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更新日:2022.09.30 / 掲載日:2022.09.30
車の走行距離に関わるメーターが故障した場合どうすればいい?対応方法を解説
車の走行距離に関わるメーターにはどんなものがあるのでしょう?
普段、運転している時にまじまじと見るものではないため、知らない間に故障していることがあるかもしれません。
この記事では、車の走行距離に関係したメーターの種類と正常に動いていることが大切な理由、故障した時の対処法を説明していきます。

車の走行距離については普段、あまり気に留めていないかもしれません。走行距離に関わるメーターにはどんなものがあるのか、まずは見ていきましょう。
オドメーターは、車が完成してからの総走行距離を表示しています。新車であったとしても自分が購入する前に動作確認などで移動させた距離はすでに加算されているため、走行距離0kmで納車されることはありません。
走行距離は容易に操作ができないようになっています。車の所有者であれ自動車整備士であれ、事実とは異なる走行距離の表示にすることは禁じられています。
実際の走行距離を短く見せようとオドメーターの改ざんを行うことを防止するため、数字部分が回転するドラム式から液晶式に現在は変更されました。
なお、オドメーターは道路運送車両法の保安基準によって、車への装備が義務付けられています。また、車検証にはオドメーターで表示される走行距離が記載されます。
オドメーターとの相違点は、0.1km単位での計測が可能であること、測定した距離のリセットができることです。
トリップメーターが距離を算出する方法はメーカーや車種によって異なります。大まかにはタイヤまたはミッションの回転数、もしくはタイヤの回転速度と半径から速度距離で測っています。

なぜオドメーターで走行距離の測定を行うことは必要なのでしょうか?
また、オドメーターが故障しているとどんな問題があるのでしょうか?
以下で詳しく説明していきます。
総走行距離が長ければ長いほど、査定価格は減額されます。特に節目となるのは走行距離10万kmです。これを超えてしまうと、売却価格はさらに大きく下がることになります。
車の売却を検討しているのであれば、走行距離が10万kmになる前に売るのがおすすめです。売却時期を見定める上でも、オドメーターが正常に作動していることは大切と言えます。
保険会社によって過去1年間の走行距離なのか、予想した1年間の走行距離なのか、申告内容は異なります。
過去1年間の走行距離の場合、オドメーターが故障していると走行距離の確認ができません。また、予想での走行距離を申告する場合でも翌年の繰り越し割引がある契約などはオドメーターで表示されている走行距離の申告も求められる場合があります。
いずれにしても、オドメーターが正常に動いていればスムーズに進みます。もし故障に気づいたらすぐに修理をしましょう。
場合によっては確認が甘く、車検が通ってしまうこともあるかもしれません。しかし、故障していることに気づいているのであれば、修理をしておくと良いでしょう。

オドメーターが故障したことに気が付いたら、まずはどうすれば良いのでしょう?
ここからは、故障した時に気をつけるポイントを紹介していきます。
オドメーターを交換すると、走行距離がリセットされて実際の走行距離とオドメーター表示の走行距離に相違が出ます。そのため、メーター交換前後の走行距離を記載したシールと点検整備記録簿へ交換前後の走行距離の記録が必要となります。
しかし、個人でこの手続きを行うことはなかなか難しいでしょう。そうなると、後で車を売却しようした際に「走行距離不明」または「メーターを改ざんしている」として査定価格が大幅に下がってしまいます。
なお、売却時にメーターの交換を申告しないことは詐欺になりますので、注意が必要です。
ディーラーでは点検整備記録簿にメーター交換前後の走行距離を記載し、走行距離等を記載した走行距離計交換シールを発行してくれます。
この走行距離計交換シールは、一般社団法人自動車公正取引協議会作成のものです。なお、せっかくディーラーに修理してもらっても、走行距離計交換シールがきちんと車に貼られていないと売却時には不利となりますので注意しましょう。

