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更新日:2022.02.24 / 掲載日:2022.02.24
ホンダ N-BOX(2代目/JF3-4)の中古車選びで知っておきたい特徴とグレード

ホンダの新世代軽自動車Nシリーズの第1弾として、2011年に登場したホンダ N-BOX。流行りのスーパーハイト系ボディを持ち、全高は1770mmに達する。ダイハツ タント、スズキ パレットなどの強力なライバルがいるなか、上質な走りが評価され大ヒットモデルとなった。2012年には荷室をアレンジできるN-BOX+、2014年にはクーペ風スタイルのN-BOX スラッシュなど、派生車種も登場。今回は2017年8月に発表された2代目について、改良遍歴とグレード別装備内容を紹介していこう。
ホンダ N-BOX(2代目/JF3-4)ってどんなクルマ?

2017年9月発売モデルのデータ(G EXターボ ホンダセンシング)

新車時価格帯(2017年9月)
2017年9月にフルモデルチェンジを受け、2代目となったN-BOX。高効率フロアフレーム構造、高張力鋼板の使用部位の拡大に加え、新しい接合技術を導入することで軽量化と高剛性化を両立した。また、CVTやサスペンションが改良され、走りの質感も大幅にアップ。パワートレインは、自然吸気にi-VTEC、ターボには電動ウェイストゲートを軽自動車として初採用。また、先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全車標準装備としたこともトピック。衝突軽減ブレーキ(CMBS)、アダプティブクルーズコントロールなど基本の8つの機能に加え、オートハイビーム、ホンダ初の後方誤発進抑制機能も追加された。
エクステリアは、先代を踏襲したシンプルなデザイン。N-BOXカスタムでは、存在感のあるフロントグリルや9灯式フルLEDライトを採用する。インテリアは、N-BOXはベージュ、N-BOXカスタムではブラック基調とし、いずれも軽の枠を超えた上級感を演出。また、アレルゲンの不活性化や抗ウイルス加工を施したアレルクリーンプラスシート、360°スーパーUV・IRカットパッケージを全窓に採用するほか、高性能エンジンマウントシステムなどにより静粛性も高められた。
改良遍歴は?
2018年4月、N-BOXにスロープ仕様を追加。引き出すことでそのままスロープとして使える「スーパーフレックススロープ」を約4.5kg軽量化し、操作性をアップ。4人乗車モードと車いす乗車モードの切り替え手順を簡略化し、従来の半分以下の手順でモード切り替えが可能になった。
2019年10月、N-BOXが一部改良を受けた。ホンダセンシングの衝突軽減ブレーキが、横断自転車にも対応。また、街灯のない夜間の歩行者検知機能を進化させ、安全性がより高められた。リアワイドカメラが30万画素から100万画素となり視認性を向上。そのほか、4WD車のみに採用していた「運転席&助手席シートヒーター」、ターボ車のみに採用していた「左右独立式リアセンターアームレスト」を標準装備し、快適性もアップしている。
2020年12月、マイナーチェンジを実施。エクステリアは、ヘッドライトとグリルのデザインを変更。同時にメッキバーをロアグリルに追加することで、ワイドな基調とした。一方N-BOXカスタムは、グリルのメッキを立体化し、メッキバーをリアバンパーに追加。N-BOX、N-BOXカスタムともにインテリアの仕立てをリニューアルしている。そのほか、ホンダセンシングの後方誤発進抑制機能にも用いるソナーセンサーを4個に増やし、駐車時の安心感が高められた。
2021年12月の一部改良では、オートブレーキホールド付き電子制御パーキングブレーキを全車標準装備。これに合わせてホンダセンシングのACC(アダプティブクルーズコントロール)に、渋滞追従機能を追加することで、高速道路でのドライバーへの負担を減らしている。
ホンダ N-BOX(2代目/JF3-4)の主要グレード

基本グレードは、「G ホンダセンシング」、「G L ホンダセンシング」、「G EX ホンダセンシング」の3つが基本。また、「G Lホンダセンシング」と「G EX ホンダセンシング」は自然吸気とターボの両方が設定される。さらに、内外装の違いとしてN-BOX、N-BOXカスタムが存在するため、選べるバリエーションは豊富。駆動方式は、全グレードでFFと4WDも選択可能。
ベーシックな「G ホンダセンシング」
N-BOXのみに設定されるエントリーグレード(カスタムには設定されない)で、自然吸気エンジンのみが選択可能。しかしホンダセンシングはもちろん、LEDヘッドライト&LEDリアコンビランプ、フルオートエアコン、電動格納式リモコンドアミラーなど安全・快適装備が標準化されるので、ベースグレードといえども侮れない。シートはベージュ×グレージュで、ベンチシート仕様を採用する。
装備が充実した「G L ホンダセンシング」
「G ホンダセンシング」の装備に加え、運転席ハイトアジャスター、スライドドア・イージークローザー、パワースライドドア、フロントアームレスト、ロールサンシェイドを標準装備。また、ターボモデルには本革巻ステアリング、クロームメッキセレクトレバーボタン&シャフト、パドルシフトも装着される。そのほか、カスタム系はプラズマクラスターのフルオートエアコンも与えられる。
最上級グレード「G EX ホンダセンシング」
助手席スーパースライドシートを採用するのがEX系の大きな特徴。安全面では、助手席フロントシートラッププリテンショナーが標準となる。インテリアは、N-BOXにもプラズマクラスターのフルオートエアコン、EX専用フロントシートアームレスト、コンビニフック(運転席背面)が装備されるなど、より利便性を追求したグレードとなっている。
※上の記述は、2017発売モデルについてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。
まとめ

標準のN-BOXに加え、カスタム系が用意されるのは他社のライバルと同じ。個性を追求するならカスタム系をチョイスするのもよいだろう。また、シートがベンチシートまたはスーパースライドシートのどちらがよいかで、選ぶグレードが決まってくる。助手席が57cmも動く後者(EX系グレード)は、子育て世代の強い味方となってくれるはず。このほか、福祉車両としてスロープ仕様も設定されるので、あらゆる人の生活をサポートしてくれるモデルといっていいだろう。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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