中古車購入チェックポイント
更新日:2022.09.28 / 掲載日:2022.09.28
遠方で購入した中古車が故障したらどうすればいい?正しい対処法を解説
ネットで中古車に関する情報を手軽に入手できるようになり、気に入った車があれば遠方で買い求めることも可能となりました。しかし、もし遠方から取り寄せた中古車が故障した場合はどうすればいいのか不安という方もいるでしょう。
そこで、この記事では遠方で購入した中古車が故障した場合の対処法について見ていきます。
安心して中古車を運転するためには、やはり信頼できるお店で購入するのがおすすめです。遠方の中古車販売店の選び方についても紹介するので参考にしてください。

遠方から取り寄せた中古車が乗り始めてすぐに故障してしまう可能性もゼロではありません。
車が故障した場合、いくつか確認してほしいことがありますので紹介していきます。また、お店によっても対応はまちまちです。お店に問い合わた時の対応方法についてもここで見ていきましょう。
中古車の場合、「現状渡し」というケースも少なくありません。現状渡しとは、整備なし保証なしのそのままの状態で中古車を販売する方法のことです。
現状渡しの場合、保証がないので自分で修理費用を負担することになります。整備も行っていないので、格安価格で販売されていることが多いです。
「安いからこれにしよう!」と安易に購入すると、結局故障して高額な修理費用を負担する羽目になりかねません。最終的には損になる危険性もあるので、購入の際は注意しましょう。
車に不具合が発生したら、車両状態証明書の内容を確認しましょう。もしかすると車両状態証明書に記載されていない不具合かもしれません。
その場合、契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)の対象になる可能性が出てきます。事前に報告のなかった不具合が発生したら、損害賠償請求や契約解除などを選択することが可能です。
ただし、契約不適合責任を売主に請求するには期限があるので注意してください。不適合を知ってから1年以内が期限なので覚えておきましょう。
実際に取り扱っていた車両なので、メカニックも車について熟知している可能性が高いです。また店員さんに直接話すことで、安心感や納得感も得られるでしょう。
1時間程度で到着できる程度の遠方のお店で購入した方の中には、車検や定期点検もお願いしている方もいるようです。定期的に訪れていれば、店員さんやメカニックと普段の車のメンテナンスに関するアドバイスも受けられるかもしれません。
遠方といってもそこまで遠くなければ、調子がおかしい時には直接お店に持ち込むのも一考です。
しかし、中古車はある程度使いこまれていて、部品などが劣化しているため返品は原則できないと思ってください。また、クーリングオフも適用されません。
クーリングオフは訪問販売など十分に検討する余地なく購入させられた場合の救済措置で、十分検討の余地のあるはずの中古車購入は適用外となります。
ただし、返品を受け付けてくれる場合もあります。それは「契約不適合責任」が発生する場合です。例えば、修復歴のある車にも関わらず、それを告知せずに販売した場合などです。
これは契約不適合責任が発生する可能性があるため、返品に応じてくれる業者は多いでしょう。まずは、購入した中古車販売店に問い合わせてみてください。
それは、保証つき販売だった車の場合です。これは販売した車に何らかの問題があった場合に保証するというものです。
保証つき販売の場合、不具合や故障などのトラブルが発生した場合に「返品を受け付ける」としているところもあります。その場合、実際に問題が発生したら返品は可能です。ただし、返品可能な時期に制約があることが多いため、保証内容を確認しましょう。
また、保証つき販売ならすべて返品が可能とは限りません。保証内容の中に「返品可能」と書かれていなければ返品はできないので注意しましょう。
日本全国にチェーン展開しているお店であれば、購入したのは遠方でも近所に系列店があるかもしれません。この場合、近くの系列店に持ち込めば修理などに対応してもらえる可能性があります。
ただし、中小規模の販売店の場合は近くに系列店がないことが考えられます。すると、直接お店に車を持ち込まないといけません。