トリップメーターに不具合や故障が生じた場合、どのように対応すれば良いのでしょう?
トリップメーターには「アナログ式」と「デジタル式」の2つのタイプがあるので、それぞれのケースについて見ていきます。
1990年代までは主流でしたが徐々にデジタル式が採用されるようになり、2010年代以降の日本車の標準装備はデジタル式のトリップメーターとなっています。
アナログ式のトリップメーターの故障としてよくあるのは「リセットできない」または「動かない」などです。
原因はメーターやリセットボタンを動作させる歯車の劣化による破損、グリス切れが挙げられます。部品交換やグリスアップで修理することができますが、機械式=古い車であることから部品が廃番となっており、手に入らない可能性もあります。
デジタル式の故障でよくあるのは、ブラックアウトや液晶の表示が欠けてしまうといった電気的なものです。
機械式よりも複雑な構造となっているため、ディーラーなど業者に修理を依頼することをおすすめします。修理はアッセンブリ(構成されている部品全体)の交換となる場合があります。
なお、メーターの故障した部分を修理できる専門の業者もいるので、どこに修理を依頼するかは検討が必要です。

車のメーターパネルには、走行距離やスピードなど様々なメーターによる情報が表示されています。そのパネルが暗くなったと感じることがあるかもしれません。その際、もしメーター内のバルブ(電球)が切れているのであれば、バルブを交換しましょう。
メーターパネルが暗くなるその他の原因として挙げられるのが、バッテリーの不具合です。バッテリーの不具合だとしたら、ヘッドライトやルームランプなどの電気系統全体で不具合が出る可能性が高いです。こうなると、バッテリーの交換となります。
バッテリーの交換は自分で行うこともできますし、ディーラー・カー用品店・ガソリンスタンドなどの業者に依頼することも可能です。
いずれにしても、重要な情報が表示されているメーターパネルの不具合に気づいたなら、事故を避けるためにも早めに対応しましょう。
例えば、ドアの内側やエンジンルームなどに、次回のオイル交換の時期は「〇km」と、走った距離を目安として書かれたシールが貼られることがあります。
また、10万kmなどの走行距離が交換時期となる車の部品も多いです。総走行距離によって、メンテナンスの時期を計ることができます。
ここからは、いくつか利用法を紹介していきます。
目的地に着いたらメーターに表示されている距離を見れば、出発点からどのくらい走ったかが確認できます。
旅行の時など、移動距離の記録をとりたい場合には有効でしょう。
特に交換頻度の高いエンジンオイルがおすすめです。エンジンオイルを交換した時にトリップメーターをリセットすれば、その後の走行距離を確認するだけで次回の交換時期を知ることができます。
基本的に、この使い方ができるのはトリップメーターが2種類ついている場合です。1種類だけだと、他の用途でトリップメーターを使うことができなくなってしまいます。
なお、エンジンオイルを交換する際に、その他のオイルについても併せて確認することができるでしょう。
燃費の計算方法は「走行距離÷ガソリンの使用量」です。
この方法は、一般的にガソリン満タン法と呼ばれています。最初にガソリンを満タンにしてからトリップメーターをリセットし、しばらく車を走らせた後、再びガソリンを満タンにします。
その後、トリップメーターに表示された走行距離÷レシートに記載されている給油量を計算すれば、燃費が判明します。
給油量が少ないと誤差が出やすいため、多くガソリンを使用する際に行うことがおすすめです。頻繁には必要はありませんが、たまに確認してみると、車の不具合で燃費が悪くなっていることに気づけるかもしれません。
スタート地点でトリップメーターをリセットし、ランニングコースを車で1周すれば距離を測ることができます。
なお、トリップメーターの測定距離は0.1km単位です。細かく区間を測っていけば、ランニング時の区間タイムも計りやすくなり、効率的なトレーニングメニューを考える助けになるかもしれません。

