中古車購入チェックポイント
更新日:2022.07.01 / 掲載日:2022.07.01
中古車を購入する時に後悔しないために押さえておきたい注意点を解説
中古車の購入を検討している方もいるでしょう。中古車は新車と比較すると価格が安いので、購入できる車の選択肢が増えます。そのため、自分の希望する条件に近い車両が見つかる可能性も高いです。
一方で中古車の場合、車両の状態には注意しなければなりません。中には重大な瑕疵を抱えている車が販売されている可能性もあります。
そこでここでは、中古車を購入するにあたって注意すべきポイントについて、詳しく紹介します。

中古車の中には重大な瑕疵を抱えている車があるかもしれません。そういった車は購入しても不具合を起こす可能性が非常に高いです。そのため、相場よりもかなり安い価格で販売されていることも少なくありません。
安いということはそれなりに理由があり、以下の3つのような深刻な問題を抱えている可能性が高いので、購入する際には慎重にチェックしましょう。
修復歴車とは、車のフレーム部分に手の加わった車両のことです。「事故車」とも呼ばれます。
修復歴車は一見すると事故を起こした車とは思えないくらいに、きちんと直っているように見えます。しかし、内部にはまだ問題を抱えている可能性が高いです。
最初のうちは問題なく運転できても、その後何が起こってもおかしくありません。
修復歴の有無は中古車情報に記載することが義務付けられているので、必ずチェックしてください。
水没車とは、大雨や河川の氾濫などによる洪水の影響で、何かしらの水害を受けた車のことです。
水没車の場合、電気系に何らかの異常をきたすリスクが高くなります。電気系の問題は他に連鎖することが多く、修理費用がかさむ恐れがあります。
水没車は修復歴車ではありません。そのため、修復歴の有無だけで判断しないように注意しましょう。
水没車かどうかは自分でチェックすることも可能です。まずシートベルトを限界まで引っ張り出してください。水没車の場合はそこにラインのようなものができています。これは水没した時に泥などが付着するためです。
また、空調を切って、車内の臭いをかいでみる方法もあります。もし雑巾のような臭いがすれば、水没車である可能性があります。
塩害車に共通しているのは、腐食が進んでいるかもしれないという点です。もしフレーム部分や内部のパーツに錆ができていると、今後不具合が発生する恐れが出てきます。
ボディのような目につきやすい錆については、コーティングで隠されている可能性もあります。
塩害車かどうかチェックするためには、エンジンルームなどの普段あまり見ないところを確認しましょう。もし周囲と比較して不自然に錆ているところがあれば、塩害車の可能性があります。
どんなに安い車でも、購入は避けたほうがいいでしょう。

中古車は、どれ一つとして全く同じ状態の車両はありません。納得の買い物をするために、車を多角的にチェックすることをおすすめします。
そこでここからは、中古車を購入する際に押さえておきたいチェックポイントについて見ていきます。少なくても以下で紹介するポイントを確認したうえで、購入を検討しましょう。
一般的な目安と言われているのが、「1年で10,000km」です。年式と走行距離を比較して、これよりも極端に多かったり少なかったりした場合は要注意です。
年式が新しいのに走行距離が多い車、低年式なのに走行距離の少ない車は避けたほうがいいでしょう。前者は部品の劣化、後者は乗る頻度が少ないので消耗品の交換がきちんと行われていない可能性があります。
走行距離と年式のどちらか一方だけを確認するのではなく、両者をセットで確認するようにしてください。
点検整備記録簿とは、「メンテナンスノート」とも呼ばれていて、今までのメンテナンスや整備の記録がきちんと残されているものです。また、オイルやバッテリーなどの消耗品の交換がどのくらいのペースでされているかが、記録されています。
点検整備記録簿を見れば、ある程度車両のコンディションが分かります。
点検整備記録簿を素人が見ても、すべての内容を理解するのは難しいかもしれません。担当者と一緒に確認すれば、より詳しく車両の状態を把握できるでしょう。
