中古車購入チェックポイント
更新日:2024.07.06 / 掲載日:2022.09.29
中古車のエアコンが故障したらどうすればいい?保証は受けられるのか解説
中古車はある程度使いこまれているので、新車と比較すると故障リスクは高いです。そのため、一定期間保証を付けている中古車販売店やディーラーもあります。
中古車が故障した場合、保証が使えるかどうかは条件次第です。壊れた箇所によっては保証の対象外になるかもしれません。
この記事では、中古車のエアコンが故障した場合に保証がきくかどうかについて紹介します。また、エアコンが効かなくなる原因についてもここで見ていきます。

中古車のエアコンが故障した場合、保証が使えるかどうか疑問に思う方もいるでしょう。
車の保証には「一般保証」と「特別保証」の2種類があります。エアコンはどちらの保証に該当するのか、保証を利用するための条件について以下にまとめました。
実際に壊れた時の参考にしてみてください。
メーカー保証の対象には、エアコンも含まれています。保証期間内であれば、メーカー保証を使ってエアコンを無償で修理することは可能です。
メーカー保証の場合、エアコンの部品のどこかに不具合が発生した場合に保証が使えます。不具合以外の原因では保証が適用されない場合もありますので注意しましょう。
例えば、事故を起こしたなどの過失が原因の場合や自然災害のような外的要因も保証の対象外になる可能性があるので、保証内容をまずはチェックしましょう。
特別保証は、車両の安全性や走行性能にかかわる部品が対象です。エンジン機構、ブレーキ機構、ハイブリッド機構、乗員保護装置などが該当します。
一般保証は、それ以外の部品が対象となります。リモコンドアロック、電動ドアミラー、純正オプションであればカーナビ、オーディオなどです。
ほとんどの部品が一般保証の対象になりますが、ブレーキパッドやオイルフィルターといった消耗品は一般保証の対象外になりますので、注意しましょう。
一般的に特別保証のほうが保証期間も長めに設定されています。
一般保証の場合、通常新車登録してから3年間もしくは走行距離6万㎞までの車が保証されます。そのため、比較的新しい中古車を購入してすぐに故障すれば、このメーカー保証が使えるかもしれません。
もしエアコンに何らかの不具合を感じたのであれば、まずは保証内容を確認してください。それから新車登録してから何年経過しているか、走行距離がどうなっているかチェックしましょう。
保証期間の範囲内であれば、ディーラーもしくはメーカーに問い合わせてみてください。
まず保証期間内でなければ、メーカー保証は利用できません。
また、なぜエアコンが壊れたのか、原因によっても使える場合と使えない場合があります。「事故の影響でエアコンが壊れた」「災害によって使えなくなってしまった」という状況では保証の適用外です。
もし保証が使えないのであれば、修理業者を利用するといいでしょう。自動車関連の電気修理専門業者は高い専門技術を持っているため、利用するのがおすすめです。
ディーラーが修理を受注した場合、外注で修理委託する場合も少なくありません。業者を利用する際、不具合に関する状態についていろいろと聞かれます。質問された時は分かる範囲で率直に答えてください。
保証継承するためには、2つの条件をクリアしなければなりません。
1つ目は、名義変更の手続きを済ませることです。名義変更を行うためには純正品以外の部品を使用していないこと、ディーラー印のあるメンテナンスノートがあることの2つの条件を満たしている必要があります。中古車を購入する前に、この条件をクリアしているか確認しましょう。
2つ目は、ディーラー点検を受けることです。購入した車両のメーカー系列のディーラーに車を持ち込んで、12か月点検と同様の点検を受けます。この点検でエアコンに不具合が見つかったり、社外パーツを使っていたりすることが分かると保証が使えないかもしれません。