走行距離に関わるメーターの他にも、車にはいくつかのメーターがあります。
ここからは、どのようなものがあるのか紹介していきます。
スピードは「タイヤの回転数×タイヤの外周の長さ」によって測られています。実際のスピードではありません。そのため、タイヤの空気圧や擦り減り具合によって誤差が生じてきます。
また、タイヤの長さは純正のものが基準として設定されているため、外周の長さが異なる純正以外のタイヤを使用している場合にも、差が出てくるでしょう。
スピードメーターは車検でチェックされます。誤差が10km前後であれば問題ありませんが、日頃から空気圧やタイヤの摩耗具合をチェックし、メンテナンスしておくことが大切です。
ガソリンメーターについている目盛りは、ガソリンのリットルを表している訳ではありません。ガソリンメーターはガソリンタンク内のフロート(浮き玉)によって測られています。
ガソリンを満タンにした後、数キロ程度でも走行すればガソリンは確実に減っていきます。しかしフロートが動かないことから、メーターの目盛りも動きません。
一方、ガソリンの消費量が多くなってくると、フロートの目盛りの減り方も早くなってきます。
もしガソリンを満タンにしても「メーターの針がFまで上がらない」「いくら走ってもメーターの針が動かない」という場合には、メーターもしくはタンク内のフロートの故障が疑われます。
また、給油したにも関わらず、ガソリンランプが点灯する場合には、ガソリンが漏れていたり、フロートが故障していたりするかもしれません。
タコメーターはエンジンの回転数を測るためのもので、マニュアル車ではシフトアップのタイミングを見るのに有効です。
また、エンジンの回転が通常よりも低下した場合など、不具合を発見することにも役立つでしょう。
しかし、近年ではマニュアル車が減少していることやハイブリッド車の増加もあり、タコメーターがついていない車も増えています。
エンジンは一般的には70~90度ほどが適温ですが、この温度を保つために冷却水は重要です。
もし水温計の警告灯がついた場合、エンジンが高温になっていると考えられます。まずはエンジンを切らずに日陰に車を停め、エンジンが冷えるのを待ちましょう。
無事に温度が下がったとしても何らかの不具合が起きている可能性があるため、早急に点検を依頼することが大切です。
警告灯の表示に気づかずにいるとエンジンのオーバーヒートや焼きつきが生じてしまうこともあり、修理費用も高額となります。そのため、運転時には水温計も時折チェックしましょう。
使用燃料量は、燃料噴射装置(インジェクター)が噴いた燃料から、走行距離は燃費計と連動する車速センサーかトリップメーターからの情報に基づいたものです。
燃費計を確認することで、無駄なアイドリングを避けるといった燃費を節約した運転を意識するようになるかもしれません。
なお、燃費計では実際に使用した燃料から、前述したガソリン満タン法では給油した量から燃費を計算します。どちらも計算方法としては正しいですが、噴射されずに気化してしまったガソリンの分も含めたいのであれば、満タン法が良いでしょう。
普段、運転している時にまじまじと見るものではないため、知らない間に故障していることがあるかもしれません。
この記事では、車の走行距離に関係したメーターの種類と正常に動いていることが大切な理由、故障した時の対処法を説明していきます。
この記事の目次
車の走行距離に関連したメーターとは?

オドメーター
車の走行距離に関わるメーターとして、まず「オドメーター」があります。積算距離計や走行距離計と呼ばれることもあり、表示は1km単位です。オドメーターは、車が完成してからの総走行距離を表示しています。新車であったとしても自分が購入する前に動作確認などで移動させた距離はすでに加算されているため、走行距離0kmで納車されることはありません。
走行距離は容易に操作ができないようになっています。車の所有者であれ自動車整備士であれ、事実とは異なる走行距離の表示にすることは禁じられています。
実際の走行距離を短く見せようとオドメーターの改ざんを行うことを防止するため、数字部分が回転するドラム式から液晶式に現在は変更されました。
なお、オドメーターは道路運送車両法の保安基準によって、車への装備が義務付けられています。また、車検証にはオドメーターで表示される走行距離が記載されます。
トリップメーター
車の走行距離に関わるもう一つのメーターは「トリップメーター」です。トリップメーターは、区間距離を測定することができます。オドメーターとの相違点は、0.1km単位での計測が可能であること、測定した距離のリセットができることです。
トリップメーターが距離を算出する方法はメーカーや車種によって異なります。大まかにはタイヤまたはミッションの回転数、もしくはタイヤの回転速度と半径から速度距離で測っています。
オドメーターでの走行距離測定が大切な理由