車検情報については、プライスボードなどに掲載されています。いろいろな表記がありますので、それぞれの意味を理解しておきましょう。
「車検整備付(込)」と書かれてる中古車は、納車前に車検を実施するという意味です。車検の費用は中古車の購入費の中に含まれています。
「車検整備別」と書かれている中古車も、納車前に車検が実施されます。ただし、車検費用は本体価格や諸費用とは別に必要という意味です。
「車検整備無」と書かれている中古車はその名の通り、車検整備なしで納車されます。そのため、自分で整備工場に車検整備をお願いしなければなりません。
実車を見る際には、まず外装を確認してください。へこみや修理の痕跡が残っていないか、錆が発生していないかチェックしましょう。
傷や錆があると、最初のうちはさほどのものでも徐々に広がっていく恐れがあります。ひどくなると塗装が浮いたり、ボディに穴が開いたりすることもあるので、欠かさず確認しましょう。
その他にもタイヤの溝がきちんと残っているか、ひび割れなどの劣化が進んでいないかなど、見えるところはくまなくチェックしてください。
もし動かない箇所があれば、担当者に指摘して納車前に修理してもらえるか聞いておきましょう。
また、エンジンもきちんと始動するか、セルを回しておきます。エンジンはかかるけれども振動が大きかったり異音がしたりする場合は、故障の前兆かもしれません。
実際にいろいろな機器を動かしてみて少しおかしいなと思ったら、担当者に確認することです。もし要領の得ない回答しか来ない場合、その中古車は購入しないほうが無難です。
たとえ安くても、すぐに不具合が発生して、修理費用を負担することになるかもしれません。そうなると面倒ですし、修理費も加わると結局お得ではなかったということも起こりえます。
また、試乗している時に異臭がしないかもチェックしておきましょう。特にエアコンをかけた時にカビ臭い場合には、フィルター交換だけでは直らないこともあります。
ガソリン臭い場合も要注意です。ガソリンが漏れている可能性があり、そのまま運転すると大事故に発展しかねません。

中古車を購入する前に試乗することで、見ただけでは分からない乗り心地やフィーリングの良し悪しなども分かります。
試乗する際にはいろいろな角度から車をチェックする必要があります。具体的にどのようなことを確認すべきか、以下にまとめたので試乗する際に実践してみてください。
もし視野が合っていないと、思った以上に運転しづらさを感じるものです。
また、ハンドルの取り回しがどうかも確認してください。ハンドルが重たいなど操作しづらいことがあると、思うような運転ができず、事故を起こすリスクも高まります。
そして、コーナリング時におけるハンドリングのフィーリングも確認しましょう。自分のイメージ通りに車が曲がってくれない車両であれば、購入は慎重になったほうがいいかもしれません。
一方、運転がスムーズにできると感じたら、その中古車が合っているということを意味します。
しかし、中古車の中には左右どちらかにずれる車両もあるかもしれません。これは「タイヤが偏摩耗している」「ホイールバランスが狂っている」ことが原因で起こる現象です。
また、このように左右いずれかにずれる場合、修復歴車の可能性があります。事故によってフレーム部分が歪むことで、ずれが起きるためです。
もし車がまっすぐ走行しない中古車であれば、修復歴車を疑いましょう。そして、購入は控えるべきです。
マニュアルの場合、ギアの切り替えに何らかの違和感があれば要注意です。クラッチの摩耗が進んでいる可能性があります。
オートマ車の場合、ガクンと来るような変速ショックが大きい場合には不具合が発生していると考えられます。もしこのようなトラブルを抱えている車の場合、後々大きなトラブルに発展するかもしれません。
試乗する際にはギアやミッションの状態について、忘れずに確認してみてください。
アクセルを踏み込んだ時にスムーズに加速できるか、ブレーキを踏んだ時に減速できるかチェックしてみてください。特にブレーキ性能については試乗で忘れずに確認しましょう。
もしブレーキが思うように効かない場合、追突事故を起こすリスクが高くなります。ただし、ブレーキの利き具合はそれぞれの車両の持つ癖の可能性もあります。
