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更新日:2022.10.26 / 掲載日:2022.10.26
車が道路上で故障したときはどうすればいい?万が一の対処法について解説
走行中に道路上で車が故障してしまったらとても危険です。もしもそのような状況になってもパニックに陥らないよう、正しい対処法を覚えておきましょう。
道路上で車が故障したら、とにかく車を停めて自分と他の車の安全を確保するのが第一です。そして故障個所をチェックし、もしも手に負えない場合はJAFなどに助けを求めましょう。
この記事では、道路上で車が故障してしまった時にどう対処するといいのか、どこに助けを求めるといいのかなどについて詳しく説明していきます。

道路で車を運転している最中に故障や不具合が起きてしまうことがあります。道路と言っても一般道と高速道路の2種類がありますが、より危険なのが高速道路です。対処を一つ間違えただけでも大事故につながります。
とはいえ、停車して安全を確保してから必要なら救援を呼ぶという基本的な流れは同じです。
以下では、この基本的な流れと救援を呼ぶ・呼ばないの判断基準について詳しく説明していきます。また、地震に遭遇した場合などさらに慎重な対応が求められるケースについても説明します。

車の故障には大きく分けて2種類があります。1つ目が経年劣化やメンテナンス不足によるもので、2つ目は事故が原因で起こるものです。
実際に起きた故障や不具合がどちらに該当するのかによって、対処の仕方も異なります。まずはそれぞれの内容を見ていきましょう。
もともと車は細かな機械部品が組み合わさった精密機械であり、消耗品です。使えば使うほど劣化し、メンテナンスを行わなければ劣化のスピードも速くなるでしょう。
経年劣化が原因で起こる故障には様々なものがあります。タイヤの摩耗によるパンクやバースト、エアコンからの異音・異臭、電球切れなどが代表的です。これらは全て、日常的な状態チェックによって防ぐことができます。
また、内部の機械部品の劣化によるトラブルとしては、オイル漏れやラジエーターからの水漏れ、ブーツ破損、ベルト鳴きやブレーキ鳴きが挙げられます。これらも、異音や異臭など故障のサインや兆候を見逃さないようにして、早めに対処するようにしましょう。
車は法定点検や車検の際に点検してもらえますが、これらの点検は数年に1度しかありません。車の使用状況によっては点検が劣化のスピードに追いつかないこともあります。折に触れて普段からメンテナンスすることが大切です。
事故に遭遇した後、特に運転中などに「異音」を感じたら要注意です。例えば、走行中に車のどこからか金属音などが聞こえたら、エンジンや足回り、排気系、ドライブトレーンのいずれかの不具合が考えられます。「キュルキュル」という何かが擦れるような大きな音がしたら、ベルト類のゆるみや断裂が考えられます。
異音以外にも「異臭」がした場合は注意が必要です。ガソリン臭がすれば燃料漏れ、甘いにおいなら冷却水漏れの可能性があるでしょう。異臭については、他にも酸っぱいにおい、ゴム臭、金属臭などがあります。また、焦げ臭いにおいに伴って液体が漏れているなど、見た目にも明らかな異常が起きることがあります。
事故に遭遇した車は、こうした異常が後になってから起きることも想定しておきましょう。

