中古車購入ガイド
更新日:2023.07.14 / 掲載日:2021.07.27
【はじめてのクルマ探し】修復歴ありの中古車を購入するデメリット・メリットは?事故車とは?

中古車の中には「修復歴あり」と提示されて販売されている車があります。修復歴あり、となっていると、「事故を起こしているから縁起が悪い」「安全に問題があるのでは?」「壊れやすそう」と、あまり良いイメージを持たれていない人も多いのではないでしょうか?一方で、「修複歴あり」車は価格が比較的安く狙い目と思っている人も一定層一らっしゃるかと思います。
そこで今回は修復歴のある中古車を購入するメリットやデメリット、そして気を付けるべき点について見ていきましょう。
修復歴とは? 修復歴車の定義
修復歴とは前述の通り、修復歴車=事故車という訳ではありません。修復歴のある車は修復歴車と呼び、修復歴車の定義は「骨格(フレーム)部位等を交換したり、あるいは修復(修正・補修)したもの」とされています。修復歴車にも程度の差はあり、事故を起こしてフロントが潰れてしまったものはもちろん、例えば、車をバックで停めようとしたら壁に少しぶつけてしまった、というものでもフレームに損傷があれば修復歴車となります。

一方で、車の骨格(フレーム)部分まで損傷し修理したものが修復歴あり、ということですので、逆にいえばそれ以外の部分の交換や修理は修復歴に含まないことになります。例えば、ドアやフェンダーの交換やエンジンの交換など、骨格(フレーム)部からボルトで外せるものは修復歴には含みません。よく事故など起こした場合、「修復歴=修理歴」と考えられていらっしゃる方もいますが、事故車であっても損傷した箇所や修理の内容によって、修復歴の有無が変わるので注意が必要です。なお、修復歴車の定義は自動車公正取引協議会、日本自動車査定協会などが中心になり定めており、度々改正されますが、現在は以下の様な箇所が損傷し修復されたものが修復歴ありとなります。
修復歴のある中古車のメリット
修復歴のある中古車を購入するメリットは、なんといっても価格ではないでしょうか。修復歴のある車はそうでない車に比べ、車種にもよりますが数十万円単位で価格が下がっています。とにかく中古車は所有する満足度よりも、安く購入できて下駄代わりに乗れる実用性があれば良いという方には良い選択肢かもしれません。できるだけ安く買って、次の車検までに乗りつぶすという方には用途は合っているかもしれません。
修復歴のある中古車のデメリット
修復歴のある中古車のデメリットは以下1点があります。
・「安全面」で車体の安全性が落ちてしまっている可能性がある
少しマニアックな話になってしまいますが、現在の乗用車の多くで採用されている車体のフレーム構造は「モノコック構造」というものです。このフレーム構造は、一方向から衝撃が加わった場合に衝撃を分散させて乗員を守る仕組みを取っていて、一度フレーム構造に衝撃が加わってしまっている場合、車体全体に歪みが広がってしまっている可能性があります。
歪みが広がってしまっている場合、見た目こそ確りと修理が出来て問題無いように見えたとしても、車全体のバランスが歪んでしまっている場合はフレーム構造上、安全性が落ちてしまっている場合があります。この様な状況となっている中古車が「修復歴有車」となっていて、購入するときは安く購入できますが、なかなか買い手がつかないため売却するときは買取金額が低くなってしまいます。
「修復歴あり」の中古車を購入する際の注意点
修復歴あり車のメリット、デメリットをお伝えした上で、予算の都合上どうしても修復歴あり車のご購入を考えられる方もいらっしゃるかと思います。そこで、修復歴あり車を購入する際の注意点をご紹介します。
ポイントは修復歴箇所と修復程度
修復歴車はきちんと修復してあるといっても、損傷の程度も大小差があります。修復歴車を購入する際には販売店へ修復歴の内容について問い合わせることが重要です。修理の箇所や程度、どのような事故(災害)だったのかを確認します。少しの凹みやフレームへの影響がほとんどないようなものであればお買い得車かもしません。
修復歴をチェックする際には、特にフロント足廻り部分は操舵性の観点からも走行に大きく影響する部分なので、本当に大丈夫か注意して確認した方がいいでしょう。販売店が修復歴について十分説明できない場合は、リスクがあると捉えて、「価格が安いから」というだけで判断せず、慎重に購入を検討しましょう。また現車がもし車検が残っている車なのであれば、試乗させてもらい音や挙動がおかしくないかを確認してください。自分ひとりじゃ分かりにくいのであれば、是非車に詳しい知人などに同席してもらいながら実車確認を行ってください。エンジンルーム内のフレーム修復の有無やボルト類、特定の箇所だけ再塗装されていないかなども確認しておきます。外装の塗装状態や凹み、キズの有無なども念入りに確認しましょう。
自分では見きれないと言う人へ:鑑定情報で修復歴を確認する
修復歴ありの車を購入するにあたり、鑑定士による鑑定を受けている車・販売店を探すことで、安心して購入できるポイントとなりえます。グーネットでは、皆さんに代わってプロの鑑定師が中古車を様々な角度から厳しい目で観察し、車両状態を鑑定するグー鑑定という情報があります。
「グー鑑定」をチェックしてくれるのは、第三者機関であるNPO法人「日本自動車鑑定協会」で中古車販売店でも、他のユーザーでもなく、公正な立場で鑑定をするので客観的な視点で中古車の状況を確認できます。

上記の内容の通り、大きく「車体」「外装」「機関」「修復歴」の4項目について、中古車の状態によって表記されます。今回この鑑定情報で確認すべきは「修復歴」項目の修復歴の場所と程度です。場所は展開図をもとに確認頂ければ把握出来ると思います。先ほどもお話した通り、特にフロント足廻り部分は操舵性の観点からも走行に大きく影響する部分なので、本当に大丈夫か注意して確認した方がいいでしょう。個人的にまだ修復歴車でも手を出せるとすれば、後からの衝撃でついた「軽度」な修復歴です。
この「軽度」と言うのはグー鑑定上だと、修復歴有りの場合「軽度」「中度」「重度」と修復歴状況が把握できるので、そこで軽度のものを選びます。これが「中度」「重度」となるとより安心面に関わる骨格部分の損傷があるという示唆になるので細心の注意が必要です。
まとめ
そこで今回は修復歴のある中古車を購入するメリットやデメリット、そしてもし修復歴車を購入する際に気を付けるべき点についてご紹介いたしました。修復歴車は、メリットとして購入面では金額的に出費が抑えやすいといわれている一方で、デメリットとしては安全面での懸念や再販時の買取価格が低いというデメリットがあります。
中古車購入には思ったよりも色々と考えないといけない要素が多くあり、自分で色々と考えて選んでいくことは大変で時間がかかってしまう事も多いです。大きな買い物なので時間がかかるだけならまだしも、損をしてしまう買い方だけはしないように気を付けてください。
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