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更新日:2021.12.06 / 掲載日:2021.08.06
スバル レヴォーグ(初代/VM)の中古車選びで知っておきたい特徴とグレード構成

国産ツーリングワゴン市場を牽引してきたスバル レガシィツーリングワゴン。しかし、アメリカ市場を意識したコンセプトにシフトしたため、レガシィシリーズはモデルチェンジを重ねるごとにサイズが大きくなっていった。そこでスバルが送り出したのがレヴォーグである。全長は4代目以前のレガシィツーリングワゴンと同程度に抑えられ、さらにスバルらしいスポーティなルックスと走りでデビュー以来大ヒットモデルとなった。今回は、初代レヴォーグのグレード構成と装備内容を紹介したい。
スバル レヴォーグ(初代/VM)ってどんなクルマ?


2014年6月、スバルの新型ステーションワゴン「レヴォーグ」が発売された。スバルが長年培ってきたノウハウと最新技術を注ぎ込み、スポーティな走りにも力が入れられている。エクステリアは、ルーフの後端を低く抑えることで、スタイリッシュなシルエットを実現。フロントは、スバル車共通のヘキサゴングリルを採用し、これに精悍な印象を与えるホークアイヘッドランプを採用した。インテリアはピアノブラック調パネルが用いられ、金属アクセントやメッキパーツをアクセントとして採用。ボディサイズは、全長4690mm、全幅1780mm、全高1490mmで、全長は2代目~4代目までのレガシィツーリングワゴンと同程度である。サイズアップした5代目だと大きく感じるユーザーも、レヴォーグなら安心して運転できるだろう。
エンジンは、新開発1.6L 水平対向4気筒ターボ(FB16型)と2.0L 水平対向4気筒ターボ(FA20型)の2機種を搭載。最高出力は前者が170馬力、後者が300馬力を発揮し、トランスミッションは全車CVTが組み合わされる。駆動方式は4WDのみ。また、予防安全技術「アイサイト」は最新のバージョン3が採用された。具体的には、ステアリング支援機能(アクティブレーンキープ)、AT誤発進抑制、全車速追従機能付きクルーズコントロールの性能向上などが行われ、安全面でも抜かりはない。
改良遍歴は?
デビューからおよそ1年後の2015年4月、一部改良が行われた。車両の斜め後方の死角を検知する「スバルリヤビークルディテクション」、「サイドビューモニター」、「ハイビームアシスト」、「アイサイトアシストモニター」の機能をセットで盛り込んだ「アドバンスドセイフティパッケージ」を採用。そのほか、足まわりのチューニングや燃費向上なども行われた。
2016年6月には、STIのチューニングパーツを導入した最上級モデル「STIスポーツ」を設定。エクステリアは、専用デザインのフロントフェイス、アルミホイールを採用。インテリアはボルドーでコーディネートされ、質感を高めている。足まわりには専用チューニングされたビルシュタインサスペンションを採用し、スポーティかつ上質な走りを実現する。
2017年7月、レヴォーグがマイナーチェンジを受けた。エクステリアは、バンパー、LEDヘッドライトのデザインを刷新し、フロントフォグランプにもLEDを採用。インテリアは、各種パネルの質感を高めたほか、マルチファンクションディスプレイを5.9インチの大型カラー液晶に変更した。また、スバルでは初めて「アイサイト・ツーリングアシスト」を搭載している。
2018年6月の改良では、アイサイトのプリクラッシュブレーキ制御を改良。アイサイトの認識対象が歩行者や自転車であった場合、減速制御の作動タイミングを早めることで、衝突回避の可能性を向上させた。
2019年6月の改良では、ハイビームアシストが作動する速度を時速40kmから30kmに変更し、夜間走行時の安全性をアップ。同時にレカロシートを採用した特別仕様車「ブラックセレクション」も設定された。
スバル レヴォーグ(初代/VM)の主要グレード

グレード構成は、装備内容別に「GT」、「GT-S」、「STIスポーツ」の3種類が用意され、それぞれに1.6Lターボと2.0Lターボのエンジンが選べる。また、アイサイト標準装備の場合、グレード名に表記されることも覚えておきたい。ここでは、それぞれの装備内容を紹介したい。
装備を厳選した1.6Lターボのエントリーモデル「1.6GT」
1.6Lターボを搭載し、装備を厳選して価格を抑えたエントリーモデル。4WDシステムは、アクティブトルクスプリットAWDを採用し、足まわりには215/50R17サイズのアルミホール、16インチのフロントベンチレーテッドディスク/15インチのリアディスクブレーキを採用する。インテリアは、本革巻きシフトレバー、ハンドブレーキレバーを標準装備。なお、初期型ではアイサイトが標準装備となっていない仕様も存在するので注意。
1.6Lターボの上級モデル「1.6GT-S」
パワートレインは「1.6GT」と同じ。しかし、フロント倒立式ビルシュタイン製ダンパー、アルミ鍛造製フロントロアアーム、225/45R18サイズのタイヤ、17インチの前後ベンチレーテッドディスクブレーキを採用し、より上質な走りを実現している。また、インテリアはシルバーカーボン調&ブルーステッチで装飾されるほか、スポーツシートを採用。さらに運転席10ウェイパワーシートも標準装備となる。
装備を厳選した2.0Lターボモデル「2.0GT」
パワフルなエンジンと上級装備を盛り込んだのが「2.0GT-S」。パワートレインは「2.0GT」と同じくVTD-AWDを採用する。足まわりは、「1.6GT-S」と同様フロント倒立式ビルシュタイン製ダンパー、アルミ鍛造製フロントロアアームが与えられ、上質な走りを実現する。インテリアは、アルカンターラ/本革シート、運転席10ウェイパワーシートを装備。
STI製パーツを導入した最上位の「1.6STIスポーツ」/「2.0STIスポーツ」
2016年7月に導入された最上級グレードが「STIスポーツ」。パワートレインは、1.6Lターボと2.0Lターボから選択可能で、STIスポーツ専用のアイテムを標準装備。具体的には、専用エクステリア、ボルドー/ブラックの本革シート、専用本革巻きステアリング&シフトレバー、STIロゴ入りサイドシルプレートなどが与えられる。サスペンションは専用チューニングされ、スポーティな走りに磨きをかけている。
※上の記述は、2014年発売モデルについてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。
まとめ

レヴォーグのグレードは、パワートレイン別、装備内容別に表記が統一されており、シンプルでわかりやすい。ただし、排気量によってAWDの構造が異なるため、事前に走り味をチェックしておくとよい。また装備を盛り込んだ「STIスポーツ」にも注目が集まり、選択候補として検討したいグレードだ。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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