また、保証継承には費用がかかります。メーカーによって金額はまちまちですが、15,000円~30,000円程度が相場です。

新車登録してから一定期間内であれば、メーカー保証の対象になる可能性があります。では、その期間が過ぎていたら一切保証を受けられないのかというと決してそうではありません。
中古車販売店の中には、独自の保証を付けているところもあります。どの販売店で購入したかによって保証内容が違ってきますので、ここで詳しく見ていきましょう。
ディーラー保証は、顧客を離さないようにするため、低年式車にも付けてくれる場合が多いです。
ディーラー保証はどのメーカー系列かによって、その内容は異なりますが、購入後1年間は無料で保証を付けてくれるでしょう。
また、同じ系列であれば日本全国どのディーラーでも利用できます。さらにそのメーカーの車両を数多く整備してきた専門のメカニックが対応してくれるので、手厚いフォローが期待できます。
特に保証を利用するための条件で様々な制約がつくかもしれません。「保証対象の部品が限定されている」「走行距離や期間を短めに設定している」などです。
また、お店によっては有料でオプション保証を設けているところもあります。多少お金がかかりますが、より手厚い保証が受けられるでしょう。
ディーラーの保証と比較すると、見劣りするものが多いかもしれません。保証を付ける際にはどのような内容になっているか、しっかり確認しましょう。
中古車サイト独自の保証の内容に関しては、一般の中古車販売店の保証と同様のものが多いです。
中には「10年保証」など長期保証を売りにしているサイトも見られます。しかし、長期保証でも保証を受けるには色々な条件がついてくる可能性もあるので注意しましょう。
例えば、免責条項があって保証を使っても一部修理費用を負担しなければならないとしている保証も少なくありません。また、保証を利用するには指定された整備工場で修理依頼しなければならないというものもあります。
そのため、条件についてはしっかり確認するようにしてください。
中古車販売店の保証を見てみると、エンジンやミッション、ブレーキなど走行性能に深く関わる部品に限定されているものも少なくありません。エアコンのような装備品は保証の適用外になってしまうわけです。
ディーラー系保証の場合、どのメーカーの系列店かによってその条件は違いがあります。中古車を購入する際はお店に関わらず、保証範囲や条件などの確認は怠らないようにしましょう。

車のエアコンが効かない、調子が悪くなるのには、いくつか原因があります。
ここからは、エアコンの不具合の原因について主なものを紹介します。
もしエアコンの調子が悪ければ、何が原因かはっきりさせる必要があります。原因を特定し、それに合わせた整備をしていきましょう。
コンプレッサーとは、エアコンガスを圧縮する装置です。
エアコンのスイッチを入れると、エンジンの回転に合わせてコンプレッサーも回り始めます。この回転で液体が気化され、熱が発生します。そして、この液体が循環してまた気化すると熱を奪うことで冷たい風が発生するわけです。
もしコンプレッサーに不具合が発生すると、この熱を奪うことができなくなります。その結果、エアコンをつけても冷たい風が出ず、車内温度がいつまでたっても低くなりません。
エアコンガスを充てんしてガス漏れも起きていなければ、コンプレッサーの故障を疑いましょう。
エアコンは中のガスが循環することで、冷風を送る仕組みになっています。もしこのガスが不十分であれば、冷風を送ることができません。
通常エアコン内部は高い気密性になっているので、ガスの漏れる可能性は低いです。しかし、長年使用している中古車であれば、少しずつガスが漏れてしまいます。
また、ガス管の経年劣化によって亀裂やひび割れが発生することもあります。この裂け目からガス漏れを起こすことがありますので、一度整備工場などで見てもらうことをおすすめします。
