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更新日:2022.10.27 / 掲載日:2022.10.27
車が故障したときはどうすればいい?状況に応じた対処法について解説
車は消耗品なので不具合が発生したり、故障したりすることは珍しくありません。故障内容は様々ですが、そうした場合の正しい対処法を覚えておけば、素早く適切に解決することができるでしょう。
この記事では、車が故障した時間や場所などの状態に応じた対処法や助けが必要な場合の連絡先などについて解説していきます。
特に注意すべきパターンなども紹介しますので、いざというときに役立ててください。
状況によっては、車を停止するだけでも慎重な対応が必要になるでしょう。このように、時と場合によって対処法は異なります。
以下では、「故障した車が引き続き自走できるか否か」「昼間・早朝・夕方・夜の時間帯ごとの注意点」「場所ごとの注意点」に焦点を絞って、それぞれの適切な対処法を説明していきます。

車が走行中に故障や不具合を起こしたら、事故を起こさないためにもその場での適切な判断と処置が求められます。
まずポイントになるのは、そのまま自走しても大丈夫かどうかです。ここからは、その判断基準について説明していきます。
1つ目は、物理的に車が動くかどうかです。エンジンが動かなかったり、事故で車両が大破した場合などは自走は不可能でしょう。
2つ目は、自走することで法律違反にならないかどうかです。整備不良の車で公道を走ると道路交通法違反になることがあります。
例えば、ウインカーランプが故障した状態で走行すると、摘発対象です。他にも事故による損傷でボディから突起物がはみ出していると、道路運送車輌法の突起物規制に抵触する恐れがあります。
また、自分自身が事故の加害者である場合は車の故障を直すためにその場から移動すると、当て逃げやひき逃げとなり、刑事罰を科されることもあるので注意しましょう。
3つ目は、そのまま走行すると故障や損傷が悪化しないかです。エンジンの調子が悪い場合は、しばらくは自走できたとしても、走行中に停止してしまう恐れがあり大変危険です。
一般道の場合は路肩が広くなっている場所などに余裕を持って停められることも多いです。
しかし、高速道路では停止すること自体が大変危険な行為となります。そのため、停止後は自分や同乗者の避難、停止表示器材の設置などを必ず行ってください。
高速道路では、ガードレールの外側に避難しなければいけません。また、停止表示器座は車から50メートル以上後方に置くことが決まっています。これらの措置を取ったら、急いで非常電話などで通報してください。
いずれにせよ、故障して自走不可能な車は安全を確保した状態で停止させ、救援を呼びましょう。
通報先としては警察、消防、JAFなどがあります。あるいは、自分が加入している自動車保険のロードサービスに助けを求めることも方法の一つです。
例えば、故障以外で車が動かなくなるケースとして、ガス欠が考えられます。ガス欠かどうかはガソリンメーターを確認すればすぐ分かりますし、最寄りのガソリンスタンドやロードサービスから燃料を運搬してもらうこともできます。
また、よくあるのがギアをNあるいはDレンジに入れたままエンジンを切ったというケースです。次にエンジンを始動させた際、ギアがPレンジに入っていないと車は動きません。
エンジンが動かないトラブルでは、他にもスマートキーの電池切れということもあります。
車の盗難防止のために備わっている「ハンドルロック機能」も要注意です。エンジンをかけようとして急にハンドルが動かなくなったら、慌てずに左右に動かすとすぐに復旧します。
例えば、バッテリーがトラブルを起こした場合は、ブースターケーブルを使って他の車から電気を分けてもらうことができます。さらに、リチウムイオン電池などが搭載されたジャンプスターターがあれば、いざバッテリー上がりが発生した時も安心です。
タイヤがパンクした場合は、スペアタイヤや専用の修理キットがあれば、交換や応急処置が可能です。特にパンクしてしまった場合は、タイヤに液剤を流し込むだけでいいという修理キットが便利でしょう。
最近のパンク修理キットは、タイヤに釘が刺さった場合も使えます。しかし、これらのキットはあくまでも応急処置用のものなので、できるだけ早く専門業者に修理や交換をしてもらってください。

