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更新日:2022.10.29 / 掲載日:2022.10.29

車が故障したらどうすればいい?よくある故障の原因と対処法について解説

車が故障や不具合を起こした場合、走行中なら停車して対処する必要があります。問題なく走行できるとしても、放置すると悪化する恐れがあります。そのため、こうした場合は早急に原因を突き止めなければなりません。

車の故障や不具合は、簡単に直せるものから高額な修理費用がかかるものまで様々です。それぞれの原因に合わせて、自分で修理するか業者に依頼することになります。

この記事では、故障した車の状況や原因ごとの対処法を確認していきましょう。

車が故障する原因・条件は?

車が故障する原因は様々です。代表的なのはメンテナンス不足や経年劣化ですが、近年は異常気象や自然災害によって故障するケースも増えています。事故や犯罪で車が破損してしまうこともあるでしょう。

また、故障や不具合を起こしやすい車には共通した特徴があります。古い車や走行距離が長い車、無理な運転を繰り返している車などは特に壊れやすいと言えるでしょう。

以下では、車が故障する原因と対応策・予防策などを解説します。

車が故障する主な原因

車が故障する主な原因は、大きく分けて4つあります。それは「経年劣化や整備不良」「自然災害や異常気象」「事故」「いたずら」などです。

その状況によって対処法も変わってくるので、車が故障する主な原因について詳しく見ていきましょう。

経年劣化・整備不良

経年劣化した車やメンテナンスがあまり行われていない整備不良の車は、故障や不具合を起こしやすいです。

例えば、エンジンオイルや冷却水の状態や残量を確認していないとエンジンの故障につながります。

車検の時しか車の点検を行わず、法定点検にも出さない車両はパーツの劣化も早く進んでいきます。できれば清掃や消耗品の状態チェックを月に一度は行い、不具合が見つかってもひどくならないうちに修理できるようにしましょう。

自然災害・天候

車が破損して動かなくなることも、故障や不具合のうちに入ります。

例えば、ゲリラ豪雨によって川の水があふれ、道路が冠水したところに車がはまり込んで水没し、エンジンが壊れたなどというケースも故障の一種と言えるでしょう。

ゲリラ豪雨以外にも、高潮や洪水によって車が流され、何かに衝突して壊れてしまうこともあります。

他にも地震や噴火、爆発などに巻き込まれれば、地割れに車がはまったり、ボディが焼け付きガラスが割れるなどの被害が生じることもあります。

こうした激しい自然災害ではなく、極端な暑さや寒さなどの異常気象でも車は不具合を起こします。寒さのせいでエンジンが一時的にかからなくなる程度ならいいのですが、フロントガラスが凍結した状態でワイパーを操作すると、ワイパーゴムが破損することもあります。

また、猛暑が原因で起きるトラブルも少なくありません。あまりに暑いとエアコンもフル稼働するので、バッテリー上がりが起きたり、自動車内部を冷やすための冷却水の水温が高くなったりすることが考えられます。

事故

前述したような自然災害や異常気象に遭遇した場合や交通事故によって車が損傷した場合などは、一見しただけでは故障が起きているように見えないこともあります。しかし、後になって内部で異常が起きていることが発覚するケースは少なくありません。

特に交通事故で故障が発生するケースについて言えば、何かに衝突することで衝撃が内側に伝わり、内部のパーツがダメージを負うことはよくあります。

例えば、事故によってボディにゆがみが生じて雨漏りが起きるケースなどが挙げられるでしょう。

他に車の操作に支障をきたすものとして、ロードノイズがひどくなったり、乗り心地に違和感が生じたりするようなケースもあります。

さらに、カーブでフロントやリアが流れる、走行中にハンドルから手を離すと勝手に左右いずれかに寄り始めることもあります。

事故によるダメージは、事故後に一度修理したとしてもじわじわ影響が出てくることがあります。このような症状が見られたら、修理工場などですぐ見てもらいましょう。

いたずら

車の落書き、傷をつけられる、窓を割られる、タイヤをパンクさせられる、マフラーに異物を入れられるなどのケースも故障の原因の一つです。

その際は車両保険を使って修理費用をカバーすることもできますが、これらのいたずらは犯罪に当たるので、もし被害に遭った場合は警察に被害届を出しましょう。犯人が必ず見つかるとは言えないものの、もしも実行犯が分かれば、損害賠償として修理費用の請求も可能です。

故障した車の修理に車両保険は使えるのか?

ここまで車が故障する主な原因を4つ説明してきましたが、故障した際の修理費用をまかなうことができる車両保険は、これらのケース全部で使えるのでしょうか?