必要な修理を施したうえで、エアコンガスを再充てんすれば問題は解決するでしょう。
サーモスタットとは、冷却水の温度調節をしている部品です。エンジンがオーバーヒートを起こさないために必要です。
このサーモスタットが故障すると、冷却水がエンジンに流れ込んでしまいます。その結果、暖房をつけても冷風が出てきてしまうのです。
サーモスタットの寿命は一般的に10年、もしくは走行距離10万㎞を超えた時と言われています。この条件を満たしていてエアコンの調子がおかしければ、サーモスタットの交換なども検討しましょう。
冷却水は、エンジンとラジエーターの間にあるウォーターポンプの中を循環しています。エンジンが回転すると熱を持ちますが、冷却水がその熱を奪うことでオーバーヒートを起こさない仕組みとなっています。
冷却水はエンジンの熱を得て暑くなりますが、ラジエーターを通過する時にその熱が奪われます。この奪った熱が暖房の熱源です。
もし冷却水そのものが少なくなっていると、この冷却循環がうまくいきません。エンジンもオーバーヒートしてしまう恐れがありますし、暖房もうまく機能しなくなってしまいます。
自宅にあるエアコンにもフィルターが取り付けられていますが、カーエアコンにも同様にフィルターが取り付けられています。
長年使い続けると、フィルターにちりやほこりなどの汚れが付着します。汚れたままのフィルターでエアコンを使い続けると、エアコンを使うと不快な匂いがするようになるでしょう。
大体1年もしくは走行距離1万㎞を超えたところがフィルターの交換時期と言われています。
たとえエアコンを使用していなくても、ほこりや排気ガスなどがフィルターに溜まります。また、フィルターそのものが劣化する可能性がありますので、定期的に掃除や交換を行いましょう。
ファンモーターとは、エアコンの風を送り出すためのパーツです。動かなくなると風を作り出すことができなくなります。
ファンモーターの調子がおかしくなると、今まで聞かれなかった「カラカラ」という異音がするでしょう。故障している場合、丸ごと交換が必要となります。

中古車を購入してエアコンの調子がどうもおかしいと思うのであれば、修理しなければなりません。ではどこに修理に出せばいいのでしょう?
ここからは、エアコンが故障した場合の対処法について見ていきます。
また、もし保証が使えなかった場合に修理費用は自分で負担することになります。エアコンの修理費用はどのくらいかかるかについても紹介しますので、いざという時の参考にしてください。
フィルターの交換など、自分でできるところもあります。しかし、作業に問題があるとエアコンだけでなく関連する箇所も故障する恐れがあるので業者にお願いするのが無難です。
もし保証が使えなければ、近くの業者にお願いするのがおすすめです。整備工場やカー用品専門店、ガソリンスタンドなどでも受け付けているでしょう。
カー用品店やガソリンスタンドの場合、外車や高級車は修理を断られることもあります。修理対応が可能かどうか、まずは問い合わせてみましょう。
エアコンガスを充てんする場合には、3,000円~5,000円程度の費用で済みます。また、フィルターの交換も2,000円~5,000円程度とリーズナブルです。
高額修理になってしまうのは、コンプレッサーの故障になります。コンプレッサーを丸ごと交換するとなると、少なく見積もっても50,000円程度はかかります。車種によっては10万円程度かかる場合もあるので、まずはどの程度費用がかかるのか見積もりを取りましょう。
中古車が故障した場合、保証が使えるかどうかは条件次第です。壊れた箇所によっては保証の対象外になるかもしれません。
この記事では、中古車のエアコンが故障した場合に保証がきくかどうかについて紹介します。また、エアコンが効かなくなる原因についてもここで見ていきます。
中古車のエアコンが故障した場合は保証を使える?