もしブレーキの利き具合が自分のイメージと違った場合は、担当者に確認してください。ブレーキの特徴について聞いておくと安心です。

中古車の中には、今までレンタカーとして使われてきた車という場合もあります。レンタカー落ちの中古車にはメリットがあるので、購入を希望する方もいるでしょう。
ここからは、レンタカー落ちの中古車の特徴についてまとめました。メリットもありますが注意すべきポイントもありますので、ここで詳しく見ていきましょう。
まず、高年式の車が多いということです。レンタカー会社を見てみると、最新モデルに人気が集中しています。そのため、車の交換サイクルが短いです。長くても3年経過すれば入れ替わる場合がほとんどです。早ければ数か月でどんどん入れ替えるような業者も見られます。
特にメーカー系列のレンタカー会社の場合、宣伝がてら最新モデルを投入する傾向が見られます。そういった理由もあり、高年式の車が出やすいです。
その上、低価格で販売されている車が多いです。理由としてはレンタカー会社と中古車販売店が、グループ企業や独自のネットワークでつながってることが挙げられます。
レンタカーは事業車に分類されます。自家用車と比較して点検整備の頻度が多く、こまめにメンテナンスされているため、状態のいい車両が多いのもメリットの一つです。
また、お店に直接行って探す方法もあります。販売店でレンタカー落ちの中古車を探すのであれば、プライスボードを見てみましょう。
プライスボードの項目の中に「使用歴」という箇所があります。このうち「レンタカー」にチェックが入っている車両が、レンタカー落ちの中古車です。
もしプライスボードを見ても確認できなければ、店員さんに尋ねてみましょう。レンタカー落ちの中古車を紹介してもらえるかもしれません。
まずは過走行車が比較的多い点に注意が必要です。レンタカーを借りる方の多くはレジャー目的です。そのため、遠方への移動が多くなり、どうしても走行距離が伸びてしまいます。
通常自家用車の場合、年間8,000~10,000kmというのが相場です。しかしレンタカーの場合、年間20,000~30,000km走るような車も珍しくありません。
都市部のレンタカーの場合、2年間で80,000km近く走っているような車両もあります。かなり車に負担がかかっている可能性が高いので、車の状態については入念にチェックしたほうがいいでしょう。
メーカー保証は3~5年程度ついてくるものです。しかし、レンタカー落ちの中古車の場合はメーカー保証の対象外となるケースがほとんどです。
レンタカーは自家用車と比較して、ハードな使われ方をされる傾向にあります。そのため、メーカーとしても車のコンディションに保証をつけられません。
レンタカーの場合、こまめにメンテナンスをしているので故障を起こすことは考えにくいです。しかし、万が一不具合が発生しても保証を受けられない点は、頭の中に入れておきましょう。
また、購入後も長く問題なく乗り続けたいのであれば、自分でもメンテナンスをこまめにするのがおすすめです。
一方で中古車の場合、車両の状態には注意しなければなりません。中には重大な瑕疵を抱えている車が販売されている可能性もあります。
そこでここでは、中古車を購入するにあたって注意すべきポイントについて、詳しく紹介します。
重大瑕疵のある中古車に注意

安いということはそれなりに理由があり、以下の3つのような深刻な問題を抱えている可能性が高いので、購入する際には慎重にチェックしましょう。
①修復歴車
修復歴の有無は中古車を購入する際に確認すべき項目です。どんなに安くて問題がなさそうでも、修復歴のある車は購入すべきではありません。修復歴車とは、車のフレーム部分に手の加わった車両のことです。「事故車」とも呼ばれます。
修復歴車は一見すると事故を起こした車とは思えないくらいに、きちんと直っているように見えます。しかし、内部にはまだ問題を抱えている可能性が高いです。
最初のうちは問題なく運転できても、その後何が起こってもおかしくありません。
修復歴の有無は中古車情報に記載することが義務付けられているので、必ずチェックしてください。
②水没車
水没車も、たとえ安くても購入を控えるべき中古車です。水没車とは、大雨や河川の氾濫などによる洪水の影響で、何かしらの水害を受けた車のことです。