もしも走行中などに故障や不具合を起こした車が自走可能と判断した場合、どのような形で対処するのが適切なのか、以下で詳しく説明していきます。
ただし、ガソリンスタンドなどでは、専用の器具や部品が必要な修理はできないことがあります。
新車で車を購入しているのであれば、ディーラーに持ち込むことでメーカー保証範囲内での無償対応も期待できます。
いずれにせよ、可能であれば事前に連絡を入れておくとスムーズに対応してくれるでしょう。
路肩で行うのは危険なので、大きな駐車場などを利用するようにしてください。しかし、いくら広くて安全と言っても、営業中の店舗の駐車場などに停めると迷惑がかかります。できれば公園の駐車スペースにするなど、場所を選びつつ、必要なら駐車場の持ち主に断りを入れた上で修理しましょう。

走行中に故障や不具合を起こした車が自走できる場合の対処法を説明しましたが、反対に自走できないという結論に達したら、安全を確保しつつ救援を呼ぶ必要があります。
以下では、そうした場合の対処法について詳しく説明していきます。
点検のために一度安全な場所で停車していても、ずっと車を停めたままでは、いずれ事故が起きるかもしれません。そのため、まずは発煙筒や停止表示器材を使って停車していることを後続車に知らせましょう。
それでも後続車から追突される可能性はゼロではないので、乗員は車の中や車の周辺で待機せず、ガードレールの外などに退避してください。
また、故障の内容や状況次第では最寄りの修理工場やガソリンスタンドに来てもらうという選択肢もあります。例えば、ガス欠で車が停止した場合、ガソリンスタンドによっては燃料を宅配してくれることがあります。
ただし、高速道路ではJAFや保険のロードサービスなどに来てもらうしか方法がない場合もあるので注意しましょう。

ここまでで、故障や不具合を起こした車が引き続き自走できる場合とできない場合の対処方法について説明してきましたが、早朝や夜間など時間帯によってはさらに慎重な対処が求められることもあります。
以下では、その注意点を説明していきます。
救援を求める時も昼間であれば営業中の民間の業者とも連絡が取れる上にロードサービスなども現場に駆け付けやすいので、ことがスムーズに進むでしょう。
もしも日中に車の故障や事故に遭遇したら、慌てずに対処してください。
また、霧がかかっているとハザードランプなどが後続車から全く見えないこともあります。さらに冬場は明け方に冷え込むと路面が凍結するので、車の故障が発生したら通常よりもより慎重な対応が求められます。
自車のみならず後続車がスリップして追突する可能性もあるので、凍結した路面で緊急停止する場合は高速道路と同じくらい危険だという認識でいたほうがいいでしょう。
ハザードランプを点灯させるのはもちろんですが、状況に応じて停止表示器材も使うようにしましょう。とにかく後続車などに危険を知らせることが重要です。
高速道路の場合は安全の確保と危険の回避までの措置を取ったら故障の原因などを調べている余裕はありません。すぐにガードレール外などの安全な場所に退避し、救援を求めましょう。

時間帯による注意点を説明しましたが、さらに故障や不具合を起こした場所によっても対処が異なってくることがあります。
以下では、その注意点を説明していきます。
もちろん、他の歩行者や自動車の交通の妨げにならないよう注意し、追突の危険性などは考慮する必要があります。ハザードランプを点灯させたり、サイドブレーキを引いたりするなどして停車措置を完了させましょう。
ただし、高速道路の場合は停車すること自体が非常に危険な行為なので、故障の原因や車の状態をゆっくりチェックすることはできないと心得ましょう。
停車したら発煙筒や停止表示器材を使って後続車に危険を知らせつつ、乗員は速やかに車から離れて安全な場所(ガードレールの外側)に退避します。
車内に待機すると、万が一追突された場合に命に関わるので絶対に止めましょう。
例えば、大きな地震に遭遇した場合は道路が通常の状態ではなくなることがあります。また、避難する場合はキーはつけたままにして車から下りるというやり方が一般的です。
その他にも長い下り坂で車にトラブルが発生した場合は、そのままでは大事故になるのでとっさの判断が大切です。できるだけ早く停められる場所を探して、速やかに頭から入り込んで停止するのが最善でしょう。
故障して車が動かず、救援を呼ぼうにも現在地が分からないというケースもあります。今はスマートフォンにGPS機能がついているため警察や消防に通報すればすぐに位置が特定されることがほとんどです。万が一、特定できない場合は自動販売機の住所表示を確認する方法も有効です。
深夜や早朝などの時間帯に車が動かなくなってしまった場合も注意しましょう。暗い中でも緊急停止していることがきちんと周囲に分かるようにしておかないと、事故に発展する恐れがあります。