車の保証には「一般保証」と「特別保証」の2種類があります。エアコンはどちらの保証に該当するのか、保証を利用するための条件について以下にまとめました。
実際に壊れた時の参考にしてみてください。
メーカー保証が残っていれば保証される
試乗車や未使用車に代表されるように、比較的新しい車が中古車市場に出回ることも少なくありません。新車に近い車の中には、まだメーカー保証の期間内という場合もあります。メーカー保証の対象には、エアコンも含まれています。保証期間内であれば、メーカー保証を使ってエアコンを無償で修理することは可能です。
メーカー保証の場合、エアコンの部品のどこかに不具合が発生した場合に保証が使えます。不具合以外の原因では保証が適用されない場合もありますので注意しましょう。
例えば、事故を起こしたなどの過失が原因の場合や自然災害のような外的要因も保証の対象外になる可能性があるので、保証内容をまずはチェックしましょう。
一般保証と特別保証について
メーカー保証には「一般保証」と「特別保証」の2種類ありますが、どちらの保証が適用されるかは、不具合を起こした部品によります。特別保証は、車両の安全性や走行性能にかかわる部品が対象です。エンジン機構、ブレーキ機構、ハイブリッド機構、乗員保護装置などが該当します。
一般保証は、それ以外の部品が対象となります。リモコンドアロック、電動ドアミラー、純正オプションであればカーナビ、オーディオなどです。
ほとんどの部品が一般保証の対象になりますが、ブレーキパッドやオイルフィルターといった消耗品は一般保証の対象外になりますので、注意しましょう。
一般的に特別保証のほうが保証期間も長めに設定されています。
一般保証が使えればエアコンは修理してもらえる
車のエアコンは一般保証の対象となります。一般保証の場合、通常新車登録してから3年間もしくは走行距離6万㎞までの車が保証されます。そのため、比較的新しい中古車を購入してすぐに故障すれば、このメーカー保証が使えるかもしれません。
もしエアコンに何らかの不具合を感じたのであれば、まずは保証内容を確認してください。それから新車登録してから何年経過しているか、走行距離がどうなっているかチェックしましょう。
保証期間の範囲内であれば、ディーラーもしくはメーカーに問い合わせてみてください。
保証を利用するには条件がある
一般保証を利用してエアコンを無料で修理してもらうには、条件があります。まず保証期間内でなければ、メーカー保証は利用できません。
また、なぜエアコンが壊れたのか、原因によっても使える場合と使えない場合があります。「事故の影響でエアコンが壊れた」「災害によって使えなくなってしまった」という状況では保証の適用外です。
もし保証が使えないのであれば、修理業者を利用するといいでしょう。自動車関連の電気修理専門業者は高い専門技術を持っているため、利用するのがおすすめです。
ディーラーが修理を受注した場合、外注で修理委託する場合も少なくありません。業者を利用する際、不具合に関する状態についていろいろと聞かれます。質問された時は分かる範囲で率直に答えてください。
保証継承の手続きが必要
中古車でメーカー保証を利用する場合、「保証継承」と呼ばれる手続きを済ませる必要があります。これは、メーカー保証を引き継ぐための手続きです。保証継承するためには、2つの条件をクリアしなければなりません。
1つ目は、名義変更の手続きを済ませることです。名義変更を行うためには純正品以外の部品を使用していないこと、ディーラー印のあるメンテナンスノートがあることの2つの条件を満たしている必要があります。中古車を購入する前に、この条件をクリアしているか確認しましょう。
2つ目は、ディーラー点検を受けることです。購入した車両のメーカー系列のディーラーに車を持ち込んで、12か月点検と同様の点検を受けます。この点検でエアコンに不具合が見つかったり、社外パーツを使っていたりすることが分かると保証が使えないかもしれません。
また、保証継承には費用がかかります。メーカーによって金額はまちまちですが、15,000円~30,000円程度が相場です。
メーカー保証以外にも販売店が独自に行う保証もある

中古車販売店の中には、独自の保証を付けているところもあります。どの販売店で購入したかによって保証内容が違ってきますので、ここで詳しく見ていきましょう。
メーカー系ディーラー保証は手厚いものが多い
ディーラーの中には、新車の他にも中古車を取り扱っているお店も少なくありません。このようなディーラーの中には独自の中古車保証を付けているところもあります。ディーラー保証は、顧客を離さないようにするため、低年式車にも付けてくれる場合が多いです。