ここからは、車両保険で補償されるものと補償対象外になるものに分類して、詳しく説明していきます。

経年劣化・整備不良による故障は補償対象外

メンテナンス不足や経年劣化による「ただの故障」の場合、車両保険で修理費をまかなうことはできません。

車両保険で保険金が下りるのは、自然災害(地震や津波、火山の噴火を除く)・事故・いたずらによって修理が必要になった場合だけです。

メンテナンス不足による故障とは、例えばエンジンオイルの交換を怠り、オイルが不足している状態で乗り続けたことでエンジンが故障してしまったようなケースが該当します。この場合、エンジンの交換には数十万円かかるのが一般的ですが、車両保険は使えません。

車両保険は任意保険である自動車保険の一種で、自分の車に対してかけることができる保険商品です。交通事故における過失割合による減額分もカバーしてくれるなど便利な保険ですが、保険料を安く抑えられるものの利用に制限がある「限定型」というタイプが存在したり、「ただの故障」では使えなかったりと、利用に際しては条件もあります。そのため、あらかじめ契約内容を確認しておくことが大切です。

自然災害・天候による故障は補償される

車は自然災害や異常気象によって故障することもあります。洪水や高潮で車が泥水に浸かるとエンジン内部に水が入り込んで故障しますし、台風による飛来物が当たればボディに傷ついたり、フロントガラスが割れたりすることもあるでしょう。

こうした破損は、車両保険によって保障される広義の故障・不具合のカテゴリーに入ります。ただし、地震だけは補償対象外となるケースが多いので注意しましょう。

事故による故障は補償される

車両保険によって修理費用を補償できる「故障」は、基本的には事故・災害によるものに限られます。契約内容にもよりますが、車をレッカー移動するための運搬費用や修理している間の代車費用などもカバーできることもあります。

事故の故障について注意したいのは、最初は無傷に見えても、衝突時の衝撃などの影響で後になって内部で異常が起きるケースがあることです。そのため、事故に遭遇した後、乗り心地などに違和感を感じたらすぐに修理と車両保険の利用を検討しましょう。

いたずらによる故障は補償される

車の故障の原因には、いたずらによって傷をつけられたり損傷を受けたりすることもあります。ひどい場合は車を盗まれて事故を起こされるというケースも考えられます。

このようなケースで車の修理や買い替えの費用を保険金でカバーできるのは、車両保険だけです。事故・災害のみならず犯罪に遭遇するリスクに備える意味でも車両保険への加入は重要と言えます。

故障しやすい車のタイプとは?

ここまでで、車が故障・不具合を起こす主な原因とそれぞれに車両保険が使えるかどうかを説明してきました。

続いて、以下では特に故障や不具合を起こしやすい車のタイプやドライバーの運転スタイルについて解説していきます。

古い車

中古車を購入する場合、古ければ古いほど価格は安くなりますが、車は故障しやすくなるので注意しましょう。

中古車は販売される前にお店側でメンテナンスが必ず行われていますが、新車に比べれば不具合を起こす確率は高いです。そのため、購入する際は経年劣化や走行距離、修復歴や水没歴の有無などを慎重に確認するようにしましょう。

また、見た目は新しい車両でも前の持ち主が乱暴に扱っていた場合は、やはり故障しやすくなっていることもあります。

走行距離が長い車

走行距離が長い車もエンジンをはじめとするパーツに負担がかかっていることが多く、故障しやすいと言えます。仮に登録年からあまり時間が経っていない車でも、走行距離が長い車は「過走行車」と見なされるので注意が必要です。

最近は性能のいい車が多く生産されているので、多少長く走行していても問題ないことが多いです。しかし、走行距離が伸びれば伸びるほどタイヤは摩耗しますし、それだけエンジンを稼働させるので、エンジンオイルも劣化して汚れます。走行する環境によってはワイパーゴムもダメージを受けているでしょう。

こうした理由から、一般的に車は「10万キロ走行したら買い替え時だ」と言われています。俗説なので必ずしも真に受ける必要はありませんが、特に10万キロというのは車の故障・不具合が起きやすくなるひとつの目安として考えておきましょう。

悪路をよく走る車

山道やデコボコ道などの悪路を走る車は、ボディが衝撃を受けるためダメージを蓄積しやすいです。また、雪道などを走る場合はエンジンに負担がかかるので、こうした道路を走る機会が多い車は故障しやすいと言えるでしょう。

悪路では運転そのものに無理が生じやすくなります。急加速・急発進・急ハンドルなどの操作を繰り返せば、ホイールベアリング、ドライブシャフト、エンジンマウントなどにどうしても負担がかかってしまいます。

無理な運転で負担がかかっている車

車は精密機械なので、乱暴な運転を繰り返すとダメージが蓄積され、故障・不具合を起こすリスクも高くなります。

こうした乱暴な運転は、急発進・急加速・急ハンドルなどの「急」がつくような運転です。車の寿命を延ばしたいなら、こうした運転は避けましょう。

また、丁寧に運転しているつもりでも車にとっては負担がかかるケースもあります。例えば、エンジン始動直後の水温計が作動しないうちにいきなり走り出すなどの運転が該当します。

停車したままの状態でハンドルを動かす「据え切り」と呼ばれるやり方もおすすめはできません。タイヤやモーター、ステアリングケージ周りがダメージを受けやすいです。

そして、走行距離が長い車は故障しやすいと前述しましたが、ごくたまにしか運転しない「ちょい乗り」と呼ばれる使い方も車の劣化を進める原因となります。車は乱暴に使うことによっても使わないことによっても、ダメージを負って故障しやすくなります。