まだ車が自走できる状態であればいいですが、走行に支障をきたす不具合が発生する可能性もあります。その場合、運搬などの費用も負担しなければならないので注意しましょう。

ここまで遠方で購入した中古車が故障した場合の対処法について紹介してきましたが、できることなら故障の心配をせずに車を運転したいところです。
故障しにくい中古車を購入できるかどうかは、お店選びによるところが大きいです。そこで、どのような中古車販売店で車を購入するといいのか、そのポイントについて紹介していきます。
傷やへこみ、修復歴の有無など販売するにあたって不利になるような情報も正直に伝えてくれるお店は信頼できます。
また、遠方で購入する場合、基本的なやり取りは電話やメールがメインとなるでしょう。メールや電話で問い合わせた時に、すぐに答えをくれるかどうかもチェックポイントです。
また、「車のこの箇所を写真で送ってほしい」と問い合わせたら、すぐに写真を送信してくれるところも信用できるでしょう。色々と車に関する質問をしても曖昧な返答しかない場合は信頼性に問題があるので、購入は控えたほうが無難です。
例えば、外装や内装のクリーニングに関する画像や動画が掲載されていると、メンテナンスに自信を持っていることの裏返しと判断できます。しっかりメンテナンスを行っていれば、故障リスクも低いでしょう。
また、お客様の声を掲載しているホームページも少なくありません。その中で高評価の口コミが多ければ、安心して中古車を購入できる可能性が高いです。
ただし、中にはお店のスタッフが自作自演している可能性もあります。他の口コミサイトにも目を通して、おおむね同じような評価であれば信頼できます。
電話やメールで問い合わせた時にすぐに対応してもらえるかも、チェックポイントの一つです。電話をかけてもなかなか出てくれないお店などは、万が一トラブルがあった際もやり取りに時間がかかると考えられるため、避けたほうがいいかもしれません。
また、メールに関してもすぐに返信がこないところで購入するのもおすすめできません。できれば送信した当日中、少なくても翌営業日までには返信をくれるところを選びましょう。
なかなか返答してくれないと売買契約を交わすまでそれだけ余計に時間がかかってしまいます。場合によっては、やり取りにまごついている間に他の人と成約が済んでいるということにもなりかねません。
スピーディにリアクションしてくれるお店で購入したほうが安心です。
中には画像を見た印象と実物を見た印象がかなり違うということもあります。多少の手間をかけても、実車確認は必要です。
また、お店に赴くことで店員さんの印象も分かります。メールでの文章は丁寧でも、実際に会って話をすると態度が悪かったということもあります。
このようにお店の雰囲気を確かめるためにも、可能なら実際に販売店に足を運んでみてください。お店を訪れることで信頼できるかどうか正しく判断できるでしょう。

遠方で中古車を購入した場合、そう手軽にお店に車を持ち込めません。そのため、故障には十分注意しましょう。
特に中古車で問題の発生しやすい箇所がいくつかあります。その箇所をいくつかピックアップしたので、購入する前に必ず確認するようにしましょう。
中古車を購入する前にエンジンの状態は確認しておきましょう。「きちんとエンジンが回るか」「エンジンから異音が発生しないか」などをチェックしてください。
中には遠方なので、実車確認せずに中古車を購入する場合もあるかもしれません。その場合にはエンジンに関することをお店に問い合わせてください。
もし不具合に関する事前告知がなくて、購入直後に問題が発生したら契約不適合責任の対象です。整備費用やエンジン代金を請求できます。
再塗装をしたのは修復歴を隠すためということも、十分考えられます。修復歴車は見た目は問題なくても、走行性能に深刻な影響が現れる恐れがあります。
一般的に多少の傷やへこみの場合、賠償請求は難しいです。新車ではない中古車の場合、多少の傷やへこみのあることを前提としているからです。
ただし、修復歴を隠すために再塗装をしている場合は重大な契約不適合責任に該当します。修復歴に関する告知を受けずに購入した後、故障が判明した場合は返品や返金を請求できる可能性が高いです。
画像や動画では臭いの有無は確認しようがありません。前のオーナーがペットを同乗させていた、喫煙者だった場合には臭いが残っている可能性があります。また、エアコンをかけたところカビの臭いが強いということもあるでしょう。