ディーラー保証はどのメーカー系列かによって、その内容は異なりますが、購入後1年間は無料で保証を付けてくれるでしょう。
また、同じ系列であれば日本全国どのディーラーでも利用できます。さらにそのメーカーの車両を数多く整備してきた専門のメカニックが対応してくれるので、手厚いフォローが期待できます。
ばらつきの見られる一般販売店の保証
一般的な中古車販売店でも、オリジナルの保証を付けてくれるところもあります。ただし、中古車販売店の保証はお店によってその内容にばらつきが見られます。特に保証を利用するための条件で様々な制約がつくかもしれません。「保証対象の部品が限定されている」「走行距離や期間を短めに設定している」などです。
また、お店によっては有料でオプション保証を設けているところもあります。多少お金がかかりますが、より手厚い保証が受けられるでしょう。
ディーラーの保証と比較すると、見劣りするものが多いかもしれません。保証を付ける際にはどのような内容になっているか、しっかり確認しましょう。
最近出てきている中古車サイト保証
店舗だけでなく、中古車サイトが独自の保証を付けている場合もあります。中古車を探す際、中古車サイトを利用するという方も多いでしょう。中古車サイト独自の保証の内容に関しては、一般の中古車販売店の保証と同様のものが多いです。
中には「10年保証」など長期保証を売りにしているサイトも見られます。しかし、長期保証でも保証を受けるには色々な条件がついてくる可能性もあるので注意しましょう。
例えば、免責条項があって保証を使っても一部修理費用を負担しなければならないとしている保証も少なくありません。また、保証を利用するには指定された整備工場で修理依頼しなければならないというものもあります。
そのため、条件についてはしっかり確認するようにしてください。
エアコンは保証の対象外の可能性もある
お店独自の保証でエアコンの修理をお願いする場合、保証内容を前もって確認しましょう。なぜなら、エアコンは期間内でも保証の対象外になる可能性があるからです。中古車販売店の保証を見てみると、エンジンやミッション、ブレーキなど走行性能に深く関わる部品に限定されているものも少なくありません。エアコンのような装備品は保証の適用外になってしまうわけです。
ディーラー系保証の場合、どのメーカーの系列店かによってその条件は違いがあります。中古車を購入する際はお店に関わらず、保証範囲や条件などの確認は怠らないようにしましょう。
エアコンが故障する原因

ここからは、エアコンの不具合の原因について主なものを紹介します。
もしエアコンの調子が悪ければ、何が原因かはっきりさせる必要があります。原因を特定し、それに合わせた整備をしていきましょう。
コンプレッサーの不調
エアコンの効きが悪い場合、コンプレッサーの不調の可能性があります。コンプレッサーとは、エアコンガスを圧縮する装置です。
エアコンのスイッチを入れると、エンジンの回転に合わせてコンプレッサーも回り始めます。この回転で液体が気化され、熱が発生します。そして、この液体が循環してまた気化すると熱を奪うことで冷たい風が発生するわけです。
もしコンプレッサーに不具合が発生すると、この熱を奪うことができなくなります。その結果、エアコンをつけても冷たい風が出ず、車内温度がいつまでたっても低くなりません。
エアコンガスを充てんしてガス漏れも起きていなければ、コンプレッサーの故障を疑いましょう。
エアコンガスが不足
エアコンをかけて風は出ているけれども冷たくない、生ぬるい風しか発生しないのであれば、エアコンガスが不十分かもしれません。エアコンは中のガスが循環することで、冷風を送る仕組みになっています。もしこのガスが不十分であれば、冷風を送ることができません。
通常エアコン内部は高い気密性になっているので、ガスの漏れる可能性は低いです。しかし、長年使用している中古車であれば、少しずつガスが漏れてしまいます。
また、ガス管の経年劣化によって亀裂やひび割れが発生することもあります。この裂け目からガス漏れを起こすことがありますので、一度整備工場などで見てもらうことをおすすめします。
必要な修理を施したうえで、エアコンガスを再充てんすれば問題は解決するでしょう。
サーモスタットの不具合
カーエアコンは冷房の他にも暖房機能がついています。もし暖房が効かないのであれば、サーモスタットが故障している可能性があります。サーモスタットとは、冷却水の温度調節をしている部品です。エンジンがオーバーヒートを起こさないために必要です。
