中古車購入チェックポイント
更新日:2022.07.26 / 掲載日:2022.07.26
中古車を7年ローンで購入した場合の返済計画はどうなる?
中古車を購入する際、ローンを組む方も多いでしょう。カーローンの返済期間は、一般的に5年前後で組む方が多いとされていますが、近年では7年ローンと比較的長めの返済期間に設定する方も少なくありません。
そこで、この記事では中古車を7年ローンで購入する場合、返済計画はどうなるのか詳しく見ていきます。
また、返済期間を決めるにあたって、どのような点に留意すればいいのかについてもまとめました。

中古車ローンを組むにあたって、返済期間をどうするかは大きな問題の一つです。
中古車ローンは返済期間の上限が設けられていますが、近年では長期の借入期間が設定できる商品も出てきています。また、中古車ローンの種類によっても期間が変わってくるので、借り入れの際は注意してください。
カーローンの返済期間は新車と中古車で特に違いはなく、新車と比較して中古車のほうが借入期間が短いということはありません。
ただし、近年では借入期間も長期化する傾向が見られていて、最長7年以上のローンを組めるような商品も出てきています。
借入期間は中古車販売店や金融機関によって考え方は異なりますので、購入する前に確認しておきましょう。
一般的に、銀行系のほうが長期の融資に対応しているようです。ディーラー系は6~8年に対して、銀行系は7~10年となっています。
もし具体的な返済期間を想定しているのであれば、それに合わせてローン選びをしましょう。7年以上でローンを組むのであれば、銀行系のカーローンのほうがおすすめです。
ただし、銀行系ローンの場合はディーラー系ローンと比較して審査は厳しめです。そのことを想定して、どこに申し込むか検討しましょう。
なぜカーローンは住宅ローンと比較して短めなのかというと、多くの方が頻繁に車を乗り換えるためです。マイカーの平均保有年数を見てみると5~6年、長くても10年くらいで乗り換えています。マイホームのように何十年と同じ車に乗るという人は少ないです。
さらに車は不動産と違って、減価償却資産扱いになるのも短くなる理由の一つです。
このような背景もあり、乗り換えや車の資産価値がゼロになる前にローンが完済できるよう、短めの返済期間になっています。
一部例外として返済期間を伸ばすことは可能ですが、この場合でも正当な理由がないと認められません。そのため、返済期間ギリギリにするよりは、少し余裕を持たせた期間にするといいでしょう。
そして、もし資金に余裕があれば、繰上返済することをおすすめします。繰上返済とは、毎月の返済とは別に元本返済する方法です。
繰上返済を繰り返せば、返済期間を短縮できます。繰上返済は原則元本返済に全額充当されるので、利息の負担も軽減されます。
ローン返済期間中で資金に余裕のある時には、繰上返済を優先しましょう。

中古車を購入する際、ローンを7年で組む場合は比較的長期となるため、メリットとデメリットがあります。
ここからは、7年ローンのような長期ローンの主要なメリットとデメリットについて紹介します。自分にとってプラスのほうが大きいかどうかの参考にしてみてください。
3年ローンは36回払い・5年ローンは60回払い・7年ローンは84回払いとなります。同じ借入額であれば、支払回数が多くなると1回あたりの返済額は少なくなります。返済額が少なければ家計のやりくりもしやすくなり、滞納するリスクも低くなるでしょう。
家計の中でギリギリ支払える返済額にすると、想定外の出費があった時に返済が厳しくなりますが、長期ローンで支払額を少なめにしていれば、想定外の出費があってもまだ支払能力があるでしょう。
滞納すると信用情報に傷がついたりマイカーを差し押さえられたりすることもあるかもしれません。そのようなリスクを回避したければ、7年ローンのような長期ローンを組むのも一考です。