また、オドメーターが故障しているとどんな問題があるのでしょうか?
以下で詳しく説明していきます。
車を売却する時の価格に影響が出る
車を売却するためには買取業者に車を査定してもらいます。その時にこれまで走行した距離というのは車の価格に大きく影響するポイントです。総走行距離が長ければ長いほど、査定価格は減額されます。特に節目となるのは走行距離10万kmです。これを超えてしまうと、売却価格はさらに大きく下がることになります。
車の売却を検討しているのであれば、走行距離が10万kmになる前に売るのがおすすめです。売却時期を見定める上でも、オドメーターが正常に作動していることは大切と言えます。
保険の契約で走行距離が必要となる
自動車保険を契約するためには、走行距離の申告が必要です。保険会社によって過去1年間の走行距離なのか、予想した1年間の走行距離なのか、申告内容は異なります。
過去1年間の走行距離の場合、オドメーターが故障していると走行距離の確認ができません。また、予想での走行距離を申告する場合でも翌年の繰り越し割引がある契約などはオドメーターで表示されている走行距離の申告も求められる場合があります。
いずれにしても、オドメーターが正常に動いていればスムーズに進みます。もし故障に気づいたらすぐに修理をしましょう。
故障していると車検に通らない
道路運送車両法の保安基準第46条では、走行距離計を車に取り付けることが定められており、車検での確認項目の一つです。そのため、オドメーターが故障していると車検に通らない可能性があります。場合によっては確認が甘く、車検が通ってしまうこともあるかもしれません。しかし、故障していることに気づいているのであれば、修理をしておくと良いでしょう。
オドメーターが故障した時に気をつけるポイント

ここからは、故障した時に気をつけるポイントを紹介していきます。
自分で安易に触らない
オドメーターに不具合があるからといって、安易な気持ちから自分で修理を行うことはやめましょう。オドメーターを交換すると、走行距離がリセットされて実際の走行距離とオドメーター表示の走行距離に相違が出ます。そのため、メーター交換前後の走行距離を記載したシールと点検整備記録簿へ交換前後の走行距離の記録が必要となります。
しかし、個人でこの手続きを行うことはなかなか難しいでしょう。そうなると、後で車を売却しようした際に「走行距離不明」または「メーターを改ざんしている」として査定価格が大幅に下がってしまいます。
なお、売却時にメーターの交換を申告しないことは詐欺になりますので、注意が必要です。
正規のディーラーに修理を依頼する
オドメーターの故障は正規のディーラーに修理を依頼するのが無難です。ディーラーでは点検整備記録簿にメーター交換前後の走行距離を記載し、走行距離等を記載した走行距離計交換シールを発行してくれます。
この走行距離計交換シールは、一般社団法人自動車公正取引協議会作成のものです。なお、せっかくディーラーに修理してもらっても、走行距離計交換シールがきちんと車に貼られていないと売却時には不利となりますので注意しましょう。
トリップメーターが故障した時に気をつけるポイント

トリップメーターには「アナログ式」と「デジタル式」の2つのタイプがあるので、それぞれのケースについて見ていきます。
アナログ式
アナログ式のトリップメーターとは、数字の記載がある円筒が回転する機械式のことです。1990年代までは主流でしたが徐々にデジタル式が採用されるようになり、2010年代以降の日本車の標準装備はデジタル式のトリップメーターとなっています。
アナログ式のトリップメーターの故障としてよくあるのは「リセットできない」または「動かない」などです。
原因はメーターやリセットボタンを動作させる歯車の劣化による破損、グリス切れが挙げられます。部品交換やグリスアップで修理することができますが、機械式=古い車であることから部品が廃番となっており、手に入らない可能性もあります。
デジタル式
新規であれ中古であれ、よほど古い車にこだわりがない限り、これから購入する車に装着されているトリップメーターはデジタル式となります。デジタル式の故障でよくあるのは、ブラックアウトや液晶の表示が欠けてしまうといった電気的なものです。
機械式よりも複雑な構造となっているため、ディーラーなど業者に修理を依頼することをおすすめします。修理はアッセンブリ(構成されている部品全体)の交換となる場合があります。
なお、メーターの故障した部分を修理できる専門の業者もいるので、どこに修理を依頼するかは検討が必要です。
メーターパネルが故障した時の対応方法