このサーモスタットが故障すると、冷却水がエンジンに流れ込んでしまいます。その結果、暖房をつけても冷風が出てきてしまうのです。
サーモスタットの寿命は一般的に10年、もしくは走行距離10万㎞を超えた時と言われています。この条件を満たしていてエアコンの調子がおかしければ、サーモスタットの交換なども検討しましょう。
冷却水不足
暖房をつけた時に暖かくならなければ、冷却水が不足しているのかもしれません。冷却水は、エンジンとラジエーターの間にあるウォーターポンプの中を循環しています。エンジンが回転すると熱を持ちますが、冷却水がその熱を奪うことでオーバーヒートを起こさない仕組みとなっています。
冷却水はエンジンの熱を得て暑くなりますが、ラジエーターを通過する時にその熱が奪われます。この奪った熱が暖房の熱源です。
もし冷却水そのものが少なくなっていると、この冷却循環がうまくいきません。エンジンもオーバーヒートしてしまう恐れがありますし、暖房もうまく機能しなくなってしまいます。
フィルターの汚れ
エアコンから風は出るけれども嫌な匂いがする場合には、フィルターの汚れを疑ってみてください。自宅にあるエアコンにもフィルターが取り付けられていますが、カーエアコンにも同様にフィルターが取り付けられています。
長年使い続けると、フィルターにちりやほこりなどの汚れが付着します。汚れたままのフィルターでエアコンを使い続けると、エアコンを使うと不快な匂いがするようになるでしょう。
大体1年もしくは走行距離1万㎞を超えたところがフィルターの交換時期と言われています。
たとえエアコンを使用していなくても、ほこりや排気ガスなどがフィルターに溜まります。また、フィルターそのものが劣化する可能性がありますので、定期的に掃除や交換を行いましょう。
ファンモーターの故障
エアコンから風そのものが一切出ないという不具合が起きることも考えられます。そういった場合は、ファンモーターの故障が疑われます。ファンモーターとは、エアコンの風を送り出すためのパーツです。動かなくなると風を作り出すことができなくなります。
ファンモーターの調子がおかしくなると、今まで聞かれなかった「カラカラ」という異音がするでしょう。故障している場合、丸ごと交換が必要となります。
故障した中古車のエアコンを修理に出す方法

ここからは、エアコンが故障した場合の対処法について見ていきます。
また、もし保証が使えなかった場合に修理費用は自分で負担することになります。エアコンの修理費用はどのくらいかかるかについても紹介しますので、いざという時の参考にしてください。
保証期間が過ぎているのなら専門業者に
中古車のエアコンが故障した場合は、専門業者にお願いする必要があります。エアコンのような電装系の不具合は複雑な機能になっているので、素人が対処するのは難しいとされています。フィルターの交換など、自分でできるところもあります。しかし、作業に問題があるとエアコンだけでなく関連する箇所も故障する恐れがあるので業者にお願いするのが無難です。
もし保証が使えなければ、近くの業者にお願いするのがおすすめです。整備工場やカー用品専門店、ガソリンスタンドなどでも受け付けているでしょう。
カー用品店やガソリンスタンドの場合、外車や高級車は修理を断られることもあります。修理対応が可能かどうか、まずは問い合わせてみましょう。
修理費用の相場
カーエアコンを修理する場合、安ければ数千円程度、高いと10万円近くかかることもあります。費用がどのくらいになるかは、どの部分を修理するかによって違ってきます。エアコンガスを充てんする場合には、3,000円~5,000円程度の費用で済みます。また、フィルターの交換も2,000円~5,000円程度とリーズナブルです。
高額修理になってしまうのは、コンプレッサーの故障になります。コンプレッサーを丸ごと交換するとなると、少なく見積もっても50,000円程度はかかります。車種によっては10万円程度かかる場合もあるので、まずはどの程度費用がかかるのか見積もりを取りましょう。
まとめ
①メーカー保証が残っていれば、保証を使って中古車のエアコンを修理することは可能だが、その場合は保証継承の手続きが必要となる
②販売店独自の保証もあるが、保証内容はお店によってまちまちなので注意が必要
③エアコンの故障原因は様々で、原因により修理費用も変わってくる
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