道路には、大まかに分けて一般道と高速道路の2種類があります。車が故障・不具合を起こした場所がどちらかによって対処の仕方は異なってきます。
特に高速道路は故障して緊急停止すること自体が大変危険なので注意が必要です。
ここからは、一般道・高速道路での故障対応の流れを説明していきます。
特に高速道路は、一般道に比べると広い駐車スペースがないので、慎重に停まる必要があります。一般道の場合は、路肩やその他の空きスペースに停めてハザードランプを点灯させてください。
夜間は周囲から見えにくいので、明るい場所に停めるなど工夫も必要になります。
一般道の場合は道路から外れた車が通らない場所に停めていればひとまず安心ですが、高速道路は停車そのものが非常に危険なので、車の存在がはっきり分かるようにしましょう。
この時に使えるアイテムとして、発煙筒や停止表示器材があります。停止表示器材は、高速道路で停車している場合は必ず50メートル後方に設置することが法令で義務付けられています。
高速道路は、前述の通り停車そのものが事故につながる危険な行為なので、車の状態を確認する余裕はありません。どこが故障したのか気になるかもしれませんが、速やかに下車して危険回避をすることだけを考えましょう。
一般道で余裕がある場所に停められればいいですが、高速道路の場合はガードレールの外などに退避してください。この時、車内や車の周辺で待機していると、後続車から追突される恐れがあるので危険です。
また、ガードレールも車が衝突しても完全にガードするわけではなく、あえて壊れることで衝撃を吸収する構造になっているので、できるだけ離れるようにしましょう。
JAFや警察の他、自分が加入している保険のロードサービスに助けを求めるのもいいでしょう。
高速道路は非常電話が1キロおきに設置されているので、これを使うこともできます。もし手持ちの携帯電話で通報するなら、路肩のキロポストの数字を伝えて現在地点が特定できるようにしましょう。
こうした場合の判断基準は大きく分けて2つあります。
1つ目は「そのまま走行すると法律違反にならないか」という点です。例えば、損傷によってボディから突起物がはみ出した状態だと、道路運送車輌法の突起物規制に引っかかる可能性があります。
2つ目は「そのまま走行すると故障・損傷が悪化しないか」という点です。事故でフロントガラスにヒビが入った場合、小さいヒビだからとその後も走行すると、どんどん拡大して悪化してしまうことがあります。
故障した車が自走できるかどうかは、この2つの基準に照らし合わせて判断しましょう。判断がつかないのであれば、とりあえず警察に連絡して対応を相談するか救援を呼ぶのが賢明です。

車が道路上で故障した際に自走できないと判断したら救援を呼ぶことになります。では、その場合の通報先・依頼先にはどのようなものがあるのでしょう?
以下で詳しく説明していきます。
ガス欠であれば燃料補給を、バッテリー上がりならジャンプスタートによる復旧、タイヤのパンクの応急処置など、大抵のものは対応可能です。
JAFは会員でなくとも有料で利用することができます。また、会員であれば所有車以外の車でもサービスを受けられます。
事故を起こした場合は、通報だけして現場から立ち去るのも当て逃げやひき逃げと見なされます。また、事故によって怪我人が発生している、車が動かせない、物品を損壊した場合は消防署へも通報しましょう。
車の応急処置やレッカー移動を任せられるほか、保険会社によっては移動費・宿泊費なども補償してくれることがあります。
また、ロードサービスの利用は自動車保険の等級に影響しないのも特徴です。ただし、補償内容は保険会社によって異なり、特約が自動付帯ではないこともあるので事前に確認しておきましょう。
また、高速道路での立ち往生や悪天候の中での故障、あるいは現在地点が分からないような場所では、ガソリンスタンドでは対応し切れません。状況によっては、最初からロードサービスに救援を求めた方がいいでしょう。
しかし、高速道路で故障してしまった場合や店舗が遠すぎる場合などは対応し切れないこともあります。その場合は復旧するためのアドバイスをもらう程度になるので、やはり最初からロードサービスを呼ぶことを検討しましょう。
また、出張修理を専門としている業者もあるので、もし近隣で営業している場合は救援を求めてみるのも一つの手です。可能であればロードサービスと同様に現場に駆け付けて修理をしてもらえるでしょう。