ローン返済している間は、ずっと利息が発生します。ローン期間が長くなれば、それだけ利息がかかる期間も長くなります。借入額などの条件によっては、短期契約と比較して何十万円単位で支払額が変わってしまうこともあるので、注意してください。
できるだけ利息の支払いを少なくしたければ、繰上返済をすることも考えましょう。
以下で紹介する総支払額は300万円・金利5%で中古車ローンを組んだ場合のシミュレーションです。
まずは総支払額はどうなるか見ていきましょう。
・3年ローンの場合…323万6,856円
・5年ローンの場合…339万6,820円
・7年ローンの場合…356万1,740円
・10年ローンの場合…381万8,350円
7年ローンと3年ローンを比較すると225,000円、7年ローンと5年ローンと比較しても165,000円程度負担が大きくなります。
中には10年ローンが組める中古車ローンもありますが、この場合だと7年ローンのほうが256,000円弱、負担が軽減されます。
このように長期ローンになればなるほど、返済総額は大きくなります。

中古車を購入するにあたってローンを組むのであれば、返済期間をどうするか慎重に決めましょう。安易に7年ローンのような長期契約は結ばないほうがいい場合もあります。
ローンの年数を決める際は、複数の視点から検討することをおすすめします。以下で紹介する3つのポイントを踏まえて、自分にとって何年がベストか考えてみてください。
そこで、保有期間をベースにして返済期間を考えるのも一考です。保有期間までには完済できるように返済計画を立ててください。
ローンが残っていても買い替えは可能ですが、売却代金でローン完済できない場合、次の車購入のローンに上乗せされてしまいます。
また、車の保有期間を考えるのであれば、リセールバリューのことも頭に入れておくことも重要です。保有している車がより高く売れれば、次の車の購入代金に充てられます。
車は基本的に古くなると、リセールバリューがどんどん下がっていきます。もし少しでも高く愛車を売りたければ保有期間、ひいてはローンの返済期間を短くしたほうがいいでしょう。
特に出産やマイホーム購入は、自分の一存では決められないという方も多いでしょう。家族と話し合って、その上でカーローンの契約期間をどうするか考えてください。
マイホームを購入する際は、住宅ローンを組む方も多いでしょう。住宅ローンとカーローンの二重ローンになると家計が厳しくなるので、きちんと調整をしておくことが大切です。
一般的にローンの年数が短いほど、審査も厳しくなりがちです。1回あたりの支払額が大きくなるので、滞納リスクもどうしても大きくなります。
カーローンの審査は他のローン商品同様、その人の属性や信用情報などで決められます。属性は職業や勤続年数、年収など総合的に考慮するため、属性などに自信がなければ、ローンの契約期間を長めにして申し込むことをおすすめします。
契約期間を長めにすると1回あたりの支払額が少なくなり、審査も通過しやすくなるでしょう。

中古車ローンの年数を決めるにあたって、いくつか注意すべきポイントがあります。ここで詳しく見ていきますので、これからローンを組む際の参考にしてください。
返済方法にはいろいろな選択肢がありますが、選択を誤ると返済が厳しくなることも十分考えられるため、注意しましょう。
また、年単位で考えると、車に関する出費のタイミングに合わせられるというメリットもあります。特に車検や税金を意識して、ローンの契約期間を決めるといいでしょう。
車検の場合、1回通すと数万円単位で出費が必要になります。ディーラーで車検を通すとなると、100,000円前後費用がかかることも珍しくありません。
もし買い替えを検討しているのであれば、車検前には完済して車を売却できるようにしておくのがおすすめです。