ここまでで、車が故障や不具合を起こした際の状況に応じた対処法を細かく説明してきました。
ここからは、ブースターケーブルやパンク修理キットなど、万が一の場合に車に備え付けておくと便利なアイテムを紹介していきます。
もしそうした車がいない場合でも、ジャンプブースターをあわせて用意しておけばなお安心です。ジャンプブースターにはリチウムイオン電池などが搭載されており、最近ではモバイルバッテリーとして活用できるものもあります。そのため、災害時にはスマートフォンの充電などにも使えるでしょう。
具体的な使い方は、ジャッキアップせずにタイヤの空気を全部抜いて液体ゴムとガスを流し込みます。すると、タイヤがすぐに膨らんで穴も塞がります。ただし、総重量2トン以上の車やタイヤの接地面以外の穴には使うことができないので注意しましょう。
タイヤがパンクしたというケースでは、スペアタイヤが無かったり、タイヤ交換のためのキットや技術が無いなどの理由から救援を呼ぶことが多いです。しかし、上記で紹介したグッズがあれば安心です。
ただし、このグッズによる修理はあくまでも「応急処置」なので、タイヤのパンクが完全に修復できるわけではありません。その後は必ず専門業者や車の販売店などで修理や交換をしてもらいましょう。
最近の牽引ロープは伸縮性や耐久性に優れており、引っぱる力に耐える「破断張力」も強力なものが多くあります。2~5トンの車でも牽引することが可能です。また、夜間でも見やすい蛍光カラーのものもあります。
脱出用ハンマーが特に役立つのは車が水没した時です。海や川だけではなく、最近では豪雨による冠水で車に閉じ込められて亡くなるケースもあります。そんな時にこのハンマーがあると安心です。
この記事では、車が故障した時間や場所などの状態に応じた対処法や助けが必要な場合の連絡先などについて解説していきます。
特に注意すべきパターンなども紹介しますので、いざというときに役立ててください。
この記事の目次
時と場合によって故障した時の対処法は異なる
車が走行中に故障や不具合を起こしたら、とっさに適切な判断が求められます。特に高速道路では、緊急停止は大事故につながることもあるので注意しなければなりません。状況によっては、車を停止するだけでも慎重な対応が必要になるでしょう。このように、時と場合によって対処法は異なります。
以下では、「故障した車が引き続き自走できるか否か」「昼間・早朝・夕方・夜の時間帯ごとの注意点」「場所ごとの注意点」に焦点を絞って、それぞれの適切な対処法を説明していきます。
状況による対処の違い