もしこのような臭いをどうにかしたければ、購入した人がその費用を負担することになります。もし実車確認できるのであれば、季節関係なくエアコンをかけてみましょう。そして嫌な臭いがしないか、自分の鼻で確認してください。

遠方のお店で中古車を購入したければ、いくつか注意しなければならないことがあります。ここからは、その注意点について紹介します。
遠方で購入する場合、従来の費用プラスアルファのコストがかかるかもしれません、総額いくらかかるかも前もって確認しましょう。
まず「他府県登録費用」がかかる可能性が高いです。遠方で購入するとなると、車両は他県のナンバーがついているでしょう。購入して運転するためには、自分が住んでいるところを管轄している陸運支局管轄のナンバーに変更する必要があります。これが他府県登録費用です。事務手数料として、10,000円~15,000円程度はかかります。
また、納車する際に「陸送費」のかかる可能性があります。陸送費は、どのくらいの距離を移動するかによって金額が変わります。一般的に数万円、かなり遠方であれば10万円前後かかることもあります。
陸送による納車をお願いする場合、あらかじめ陸送費の見積もりを取っておくことをおすすめします。
電話の場合は直接会話ができますが、極力メールでのやり取りをメインにするのがおすすめです。
メールであれば文面が残ります。お店側とやり取りに齟齬が生じた場合でもメールに書かれている内容が証拠になります。
電話の場合、記録が一切残りません。すると意思の疎通がうまくいかなかった場合、「言った言わない」の水掛け論となる可能性があります。
また、陸送費用などプラスアルファの費用の発生する遠方で車を購入する場合、見積書を作成しましょう。見積もりを取っておけば、あとになって訳の分からない追加費用を請求される心配もなくなります。
しかし、個人売買で中古車を購入する方法はおすすめできません。特に遠方の個人相手になると十分にコミュニケーションが取れない可能性が高いです。納車や名義変更などでトラブルの発生する恐れも出てきます。
お互い車の売買に関しては素人の可能性が高いので、どうしても手続きで不備が発生するリスクが高くなります。よほど相手のことが信頼できると確証が持てれば話は別です。しかし、インターネット経由で知り合った、あまりよく知らない相手から中古車を購入するのは避けたほうが賢明でしょう。
もしローンを組んで購入する場合、審査がある点に留意してください。ローンを組んで購入する場合、実際に契約を交わす前に事前審査を受けて融資が受けられるかどうか確認しましょう。
現金払いの場合、口座振り込みが一般的です。どの口座にいつまでに支払えばいいかもしっかり確認を取ってください。
最近ではクレジットカードによる支払いに対応している店舗も一部あるようです。クレジット払いを希望する場合は、対応しているかどうかを前もってお店に確認しておきましょう。
そこで、この記事では遠方で購入した中古車が故障した場合の対処法について見ていきます。
安心して中古車を運転するためには、やはり信頼できるお店で購入するのがおすすめです。遠方の中古車販売店の選び方についても紹介するので参考にしてください。
遠方で中古車を購入してすぐ故障した場合の対処法

車が故障した場合、いくつか確認してほしいことがありますので紹介していきます。また、お店によっても対応はまちまちです。お店に問い合わた時の対応方法についてもここで見ていきましょう。
保証について確認しておく
車が故障したら、まずは保証がどうなっているか確認してください。お店から保証書をもらっている場合はその内容を確認し、何ももらっていない場合は販売店に問い合わてみましょう。中古車の場合、「現状渡し」というケースも少なくありません。現状渡しとは、整備なし保証なしのそのままの状態で中古車を販売する方法のことです。
現状渡しの場合、保証がないので自分で修理費用を負担することになります。整備も行っていないので、格安価格で販売されていることが多いです。
「安いからこれにしよう!」と安易に購入すると、結局故障して高額な修理費用を負担する羽目になりかねません。最終的には損になる危険性もあるので、購入の際は注意しましょう。
車両状態証明書を確認する