事故車・水没車

特に中古車を買う場合に言えることですが、極端に値段が安い車の場合は「修復歴」と「水没歴」がないか必ず確認しましょう。

過去に事故に遭遇して車両の重要な骨格部分に大きな修理を施した経歴のことを修復歴といいます。修復歴があると、修理されていたとしても車は故障しやすいです。

水没歴は大雨などで泥水に浸かった経歴のある車ことです。水没歴がある車も不具合を起こす可能性が高くなります。乗車した時にカビのような臭いがしたり、シートやシートベルトに不自然なシミがあったりした場合は、どんなに安くても購入は避けるのが無難です。

メンテナンスされていない車

日常的なメンテナンスや、業者による点検がきちんと行われていない車は、故障や不具合を起こしやすいです。

車の故障の原因で最も多いのは「経年劣化」で、定期的にメンテナンスを行わないと劣化のスピードも速まるでしょう。

数年に一度の車検や法定点検の際に、専門業者による点検は行われるものの、車の状態によっては劣化のスピードにこれらの点検が追いつかないこともあります。そのため、普段からメンテナンスを怠らないようにしましょう。

車が故障する前兆とは?

故障や不具合は突然起きるわけではなく、その前に様々な兆候が見られるものです。

ここからは、車が故障する前兆としてどのようなものがあるか、気を付けるべき点を説明していきます。

異音がする

車から異音が聞こえてきた場合は故障の前兆なので、すぐに修理を検討しましょう。

どのような場合にどんな音がするのかは多種多様ですが、ブレーキ使用時、アイドリング時、走行中に異音がしたら要注意です。

また、音の種類は主に以下の4つがあります。

・ブレーキ鳴きの「キーキー音」
・ベルト鳴きの「キュルキュル音」
・「カンカン」「ゴロゴロ」という金属音
・オーバーヒートによる「ゴーゴー音」

これらのように聞き慣れない異音を感じたら、すぐに業者に点検してもらいましょう。

異臭がする

異音と同様に「異臭」がした場合も故障の前兆か、あるいは既にどこかの箇所で異常が起きていると考えましょう。

これも故障箇所やその原因によって様々な臭いがあります。例えば、酸っぱい臭い、ゴム臭、金属臭といったものです。

また、冷却水漏れによる甘いにおい、燃料漏れによるガソリン臭、エアコンの異常による生臭さなどもあります。

詳しく調べれば自力でも原因を特定できることもありますが、すぐに専門家に見てもらうのが効率的です。

運転時の違和感

運転している最中に、いつもと違う違和感を感じたら、注意を払うようにしましょう。例えば、ブレーキが利きにくい、エンジンが微妙にかかりにくいなどの症状は故障の兆候であることも多いです。

ブレーキやアクセル、ハンドルの操作で感じた違和感をそのまま放置すれば、走行中の事故につながることもあります。乗り慣れた車に対する自分の直感を信じて、違和感があったら見逃さずにすぐ業者に点検してもらいましょう。

警告灯・チェックランプの点灯

車のメーターパネルにも普段から注意を払って、警告灯やチェックランプが点灯した場合は見逃さないようにしましょう。

メーターパネルには、車両内部の異常を知らせる警告灯があります。特に「赤色は危険」「黄色は注意」のサインなので注意しましょう。

いずれのランプもエンジンやブレーキ、エアバッグなど重要部分に関わるものなので、点灯を確認したら業者に相談しましょう。

車が故障する原因を取り除いておこう

車が故障する要因は事前につぶしておくに越したことはありません。そのために有効なのが日常的に車の点検を行うことです。

専門知識がない方でも普段から車の状態に注意を払っていれば、小さな異常が発生した際に気付きやすくなります。また、日常的なメンテナンスによってタイヤの空気圧の状態や摩耗具合なども確認することができます。

こまめに洗車してボディの表面についたホコリなども落としていれば、表面の傷やサビの防止にもつながるでしょう。

それでも故障した場合の対応

それでも車が故障してしまったら、素人判断は下さずにすぐに修理業者などの専門家に見てもらうのがベストです。時間的に修理工場などへ行く余裕がない場合でも、電話などで適切な対応を教えてもらうことができます。

また、走行中に故障した場合は、とにかく自分や後続車の「安全」を第一に優先して行動するようにしましょう。特に高速道路では停止することそのものが危険なので、細心の注意を払ってください。

まとめ

①車が故障する原因としては主に「経年劣化」「整備不良」「自然災害・天候」「事故」「いたずら」が挙げられる

②車の故障の修理費用は車両保険によってまかなえる

③ただし、経年劣化や整備不良による故障は補償対象外なので要注意

④古い・走行距離が長い・悪路をよく走る・無理な運転をしている・メンテナンスしていないなどの車は故障しやすい

⑤故障の前兆として、異音・異臭・運転時の違和感・警告灯の点滅などがあるので見逃さないようにする

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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