ここまでで、道路上で車が故障・不具合を起こした場合のごく一般的な対処法を説明してきました。
次に、こうした通常の対処に加えてさらに注意が必要になるケースを紹介します。いざという時の参考にしてください。
急ブレーキや急ハンドルを避けて、落ち着いて路肩などにゆっくり停車します。車を停めたらラジオなどで情報をチェックしてください。
東日本大震災以降、地震関連の速報は何よりも優先して報じられるようになったため、スマホなどの情報源でも速やかに確認ができるでしょう。
揺れがおさまってから引き続き運転する場合は道路が損壊していたり、障害物が散らばっていたり、信号機が停止していたりすることがあるため、注意が必要です。また、ガソリンスタンド周辺は給油しようとしている車が行列を作って渋滞を起こすことがあります。
津波や車の故障により下車して避難する場合は、万が一の際に動かせるようにキーを差しておきましょう。あるいは運転席のシートの上など、分かりやすい位置にキーを置いてドアはロックしないでください。
道路に車を置いたまま避難すると緊急車両が通行する際、妨げになる恐れがあります。そのため、いつでも車を動かせる状態にしたまま避難することが大切です。
近年はハイブリッド車など燃費面で優れた車が多いため、ガソリン残量がギリギリでも運転を続けてしまう人もいます。万が一高速道路でガス欠を起こしたら、救援などは二の次とし自分や後続車両の安全を第一に行動してください。
高速道路の場合はなおさら危険度が高いので、ここまで何度か説明した通り、安全第一で行動してください。
また、夕方~早朝の時間帯に救援を求める場合、修理工場やガソリンスタンドは営業していないので注意しましょう。
そのため、できるだけ速やかに車を停められる場所を探してください。もしブレーキが効かなくなってしまった場合は、広い脇道などに頭から突っ込んでしまうのも一つの手段です。
下り坂でトラブルに気づき、車のスピードを少しでも落とそうとフットブレーキを多用しすぎると「フェード現象」が発生し、かえってブレーキの効きが悪くなることがあります。場合によってはガードレールや緊急避難所なども活用して、無理なく車を停められるよう工夫しましょう。
保険会社によっては通報した時点でGPSによって自動的に位置を特定してくれるサービスもありますが、扱っていない保険会社もあります。こうした場合は現在地を把握するための手掛かりを確認し、通報先に示せるようにしましょう。
最も簡単な方法はスマートフォンで通報することです。ほとんどのスマートフォンにはGPS機能が備わっていることから、110番あるいは119番に通報をすれば警察や消防はすぐに通報場所を確認できます。
現在地点の確認には、自動販売機に表示されている住所をチェックするのも有効です。自動販売機には緊急時に通報できるようステッカーが貼られているので、GPSが使えない場所ではこの方法が役に立つでしょう。
他にも、道路標識とその周辺の道路の位置関係を詳しく伝えるだけでも十分な手掛かりになります。付近にコンビニがあれば、店舗名を伝えてもいいでしょう。

レンタカーを利用していて故障が発生し道路上で動けなくなったら、まずはレンタカー管理会社に連絡を入れましょう。もちろんその前に安全を確保して停車し、事故が起きないように注意を払うのが大前提です。
また、事故が起きている場合は通常の事故発生時と同様に警察にも連絡を入れてください。もしもレンタカー会社の営業時間が終了していたら連絡は翌朝でも構いません。その後、故障や事故の詳細を確認してレンタカー会社で対応するでしょう。
道路上で車が故障したら、とにかく車を停めて自分と他の車の安全を確保するのが第一です。そして故障個所をチェックし、もしも手に負えない場合はJAFなどに助けを求めましょう。
この記事では、道路上で車が故障してしまった時にどう対処するといいのか、どこに助けを求めるといいのかなどについて詳しく説明していきます。
道路上で車が故障した場合

とはいえ、停車して安全を確保してから必要なら救援を呼ぶという基本的な流れは同じです。
以下では、この基本的な流れと救援を呼ぶ・呼ばないの判断基準について詳しく説明していきます。また、地震に遭遇した場合などさらに慎重な対応が求められるケースについても説明します。
故障の種類

