中古車購入チェックポイント
更新日:2022.09.28 / 掲載日:2022.09.28
中古車を購入する時に故障の心配をすべき箇所とは?保証や保険についても解説!
一般的に中古車は、新車に比べて故障しやすいと言われています。そのため「すぐに不具合が出てしまうのでは?」と心配な方もいるかもしれません。
しかし、事前に故障箇所や対処方法を知っておくことで、不安な点も減らすことができるでしょう。
この記事では、中古車の故障しやすい箇所や対処法、保証や保険について詳しく解説していきます。

中古車を購入する際に心配な点として「故障」が挙げられます。
一般財団法人自動車検査情報登録協会によると、自動車の平均使用年数は、令和3年3月末で13.87年になっており、前年に比べて0.36年長くなっています。(軽自動車は除く)
これは、昨今の経済情勢により車の買い替えを控えた動きになっていることと、性能向上によって車が故障しにくくなっているためです。
しかし、経過年数が長くなってくると、劣化が進み不具合が出ることが多くなります。定期的にメンテナンスを行っていても、車が故障する可能性があります。そのため、新車に比べて中古車は故障しやすいと言えるでしょう。
中古車を購入する際は、メンテナンス状況を見ておくのがおすすめです。車のダッシュボードには車検証の他に点検整備記録簿(メンテナンスノート)があります。
この点検整備記録簿には、前の車の所有者が整備した状況が詳細に記録されているので、修理や部品交換した箇所が分かるようになっています。
しかし、販売されている中古車の中には紛失などによって点検整備記録簿がないこともあります。そのような中古車は、細心の注意を払って購入すればリスクを抑えることができるでしょう。

1台の車を製造するのに必要な部品は約3万点あると言われています。個々の耐久性は異なるため、経過年数や走行距離によって故障の出やすい箇所と出にくい箇所が分かれます。どこに注意しておけばいいのか知っておくことで、大きな故障を防ぐことができるでしょう。
ここからは、中古車の故障しやすい箇所について詳しく解説していきます。
ガスケットは、配管や部品の接続部分の密閉に使用されており、気密性を高めることが目的です。
エンジンオイルが漏れる原因は、このガスケットの劣化が挙げられます。劣化が進むと部品のつなぎ目からオイルが滲み出してきますが、若干の漏れであればエンジンは作動するため、そのまま運転してしまう場合が多くあります。
さらに漏れが大きくなるとオイル量が足りなくなり、エンジンが焼き付いて動かなくなってしまい、大きな故障となるでしょう。
エンジンの交換は、他のパーツに比べて費用がかかる可能性が高いです。そのため、購入する際は事前にエンジン内を確認しておくことが大切です。
それに対して暖房は、エンジンの熱を利用して温風を作り出しています。エアコンを使う頻度が少ない冬季に中古車を購入した場合、わざわざ冷房の効きまで事前に確認しないケースが多いです。
そのため、夏の暑い時期にエアコンをつけてみると効かなかったという事例もあります。中古車を購入する際は、必ず動作確認をすることが大切です。
ATは他の部位と比べて故障が発生しにくい箇所ではありますが、年数経過によって不具合が起こる可能性があります。
トラブルとしては「加速が鈍くなる」「ギアチェンジの際にスムーズに変速しない」「燃費が極端に悪くなる」といった症状が発生することがあります。
もしそのような症状があった時には、ATの不具合があることも視野に入れておくと良いでしょう。
不具合がある時は、ATF(オートマチックトランスミッションフィールド)の交換やATのオーバーホールを交換することになります。
例えば、エンジン始動時に鳴るキュルキュル音は、ファンベルトの滑りや緩みから発生します。また、マフラーに亀裂や穴が空いている時、ブレーキパッドの消耗などでも異音が発生するケースがあります。
異音がする場合は、各種部品交換や修理が必要になってきますので、試乗した時に確認すると良いでしょう。
原因は様々考えられますが、主な原因として挙げられるのがホイールバランスが取れていないことです。