カーローンを見てみると、銀行系の金利は1~2%が相場です。一方、ディーラー系ローンの金利の相場は4~8%と結構高くなります。
もし7年ローンのような長期契約を検討しているのであれば、銀行系ローンの中から借入先を検討しましょう。銀行系ローンを利用する場合、審査にある程度時間がかかります。金融機関によってまちまちですが、早くても数日、長ければ1週間程度かかります。
カーローンは自動車を担保にして借り入れる商品です。売却すれば、その車がなくなることになるため、残りのお金は一括で返さないとローン会社も困ってしまいます。
車を売却して、代金が残債よりも多ければそのお金で完済することが可能です。しかし、もし残債の方が多かった場合、売却代金を全額支払ってもローンは残ります。
この場合、次に購入する車のローンに残債を上乗せする組み換えが考えられます。返済負担が大きくなるので、返済期間中の愛車の売却は慎重になったほうがいいでしょう。
ボーナス払いを併用すると、返済期間を短縮できます。その分、総支払額を少なくできるので選択する方もいます。
しかし、ボーナス払いを選択すると、今後返済が難しくなる可能性もありますので注意してください。ボーナスはその時々の景気に左右され、当初設定した返済額を賄えるほどのボーナスがもらえない場合もあります。
特に7年のような長期契約になると、その間に経済状況が悪化する可能性もゼロではありません。その部分も考慮に入れて、ボーナス払いを併用するか検討しましょう。

カーローンを組んで中古車を購入した場合、ローンを完済してから乗り換える方も多いでしょう。満足できない中古車を購入すると、ローンを組んだことを後悔するかもしれません。
そこで、後悔しないために中古車をどのように選べばいいのかについてここで紹介します。
新車と比較するとリーズナブルなところが、中古車の魅力です。しかし、だからと言って高級車を購入するとなると、中古でもそれなりの価格になります。無理してローンを組んで高級車を購入しても、後々の返済が厳しくなるでしょう。
一般的に、年間の返済額が自分の年収の20~30%以内に収まったほうがいいと言われています。30%を超える金額を借り入れると返済が厳しくなりますし、そもそも審査通過も難しくなります。
ローン返済の他にも生活費などがかかりますので、余裕を持って返済できるような借入額で中古車を購入しましょう。
例えば、年式の古い車であれば安く売りだされることが多いので、ローンを組んでも無理なく返済できるかもしれません。
その他にはオプションで妥協する方法もあります。中古車でもオプションがいろいろとついているもののほうが、同じ車種でついていないものと比較すると販売価格は高いです。
特に内装がレザーシートになっている、外装にサンルーフがついている車は販売価格を高めに設定する傾向が見られます。このような部分に妥協できれば価格は安くなり、ローンの借入額も少なくできます。
このように条件面で折り合いをつけて、予算の上限内に収まるように中古車を探しましょう。
もし後悔なく中古車を選びたければ、大規模な販売店で探すといいでしょう。在庫が多ければ、それだけ自分の希望する車に出会えるかもしれません。車種やグレード、販売されている価格の幅が広いお店が近くにないかチェックしてみてください。
また、チェーン展開しているお店の場合、自分のところには在庫がなくてもインターネットを生かして系列店から希望する中古車を取り寄せてくれる場合もあります。
車種などにこだわりを持っているのであれば、豊富な在庫を抱えている販売店で購入するのがおすすめです。
そこで、この記事では中古車を7年ローンで購入する場合、返済計画はどうなるのか詳しく見ていきます。
また、返済期間を決めるにあたって、どのような点に留意すればいいのかについてもまとめました。
この記事の目次
中古車ローンの返済期間は最長何年?