まずポイントになるのは、そのまま自走しても大丈夫かどうかです。ここからは、その判断基準について説明していきます。
自走できるケース
車が故障した場合は、まず引き続き自走できるかどうかを判断する必要があります。これを見極めるための基準は3つあります。1つ目は、物理的に車が動くかどうかです。エンジンが動かなかったり、事故で車両が大破した場合などは自走は不可能でしょう。
2つ目は、自走することで法律違反にならないかどうかです。整備不良の車で公道を走ると道路交通法違反になることがあります。
例えば、ウインカーランプが故障した状態で走行すると、摘発対象です。他にも事故による損傷でボディから突起物がはみ出していると、道路運送車輌法の突起物規制に抵触する恐れがあります。
また、自分自身が事故の加害者である場合は車の故障を直すためにその場から移動すると、当て逃げやひき逃げとなり、刑事罰を科されることもあるので注意しましょう。
3つ目は、そのまま走行すると故障や損傷が悪化しないかです。エンジンの調子が悪い場合は、しばらくは自走できたとしても、走行中に停止してしまう恐れがあり大変危険です。
自走できないケース
故障した車が自走できるか否かを判断する基準をいくつか挙げましたが、もしもそれらの基準に照らし合わせて「自走できない」と判断したら、とりあえず安全に車を停止させることを考えましょう。一般道の場合は路肩が広くなっている場所などに余裕を持って停められることも多いです。
しかし、高速道路では停止すること自体が大変危険な行為となります。そのため、停止後は自分や同乗者の避難、停止表示器材の設置などを必ず行ってください。
高速道路では、ガードレールの外側に避難しなければいけません。また、停止表示器座は車から50メートル以上後方に置くことが決まっています。これらの措置を取ったら、急いで非常電話などで通報してください。
いずれにせよ、故障して自走不可能な車は安全を確保した状態で停止させ、救援を呼びましょう。
通報先としては警察、消防、JAFなどがあります。あるいは、自分が加入している自動車保険のロードサービスに助けを求めることも方法の一つです。
故障ではないケース
故障のように見えても、実際にはそうではないケースもあります。一般道といった安全面で比較的余裕がある所にいる場合は、慌てずに車の不具合の原因を確認してもいいでしょう。例えば、故障以外で車が動かなくなるケースとして、ガス欠が考えられます。ガス欠かどうかはガソリンメーターを確認すればすぐ分かりますし、最寄りのガソリンスタンドやロードサービスから燃料を運搬してもらうこともできます。
また、よくあるのがギアをNあるいはDレンジに入れたままエンジンを切ったというケースです。次にエンジンを始動させた際、ギアがPレンジに入っていないと車は動きません。
エンジンが動かないトラブルでは、他にもスマートキーの電池切れということもあります。
車の盗難防止のために備わっている「ハンドルロック機能」も要注意です。エンジンをかけようとして急にハンドルが動かなくなったら、慌てずに左右に動かすとすぐに復旧します。
自分で故障を直せるケース
車の故障や不具合は、軽微なものなら自力で修理することも可能です。あるいは応急処置を施しておいて、その後に改めて専門業者に修理を依頼するのもいいでしょう。例えば、バッテリーがトラブルを起こした場合は、ブースターケーブルを使って他の車から電気を分けてもらうことができます。さらに、リチウムイオン電池などが搭載されたジャンプスターターがあれば、いざバッテリー上がりが発生した時も安心です。
タイヤがパンクした場合は、スペアタイヤや専用の修理キットがあれば、交換や応急処置が可能です。特にパンクしてしまった場合は、タイヤに液剤を流し込むだけでいいという修理キットが便利でしょう。
最近のパンク修理キットは、タイヤに釘が刺さった場合も使えます。しかし、これらのキットはあくまでも応急処置用のものなので、できるだけ早く専門業者に修理や交換をしてもらってください。
自走できる場合の対処法

最寄りの修理工場などへ行く
車が自走可能であれば、最寄りあるいは行きつけの修理工場・修理業者、自動車販売店、ディーラー、ガソリンスタンドまで行き、修理や応急処置を依頼してもいいでしょう。ただし、ガソリンスタンドなどでは、専用の器具や部品が必要な修理はできないことがあります。
新車で車を購入しているのであれば、ディーラーに持ち込むことでメーカー保証範囲内での無償対応も期待できます。
いずれにせよ、可能であれば事前に連絡を入れておくとスムーズに対応してくれるでしょう。
安全な場所で故障を直す
車が自走可能で、自分で修復できるレベルの故障や不具合であれば、より安全で広い場所へ移動して修理してもいいでしょう。路肩で行うのは危険なので、大きな駐車場などを利用するようにしてください。しかし、いくら広くて安全と言っても、営業中の店舗の駐車場などに停めると迷惑がかかります。できれば公園の駐車スペースにするなど、場所を選びつつ、必要なら駐車場の持ち主に断りを入れた上で修理しましょう。
自走できない場合の対処法