水没車の場合、電気系に何らかの異常をきたすリスクが高くなります。電気系の問題は他に連鎖することが多く、修理費用がかさむ恐れがあります。
水没車は修復歴車ではありません。そのため、修復歴の有無だけで判断しないように注意しましょう。
水没車かどうかは自分でチェックすることも可能です。まずシートベルトを限界まで引っ張り出してください。水没車の場合はそこにラインのようなものができています。これは水没した時に泥などが付着するためです。
また、空調を切って、車内の臭いをかいでみる方法もあります。もし雑巾のような臭いがすれば、水没車である可能性があります。
③雪国や海沿いで使われていた車
雪国や海沿いで多く使われてきた中古車も、塩害車の可能性が高いため避けたほうがいいとされています。塩害車に共通しているのは、腐食が進んでいるかもしれないという点です。もしフレーム部分や内部のパーツに錆ができていると、今後不具合が発生する恐れが出てきます。
ボディのような目につきやすい錆については、コーティングで隠されている可能性もあります。
塩害車かどうかチェックするためには、エンジンルームなどの普段あまり見ないところを確認しましょう。もし周囲と比較して不自然に錆ているところがあれば、塩害車の可能性があります。
どんなに安い車でも、購入は避けたほうがいいでしょう。
中古車をチェックする際に注意すべきこと

そこでここからは、中古車を購入する際に押さえておきたいチェックポイントについて見ていきます。少なくても以下で紹介するポイントを確認したうえで、購入を検討しましょう。
走行距離と年式の関係
車は走りすぎも、走りなさすぎもよくないと言われています。そこで中古車を購入する際には、年式と走行距離の関係性についてチェックしましょう。一般的な目安と言われているのが、「1年で10,000km」です。年式と走行距離を比較して、これよりも極端に多かったり少なかったりした場合は要注意です。
年式が新しいのに走行距離が多い車、低年式なのに走行距離の少ない車は避けたほうがいいでしょう。前者は部品の劣化、後者は乗る頻度が少ないので消耗品の交換がきちんと行われていない可能性があります。
走行距離と年式のどちらか一方だけを確認するのではなく、両者をセットで確認するようにしてください。
点検整備記録簿の有無
欲しい中古車があれば、点検整備記録簿を見せてもらうよう担当者にお願いしましょう。点検整備記録簿とは、「メンテナンスノート」とも呼ばれていて、今までのメンテナンスや整備の記録がきちんと残されているものです。また、オイルやバッテリーなどの消耗品の交換がどのくらいのペースでされているかが、記録されています。
点検整備記録簿を見れば、ある程度車両のコンディションが分かります。
点検整備記録簿を素人が見ても、すべての内容を理解するのは難しいかもしれません。担当者と一緒に確認すれば、より詳しく車両の状態を把握できるでしょう。
車検の残り期間を確認
中古車によって、車検の残っているものもあれば残っていないものもあります。車検を受ける際には数万円、場合によっては10万円以上かかることもあるのでチェックしておきたい項目です。車検情報については、プライスボードなどに掲載されています。いろいろな表記がありますので、それぞれの意味を理解しておきましょう。
「車検整備付(込)」と書かれてる中古車は、納車前に車検を実施するという意味です。車検の費用は中古車の購入費の中に含まれています。
「車検整備別」と書かれている中古車も、納車前に車検が実施されます。ただし、車検費用は本体価格や諸費用とは別に必要という意味です。
「車検整備無」と書かれている中古車はその名の通り、車検整備なしで納車されます。そのため、自分で整備工場に車検整備をお願いしなければなりません。
外装を確認
中古車の購入は、ネットだけで完結することも可能です。しかし、ネットで調べて目ぼしい車が見つかったら、お店に行って実車を確認することをおすすめします。実車を見る際には、まず外装を確認してください。へこみや修理の痕跡が残っていないか、錆が発生していないかチェックしましょう。
