。タイヤはダンロップ製「ディレッツァ DZ101」が装着され、18インチの専用ホイールと組み合わせる。専用チューニングサスペンション、スポーティシートなどを採用して走りが楽しめる1台に仕上げられた。※見出しはシステムの都合上、「G’s」を「Gs」と表記しています。
まとめ

3代目プリウス(30系)は、全グレードでエンジンは共通なので、グレードは装備の違いということになる。基本的な装備は「L」でも揃うが、快適性を求めるなら「S」以上のグレードをねらうのがベターだ。見た目にこだわるなら、17インチホイールが標準装備となる「ツーリングセレクション」を探すのもよいだろう。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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