車のホイールは真円になっていますが、若干歪みや重量差があります。そのため、バランスが取れていないと高速回転した際にホイールがぶれてしまい、ハンドルが振動を起こすようになるのです。
このような症状がある時は、ホイールバランスを取ると改善されます。ホイールの縁のところに鉛が装着されていれば、ホイールバランスを取っていると言えます。
もし振動がある際は、ディーラーやカーショップで調整してもらうことで、振動を回避できる可能性が高まるでしょう。
例えば、年数経過で起こりやすい箇所として挙げられるのが、テールランプやブレーキランプがつかないケースです。
テールランプは、一般的にブレーキランプと一緒の電球にフィラメントが2つ入っているダブル球の構造になっています。そのため、ブレーキランプはついてもテールランプは切れていて付かないことがあります。
また、ワイパーゴムの劣化によって使用時にガクガク揺れる不具合(ビビり)も起こりやすくなります。特にワイパーは劣化するスピードも早く、使用頻度が高いため交換目安が1年程度です。
それ以外には、パワーウインドウの動作不良を含めた電気系トラブルがありますので、購入前にチェックすると良いでしょう。

中古車は新車に比べて故障する可能性が高いのは事実ですが、購入する時に気をつけるポイントを知っておけばリスクを減らすことができます。
中古車選びは、どうしても見た目で判断されやすい側面があります。しかし、購入の判断基準を明確にしておくことで、お得な買い物になることもあるでしょう。
これからは、中古車の購入で心配な点を減らす対処法について詳しく解説していきます。
骨格部分とされる箇所は、次の8か所になります。
・フレーム(サイドメンバー)
・クロスメンバー
・インサイドパネル
・ピラー
・ダッシュパネル
・ルーフパネル
・フロア
・トランクフロア
修復歴があると車の強度が落ちてしまうため、安全性に影響を及ぼしやすくなります。そのため、修復歴のある車は買主に必ず告知することが日本自動車査定協会によって義務付けられています。
中古車市場における修復歴車は価値が低くなり、販売価格が安いのが実情です。それは、もし事故を起こしてしまった時に強度が保てず、大きな事故に繋がるかもしれないからです。
上記の骨格部分以外を損傷した場合であれば、修復歴がつくことはありません。例えば、バンパーや外側のフェンダー、ドアなどを修理・交換したとしても事故車ではありますが、修復歴がある車ではないと言えます。
つまり、一般的に言われている事故車の概念は中古車販売業者では修復歴がある車と区別して考えられています。
故障の心配があるのであれば、修復歴のある車は今後のリスクを踏まえて購入は控えると良いでしょう。
年数経過が長くなればなるほど劣化する部品も多くなるので、不具合が起こりやすくなります。そのため、できるだけ年式の新しい車を選択肢に入れておくことが大切です。
車を売却する方は車検前に売ることが多いので、中古車市場では3年・5年・7年落ちが目安になるでしょう。
特に3年落ちであれば新車購入後1回目の車検時期になりますので、故障や不具合が出にくく安心して購入できるでしょう。
一般的に走行距離は年間8,000km~10,000kmが目安とされています。そのため、3年間で30,000kmであれば、適正な走行距離と判断できます。このような車は選択肢に加えておくと良いでしょう。
上記の点を踏まえると、走行距離が極端に少ない車を狙えばいいと思うかもしれません。都心部で所有されている車は公共交通機関の発達により思ったより走行距離が伸びず、走行距離が年間3,000km程度になっている車もあります。
しかし、このような状態の車を購入する際も注意が必要です。電気系やエンジンなどに負担がかかっている可能性があるからです。
近場での買い物や送迎がメインの使用状況だと、エンジンが暖まらない状態で短時間の運転を繰り返すことになります。そのため、エンジン内のオイルの循環が不十分だったり、バッテリーの充電が十分に行われない状態だったりする場合があり、思ったよりも車に負荷がかかっていることがあります。
年数の割に走行距離が極端に少ない車の購入は、エンジンやバッテリーの状況も確認してから購入を検討するようにしましょう。
特定の車種を検討している時には、モデルチェンジ後を狙って購入するとお得な買い物になるでしょう。