中古車販売店の中には「車両状態証明書」を作成しているところもあります。これは、取り扱っている中古車の状態について記載されているものです。車に不具合が発生したら、車両状態証明書の内容を確認しましょう。もしかすると車両状態証明書に記載されていない不具合かもしれません。
その場合、契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)の対象になる可能性が出てきます。事前に報告のなかった不具合が発生したら、損害賠償請求や契約解除などを選択することが可能です。
ただし、契約不適合責任を売主に請求するには期限があるので注意してください。不適合を知ってから1年以内が期限なので覚えておきましょう。
直接車を持ち込んでみる
中古車に不具合が発生した場合、直接お店に車を持ち込む方法もあります。例えば、片道1時間くらいであれば休日を使って直接持ち込むことも可能でしょう。実際に取り扱っていた車両なので、メカニックも車について熟知している可能性が高いです。また店員さんに直接話すことで、安心感や納得感も得られるでしょう。
1時間程度で到着できる程度の遠方のお店で購入した方の中には、車検や定期点検もお願いしている方もいるようです。定期的に訪れていれば、店員さんやメカニックと普段の車のメンテナンスに関するアドバイスも受けられるかもしれません。
遠方といってもそこまで遠くなければ、調子がおかしい時には直接お店に持ち込むのも一考です。
返品は難しい
購入した中古車に不具合が見つかった場合、返品できるか気になる方も多いでしょう。しかし、中古車はある程度使いこまれていて、部品などが劣化しているため返品は原則できないと思ってください。また、クーリングオフも適用されません。
クーリングオフは訪問販売など十分に検討する余地なく購入させられた場合の救済措置で、十分検討の余地のあるはずの中古車購入は適用外となります。
ただし、返品を受け付けてくれる場合もあります。それは「契約不適合責任」が発生する場合です。例えば、修復歴のある車にも関わらず、それを告知せずに販売した場合などです。
これは契約不適合責任が発生する可能性があるため、返品に応じてくれる業者は多いでしょう。まずは、購入した中古車販売店に問い合わせてみてください。
保証付き販売の場合は返品が可能なことも
前述した通り、中古車に不具合があったとしても契約不適合責任が発生しない限りは返品は原則できないとされています。ただし、それ以外にも例外があります。それは、保証つき販売だった車の場合です。これは販売した車に何らかの問題があった場合に保証するというものです。
保証つき販売の場合、不具合や故障などのトラブルが発生した場合に「返品を受け付ける」としているところもあります。その場合、実際に問題が発生したら返品は可能です。ただし、返品可能な時期に制約があることが多いため、保証内容を確認しましょう。
また、保証つき販売ならすべて返品が可能とは限りません。保証内容の中に「返品可能」と書かれていなければ返品はできないので注意しましょう。
お店の規模によって対応が異なる
遠方で購入した中古車が故障した場合の対処法は、お店の規模によって異なります。日本全国にチェーン展開しているお店であれば、購入したのは遠方でも近所に系列店があるかもしれません。この場合、近くの系列店に持ち込めば修理などに対応してもらえる可能性があります。
ただし、中小規模の販売店の場合は近くに系列店がないことが考えられます。すると、直接お店に車を持ち込まないといけません。
まだ車が自走できる状態であればいいですが、走行に支障をきたす不具合が発生する可能性もあります。その場合、運搬などの費用も負担しなければならないので注意しましょう。
遠方の中古車販売店を選ぶ時のポイント

故障しにくい中古車を購入できるかどうかは、お店選びによるところが大きいです。そこで、どのような中古車販売店で車を購入するといいのか、そのポイントについて紹介していきます。
信頼できる販売店かどうか
遠方に限らず、中古車販売店を選ぶ際には信頼できるかどうかをチェックする必要があります。見極めるためのポイントとしては、情報公開の度合いです。傷やへこみ、修復歴の有無など販売するにあたって不利になるような情報も正直に伝えてくれるお店は信頼できます。
