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更新日:2021.11.17 / 掲載日:2021.11.11
レクサス NX(初代)の中古車選びで知っておきたい特徴とグレード構成

2014年の北京モーターショーで、レクサスの新型SUV「NX」がお披露目された。当時レクサスにはRXがラインアップされていたが、新登場したNXは、それよりもひと回り小型のミドルクラス。日本の都市部でも扱いやすくて燃費もいい、ジャストサイズなポジションのSUVを待ち望むユーザーから歓迎されたモデルだ。今回は、初代NXの改良遍歴とグレード別装備内容を紹介したい。
レクサス NX(初代)ってどんなクルマ?

2014年7月発売モデルのデータ(NX300h バージョンL)

新車時価格帯(2014年7月)
2014年7月、新型SUVのレクサスNXが日本で発売された。全長4630mm、全幅1845mm、全高1645mmのボディサイズは、日常での使い勝手に優れている。エクステリアは、大胆なスピンドルグリルにシャープな形状の前後ライト、引き締まったボディラインによりスポーティなデザインとなる。また、レクサスでは初のパノラミックビューモニターを導入したこともトピック。運転席から確認しにくい車両周囲の状況を4台のカメラの映像を合成し、ナビゲーション画面に表示する。さらに接近する歩行者などを検知して知らせる機能も付き、駐車場などでの安全性を高めている。全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールを採用し、ドライバーの運転負荷を軽減してくれる。
エンジンは、レクサス初の2.0L 直4ターボ(8AR-FTS)を搭載。ターボ用直噴技術(D-4ST)や可変バルブタイミング機構VVT-iWなど数多くの技術が盛り込まれ、最高出力238馬力/最大トルク35.7kgmを発揮。なお新開発エンジンに合わせ、6速ATも新たに開発された。そのほか、2.5L 直4ハイブリッドも設定し、低燃費と低排出ガスを実現。ボディにはスポット溶接の打点間を短くしたり、面で結合する構造用接着剤を採用するなどし、ボディ剛性を強化。ショックアブソーバーも新開発され、操縦安定性と乗り心地を両立している。
改良遍歴は?
発売から3年後の2017年9月、NXはマイナーチェンジを受けた。エクステリアは、LXやRXと共通のレイヤー状デザインを採用したスピンドルグリル、新形状バンパー、超小型LEDヘッドランプユニットにより、力強い印象がさらにアップ。インテリアは、カラーヘッドアップディスプレイと一体化したメーターフード、シンプルかつ機能的なスイッチ配置のセンタークラスターなど、質感を向上。さらにナビのディスプレイは10.3インチに拡大され、使い勝手も高められている。
この改良では走りにも手が入っている。サスペンションの設定が見直され、レスポンスを向上。またショックアブソーバーを変更することで、乗り心地も高められた。「Fスポーツ」にAVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)が標準採用され、走る楽しさも追求されている。また、ドライブモードセレクトに「カスタム」を新たに設定。パワートレイン、シャシー、空調の各制御の組み合わせを自由に選択することで、好みに応じた走りが楽しめる。そのほか、予防安全パッケージ「レクサスセーフティセンス+」を標準装備。安全性もさらに高められた。
2019年4月の一部改良では、「レクサスセーフティセンス+」が進化。具体的には、単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車や夜間の歩行者も検知可能なプリクラッシュセーフティ、操舵支援が付くレーントレーシングアシスト、道路標識を読み取り、メーターやヘッドアップディスプレイに表示するロードサインアシストなどが盛り込まれた。また、コーナリング中にアンダーステアを抑制するアクティブコーナリングアシストも全車標準装備。2020年7月には、全車にパーキングサポートブレーキを標準装備とした。
レクサス NX(初代)の主要グレード

グレード構成は、パワートレイン別では「NX200t」、「NX300h」の2モデル構成となる。なお、2017年9月のマイナーチェンジでは、「NX200t」は「NX300」に名称が変更されているので注意。さらに、各モデルには「Iパッケージ」、「Fスポーツ」、「バージョンL」と異なる仕様が用意される。ここでは仕様別の装備内容を見ていこう。
装備が充実した「Iパッケージ」
エクステリアは、三眼フルLEDヘッドランプ&LEDフロントターンシグナルランプを標準装備。足まわりには17インチのアルミホイールが装着される。シート素材は「L tex」となり、ステアリングヒーター、運転席・助手席シートヒーターを採用。クルーズコントロール、バックガイド&サイドモニターなどのドライビングアシストも充実。
スポーティモデル「Fスポーツ」
エクステリアは、専用フロントグリル、メタリック塗装のフロントロアバンパーモール、専用18インチホイールなどにより、他のモデルと差別化される。また、前後にパフォーマンスダンパー、AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)を採用し、走りも強化。インテリアは、専用本革スポーツシートが装着される。走りを楽しみたい人向けの仕様。
本革シートの「バージョンL」
NXの最上級仕様が「バージョンL」。「Iパッケージ」の装備に加え、18インチアルミホイールを装着。インテリアは、LEXUSロゴプレート、本革シート、AC100V・100Wのアクセサリーコンセント(センターコンソール後部)が標準装備され、快適性を追求したモデルとなっている。
※上の記述は、2014年発売モデルについてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。
まとめ

2つのパワートレインに仕立ての異なるサブグレードが選べるため、幅広いバリエーションが存在する初代レクサスNX。2WDと4WDが選べるのも魅力である。スポーティなドライビングを求めるなら「Fスポーツ」、ラグジュアリーさを求めるなら「バージョンL」がオススメ。レクサスブランドの人気さゆえ物件豊富でリセールも良好なので、ミドルクラスSUVを探すなら選択肢に入れたいモデルのひとつだろう。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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