一般保証とは、付属品に対して不具合がある場合の保証のことです。エアコンやオーディオ、ドアミラー、パワーウインドウなどが該当します。保証期間は各メーカー共通で、初年度登録から3年以内または走行距離60,000km以内です。
特別保証とは、車の走行や乗員の安全確保のために必要な部分を保証することです。エンジンやエアバッグ、ステアリングの不具合を対処してもらえます。保証期間は5年または走行距離100,000km以内です。
中古車購入の際に、メーカー保証については期間内であれば保証継承することができます。保証継承するためには、購入者の名義変更が必要になり、系列のディーラーに車を入庫して12か月点検相当の点検を受けなければなりません。
手続きに関しては中古車の販売店が代行してくれる場合もありますが、してもらえない時は自分で購入後に行うこともできます。
保証継承できる中古車であれば、利用することで不具合を解消することができるでしょう。
また、販売店に出向いて自分の目で確認することも重要です。車の保管状況や店員さんの対応もチェックすることをおすすめします。

中古車を購入する際、販売店の保証がつけられることもあります。しかし、年式が古く走行距離が多いなどの理由で低価格で販売されている中古車には保証がつかないケースもあります。
販売店で保証がつくと提示していても、保証内容が限定的である場合もあるため注意が必要です。
ここからは、保証内容に関してどのような点に注意すればいいのか、詳しく解説していきます。
基本的に中古車は個々のコンディションが異なっているため、不具合が出てくるところも異なります。安心して車を維持していくためには、契約時にどのようなところが保証対象か確認を怠らないようにしましょう。
もちろん保証がなければ、故障した場合は自己負担になります。故障は起こってみなければ分からない部分が多いですが、心配であれば手厚い保証をつけておくと安心です。
具体的に例を挙げると、中古車を現状渡しで購入し、納車後すぐにエンジンが故障して動かなくなってしまったとします。その場合、事前に不具合がある旨を販売店が説明していなければ契約内容と異なる車を購入したことになるため、無償修理などを販売店に求めることができるということです。

自動車保険の補償内容として車両保険に加入している場合もあるでしょう。その際、車両保険で中古車の故障を修理できるのか疑問に思うかもしれません。
結論から言うと、事故に関係ない故障に関して保険は適用外になります。
自動車保険は一般的に不慮の事故に関して補償されるものです。そのため、通常の走行時に故障が発生した時には保険の利用はできない点は知っておきましょう。
ただし、自然災害やイタズラによる損害は補償対象になります。
しかし、事前に故障箇所や対処方法を知っておくことで、不安な点も減らすことができるでしょう。
この記事では、中古車の故障しやすい箇所や対処法、保証や保険について詳しく解説していきます。
この記事の目次
中古車は故障しやすい?その原因と理由

一般財団法人自動車検査情報登録協会によると、自動車の平均使用年数は、令和3年3月末で13.87年になっており、前年に比べて0.36年長くなっています。(軽自動車は除く)
これは、昨今の経済情勢により車の買い替えを控えた動きになっていることと、性能向上によって車が故障しにくくなっているためです。
しかし、経過年数が長くなってくると、劣化が進み不具合が出ることが多くなります。定期的にメンテナンスを行っていても、車が故障する可能性があります。そのため、新車に比べて中古車は故障しやすいと言えるでしょう。
中古車を購入する際は、メンテナンス状況を見ておくのがおすすめです。車のダッシュボードには車検証の他に点検整備記録簿(メンテナンスノート)があります。
この点検整備記録簿には、前の車の所有者が整備した状況が詳細に記録されているので、修理や部品交換した箇所が分かるようになっています。
しかし、販売されている中古車の中には紛失などによって点検整備記録簿がないこともあります。そのような中古車は、細心の注意を払って購入すればリスクを抑えることができるでしょう。
中古車の故障しやすい箇所とは?