中古車ローンは返済期間の上限が設けられていますが、近年では長期の借入期間が設定できる商品も出てきています。また、中古車ローンの種類によっても期間が変わってくるので、借り入れの際は注意してください。
7年以上のローンも出てきている
カーローンの返済期間はローン会社によって異なります。しかし、最短半年・最長5年が一般的です。カーローンの返済期間は新車と中古車で特に違いはなく、新車と比較して中古車のほうが借入期間が短いということはありません。
ただし、近年では借入期間も長期化する傾向が見られていて、最長7年以上のローンを組めるような商品も出てきています。
借入期間は中古車販売店や金融機関によって考え方は異なりますので、購入する前に確認しておきましょう。
ローンの種類によって異なる
カーローンは大きく分けて「銀行系」と「ディーラー系」に分類できます。この2種類によって、借入期間の傾向も異なります。一般的に、銀行系のほうが長期の融資に対応しているようです。ディーラー系は6~8年に対して、銀行系は7~10年となっています。
もし具体的な返済期間を想定しているのであれば、それに合わせてローン選びをしましょう。7年以上でローンを組むのであれば、銀行系のカーローンのほうがおすすめです。
ただし、銀行系ローンの場合はディーラー系ローンと比較して審査は厳しめです。そのことを想定して、どこに申し込むか検討しましょう。
住宅ローンよりも短い理由
カーローンの返済期間は長期化傾向にはあります。しかし、住宅ローンのように35年ローンのような長期の借り入れはできません。なぜカーローンは住宅ローンと比較して短めなのかというと、多くの方が頻繁に車を乗り換えるためです。マイカーの平均保有年数を見てみると5~6年、長くても10年くらいで乗り換えています。マイホームのように何十年と同じ車に乗るという人は少ないです。
さらに車は不動産と違って、減価償却資産扱いになるのも短くなる理由の一つです。
このような背景もあり、乗り換えや車の資産価値がゼロになる前にローンが完済できるよう、短めの返済期間になっています。
契約後の変更は原則不可
カーローンを組むにあたって、返済期間は慎重に検討してください。なぜなら、カーローンを組んだ後で返済期間を変更することは認められていないからです。一部例外として返済期間を伸ばすことは可能ですが、この場合でも正当な理由がないと認められません。そのため、返済期間ギリギリにするよりは、少し余裕を持たせた期間にするといいでしょう。
そして、もし資金に余裕があれば、繰上返済することをおすすめします。繰上返済とは、毎月の返済とは別に元本返済する方法です。
繰上返済を繰り返せば、返済期間を短縮できます。繰上返済は原則元本返済に全額充当されるので、利息の負担も軽減されます。
ローン返済期間中で資金に余裕のある時には、繰上返済を優先しましょう。
中古車ローンを7年で組むメリットとデメリット

ここからは、7年ローンのような長期ローンの主要なメリットとデメリットについて紹介します。自分にとってプラスのほうが大きいかどうかの参考にしてみてください。
メリット:月々の支払額が少なくなる
7年ローンのメリットとして大きいのは、月々の支払額が少なくなる点です。3年ローンは36回払い・5年ローンは60回払い・7年ローンは84回払いとなります。同じ借入額であれば、支払回数が多くなると1回あたりの返済額は少なくなります。返済額が少なければ家計のやりくりもしやすくなり、滞納するリスクも低くなるでしょう。
家計の中でギリギリ支払える返済額にすると、想定外の出費があった時に返済が厳しくなりますが、長期ローンで支払額を少なめにしていれば、想定外の出費があってもまだ支払能力があるでしょう。
滞納すると信用情報に傷がついたりマイカーを差し押さえられたりすることもあるかもしれません。そのようなリスクを回避したければ、7年ローンのような長期ローンを組むのも一考です。
デメリット:総支払額が大きくなる
7年ローンのような長期でカーローンを組んだ場合、総支払額が大きくなるのはデメリットです。ローン返済している間は、ずっと利息が発生します。ローン期間が長くなれば、それだけ利息がかかる期間も長くなります。借入額などの条件によっては、短期契約と比較して何十万円単位で支払額が変わってしまうこともあるので、注意してください。
できるだけ利息の支払いを少なくしたければ、繰上返済をすることも考えましょう。
支払額についてシミュレーションしてみた
