中古車購入ガイド
更新日:2022.02.03 / 掲載日:2022.01.28
ホンダ フィット(3代目/GK)の中古車選びで知っておきたい特徴とグレード構成

ホンダ ロゴの後継車として、2001年6月に登場したのがホンダ フィット。今でも続くホンダ独自のセンタータンクレイアウトを最初に採用したモデルであり、限られたサイズのボディながら広々とした室内空間を実現したのが話題となった。コンパクトカーながらも1クラス上の室内空間はたちまち評判となり、その年には「2001-2002日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。2007年にはフルモデルチェンジを受け、2代目に進化。なお2代目フィットも「2007-2008日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。今回紹介するのは、2013年に登場した3代目(GK)。パワートレインやボディの設計を見直すことで、持ち前の居住性はそのままに、走りや環境性能を高めている。ここでは3代目フィットの改良遍歴を振り返り、グレード別装備内容を見ていきたい。
ホンダ フィット(3代目/GK)ってどんなクルマ?

2013年9月発売モデルのデータ(13G Lパッケージ)

新車時価格帯(2013年9月)
2013年9月、フィットがモデルチェンジを受けた。エクステリアは、フィットらしさを受け継ぎつつも、よりダイナミックなデザインとなった。初代から採用され続けるセンタータンクレイアウトをさらに進化させ、室内空間とパッケージングの自由度を拡大。また、防音材や遮音材の適用箇所を広げ、ミドルクラスの乗用車並みの静粛性を実現した。パワートレインは全て刷新され、1.3Lおよび1.5Lのガソリンエンジン、1.5Lハイブリッドの3タイプを用意。ハイブリッドは、新設計「スポーツハイブリッド i-DCD」を搭載し、EVモード、ハイブリッドモード、エンジンの3つの走行モードを自動で選択してくれる。これによりJC08モード燃費36.4km/Lの低燃費を実現した。そのほか、タッチパネルを採用したインターナビシステム(メーカーオプション)、インターナビ・リンク プレミアムクラブのサービスも充実。安全面では、追突や発進時の事故被害を低減するシティブレーキアクティブシステムを設定している。先代までの実用性を備えつつ、ワンランク上の上質さを身につけたのが3代目の特徴と言えるだろう。
改良遍歴は?
2014年10月、フィットを一部改良。シティブレーキアクティブシステム、サイドカーテンエアバッグ、前席用i-サイドエアバッグをセットにした「あんしんパッケージ」を、「13G」、「13G Fパッケージ」を除く全車に標準装備。また、IR/UVカット機能付きフロントウインドウ、オートリトラミラーなどを標準装備(13Gを除く)。「13G Fパッケージ」にフルオートエアコン、「15XL」に運転席&助手席シートヒーターを標準装備とした。
2015年9月の改良では、フロントグリルを立体的で質感の高いデザインに変更。また、ハイブリッドのホイールキャップデザインも変更された。そのほか、プラズマクラスターのフルオートエアコンを「13G」、「ハイブリッド」を除く全車に標準装備するなど、装備内容の見直しが行われた。
2017年6月、マイナーチェンジを受けた。エクステリアは、前後バンパーのデザインを変更したほか、インラインタイプのLEDヘッドライトを採用し、スポーティさをアップ。一部グレードには専用バンパー、大型テールゲートスポイラー、サイドシルガーニッシュが装着される。また、遮音機能付きフロントウインドウガラスの採用により静粛性を高めたほか、ボディ剛性の強化、サスペンションダンパーの最適化など、快適性も向上。パワートレインは、きめ細かなチューニングを実施。ハイブリッドモデルにおいては、JC08モード燃費37.2km/Lを実現した。
2018年7月には、専用内外装を持つ「モデューロスタイル」が追加された。
ホンダ フィット(3代目/GK)の主要グレード

基本グレードは、大きくわけて「13G」、「15X」、「RS」、「ハイブリッド」の4タイプが存在する。また、「RS」を除くグレードには、装備内容の異なる複数のパッケージが用意され、バリエーションが豊富。駆動方式はFFと4WDから選べる。ここでは、それぞれの装備内容を見ていこう。
1.3Lのベーシックモデル「13G」系
1.3Lエンジンを搭載する「13G」系。「Fパッケージ」、「Lパッケージ」、「Sパッケージ」にはLEDドアミラーウインカー、ハーフシェイド・フロントウインドウを標準装備。また、「Sパッケージ」には、「RS」と同じサイドシルガーニッシュ、大型テールゲートスポイラー、リアバンパーを採用。1.3Lモデルながら、スポーティなルックスに仕立てることができる。LEDヘッドライトは「Lパッケージ」と「Sパッケージ」に標準設定。快適装備は、ベース仕様を除きスマートキーを採用。「Lパッケージ」、「Sパッケージ」はフルオートエアコンも標準装備となる。
1.5L のスタンダードモデル「15X」系
1.5Lエンジンを搭載する「15X」と「15 Lパッケージ」。LEDドアミラーウインカー、LEDポジションランプ、ハーフシェイド・フロントウインドウ、クロームメッキのリアライセンスガーニッシュを装備。快適装備は、「Lパッケージ」にクルーズコントロールが与えられる。インテリアは、高輝度塗装インパネガーニッシュ、ダンパー機構付き分割可倒式リアシートを採用するほか、「Lパッケージ」では専用内装、本革巻きステアリング、リアセンターアームレスト、ラゲッジルームランプを装備するなど、より豪華な仕様となるのが特徴。
1.5Lのスポーツグレード「RS」
1.5Lエンジンを搭載するのは「15X」と同じだが、こちらはCVTのほか6速MTも選べる。RS専用エクステリアが与えられるほか、16インチアルミホイールを装着。リアブレーキがディスク式となるのも特徴だ。インテリアは、専用シート、ステンレス製スポーツペダル、本革巻きステアリング&シフトノブを採用。快適装備は「15X」とほぼ同等の内容が盛り込まれる。
1.5Lハイブリッドを搭載する「ハイブリッド」系
1.5Lのハイブリッド搭載車が、その名のとおり「ハイブリッド」シリーズ。「13G」と同じく、標準モデルのほか「Fパッケージ」、「Lパッケージ」、「Sパッケージ」の4モデルで展開されるが、こちらは4WDが選べない。また、トランスミッションは専用の7速DCTが搭載されるなど、パワートレインが大きく異なっている。エクステリアは、専用リアコンビランプ、HYBRIDエンブレム、専用フロントグリルを採用。リアコンビランプは導光チューブタイプとなるのも特徴だ。足まわりは、ハイブリッド専用デザインのホイールキャップ付き15インチタイヤを装着。室内は、メーター類が専用デザインとなり、マルチインフォメーションディスプレイを標準装備。そのほかの快適装備は、「13X」の各パッケージに準ずる。
※上の記述は、2013年発売モデルについてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。
まとめ

コンパクトカーの売れ筋モデルゆえ、中古車物件も豊富で買いやすいのがホンダ フィット。ガソリン、ハイブリッドで展開されるため、トヨタ アクアを検討する人も選択の候補に入れるとよいだろう。また、「RS」は希少な6速MTを設定するなど、カスタムベース車にするのもよい。ライフスタイルや趣向に応じてさまざまな使い方ができるのがフィットの魅力となっている。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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