ここからは、中古車の故障しやすい箇所について詳しく解説していきます。
①エンジンオイルの漏れ
エンジンの部品は約1万点あると一般的に言われています。エンジンは大きく分けると4つの部位で作られ、各部位のつなぎ目には「ガスケット」が使われています。ガスケットは、配管や部品の接続部分の密閉に使用されており、気密性を高めることが目的です。
エンジンオイルが漏れる原因は、このガスケットの劣化が挙げられます。劣化が進むと部品のつなぎ目からオイルが滲み出してきますが、若干の漏れであればエンジンは作動するため、そのまま運転してしまう場合が多くあります。
さらに漏れが大きくなるとオイル量が足りなくなり、エンジンが焼き付いて動かなくなってしまい、大きな故障となるでしょう。
エンジンの交換は、他のパーツに比べて費用がかかる可能性が高いです。そのため、購入する際は事前にエンジン内を確認しておくことが大切です。
②エアコンの効きが悪い
エアコンは暑い夏の必需品です。エアコンが冷風を送り出す原理は、エアコンガスを循環させ、液体から気体に変わる時に熱を奪うことで温度を下げます。そこに風を送り込み、冷風を作り出す仕組みです。それに対して暖房は、エンジンの熱を利用して温風を作り出しています。エアコンを使う頻度が少ない冬季に中古車を購入した場合、わざわざ冷房の効きまで事前に確認しないケースが多いです。
そのため、夏の暑い時期にエアコンをつけてみると効かなかったという事例もあります。中古車を購入する際は、必ず動作確認をすることが大切です。
③オートマの不具合
オートマチックトランスミッション(AT)は、現在販売されている車の主流になっています。ATは他の部位と比べて故障が発生しにくい箇所ではありますが、年数経過によって不具合が起こる可能性があります。
トラブルとしては「加速が鈍くなる」「ギアチェンジの際にスムーズに変速しない」「燃費が極端に悪くなる」といった症状が発生することがあります。
もしそのような症状があった時には、ATの不具合があることも視野に入れておくと良いでしょう。
不具合がある時は、ATF(オートマチックトランスミッションフィールド)の交換やATのオーバーホールを交換することになります。
④走行中の異音
異音の発生は様々な箇所で起こることが多く、主要な部位だとエンジンや排気、足回り、シャフト系の故障が挙げられます。例えば、エンジン始動時に鳴るキュルキュル音は、ファンベルトの滑りや緩みから発生します。また、マフラーに亀裂や穴が空いている時、ブレーキパッドの消耗などでも異音が発生するケースがあります。
異音がする場合は、各種部品交換や修理が必要になってきますので、試乗した時に確認すると良いでしょう。
⑤タイヤのがたつき
タイヤのがたつきは、特に高速走行をしている時にハンドルの微動を感じることがあります。原因は様々考えられますが、主な原因として挙げられるのがホイールバランスが取れていないことです。
車のホイールは真円になっていますが、若干歪みや重量差があります。そのため、バランスが取れていないと高速回転した際にホイールがぶれてしまい、ハンドルが振動を起こすようになるのです。
このような症状がある時は、ホイールバランスを取ると改善されます。ホイールの縁のところに鉛が装着されていれば、ホイールバランスを取っていると言えます。
もし振動がある際は、ディーラーやカーショップで調整してもらうことで、振動を回避できる可能性が高まるでしょう。
⑥軽微な不具合
部品は年数経過によって劣化が進みますので、軽微な不具合が多くなる傾向があります。そのため、状況に応じて交換や修理が必要となります。例えば、年数経過で起こりやすい箇所として挙げられるのが、テールランプやブレーキランプがつかないケースです。
テールランプは、一般的にブレーキランプと一緒の電球にフィラメントが2つ入っているダブル球の構造になっています。そのため、ブレーキランプはついてもテールランプは切れていて付かないことがあります。
