中古車購入ガイド
更新日:2022.05.27 / 掲載日:2022.05.26
【スバル XV】走りが大きく進化した現行型XVは100万円台で購入可能に!

インプレッサスポーツをベースに、クロスオーバー風味を強めたモデルがスバルXV。2010年に登場した初代は、「インプレッサXV」と名乗っていたが、2012年に登場した2代目以降は単に「XV」と呼ばれるようになった。運転支援技術のアイサイト、ハイブリッドの導入など、スバルの新技術が惜しみなく投入されたことで、XVは一躍人気モデルの仲間入りを果たしている。2017年には現行型となる3代目が登場し、内外装の質感や走りが大きく進化。今回は3代目XVに注目し、改良遍歴と中古車相場をみていこう。
スバル XV(3代目/GT系)ってどんなクルマ?


2017年5月、3代目XVが発売された。新型は、スバル・グローバル・プラットフォームを導入し、安全性と走行性能を大きく高めたのが特徴。特にロールを抑え、操縦安定性が改善。さらにAWD制御システム「X-MODE」を初採用。これにより、本格SUV並みの悪路走破性も実現している。パワートレインは、直噴化した2.0L 水平対向4気筒に加え、1.6L 水平対向4気筒エンジンも新たに設定された。2.0Lも、直噴化に加えて約80%の部品を新設計とすることで、燃費とトルクを向上させている。サスペンションは、クロスメンバーの構造を変更することで、エンジンマウント取り付け部の剛性をアップ。取り付け部位の剛性を高めたことで、ダンパーの減衰力が最適化され、車体の揺れを抑えた。
エクステリアは、インプレッサをベースとしたもの。ただし最低地上高を200mm高め、マットブラックのフェンダーアーチ、新デザインのホイールを採用するなど、SUVらしさを強調している。ドアは直角近くまで大きく開き、乗降性も良好。インテリアは、各所にオレンジステッチのアクセントが施され、遊び心を表現しているのもXVの魅力である。安全面では、アイサイト(バージョン3)を全車標準装備。後側方から接近する車両を検知するスバル・リアビークル・ディテクションなど、予防安全も充実している。
改良遍歴は?
2018年10月、新グレード「アドバンス」が追加された。こちらは、2.0L 水平対向4気筒にモーターを組み合わせた「e-BOXER」を搭載するのがトピック。また、ブルーの内装や専用ボディカラー「ラグーンブルー・パール」を設定するなど、電動化モデルらしい仕立てとなるのも特徴だ。
2019年10月、一部改良を受けた。今回はe-BOXER搭載モデルとして「2.0e-L アイサイト」、「2.0e-S アイサイト」を追加。また、アイサイト・ツーリングアシストを全車標準装備とした。そのほか、アダプティブドライビングビームの採用、LEDハイ&ロービームランプ、リアフォグランプのデザイン変更、運転席シートポジションメモリー機能を追加するなど、利便性や快適性を高めている。なお、従来までの2.0Lのガソリン車は廃止された。
2020年9月にはマイナーチェンジを実施。エクステリアは、フロントまわりのデザインやホイールが一新され、ボディカラーには「プラズマイエロー・パール」を設定。インテリアは、一部グレードのカラーコーディネートやシート表皮が変更された。走りの面では、サスペンションが改良され、しなやかさとスポーティさを両立している。
2021年12月には、フロントシートヒーター付きのファブリックシート車を設定すると同時に、1.6Lモデルに外装色「サファイアブルー・パール」が選べるようになった。
スバル XV(3代目/GT系)の主要グレード

パワートレイン別に見ると、1.6Lガソリン、2.0Lガソリン、2.0Lモーターに分けられる。各グレードは、装備内容に応じて「1.6i」、「1.6i-L」、「2.0i-L」、「2.0i-S」、「2.0e-L」、「2.0e-S」、「アドバンス」が選べる。なお、全車アイサイトは標準装備となる。今回は、代表的なグレードの中古車平均価格をみていこう。
「1.6i」/「1.6i-L」
1.6Lエンジンを搭載したエントリーモデル的ポジション。「1.6i-L」では、AWD制御システム「X-MODE」を搭載。ステアリングやシフトノブはオレンジステッチ入り本革巻きタイプがオプション設定される。中古車平均価格は、「1.6i」が185万円、「1.6i-L」が206万円となっているが、物件数は圧倒的に後者のほうが多い。
「2.0i-L」/「2.0i-S」
2.0Lエンジンを搭載した上級モデル。「2.0i-S」は18インチのタイヤが装着される(2.0i-Lは17インチ)。中古車市場で大部分を占めるグレードであり、1.6Lモデルの2倍近く流通している。中古車平均価格は、「2.0i-L」が210万円、「2.0i-S」が216万円と、ほぼ同程度。物件数もそれほど変わらないので、好みに応じて選んでもよいだろう。
「2.0e-L」/「2.0e-S」
2019年10月に追加された新グレードで、2.0Lにモーターを組み合わせたe-BOXER搭載車。「2.0e-S」では、クロムメッキ加工のフロントグリル、切削光輝の18インチホイールなど、スポーティなアレンジが加えられる。新しいグレードゆえ、物件数は非常に少なく、両者合わせても全体の5%程度しか流通していない。中古車平均価格は264万円。
「アドバンス」
こちらもe-BOXER搭載車であるが、発売は2018年10月。装備内容は「2.0e-S」に近いが、インパネバイザー、ステアリングがブルーステッチとなり、インテリアはブルー基調で仕立てられるのが特徴だ。エクステリアも、アドバンス専用のシルバー加飾フロントフォグランプカバー、フロントグリルが与えられ差別化されている。物件数はそれなりに充実しているが、中古車平均価格は254万円とやや高め。
※上の記述は、2022年発売モデルについてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。中古車平均価格は2022年5月時点のデータ。
まとめ

発売から5年が経過し、物件が充実してきた現行型XV。価格を重視すると、現在e-BOXER搭載車の相場はやや高めであることから、1.6Lまたは2.0Lガソリン車が手頃に買えるモデルとなっている。なかでも「1.6i-L」または「2.0i-S」は100万円台後半の予算から探せることもあり、オススメといえるだろう。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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