実際に起きた故障や不具合がどちらに該当するのかによって、対処の仕方も異なります。まずはそれぞれの内容を見ていきましょう。
経年劣化などによる故障
車の故障の原因で最も多いのは、経年劣化による故障です。もともと車は細かな機械部品が組み合わさった精密機械であり、消耗品です。使えば使うほど劣化し、メンテナンスを行わなければ劣化のスピードも速くなるでしょう。
経年劣化が原因で起こる故障には様々なものがあります。タイヤの摩耗によるパンクやバースト、エアコンからの異音・異臭、電球切れなどが代表的です。これらは全て、日常的な状態チェックによって防ぐことができます。
また、内部の機械部品の劣化によるトラブルとしては、オイル漏れやラジエーターからの水漏れ、ブーツ破損、ベルト鳴きやブレーキ鳴きが挙げられます。これらも、異音や異臭など故障のサインや兆候を見逃さないようにして、早めに対処するようにしましょう。
車は法定点検や車検の際に点検してもらえますが、これらの点検は数年に1度しかありません。車の使用状況によっては点検が劣化のスピードに追いつかないこともあります。折に触れて普段からメンテナンスすることが大切です。
事故による故障
普段から車のメンテナンスをこまめに行っていても、事故に遭遇すれば故障することがほとんどです。よほど軽微な事故なら問題ありませんが、ある程度の衝撃がボディに加わった場合は見た目は大丈夫でも内部で異常が起きている可能性があります。事故に遭遇した後、特に運転中などに「異音」を感じたら要注意です。例えば、走行中に車のどこからか金属音などが聞こえたら、エンジンや足回り、排気系、ドライブトレーンのいずれかの不具合が考えられます。「キュルキュル」という何かが擦れるような大きな音がしたら、ベルト類のゆるみや断裂が考えられます。
異音以外にも「異臭」がした場合は注意が必要です。ガソリン臭がすれば燃料漏れ、甘いにおいなら冷却水漏れの可能性があるでしょう。異臭については、他にも酸っぱいにおい、ゴム臭、金属臭などがあります。また、焦げ臭いにおいに伴って液体が漏れているなど、見た目にも明らかな異常が起きることがあります。
事故に遭遇した車は、こうした異常が後になってから起きることも想定しておきましょう。
一般道・高速道路での故障対応の流れ

特に高速道路は故障して緊急停止すること自体が大変危険なので注意が必要です。
ここからは、一般道・高速道路での故障対応の流れを説明していきます。
①停車する
走行中に車の故障に気が付いたら、まずは安全に停車しましょう。一般道の場合でも、あるいは高速道路の場合でもこの点は同じです。特に高速道路は、一般道に比べると広い駐車スペースがないので、慎重に停まる必要があります。一般道の場合は、路肩やその他の空きスペースに停めてハザードランプを点灯させてください。
夜間は周囲から見えにくいので、明るい場所に停めるなど工夫も必要になります。
②停車していることを周囲に示す
次に、停車していることを後続の車などに示す必要があります。一般道の場合は道路から外れた車が通らない場所に停めていればひとまず安心ですが、高速道路は停車そのものが非常に危険なので、車の存在がはっきり分かるようにしましょう。
この時に使えるアイテムとして、発煙筒や停止表示器材があります。停止表示器材は、高速道路で停車している場合は必ず50メートル後方に設置することが法令で義務付けられています。
③車の状態を確認する(一般道のみ)
停車した場所が一般道であれば、路肩やその他の広い場所などで車の故障個所のチェックを行ってもいいでしょう。そして、状況に応じて修理や応急処置を行い、改めて自走して修理工場に向かうこともできます。高速道路は、前述の通り停車そのものが事故につながる危険な行為なので、車の状態を確認する余裕はありません。どこが故障したのか気になるかもしれませんが、速やかに下車して危険回避をすることだけを考えましょう。
④安全な場所へ退避する
安全確保、停車、周囲へ危険を知らせるなどの措置を行ったら、すぐに安全な場所へ避難しましょう。一般道で余裕がある場所に停められればいいですが、高速道路の場合はガードレールの外などに退避してください。この時、車内や車の周辺で待機していると、後続車から追突される恐れがあるので危険です。
また、ガードレールも車が衝突しても完全にガードするわけではなく、あえて壊れることで衝撃を吸収する構造になっているので、できるだけ離れるようにしましょう。
⑤救援を依頼する
以上の措置を行った上で車の応急処置や修理ができない状況であったり、これ以上自走するのが不可能だったりするのであれば、通報して救援を依頼してください。JAFや警察の他、自分が加入している保険のロードサービスに助けを求めるのもいいでしょう。
高速道路は非常電話が1キロおきに設置されているので、これを使うこともできます。もし手持ちの携帯電話で通報するなら、路肩のキロポストの数字を伝えて現在地点が特定できるようにしましょう。
自走できる・できないの判断基準は?
ここまで、道路で車が故障した場合の対処の流れについて説明してきましたが、実際には車を動かさずに救援を呼ぶべきか、あるいは自走できそうなので修理工場までそのまま運転していくか、判断が難しいこともあるでしょう。こうした場合の判断基準は大きく分けて2つあります。
1つ目は「そのまま走行すると法律違反にならないか」という点です。例えば、損傷によってボディから突起物がはみ出した状態だと、道路運送車輌法の突起物規制に引っかかる可能性があります。
2つ目は「そのまま走行すると故障・損傷が悪化しないか」という点です。事故でフロントガラスにヒビが入った場合、小さいヒビだからとその後も走行すると、どんどん拡大して悪化してしまうことがあります。
故障した車が自走できるかどうかは、この2つの基準に照らし合わせて判断しましょう。判断がつかないのであれば、とりあえず警察に連絡して対応を相談するか救援を呼ぶのが賢明です。
どこに救援を依頼するのか

