中古車購入ガイド
更新日:2022.02.21 / 掲載日:2022.02.18
スバル フォレスター(5代目/SK)の中古車選びで知っておきたい特徴とグレード構成
1997年に登場したミドルクラスのSUVがスバル フォレスター。当時スバルが販売するSUVといえば、いすゞのOEM車であるビッグホーンしか存在しなかった。スバルが自社開発した初のSUVとしてデビューしたフォレスターは、レガシィ、インプレッサに続くもう一つの柱として人気を獲得していった。初代フォレスターは、車高を抑えたクロスオーバー色の強いモデルとして登場し、オンロード性能も優秀。コンパクトなボディサイズと相まって、使い勝手のよさも魅力のひとつであった。2002年には2代目、2007年には3代目が登場。3代目以降は車高を上げて一般的なSUVのフォルムとなったのがトピックだ。今回は2018年に登場した5代目(SK型)の改良遍歴を振り返り、グレード別の装備内容を紹介しよう。
スバル フォレスター(5代目/SK)ってどんなクルマ?
2018年7月発売モデルのデータ(プレミアム)
2018年7月発売モデルのデータ(プレミアム)
2018年6月に発表された5代目フォレスター。この世代ではスバル・グローバル・プラットフォームを採用し、衝突安全性能やハンドリング性能が一段と高められた。エクステリアは先代のイメージを踏襲しつつ、随所にアクセントカラーやハイグロスブラックを施すことで、SUVらしい逞しさと精悍さをアピール。インテリアは、インパネとコンソールを連続させたデザインを採用し、開放感のある室内空間とした。また、リアドアの開度、開口エリア、Cピラー形状を最適化することで、後席への乗降性も高められている。荷室は、駆動ユニットを一体化した新型パワーリアゲートを採用し、開閉スピードもアップ。これらの改良で、5代目は実用性を一層高めたのが特徴である。
パワートレインは、新開発の2.5L 水平対向4気筒エンジンを搭載。従来の2.5Lエンジンからおよそ9割の部品を刷新して直噴化。最高出力184馬力、最大トルク24.4kgmを発揮しながら、WLTCモード燃費で13.2km/Lを実現している。また、2カ月遅れて2.0L 水平対向4気筒にモーターを組み合わせたe-BOXERも設定され、「アドバンス」グレードとして発売された。
トランスミッションは、7速のマニュアルモード付きCVTを搭載。また、スバル独自のシンメトリカルAWDを先代に引き続き採用し、悪路から高速道路まで安定した走りが楽しめる。安全面では、運転支援システム「アイサイト」を全車標準装備。さらに、後退時自動ブレーキ、後側方警戒支援システム、ドライバーモニタリングシステムなど多くの予防安全装備も盛り込まれた。
改良遍歴は?
2019年6月、フォレスターが一部改良を受けた。後席への荷物の置き忘れをブザーや画面表示で知らせてくれる「リアシートリマインダー」を採用。また新色として「マグネタイトグレー・メタリック」が追加された。
2020年10月の改良では、新開発1.8L直噴ターボを搭載した「スポーツ」を追加。さらにe-BOXER搭載グレードを、「アドバンス」に加えて「Xブレーク」と「ツーリング」に拡大し、前者には新制御のモーターアシストe-アクティブシフトコントロールを採用した(同時に2.5L車は全て廃止)。また、新グレード「スポーツ」では、専用開発のダンパー&コイルスプリングを採用し、スポーティな走りを実現した。なお、このタイミングで「プレミアム」は廃止となっている。
2021年8月の改良では、バンパー、フロントグリル、ヘッドランプの形状をリニューアル。18インチホイールのデザインも一新された。また全グレードにロープホール付きルーフレールを採用。インテリアは本革(ナッパレザー)シートを設定。そのほか、次世代アイサイト、アレイ式アダプディブドライビングビーム、ジェスチャーコントロールを導入するなど、機能面でもアップデートされた。
スバル フォレスター(5代目/SK)の主要グレード
グレード体系は、「ツーリング」、「Xブレーク」、「プレミアム」、「アドバンス」、「スポーツ」の5つで展開される。なお、安全装備のアイサイトは全車標準装備。ここでは、グレード別の装備内容を紹介したい。
ベーシックな「ツーリング」
エクステリアは、ダークメタル塗装のフロントグリル、225/60R17サイズのサマータイヤを装着。インテリアは、撥水ファブリック/合成皮革(シルバーステッチ)シート、シルバー塗装のインパネ加飾を採用する。フォレスターの最もスタンダードなグレードだが、安全装備は上級グレードとほぼ共通なので、迷ったらこれをチョイスしたい。
SUVらしさを強調した「Xブレーク」
エクステリアは、無塗装ブラックのフロントグリル、レッドオレンジ加飾付きバンパーガード、225/60R17サイズのオールシーズンタイヤ、ガンメタリック塗装ホイール、ブラックベゼルのLEDライト、丸型6連のLEDフロントフォグランプ、無塗装ブラックのリモコンドアミラーを採用するなど、よりアクティブな佇まいとなるのが特徴。インテリアは、撥水性ポリウレタンシート、前後席シートヒーター、レッドオレンジステッチ入りインパネアッパートリム、ブレイズガンメタリック塗装のインパネ加飾、撥水カーゴフロアボード、LEDリアゲートランプを標準装備。アウトドアで役立つ装備が充実している。
上級装備が充実する「アドバンス」
デビュー時からe-BOXERを搭載する上級モデル。エクステリアは、メッキ加飾付きダークメタル塗装のフロントグリル、メッキドアハンドル、メッキバンパーガード、サテンメッキリモコンドアミラー、225/55R18サマータイヤ、専用アルミホイールを採用。インテリアは、ブラックの撥水ファブリック/合成皮革シート、表皮巻インパネ加飾パネル(オプション)、3段階温度調整機能付きシートヒーターを設定。快適性と豪華さを重視したグレードとなっている。
1.8L直噴ターボの「スポーツ」
1.8L直噴ターボを搭載する唯一のグレードが「スポーツ」。足まわりには専用のサスペンション、225/55R18サイズのオールシーズンタイヤが装着される。エクステリアは、ブラック塗装のフロントグリル、アクセントシルバー塗装加飾付きフロントバンパーガード、グレーメタリック塗装のリアガーニッシュ、デュアルマフラーカッターを採用。BピラーとCピラーにはピアノブラック調ピラーカバーも装着される。インテリアは、ウルトラスエード/本革シート、3段階温度調整機能付きシートヒーター、ウルトラスエード表皮巻きインパネ加飾、センタートレイ加飾を標準装備し、プレミアム感のある室内空間を演出している。
※上の記述は、2022年発売モデルについてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。
まとめ
ミドルクラスのSUVとして人気のスバル フォレスター は、SUV選びの鉄板チョイス。中古車選びで注意したいのが、年式によってパワートレインが異なること。2.5Lエンジンは2020年の改良で廃止され、2.0Lのe-BOXERに置き換えられた(「スポーツ」は1.8Lターボ)。走りのフィーリング、燃費、自動車税などが異なってくるので事前に調べておくとよい。各グレードは内外装の仕立てがわずかに異なり、それぞれにキャラクターが与えられている。自分の好みで選べるのも5代目フォレスター の魅力だ。
ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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