以下では、そうした場合の対処法について詳しく説明していきます。
安全を確保する
故障個所を点検した結果「自走できない」という結論に達したら、まずは安全を確保することが第一です。点検のために一度安全な場所で停車していても、ずっと車を停めたままでは、いずれ事故が起きるかもしれません。そのため、まずは発煙筒や停止表示器材を使って停車していることを後続車に知らせましょう。
それでも後続車から追突される可能性はゼロではないので、乗員は車の中や車の周辺で待機せず、ガードレールの外などに退避してください。
助けを求める
乗員や後続車の安全を確保したら救援を求めましょう。通報先としては、JAF、警察、加入している自動車保険のロードサービスなどが考えられます。また、故障の内容や状況次第では最寄りの修理工場やガソリンスタンドに来てもらうという選択肢もあります。例えば、ガス欠で車が停止した場合、ガソリンスタンドによっては燃料を宅配してくれることがあります。
ただし、高速道路ではJAFや保険のロードサービスなどに来てもらうしか方法がない場合もあるので注意しましょう。
時間帯による対処の違い

以下では、その注意点を説明していきます。
昼間
昼間の明るい時間帯に車が故障して緊急停止した場合、夜などに比べれば後続車から確認しやすいので比較的危険は少ないと言えます。救援を求める時も昼間であれば営業中の民間の業者とも連絡が取れる上にロードサービスなども現場に駆け付けやすいので、ことがスムーズに進むでしょう。
もしも日中に車の故障や事故に遭遇したら、慌てずに対処してください。
早朝
早朝の時間帯は、外は昼間と同じくらいに明るくても民間の業者はまだ営業していないことがあるので、救援を求める際には注意が必要です。また、霧がかかっているとハザードランプなどが後続車から全く見えないこともあります。さらに冬場は明け方に冷え込むと路面が凍結するので、車の故障が発生したら通常よりもより慎重な対応が求められます。
自車のみならず後続車がスリップして追突する可能性もあるので、凍結した路面で緊急停止する場合は高速道路と同じくらい危険だという認識でいたほうがいいでしょう。
夕方・夜
夕方から夜にかけての時間帯は、暗く視界が悪いので車を緊急停止させる際は細心の注意が必要です。ハザードランプを点灯させるのはもちろんですが、状況に応じて停止表示器材も使うようにしましょう。とにかく後続車などに危険を知らせることが重要です。
高速道路の場合は安全の確保と危険の回避までの措置を取ったら故障の原因などを調べている余裕はありません。すぐにガードレール外などの安全な場所に退避し、救援を求めましょう。
場所による対処の違い

以下では、その注意点を説明していきます。
一般道
一般道で車が故障した場合は、高速道路に比べると危険度も低いのでまずは落ち着いて路肩などへ車を寄せましょう。その上で、周囲の安全確認をして故障の原因や車の状態などをチェックしてください。もちろん、他の歩行者や自動車の交通の妨げにならないよう注意し、追突の危険性などは考慮する必要があります。ハザードランプを点灯させたり、サイドブレーキを引いたりするなどして停車措置を完了させましょう。
高速道路
車が故障した場合は落ち着いて車を停止させ、周囲に危険を知らせて安全を確保するという手順は一般道でも高速道路でも変わりません。ただし、高速道路の場合は停車すること自体が非常に危険な行為なので、故障の原因や車の状態をゆっくりチェックすることはできないと心得ましょう。
停車したら発煙筒や停止表示器材を使って後続車に危険を知らせつつ、乗員は速やかに車から離れて安全な場所(ガードレールの外側)に退避します。
車内に待機すると、万が一追突された場合に命に関わるので絶対に止めましょう。
その他の危険な場所
車が突然故障した場合、高速道路以外でも慎重な対処を迫られることがあります。例えば、大きな地震に遭遇した場合は道路が通常の状態ではなくなることがあります。また、避難する場合はキーはつけたままにして車から下りるというやり方が一般的です。
その他にも長い下り坂で車にトラブルが発生した場合は、そのままでは大事故になるのでとっさの判断が大切です。できるだけ早く停められる場所を探して、速やかに頭から入り込んで停止するのが最善でしょう。
故障して車が動かず、救援を呼ぼうにも現在地が分からないというケースもあります。今はスマートフォンにGPS機能がついているため警察や消防に通報すればすぐに位置が特定されることがほとんどです。万が一、特定できない場合は自動販売機の住所表示を確認する方法も有効です。
深夜や早朝などの時間帯に車が動かなくなってしまった場合も注意しましょう。暗い中でも緊急停止していることがきちんと周囲に分かるようにしておかないと、事故に発展する恐れがあります。
故障時にあると便利なアイテム