また、遠方で購入する場合、基本的なやり取りは電話やメールがメインとなるでしょう。メールや電話で問い合わせた時に、すぐに答えをくれるかどうかもチェックポイントです。
また、「車のこの箇所を写真で送ってほしい」と問い合わせたら、すぐに写真を送信してくれるところも信用できるでしょう。色々と車に関する質問をしても曖昧な返答しかない場合は信頼性に問題があるので、購入は控えたほうが無難です。
ホームページの情報はどうか
遠方で中古車を購入する場合、情報収集はインターネットがメインになるでしょう。お店のホームページを見て、詳しく情報が記載されているか確認することも大事です。例えば、外装や内装のクリーニングに関する画像や動画が掲載されていると、メンテナンスに自信を持っていることの裏返しと判断できます。しっかりメンテナンスを行っていれば、故障リスクも低いでしょう。
また、お客様の声を掲載しているホームページも少なくありません。その中で高評価の口コミが多ければ、安心して中古車を購入できる可能性が高いです。
ただし、中にはお店のスタッフが自作自演している可能性もあります。他の口コミサイトにも目を通して、おおむね同じような評価であれば信頼できます。
返答がスムーズかどうか
遠方で中古車を購入する場合、そう何度もお店に足を運ぶのは難しいでしょう。すると、電話やメールのやり取りがメインとなることが多くなります。電話やメールで問い合わせた時にすぐに対応してもらえるかも、チェックポイントの一つです。電話をかけてもなかなか出てくれないお店などは、万が一トラブルがあった際もやり取りに時間がかかると考えられるため、避けたほうがいいかもしれません。
また、メールに関してもすぐに返信がこないところで購入するのもおすすめできません。できれば送信した当日中、少なくても翌営業日までには返信をくれるところを選びましょう。
なかなか返答してくれないと売買契約を交わすまでそれだけ余計に時間がかかってしまいます。場合によっては、やり取りにまごついている間に他の人と成約が済んでいるということにもなりかねません。
スピーディにリアクションしてくれるお店で購入したほうが安心です。
できる限り実車確認をすること
遠方のお店で中古車を購入する場合、なかなかお店に足を運ぶのは難しいかもしれません。しかし、できることならお店に足を運んで、実際に車を確認するようにしましょう。中には画像を見た印象と実物を見た印象がかなり違うということもあります。多少の手間をかけても、実車確認は必要です。
また、お店に赴くことで店員さんの印象も分かります。メールでの文章は丁寧でも、実際に会って話をすると態度が悪かったということもあります。
このようにお店の雰囲気を確かめるためにも、可能なら実際に販売店に足を運んでみてください。お店を訪れることで信頼できるかどうか正しく判断できるでしょう。
中古車で問題の発生しやすい箇所とは?

特に中古車で問題の発生しやすい箇所がいくつかあります。その箇所をいくつかピックアップしたので、購入する前に必ず確認するようにしましょう。
エンジンの不具合
車を走行させるにあたって欠かすことのできない箇所はエンジンです。エンジンに不具合が発生すると、走行性能に深刻な支障が生じかねません。中古車を購入する前にエンジンの状態は確認しておきましょう。「きちんとエンジンが回るか」「エンジンから異音が発生しないか」などをチェックしてください。
中には遠方なので、実車確認せずに中古車を購入する場合もあるかもしれません。その場合にはエンジンに関することをお店に問い合わせてください。
もし不具合に関する事前告知がなくて、購入直後に問題が発生したら契約不適合責任の対象です。整備費用やエンジン代金を請求できます。
車に傷が見つかった
中古車を購入する際、傷やへこみなども入念に確認しましょう。特に注意しなければならないのは、再塗装がされているケースです。再塗装をしたのは修復歴を隠すためということも、十分考えられます。修復歴車は見た目は問題なくても、走行性能に深刻な影響が現れる恐れがあります。
一般的に多少の傷やへこみの場合、賠償請求は難しいです。新車ではない中古車の場合、多少の傷やへこみのあることを前提としているからです。
ただし、修復歴を隠すために再塗装をしている場合は重大な契約不適合責任に該当します。修復歴に関する告知を受けずに購入した後、故障が判明した場合は返品や返金を請求できる可能性が高いです。