具体的に返済額がローンの期間でどのくらい変わってくるのか、実例で紹介していきます。以下で紹介する総支払額は300万円・金利5%で中古車ローンを組んだ場合のシミュレーションです。
まずは総支払額はどうなるか見ていきましょう。
・3年ローンの場合…323万6,856円
・5年ローンの場合…339万6,820円
・7年ローンの場合…356万1,740円
・10年ローンの場合…381万8,350円
7年ローンと3年ローンを比較すると225,000円、7年ローンと5年ローンと比較しても165,000円程度負担が大きくなります。
中には10年ローンが組める中古車ローンもありますが、この場合だと7年ローンのほうが256,000円弱、負担が軽減されます。
このように長期ローンになればなるほど、返済総額は大きくなります。
中古車ローンの年数の決め方

ローンの年数を決める際は、複数の視点から検討することをおすすめします。以下で紹介する3つのポイントを踏まえて、自分にとって何年がベストか考えてみてください。
①中古車の保有期間で決める
恐らく、これから中古車を購入しようと思っているほとんどの方が、将来車の乗り換えを検討しているでしょう。そこで、保有期間をベースにして返済期間を考えるのも一考です。保有期間までには完済できるように返済計画を立ててください。
ローンが残っていても買い替えは可能ですが、売却代金でローン完済できない場合、次の車購入のローンに上乗せされてしまいます。
また、車の保有期間を考えるのであれば、リセールバリューのことも頭に入れておくことも重要です。保有している車がより高く売れれば、次の車の購入代金に充てられます。
車は基本的に古くなると、リセールバリューがどんどん下がっていきます。もし少しでも高く愛車を売りたければ保有期間、ひいてはローンの返済期間を短くしたほうがいいでしょう。
②ライフプランをベースに考える
車に求めることは、その時々の状況によって変わってきます。結婚や出産、マイホームを購入した時など大きなライフイベントの時に車を買い替えられるよう、返済期間を設定するのも一考です。そうすれば、車の乗り換えもスムーズに行えます。特に出産やマイホーム購入は、自分の一存では決められないという方も多いでしょう。家族と話し合って、その上でカーローンの契約期間をどうするか考えてください。
マイホームを購入する際は、住宅ローンを組む方も多いでしょう。住宅ローンとカーローンの二重ローンになると家計が厳しくなるので、きちんと調整をしておくことが大切です。
③審査のことも意識する
他のローンと同様に、カーローンも融資を受ける際には審査があります。カーローンの審査は、返済年数をどうするかによって難易度が変わってきます。一般的にローンの年数が短いほど、審査も厳しくなりがちです。1回あたりの支払額が大きくなるので、滞納リスクもどうしても大きくなります。
カーローンの審査は他のローン商品同様、その人の属性や信用情報などで決められます。属性は職業や勤続年数、年収など総合的に考慮するため、属性などに自信がなければ、ローンの契約期間を長めにして申し込むことをおすすめします。
契約期間を長めにすると1回あたりの支払額が少なくなり、審査も通過しやすくなるでしょう。
中古車ローンの年数を決めるにあたっての注意点

返済方法にはいろいろな選択肢がありますが、選択を誤ると返済が厳しくなることも十分考えられるため、注意しましょう。
支払回数は年単位で考える
中古車ローンを組む際には、支払回数を12の倍数で考えるようにしましょう。例えば、50回払いはキリがいいように思われますが、返済期間が4年2カ月になってしまって中途半端になります。また、年単位で考えると、車に関する出費のタイミングに合わせられるというメリットもあります。特に車検や税金を意識して、ローンの契約期間を決めるといいでしょう。
車検の場合、1回通すと数万円単位で出費が必要になります。ディーラーで車検を通すとなると、100,000円前後費用がかかることも珍しくありません。
もし買い替えを検討しているのであれば、車検前には完済して車を売却できるようにしておくのがおすすめです。
金利をチェックする
7年ローンのような長期ローンを組もうと思っているのであれば、金利も意識しましょう。借入期間が長くなると、少しの金利差でも総支払額が大きくなります。カーローンを見てみると、銀行系の金利は1~2%が相場です。一方、ディーラー系ローンの金利の相場は4~8%と結構高くなります。