ここからは、ブースターケーブルやパンク修理キットなど、万が一の場合に車に備え付けておくと便利なアイテムを紹介していきます。
ブースターケーブル
バッテリーのトラブルに備えて用意しておきたいのが、ブースターケーブルです。このケーブルがあれば、救援してくれる車から電力を分けてもらって復旧することができます。もしそうした車がいない場合でも、ジャンプブースターをあわせて用意しておけばなお安心です。ジャンプブースターにはリチウムイオン電池などが搭載されており、最近ではモバイルバッテリーとして活用できるものもあります。そのため、災害時にはスマートフォンの充電などにも使えるでしょう。
パンク修理キット
最近はパンク修理キットとして、タイヤに液剤を流し入れるだけで応急処置を行える便利なグッズがあります。このグッズがあれば、スペアタイヤが無かった場合でも自分でパンクを修理してその場を凌ぐことができるでしょう。具体的な使い方は、ジャッキアップせずにタイヤの空気を全部抜いて液体ゴムとガスを流し込みます。すると、タイヤがすぐに膨らんで穴も塞がります。ただし、総重量2トン以上の車やタイヤの接地面以外の穴には使うことができないので注意しましょう。
タイヤがパンクしたというケースでは、スペアタイヤが無かったり、タイヤ交換のためのキットや技術が無いなどの理由から救援を呼ぶことが多いです。しかし、上記で紹介したグッズがあれば安心です。
ただし、このグッズによる修理はあくまでも「応急処置」なので、タイヤのパンクが完全に修復できるわけではありません。その後は必ず専門業者や車の販売店などで修理や交換をしてもらいましょう。
牽引ロープ
自分の車が故障して動かなくなった場合や他人の車が動けずにいる場合、牽引ロープがあればスムーズに移動させられます。万が一の故障に備えて一本あるだけで重宝するでしょう。最近の牽引ロープは伸縮性や耐久性に優れており、引っぱる力に耐える「破断張力」も強力なものが多くあります。2~5トンの車でも牽引することが可能です。また、夜間でも見やすい蛍光カラーのものもあります。
脱出用ハンマー
脱出用ハンマーも、万が一の場合に役に立ちます。車が故障した場合に使えるというよりも、事故で車内に閉じ込められてしまった場合の緊急脱出に使えるアイテムです。シートベルトを切断するカッターがついているものもあります。脱出用ハンマーが特に役立つのは車が水没した時です。海や川だけではなく、最近では豪雨による冠水で車に閉じ込められて亡くなるケースもあります。そんな時にこのハンマーがあると安心です。
まとめ
①車が故障した場合、時と場合により対処法は異なる
②まずは車が自走可能かどうか判断する
③実際には故障ではなく、すぐ復旧できるケースもある
④高速道路は危険なので「自走できない」と考える
⑤自走できる場合は、安全を確保した上で自分で修理するか救援を求める
⑥夜から早朝にかけては、視界が悪かったり業者が営業していなかったりすることがあるので注意
⑦故障に備えて牽引ロープなどがあると便利
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