以下で詳しく説明していきます。
JAF
便利なのがJAF(日本自動車連盟)のロードサービスです。連絡すると現場までサービス車両が駆け付けてくれて、車の復旧やレッカー移動などをサポートしてくれます。ガス欠であれば燃料補給を、バッテリー上がりならジャンプスタートによる復旧、タイヤのパンクの応急処置など、大抵のものは対応可能です。
JAFは会員でなくとも有料で利用することができます。また、会員であれば所有車以外の車でもサービスを受けられます。
警察・消防
事故に遭遇して車が故障した場合や故障を原因とする事故を起こした場合は、必ず警察への通報が必要です。軽微な自損事故や接触事故でも、通報を怠ると道路交通法違反として処罰されます。事故を起こした場合は、通報だけして現場から立ち去るのも当て逃げやひき逃げと見なされます。また、事故によって怪我人が発生している、車が動かせない、物品を損壊した場合は消防署へも通報しましょう。
ロードサービス
前述したJAFもロードサービスの一種ですが、契約している自動車保険にロードアシスタント特約が付帯されていれば、利用することもできます。車の応急処置やレッカー移動を任せられるほか、保険会社によっては移動費・宿泊費なども補償してくれることがあります。
また、ロードサービスの利用は自動車保険の等級に影響しないのも特徴です。ただし、補償内容は保険会社によって異なり、特約が自動付帯ではないこともあるので事前に確認しておきましょう。
ガソリンスタンド
ガス欠やタイヤのパンク、あるいはバースト(破裂)など故障の内容によっては近隣のガソリンスタンドに救援を求める方法もあります。しかし、対応してくれるかどうかは店舗ごとに違う上に高度な専門知識が必要な修理は行えないこともあります。また、高速道路での立ち往生や悪天候の中での故障、あるいは現在地点が分からないような場所では、ガソリンスタンドでは対応し切れません。状況によっては、最初からロードサービスに救援を求めた方がいいでしょう。
自動車販売店・ディーラー
車を購入した自動車販売店やディーラーが近隣にある場合は、そちらに助けを求めると対応してくれることもあります。特に新車で購入している場合は、メーカー保証の期間内なら無償での対応が期待できるでしょう。しかし、高速道路で故障してしまった場合や店舗が遠すぎる場合などは対応し切れないこともあります。その場合は復旧するためのアドバイスをもらう程度になるので、やはり最初からロードサービスを呼ぶことを検討しましょう。
自動車修理工場・修理業者
停車した現場の近くに修理工場がある場合は、問い合わせてみてもいいでしょう。前述したガソリンスタンドや販売店の場合と同じく対応しているかどうかはお店次第ですが、救援に駆け付けてくれるかもしれません。また、出張修理を専門としている業者もあるので、もし近隣で営業している場合は救援を求めてみるのも一つの手です。可能であればロードサービスと同様に現場に駆け付けて修理をしてもらえるでしょう。
特に注意が必要なケース