傷や錆があると、最初のうちはさほどのものでも徐々に広がっていく恐れがあります。ひどくなると塗装が浮いたり、ボディに穴が開いたりすることもあるので、欠かさず確認しましょう。
その他にもタイヤの溝がきちんと残っているか、ひび割れなどの劣化が進んでいないかなど、見えるところはくまなくチェックしてください。
動作確認をする
中古車を購入する前に、スイッチはできるだけ全部入れましょう。近年の車には、いろいろな機器類が搭載されています。カーナビやETC、ワイパー、パワーウィンドウなどきちんと動くか確認してください。もし動かない箇所があれば、担当者に指摘して納車前に修理してもらえるか聞いておきましょう。
また、エンジンもきちんと始動するか、セルを回しておきます。エンジンはかかるけれども振動が大きかったり異音がしたりする場合は、故障の前兆かもしれません。
実際にいろいろな機器を動かしてみて少しおかしいなと思ったら、担当者に確認することです。もし要領の得ない回答しか来ない場合、その中古車は購入しないほうが無難です。
異音や異臭のするものは避ける
異音や異臭のする中古車は購入を控えたほうがいいでしょう。エンジンをかけた時、もしくは試乗している時に「ガタガタ」「ゴロゴロ」という音がした場合、車のどこかに不具合が発生している可能性が高いです。たとえ安くても、すぐに不具合が発生して、修理費用を負担することになるかもしれません。そうなると面倒ですし、修理費も加わると結局お得ではなかったということも起こりえます。
また、試乗している時に異臭がしないかもチェックしておきましょう。特にエアコンをかけた時にカビ臭い場合には、フィルター交換だけでは直らないこともあります。
ガソリン臭い場合も要注意です。ガソリンが漏れている可能性があり、そのまま運転すると大事故に発展しかねません。
試乗時の注意点

試乗する際にはいろいろな角度から車をチェックする必要があります。具体的にどのようなことを確認すべきか、以下にまとめたので試乗する際に実践してみてください。
運転のしやすさ
試乗する前に視野を確認してみてください。シートの調整をして、車に乗った時に何か視野が合わず見づらいというのであれば、その中古車は避けたほうがいいです。もし視野が合っていないと、思った以上に運転しづらさを感じるものです。
また、ハンドルの取り回しがどうかも確認してください。ハンドルが重たいなど操作しづらいことがあると、思うような運転ができず、事故を起こすリスクも高まります。
そして、コーナリング時におけるハンドリングのフィーリングも確認しましょう。自分のイメージ通りに車が曲がってくれない車両であれば、購入は慎重になったほうがいいかもしれません。
一方、運転がスムーズにできると感じたら、その中古車が合っているということを意味します。
ちょっとハンドルを離す
しばらく直線の続くコースに差し掛かったら、ハンドルから手を放してみましょう。通常であれば、ハンドルから手を離してもまっすぐ走行できます。しかし、中古車の中には左右どちらかにずれる車両もあるかもしれません。これは「タイヤが偏摩耗している」「ホイールバランスが狂っている」ことが原因で起こる現象です。
また、このように左右いずれかにずれる場合、修復歴車の可能性があります。事故によってフレーム部分が歪むことで、ずれが起きるためです。
もし車がまっすぐ走行しない中古車であれば、修復歴車を疑いましょう。そして、購入は控えるべきです。
ギアを入れ替える
試乗している際にギアを入れ替えてみて様子を見てみてください。もしギアの入りがスムーズでなければ、その中古車は避けたほうがいいでしょう。マニュアルの場合、ギアの切り替えに何らかの違和感があれば要注意です。クラッチの摩耗が進んでいる可能性があります。
オートマ車の場合、ガクンと来るような変速ショックが大きい場合には不具合が発生していると考えられます。もしこのようなトラブルを抱えている車の場合、後々大きなトラブルに発展するかもしれません。
試乗する際にはギアやミッションの状態について、忘れずに確認してみてください。
アクセル・ブレーキの状態
アクセルやブレーキは、車の走行性能でも肝になる部分です。そのため、試乗する際にはしっかり確認しましょう。アクセルを踏み込んだ時にスムーズに加速できるか、ブレーキを踏んだ時に減速できるかチェックしてみてください。特にブレーキ性能については試乗で忘れずに確認しましょう。