メーターパネルが暗くなるその他の原因として挙げられるのが、バッテリーの不具合です。バッテリーの不具合だとしたら、ヘッドライトやルームランプなどの電気系統全体で不具合が出る可能性が高いです。こうなると、バッテリーの交換となります。
バッテリーの交換は自分で行うこともできますし、ディーラー・カー用品店・ガソリンスタンドなどの業者に依頼することも可能です。
いずれにしても、重要な情報が表示されているメーターパネルの不具合に気づいたなら、事故を避けるためにも早めに対応しましょう。
豆知識!オドメーターの活用法
オドメーターで表示される走行距離は、様々なタイミングを知るのに役立ちます。例えば、ドアの内側やエンジンルームなどに、次回のオイル交換の時期は「〇km」と、走った距離を目安として書かれたシールが貼られることがあります。
また、10万kmなどの走行距離が交換時期となる車の部品も多いです。総走行距離によって、メンテナンスの時期を計ることができます。
豆知識!トリップメーターの活用法
トリップメーターは、ある地点からある地点までの区間距離を計測できますが、うまく使えば生活でも役に立ちます。ここからは、いくつか利用法を紹介していきます。
出発地から目的地までの距離を計測
トリップメーターは、移動距離を測ることが可能です。出発点でトリップメーターをリセットし、目的地まで車を走らせます。目的地に着いたらメーターに表示されている距離を見れば、出発点からどのくらい走ったかが確認できます。
旅行の時など、移動距離の記録をとりたい場合には有効でしょう。
メンテナンスのタイミングを計る
トリップメーターは、メンテナンスのタイミングを計るために使用することもできます。特に交換頻度の高いエンジンオイルがおすすめです。エンジンオイルを交換した時にトリップメーターをリセットすれば、その後の走行距離を確認するだけで次回の交換時期を知ることができます。
基本的に、この使い方ができるのはトリップメーターが2種類ついている場合です。1種類だけだと、他の用途でトリップメーターを使うことができなくなってしまいます。
なお、エンジンオイルを交換する際に、その他のオイルについても併せて確認することができるでしょう。
ガソリンの消費量を確認する
自分の車の燃費性能を確認したい時にも、トリップメーターを活用できます。燃費の計算方法は「走行距離÷ガソリンの使用量」です。
この方法は、一般的にガソリン満タン法と呼ばれています。最初にガソリンを満タンにしてからトリップメーターをリセットし、しばらく車を走らせた後、再びガソリンを満タンにします。
その後、トリップメーターに表示された走行距離÷レシートに記載されている給油量を計算すれば、燃費が判明します。
給油量が少ないと誤差が出やすいため、多くガソリンを使用する際に行うことがおすすめです。頻繁には必要はありませんが、たまに確認してみると、車の不具合で燃費が悪くなっていることに気づけるかもしれません。
ランニングコースの距離測定
趣味であれ運動不足解消であれ、ランニングをされている方は多いでしょう。ランニングコースの距離を知りたい場合、スマホのアプリを使って測ることもできますが、車のトリップメーターを使用するという方法もあります。スタート地点でトリップメーターをリセットし、ランニングコースを車で1周すれば距離を測ることができます。
なお、トリップメーターの測定距離は0.1km単位です。細かく区間を測っていけば、ランニング時の区間タイムも計りやすくなり、効率的なトレーニングメニューを考える助けになるかもしれません。
その他の車のメーターの種類