次に、こうした通常の対処に加えてさらに注意が必要になるケースを紹介します。いざという時の参考にしてください。
地震に遭遇した
車の運転中、揺れがすぐに分かるほどの地震が発生したらまずは安全を確保して情報確認をしましょう。急ブレーキや急ハンドルを避けて、落ち着いて路肩などにゆっくり停車します。車を停めたらラジオなどで情報をチェックしてください。
東日本大震災以降、地震関連の速報は何よりも優先して報じられるようになったため、スマホなどの情報源でも速やかに確認ができるでしょう。
揺れがおさまってから引き続き運転する場合は道路が損壊していたり、障害物が散らばっていたり、信号機が停止していたりすることがあるため、注意が必要です。また、ガソリンスタンド周辺は給油しようとしている車が行列を作って渋滞を起こすことがあります。
津波や車の故障により下車して避難する場合は、万が一の際に動かせるようにキーを差しておきましょう。あるいは運転席のシートの上など、分かりやすい位置にキーを置いてドアはロックしないでください。
道路に車を置いたまま避難すると緊急車両が通行する際、妨げになる恐れがあります。そのため、いつでも車を動かせる状態にしたまま避難することが大切です。
高速道路のガス欠
高速道路でガス欠を起こして緊急停止するのは大変危険なことです。もちろんガス欠でなくとも高速道路で停車すること自体が危険ですが、燃料不足は純粋にドライバーの不注意にあたるので、くれぐれも気を付けましょう。近年はハイブリッド車など燃費面で優れた車が多いため、ガソリン残量がギリギリでも運転を続けてしまう人もいます。万が一高速道路でガス欠を起こしたら、救援などは二の次とし自分や後続車両の安全を第一に行動してください。
夕方・夜・早朝
夕方・夜・早朝の時間帯に車が故障して緊急停車すると、周囲から見えづらいためとても危険です。このようなタイミングで緊急停車する場合は、ハザードランプはもちろんのこと、場合によっては停止表示器材も活用して後続車に危険を知らせるようにしましょう。高速道路の場合はなおさら危険度が高いので、ここまで何度か説明した通り、安全第一で行動してください。
また、夕方~早朝の時間帯に救援を求める場合、修理工場やガソリンスタンドは営業していないので注意しましょう。
下り坂
山道の走行などで長い下り坂を運転する場合にも、トラブルに備える必要があります。それは山道でトラブルが発生した場合、万が一そのまま走り続けてエンジンが停止してしまっては大事故につながるからです。そのため、できるだけ速やかに車を停められる場所を探してください。もしブレーキが効かなくなってしまった場合は、広い脇道などに頭から突っ込んでしまうのも一つの手段です。
下り坂でトラブルに気づき、車のスピードを少しでも落とそうとフットブレーキを多用しすぎると「フェード現象」が発生し、かえってブレーキの効きが悪くなることがあります。場合によってはガードレールや緊急避難所なども活用して、無理なく車を停められるよう工夫しましょう。
現在地が分からない
事故や故障が原因で車が動かなくなり、救援を求めようにも現在地が分からないというケースもあります。保険会社によっては通報した時点でGPSによって自動的に位置を特定してくれるサービスもありますが、扱っていない保険会社もあります。こうした場合は現在地を把握するための手掛かりを確認し、通報先に示せるようにしましょう。
最も簡単な方法はスマートフォンで通報することです。ほとんどのスマートフォンにはGPS機能が備わっていることから、110番あるいは119番に通報をすれば警察や消防はすぐに通報場所を確認できます。
現在地点の確認には、自動販売機に表示されている住所をチェックするのも有効です。自動販売機には緊急時に通報できるようステッカーが貼られているので、GPSが使えない場所ではこの方法が役に立つでしょう。
他にも、道路標識とその周辺の道路の位置関係を詳しく伝えるだけでも十分な手掛かりになります。付近にコンビニがあれば、店舗名を伝えてもいいでしょう。
レンタカーの場合はどうする?

また、事故が起きている場合は通常の事故発生時と同様に警察にも連絡を入れてください。もしもレンタカー会社の営業時間が終了していたら連絡は翌朝でも構いません。その後、故障や事故の詳細を確認してレンタカー会社で対応するでしょう。
まとめ
①車が道路上で故障したら、安全に停車して周囲に知らせる
②安全な場所に避難して、必要ならJAFやロードサービスなど救援を呼ぶ
③自走できるなら、そのまま修理業者などに車を持ち込んでもよい
④自走できるかどうかは法律も踏まえて判断する
⑤特に高速道路は大事故につながりやすいので注意が必要
⑥災害に遭った場合や夕方~早朝にかけての走行中の故障にも要注意
⑦車が動かず、現在地が分からない場合は住所表示を探す
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