もしブレーキが思うように効かない場合、追突事故を起こすリスクが高くなります。ただし、ブレーキの利き具合はそれぞれの車両の持つ癖の可能性もあります。
もしブレーキの利き具合が自分のイメージと違った場合は、担当者に確認してください。ブレーキの特徴について聞いておくと安心です。
レンタカー落ちの中古車を購入する場合の注意点

ここからは、レンタカー落ちの中古車の特徴についてまとめました。メリットもありますが注意すべきポイントもありますので、ここで詳しく見ていきましょう。
レンタカー落ちの中古車を購入するメリット
レンタカー落ちの中古車には、他にはないメリットがいくつかあります。まず、高年式の車が多いということです。レンタカー会社を見てみると、最新モデルに人気が集中しています。そのため、車の交換サイクルが短いです。長くても3年経過すれば入れ替わる場合がほとんどです。早ければ数か月でどんどん入れ替えるような業者も見られます。
特にメーカー系列のレンタカー会社の場合、宣伝がてら最新モデルを投入する傾向が見られます。そういった理由もあり、高年式の車が出やすいです。
その上、低価格で販売されている車が多いです。理由としてはレンタカー会社と中古車販売店が、グループ企業や独自のネットワークでつながってることが挙げられます。
レンタカーは事業車に分類されます。自家用車と比較して点検整備の頻度が多く、こまめにメンテナンスされているため、状態のいい車両が多いのもメリットの一つです。
レンタカー落ちの中古車の探し方
レンタカー落ちの中古車は、ネットで探すことも可能です。中古車検索サイトで「レンタカー」というワードで調べてみると、多くの車がヒットします。また、お店に直接行って探す方法もあります。販売店でレンタカー落ちの中古車を探すのであれば、プライスボードを見てみましょう。
プライスボードの項目の中に「使用歴」という箇所があります。このうち「レンタカー」にチェックが入っている車両が、レンタカー落ちの中古車です。
もしプライスボードを見ても確認できなければ、店員さんに尋ねてみましょう。レンタカー落ちの中古車を紹介してもらえるかもしれません。
過走行車の可能性がある
レンタカー落ちの中古車にはメリットのある反面、注意すべきポイントもいくつかあります。まずは過走行車が比較的多い点に注意が必要です。レンタカーを借りる方の多くはレジャー目的です。そのため、遠方への移動が多くなり、どうしても走行距離が伸びてしまいます。
通常自家用車の場合、年間8,000~10,000kmというのが相場です。しかしレンタカーの場合、年間20,000~30,000km走るような車も珍しくありません。
都市部のレンタカーの場合、2年間で80,000km近く走っているような車両もあります。かなり車に負担がかかっている可能性が高いので、車の状態については入念にチェックしたほうがいいでしょう。
メーカー保証の対象外
レンタカー落ちの中古車の場合、高年式の車が多いため、メーカー保証がまだ残っているのではないかと思う方も多いでしょう。メーカー保証は3~5年程度ついてくるものです。しかし、レンタカー落ちの中古車の場合はメーカー保証の対象外となるケースがほとんどです。
レンタカーは自家用車と比較して、ハードな使われ方をされる傾向にあります。そのため、メーカーとしても車のコンディションに保証をつけられません。
レンタカーの場合、こまめにメンテナンスをしているので故障を起こすことは考えにくいです。しかし、万が一不具合が発生しても保証を受けられない点は、頭の中に入れておきましょう。
また、購入後も長く問題なく乗り続けたいのであれば、自分でもメンテナンスをこまめにするのがおすすめです。
まとめ
①重大な瑕疵のある中古車は購入すべきではない
②中古車を購入する前は多様な視点でチェックすること
③フィーリングを把握するために、試乗するのがおすすめ
④レンタカー落ちの中古車は高年式で低価格だが、メーカー保証の対象外
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