ここからは、どのようなものがあるのか紹介していきます。
スピードメーター
車に必ずついているメーターとして、スピードメーターが挙げられます。これは速度を測るメーターですが、車を運転している時に速度超過していないか、よく確認する方も多いでしょう。スピードは「タイヤの回転数×タイヤの外周の長さ」によって測られています。実際のスピードではありません。そのため、タイヤの空気圧や擦り減り具合によって誤差が生じてきます。
また、タイヤの長さは純正のものが基準として設定されているため、外周の長さが異なる純正以外のタイヤを使用している場合にも、差が出てくるでしょう。
スピードメーターは車検でチェックされます。誤差が10km前後であれば問題ありませんが、日頃から空気圧やタイヤの摩耗具合をチェックし、メンテナンスしておくことが大切です。
ガソリンメーター
他にも車についているメーターとして、ガソリンメーター(燃料計)があります。これはエンジンをかけている時にガソリンの残量が分かるものです。ガソリンメーターについている目盛りは、ガソリンのリットルを表している訳ではありません。ガソリンメーターはガソリンタンク内のフロート(浮き玉)によって測られています。
ガソリンを満タンにした後、数キロ程度でも走行すればガソリンは確実に減っていきます。しかしフロートが動かないことから、メーターの目盛りも動きません。
一方、ガソリンの消費量が多くなってくると、フロートの目盛りの減り方も早くなってきます。
もしガソリンを満タンにしても「メーターの針がFまで上がらない」「いくら走ってもメーターの針が動かない」という場合には、メーターもしくはタンク内のフロートの故障が疑われます。
また、給油したにも関わらず、ガソリンランプが点灯する場合には、ガソリンが漏れていたり、フロートが故障していたりするかもしれません。
タコメーター
車に装着されているその他のメーターとして、タコメーターがあります。エンジン回転計とも呼ばれますが、このメーターは車への装着は義務となってはいません。タコメーターはエンジンの回転数を測るためのもので、マニュアル車ではシフトアップのタイミングを見るのに有効です。
また、エンジンの回転が通常よりも低下した場合など、不具合を発見することにも役立つでしょう。
しかし、近年ではマニュアル車が減少していることやハイブリッド車の増加もあり、タコメーターがついていない車も増えています。
水温計
これまで挙げてきた以外の車のメーターとして、水温計があります。これはエンジンを冷やすための冷却水の温度を表示するものです。エンジンは一般的には70~90度ほどが適温ですが、この温度を保つために冷却水は重要です。
もし水温計の警告灯がついた場合、エンジンが高温になっていると考えられます。まずはエンジンを切らずに日陰に車を停め、エンジンが冷えるのを待ちましょう。
無事に温度が下がったとしても何らかの不具合が起きている可能性があるため、早急に点検を依頼することが大切です。
警告灯の表示に気づかずにいるとエンジンのオーバーヒートや焼きつきが生じてしまうこともあり、修理費用も高額となります。そのため、運転時には水温計も時折チェックしましょう。
燃費計
過去にはなかったものの、最近の車には装着されていることが多いメーターが燃費計です。これは使用した燃料の量(燃料噴射装置より噴かれた燃料)と走行距離から割り出されます。使用燃料量は、燃料噴射装置(インジェクター)が噴いた燃料から、走行距離は燃費計と連動する車速センサーかトリップメーターからの情報に基づいたものです。
燃費計を確認することで、無駄なアイドリングを避けるといった燃費を節約した運転を意識するようになるかもしれません。
なお、燃費計では実際に使用した燃料から、前述したガソリン満タン法では給油した量から燃費を計算します。どちらも計算方法としては正しいですが、噴射されずに気化してしまったガソリンの分も含めたいのであれば、満タン法が良いでしょう。
まとめ
①車の走行距離に関わるメーターにはオドメーターとトリップメーターがある
②オドメーターが故障していると車検に通らないので注意する
③オドメーターが故障した時には後で車を売却する場合も考えて自分で安易に修理するのではなく、正規のディーラーに依頼することが大切
④オドメーターもトリップメーターも車のメンテナンスのタイミングを知り、故障のリスクを減らすのに有効
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