また、ワイパーゴムの劣化によって使用時にガクガク揺れる不具合(ビビり)も起こりやすくなります。特にワイパーは劣化するスピードも早く、使用頻度が高いため交換目安が1年程度です。
それ以外には、パワーウインドウの動作不良を含めた電気系トラブルがありますので、購入前にチェックすると良いでしょう。
中古車を購入する時に気を付けるポイント

中古車選びは、どうしても見た目で判断されやすい側面があります。しかし、購入の判断基準を明確にしておくことで、お得な買い物になることもあるでしょう。
これからは、中古車の購入で心配な点を減らす対処法について詳しく解説していきます。
修復歴がある車は購入しない
修復歴がある車とは、事故によって骨格部分を損傷し、修理又は交換した車のことです。骨格部分とされる箇所は、次の8か所になります。
・フレーム(サイドメンバー)
・クロスメンバー
・インサイドパネル
・ピラー
・ダッシュパネル
・ルーフパネル
・フロア
・トランクフロア
修復歴があると車の強度が落ちてしまうため、安全性に影響を及ぼしやすくなります。そのため、修復歴のある車は買主に必ず告知することが日本自動車査定協会によって義務付けられています。
中古車市場における修復歴車は価値が低くなり、販売価格が安いのが実情です。それは、もし事故を起こしてしまった時に強度が保てず、大きな事故に繋がるかもしれないからです。
上記の骨格部分以外を損傷した場合であれば、修復歴がつくことはありません。例えば、バンパーや外側のフェンダー、ドアなどを修理・交換したとしても事故車ではありますが、修復歴がある車ではないと言えます。
つまり、一般的に言われている事故車の概念は中古車販売業者では修復歴がある車と区別して考えられています。
故障の心配があるのであれば、修復歴のある車は今後のリスクを踏まえて購入は控えると良いでしょう。
年式で判断する
一般的に年式が新しい車ほど、故障するリスクは抑えることができます。年数経過が長くなればなるほど劣化する部品も多くなるので、不具合が起こりやすくなります。そのため、できるだけ年式の新しい車を選択肢に入れておくことが大切です。
車を売却する方は車検前に売ることが多いので、中古車市場では3年・5年・7年落ちが目安になるでしょう。
特に3年落ちであれば新車購入後1回目の車検時期になりますので、故障や不具合が出にくく安心して購入できるでしょう。
走行距離が適正である
年式が新しい状態であっても走行距離が多い中古車は使用頻度が高いため、その分故障するリスクが高いです。一般的に走行距離は年間8,000km~10,000kmが目安とされています。そのため、3年間で30,000kmであれば、適正な走行距離と判断できます。このような車は選択肢に加えておくと良いでしょう。
上記の点を踏まえると、走行距離が極端に少ない車を狙えばいいと思うかもしれません。都心部で所有されている車は公共交通機関の発達により思ったより走行距離が伸びず、走行距離が年間3,000km程度になっている車もあります。
しかし、このような状態の車を購入する際も注意が必要です。電気系やエンジンなどに負担がかかっている可能性があるからです。
近場での買い物や送迎がメインの使用状況だと、エンジンが暖まらない状態で短時間の運転を繰り返すことになります。そのため、エンジン内のオイルの循環が不十分だったり、バッテリーの充電が十分に行われない状態だったりする場合があり、思ったよりも車に負荷がかかっていることがあります。
年数の割に走行距離が極端に少ない車の購入は、エンジンやバッテリーの状況も確認してから購入を検討するようにしましょう。
モデルチェンジ後の旧モデルを購入する
中古車市場では、最新のモデルが販売されると旧モデルの市場価格が安くなる傾向があります。その時期だと、価格を抑えて購入することが可能です。特定の車種を検討している時には、モデルチェンジ後を狙って購入するとお得な買い物になるでしょう。
メーカー保証の有無