車内の悪臭
遠方で中古車を購入する場合、実車確認できないことも考えられます。画像や動画である程度確認できますが、問題になるのは車内の臭いです。画像や動画では臭いの有無は確認しようがありません。前のオーナーがペットを同乗させていた、喫煙者だった場合には臭いが残っている可能性があります。また、エアコンをかけたところカビの臭いが強いということもあるでしょう。
もしこのような臭いをどうにかしたければ、購入した人がその費用を負担することになります。もし実車確認できるのであれば、季節関係なくエアコンをかけてみましょう。そして嫌な臭いがしないか、自分の鼻で確認してください。
遠方で中古車を購入する際の注意点

遠方で購入する場合、従来の費用プラスアルファのコストがかかるかもしれません、総額いくらかかるかも前もって確認しましょう。
追加費用が発生する
中古車を遠方で購入する場合、通常よりも余計な費用が発生するので注意しましょう。まず「他府県登録費用」がかかる可能性が高いです。遠方で購入するとなると、車両は他県のナンバーがついているでしょう。購入して運転するためには、自分が住んでいるところを管轄している陸運支局管轄のナンバーに変更する必要があります。これが他府県登録費用です。事務手数料として、10,000円~15,000円程度はかかります。
また、納車する際に「陸送費」のかかる可能性があります。陸送費は、どのくらいの距離を移動するかによって金額が変わります。一般的に数万円、かなり遠方であれば10万円前後かかることもあります。
陸送による納車をお願いする場合、あらかじめ陸送費の見積もりを取っておくことをおすすめします。
やり取りは書面で残す
遠方の販売店で中古車を購入する場合、そう何度もお店を訪れるのは難しいため、お店とのやり取りは基本電話やメールによるものがメインとなるでしょう。電話の場合は直接会話ができますが、極力メールでのやり取りをメインにするのがおすすめです。
メールであれば文面が残ります。お店側とやり取りに齟齬が生じた場合でもメールに書かれている内容が証拠になります。
電話の場合、記録が一切残りません。すると意思の疎通がうまくいかなかった場合、「言った言わない」の水掛け論となる可能性があります。
また、陸送費用などプラスアルファの費用の発生する遠方で車を購入する場合、見積書を作成しましょう。見積もりを取っておけば、あとになって訳の分からない追加費用を請求される心配もなくなります。
個人売買は避ける
遠方で中古車を購入する方法は中古車販売店やディーラーに限りません。個人売買で中古車を購入する方法もあります。しかし、個人売買で中古車を購入する方法はおすすめできません。特に遠方の個人相手になると十分にコミュニケーションが取れない可能性が高いです。納車や名義変更などでトラブルの発生する恐れも出てきます。
お互い車の売買に関しては素人の可能性が高いので、どうしても手続きで不備が発生するリスクが高くなります。よほど相手のことが信頼できると確証が持てれば話は別です。しかし、インターネット経由で知り合った、あまりよく知らない相手から中古車を購入するのは避けたほうが賢明でしょう。
支払方法を確認する
中古車を購入する前に支払方法がどうなっているか確認しましょう。支払方法は、お店で現金もしくはローンのいずれかになることが多いです。もしローンを組んで購入する場合、審査がある点に留意してください。ローンを組んで購入する場合、実際に契約を交わす前に事前審査を受けて融資が受けられるかどうか確認しましょう。
現金払いの場合、口座振り込みが一般的です。どの口座にいつまでに支払えばいいかもしっかり確認を取ってください。
最近ではクレジットカードによる支払いに対応している店舗も一部あるようです。クレジット払いを希望する場合は、対応しているかどうかを前もってお店に確認しておきましょう。
まとめ
①故障したら保証書など、お店の書類を確認する
②一度中古車を購入したら返品は難しい
③大手のお店で系列店が近くにあれば、車を持ち込んで修理など対応してもらえる可能性が高い
④遠方であったとしても実車確認をしたほうがいい
⑤個人売買は避けるのが無難
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