中古車購入ガイド
更新日:2021.11.15 / 掲載日:2021.10.22
スズキ ワゴンR(6代目)の中古車選びで知っておきたい特徴とグレード構成
1990年代初頭、軽自動車と言えば商用ベースのボックス型か低車高のハッチバックが一般的だった。そんななか、1993年にスズキが投入したのが新ジャンルのワゴンRである。1640mm~1695mmというハイトなボディは非常に斬新で、狭くて落ち着かないという従来の軽自動車のイメージを覆した。天地方向のゆとりは荷室にも活かされ、リッターカー顔負けの実用性を獲得したのだった。その後、ダイハツからムーヴが発売され、軽ハイトワゴンのジャンルは一大ブームに。さらに各社がこぞって多くのモデルを送り出した。今回は、2017年に発売された6代目ワゴンRの改良遍歴と装備内容を振り返ってみたい。
スズキ ワゴンR(6代目)ってどんなクルマ?
2017年2月発売モデルのデータ(ハイブリッドFZ)
新車時価格帯(2017年2月)
2017年2月、ワゴンRはフルモデルチェンジを受けて6代目となった。この世代も、先代から引き続きスタンダードモデルと、カスタムモデル「スティングレー」という構成で展開。さらにスタンダードなワゴンRでは、ベーシックなフェイスと「ハイブリッドFZ」のスポーティなフェイスという2つのバージョンを用意。つまり、スティングレーを含めて3つのフェイスを持つのが先代との大きな違いとなった。
インテリアは、シンプルで使いやすいデザインは先代から踏襲。「ハイブリッドFZ」や「スティングレー」はブラック内装を基調としたスポーティな仕立てとなる。プラットフォームが一新されたことで、室内長は2450mmを実現し、広々とした空間を実現。フロントシートのヒップポイントの高さを見直し、乗降性も向上させた。そのほか、Aピラーのスリム化、ドアミラーの小型化により視界を確保するなど、乗りやすさにもこだわった。
パワートレインは、0.66Lの自然吸気、マイルドハイブリッド、ターボ+マイルドハイブリッドの3タイプで、デビュー当初のトランスミッションは全車CVTが組み合わされた。また、駆動方式は全グレード2WDと4WDが用意される。
改良遍歴は?
2017年8月、「FA」に5速MT車を追加。セパレートタイプのフロントシート、インパネセンターポケット、手動式パーキングブレーキも専用装備される。2020年1月には一部改良が行われ、CVT搭載車に衝突被害軽減ブレーキ、後方誤発進抑制機能、リアパーキングセンサーを設定。また、新開発エンジン「R06D」と、同じく新開発のCVTを採用することで燃費性能も高めている。
スズキ ワゴンR(6代目)の主要グレード
グレード構成は、「FA」、「ハイブリッドFX」、「ハイブリッドFZ」、「スティングレー L」、「スティングレー ハイブリッドX」、「スティングレー ハイブリッドT」で構成される。ここでは主要グレード別の装備内容を見ていこう。
エントリーグレード「FA」
52馬力(2020年の改良以降は49馬力)の自然吸気エンジンを搭載したエントリーグレードが「FA」。四角をモチーフとしたフロントデザインを採用し、室内は落ち着いたベージュで仕立てられる。5速MTを選べるのも大きな特徴。各所に収納スペースが配置され、マニュアルエアコンを標準するなど、必要十分な装備が盛り込まれる。
マイルドハイブリッドの「ハイブリッドFX」
フロントフェイスは「FA」と同じデザインだが、パワートレインは2.6馬力/4.1kgmのモーターを備えたマイルドハイブリッド仕様となる。フルオートエアコンを標準装備。
専用フロントフェイスの「ハイブリッドFZ」
横基調のラインで上下2段に分かれた、スポーティな専用デザインのLEDヘッドランプを採用する上級グレード。パワートレインは「ハイブリッドFX」と同じく、自然吸気のマイルドハイブリッド仕様となる。装備内容は「ハイブリッドFX」とほぼ同じ。
カスタム系ルックの自然吸気モデル「スティングレー ハイブリッドX」
専用内外装を持つワゴンRスティングレー。これに自然吸気のマイルドハイブリッドを搭載したのが「ハイブリッドX」である。LEDヘッドランプやポジションランプを採用するほか、室内には本革巻ステアリング、チルトステアリング、フルオートエアコンなど、多くの快適装備が充実する。
ターボエンジンを搭載した最上級モデル「スティングレー ハイブリッドT」
ワゴンRスティングレーのエクステリアに、シリーズ唯一のターボエンジンを搭載したのが「ハイブリッドT」。64馬力のエンジンにモーターを組み合わせるマイルドハイブリッドが与えられる。フロントブレーキはベンチレーテッド式となり、15インチのアルミホイールが装着される。また、フロントシートSRSサイドエアバッグ、SRSカーテンエアバッグ、クルーズコントロール、パドルシフトの採用も「ハイブリッドX」との違いだ。
まとめ
3つのフェイスから選べる6代目ワゴンRは、幅広いユーザーの声に応えた軽自動車。長年培ってきたノウハウが注がれ、使いやすさは一級品。さらに先進の安全装備も導入され、その魅力を高めている。グレードによって内外装のデザインやパワートレインが異なるので、購入前は事前に調べてから買うのがオススメである。
ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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