メーカー保証とは、新車購入の際に安全性の確保と性能維持をするために設けられている保証です。内訳としては「一般保証」と「特別保証」の2つがあります。一般保証とは、付属品に対して不具合がある場合の保証のことです。エアコンやオーディオ、ドアミラー、パワーウインドウなどが該当します。保証期間は各メーカー共通で、初年度登録から3年以内または走行距離60,000km以内です。
特別保証とは、車の走行や乗員の安全確保のために必要な部分を保証することです。エンジンやエアバッグ、ステアリングの不具合を対処してもらえます。保証期間は5年または走行距離100,000km以内です。
中古車購入の際に、メーカー保証については期間内であれば保証継承することができます。保証継承するためには、購入者の名義変更が必要になり、系列のディーラーに車を入庫して12か月点検相当の点検を受けなければなりません。
手続きに関しては中古車の販売店が代行してくれる場合もありますが、してもらえない時は自分で購入後に行うこともできます。
保証継承できる中古車であれば、利用することで不具合を解消することができるでしょう。
中古車販売店の実績や評判
中古車の取扱台数や販売台数の多い販売店であれば、信用度は高いと言えます。購入前に販売店の状況をインターネットで確認しておくと、不安要素を抑えることにも繋がるでしょう。また、販売店に出向いて自分の目で確認することも重要です。車の保管状況や店員さんの対応もチェックすることをおすすめします。
中古車の保証内容は必ずチェックしよう

販売店で保証がつくと提示していても、保証内容が限定的である場合もあるため注意が必要です。
ここからは、保証内容に関してどのような点に注意すればいいのか、詳しく解説していきます。
保証がなければ故障は一般的に自己負担
保証期間内であれば、故障や不具合を無償で修理してもらうことは可能です。しかし、保証内容によっては免責金額を支払う必要があったり、故障箇所が保証適用外になっていたりするケースも散見されます。基本的に中古車は個々のコンディションが異なっているため、不具合が出てくるところも異なります。安心して車を維持していくためには、契約時にどのようなところが保証対象か確認を怠らないようにしましょう。
もちろん保証がなければ、故障した場合は自己負担になります。故障は起こってみなければ分からない部分が多いですが、心配であれば手厚い保証をつけておくと安心です。
契約不適合責任について
契約不適合責任とは、中古車を現状渡し(整備なし・保証なし)で販売し、通常通りに使用していたのにも関わらず、不具合が発生した場合に、購入者に対して販売者が車の欠陥や不具合を事前に説明せずに契約内容と異なる商品を提供したと判断されれば、契約不履行になる制度のことです。具体的に例を挙げると、中古車を現状渡しで購入し、納車後すぐにエンジンが故障して動かなくなってしまったとします。その場合、事前に不具合がある旨を販売店が説明していなければ契約内容と異なる車を購入したことになるため、無償修理などを販売店に求めることができるということです。
車両保険を使って中古車の故障を修理することはできる?

結論から言うと、事故に関係ない故障に関して保険は適用外になります。
自動車保険は一般的に不慮の事故に関して補償されるものです。そのため、通常の走行時に故障が発生した時には保険の利用はできない点は知っておきましょう。
ただし、自然災害やイタズラによる損害は補償対象になります。
まとめ
①中古車が故障しやすい箇所としては、エンジンオイルの漏れ、エアコンの効きが悪い、オートマの不具合、走行中の異音、タイヤのがたつきなど
②極端に安い車、走行距離が少ない車、保証がつかない車は、購入しないのが無難
③修復歴がある車は、購入後の故障リスクが高くなるので気をつける
④中古車購入の際は、実績や評判の良い販売店で購入すると安心
⑤中古車の保証内容は、個々に異なるので詳細を必ず確認する
⑥自動車保険の車両保険は、原則故障には利用できないが、自然災害やイタズラが原因であれば補償されるケースもある
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