もし7年ローンのような長期契約を検討しているのであれば、銀行系ローンの中から借入先を検討しましょう。銀行系ローンを利用する場合、審査にある程度時間がかかります。金融機関によってまちまちですが、早くても数日、長ければ1週間程度かかります。
返済期間中に車を売却する場合
カーローンの返済期間中に愛車を売却することは可能です。ただし、途中で売却する場合は残債を一括返済しなければなりません。カーローンは自動車を担保にして借り入れる商品です。売却すれば、その車がなくなることになるため、残りのお金は一括で返さないとローン会社も困ってしまいます。
車を売却して、代金が残債よりも多ければそのお金で完済することが可能です。しかし、もし残債の方が多かった場合、売却代金を全額支払ってもローンは残ります。
この場合、次に購入する車のローンに残債を上乗せする組み換えが考えられます。返済負担が大きくなるので、返済期間中の愛車の売却は慎重になったほうがいいでしょう。
ボーナス払いのリスク
カーローンを見てみると、月々の支払いの他にボーナス払いの併用もできる商品があります。ボーナス払いは、ボーナスが一般的に支給される夏と冬の2回、支払額を自分で指定できる返済方法です。ボーナス払いを併用すると、返済期間を短縮できます。その分、総支払額を少なくできるので選択する方もいます。
しかし、ボーナス払いを選択すると、今後返済が難しくなる可能性もありますので注意してください。ボーナスはその時々の景気に左右され、当初設定した返済額を賄えるほどのボーナスがもらえない場合もあります。
特に7年のような長期契約になると、その間に経済状況が悪化する可能性もゼロではありません。その部分も考慮に入れて、ボーナス払いを併用するか検討しましょう。
ローンを組んでも失敗しない中古車の選び方

そこで、後悔しないために中古車をどのように選べばいいのかについてここで紹介します。
収入に見合う車を探す
ローンを組んで中古車を購入する場合、自分の経済状況に見合った車両の中から選ぶことをおすすめします。新車と比較するとリーズナブルなところが、中古車の魅力です。しかし、だからと言って高級車を購入するとなると、中古でもそれなりの価格になります。無理してローンを組んで高級車を購入しても、後々の返済が厳しくなるでしょう。
一般的に、年間の返済額が自分の年収の20~30%以内に収まったほうがいいと言われています。30%を超える金額を借り入れると返済が厳しくなりますし、そもそも審査通過も難しくなります。
ローン返済の他にも生活費などがかかりますので、余裕を持って返済できるような借入額で中古車を購入しましょう。
妥協できるポイントを探す
希望するボディタイプや車種は決まっているけど、値段が高い場合は条件面で妥協するのも一考です。例えば、年式の古い車であれば安く売りだされることが多いので、ローンを組んでも無理なく返済できるかもしれません。
その他にはオプションで妥協する方法もあります。中古車でもオプションがいろいろとついているもののほうが、同じ車種でついていないものと比較すると販売価格は高いです。
特に内装がレザーシートになっている、外装にサンルーフがついている車は販売価格を高めに設定する傾向が見られます。このような部分に妥協できれば価格は安くなり、ローンの借入額も少なくできます。
このように条件面で折り合いをつけて、予算の上限内に収まるように中古車を探しましょう。
大型の販売店で車を探す
中古車販売店は日本全国にありますが、その規模はピンキリです。個人や家族経営で営業しているところもあれば、日本全国にチェーン展開しているようなお店も見られます。もし後悔なく中古車を選びたければ、大規模な販売店で探すといいでしょう。在庫が多ければ、それだけ自分の希望する車に出会えるかもしれません。車種やグレード、販売されている価格の幅が広いお店が近くにないかチェックしてみてください。
また、チェーン展開しているお店の場合、自分のところには在庫がなくてもインターネットを生かして系列店から希望する中古車を取り寄せてくれる場合もあります。
車種などにこだわりを持っているのであれば、豊富な在庫を抱えている販売店で購入するのがおすすめです。
まとめ
①中古車ローンの中には7年ローンのような長期返済ができるものがある
②長期返済の場合は、月々の返済額が少なくなるのがメリットで、返済総額が多くなるのがデメリット
③ローンの返済期間は、保有期間やライフプランをベースに決める
④7年ローンを組む場合には低金利のローンを利用しよう
⑤中古車は在庫の多いお店で選ぶのがおすすめ
この記事の画像を見る