中古車購入チェックポイント
更新日:2022.11.25 / 掲載日:2022.11.25
車が故障した時のレッカー料金は保険適用内?レッカーサービスと自動車保険の関係を解説
車が急に故障して全く動かなくなった時、修理工場などへ車を移動するため頼むことになるのがレッカーサービスです。
レッカーサービスを頼んだ時の費用について、それが自動車保険で補償されるかどうか分からず、不安を感じる方も多いかもしれません。
そこで今回は、レッカーサービスと自動車保険の関係性について詳しく解説していきます。また、レッカーサービスを利用する時の注意点も紹介するので、参考にしてください。
そこでまずは、レッカーサービスとはどんなサービスなのか、その概要を解説していきます。それを踏まえた上で自動車保険との関わりをケース別に見ていきましょう。
レッカーサービスとは、事故や故障で車が自走不能になった際、専門業者がけん引機能を有する車両を用い、修理工場まで車両を輸送してくれるサービスのことです。
レッカーサービスを提供しているところといえば、JAFや保険会社が提携しているロードサービス業者を想像するかもしれません。しかし、新車ディーラーや中古車店、修理工場などでも顧客サービスの一環としてレッカー業務を行っていることがあります。
なお、このサービスに用いるレッカー車は、前輪又は後輪も持ち上げた状態で、タイヤを転がせながら、けん引輸送する車です。そのため、車を完全にボディに載せることができる積載車を用いた車両移動・輸送サービスは、厳密に言うとレッカーサービスとは呼びません。
前述したとおり、レッカーサービスは事故や故障の際に利用するものです。このうち事故の場合、多くのケースで自動車保険が絡んで来ます。なぜなら、修理工場までのレッカー移動にかかる費用は、事故で被った損害を修理する費用の一部と解釈されるからです。
簡単に言ってしまうと、事故がなければレッカーサービスを使う必要がありません。仮にレッカー代が2万円、修理代が8万円かかった場合、合計10万円が保険料として保険会社から支払われます。
ただし、起こった事故のパターンや責任割合によって、適用される自動車保険の種類や実際に支給される保険料が変わってきます。
この場合、修理工場などへのレッカー代については、こちら側の任意保険の対物賠償保険から責任割合に応じて補償されることになります。
例えば、レッカー代を含む修理代の総額が20万円で、相手側の過失割合が7割、こちら側の過失割合が3割だったとすると、加入している保険会社から相手側に支払われる金額は6万円です。
同様に自分の車の損傷も激しくレッカーサービスを利用し、仮にレッカー代を含む修理代が10万円かかった場合は、過失割合に応じ7万円が相手側の自動車保険から補償されることになります。
つまり、事故に遭遇してレッカーサービスを利用した場合の費用は、事故後に保険会社を通じて相手側と行う、責任割合交渉次第で補償額と自己負担額が変わってくるということです。
自分にわずかでも過失がある場合、又は相手がいない自損事故の場合であっても、車両保険に加入していればその中から修理代の一部としてレッカー代も補償されます。(自分側のみ、相手側のレッカー代は対象外。)
ただし、車両保険には補償範囲が広い「一般型」と、補償範囲は狭いが保険料が安い「限定型(エコノミー型)」の2種類があります。
一般型は交通事故や自損事故はもちろん、盗難・当て逃げ・飛び石・いたずら・落書き・自転車との接触などのほか、台風や洪水、竜巻、高潮といった自然災害による損傷も補償してくれます。
しかし、限定型は相手が確認できない当て逃げや運転ミスでガードレールにぶつけるなどの単独事故、自転車との接触などは補償適用外です。
また、一般型も限定型も、地震・噴火やそれに基づく津波による損害は補償されません。
このように、車両保険が適用されないケースでは、必然的にレッカー移動の費用も補償されないこととなります。ちなみに、運転者自身に飲酒運転や無免許運転、故意による事故などの著しい過失があった場合は、車両保険はおろかその他の補償も一切受けられません。
つまり、事故のパターンや責任割合、車両保険への加入状況によって負担率は異なるものの、事故に遭遇して車が動かなくなり、レッカーサービスを利用した時の費用を完全に自己負担するケースはそう多くありません。
ただし、止まっている車に真後ろから追突し、過失割合100%となった事故において、相手の車のレッカー移動にかかった費用は対物賠償保険も車両保険も適用されないため、完全に自己負担となります。
また、自宅で故障して動かなくなった車両を修理業者や廃車業者まで運ぶ場合もあるでしょう。このようなケースでは、事故に伴うレッカーサービスの利用とみなされず、自動車保険が補償してくれる修理代の一部とは解釈されません。そのため、かかったレッカー費用を自己負担する必要があります。
事故にしろ故障にしろ急に車が動かなくなった場合、レッカーサービスの依頼先として、多くの方はまずJAFの存在を頭に思い浮かべるでしょう。
JAFとは、正式名称を「日本自動車連盟」といいます。レッカーサービスのほかパンク・脱輪・バッテリー上りなど、走行中に起きる様々なトラブルに対し応急措置をしてくれる、ドライバーにとって頼もしい存在です。
しかし、JAFのレッカーサービスを無料で利用するためには、入会金2,000円と年会費4,000円がかかります。そして、年会費は1度も利用しなくても会員を継続する限り支払わなければなりません。
一方、自動車保険の多くにはJAF同様のサービス内容、もしくはそれ以上の充実度のロードサービスが、基本的に「無料」で自動付帯されます。
例えば、レッカーサービス1つ見ても、JAF会員が無料なのはレッカーでの移動距離15㎞までで、15㎞以上は有料(15km超過1km毎に730円)です。
その点、自動車保険のレッカーサービスは、JAFのものより無料対応している移動距離が軒並み長く、保険会社の指定工場までなら距離無制限というところもあります。
費用的な面だけを見ると、JAFより自動車保険のロードサービスのほうがお得である場合が多いと言えるでしょう。ただし、自動車保険のレッカーサービスは、使い方によって保険料に影響が出る場合もあるため注意が必要です。
つまり、保険を適用し修理代の一部としてレッカー代を補償してもらった場合は、ノンフリート等級が事故内容に応じて下がり、翌年以降の保険料が高くなります。
一方、走行中にエンジンが焼き付いて車が動かなくなり、修理工場までレッカー移動するため保険のレッカーサービスを頼んだという場合は、保険を適用したわけではないので等級は下がりません。
そうなると、前者の場合にどの程度保険料が高くなるのか気になるかもしれませんが、それは事故の種類によって異なります。
事故による故障のうち、飛び石・盗難・いたずら・洪水など、自分に非がない事故で車両保険を適用した場合は、1等級のダウンとなります。しかし、それ以外の多くの事故は、一気に3等級ダウンするため、翌年以降の保険料が大幅に上がり、元の保険料に戻るまでかなりの年数が必要です。
そのため、相手がいる場合はともかく、自損事故の場合は車両保険を適用してレッカー代を含めた修理代を補償してもらうより、保険を適用せずに自腹を切ったほうが自己負担額が少なくなるケースもあります。
レッカーサービスと自動車保険との関連性を整理してきました。ここからは、レッカーサービスを利用する際の注意点について見ていきましょう。
まずは、料金や規定・ルールの面で留意しておいてほしい点を4つ挙げていきます。
例えば、非会員の方がJAFにレッカーサービスを依頼した場合、以下のような料金設定になっています。
・一般道路(昼間)
基本作業量13,130円+1㎞につき730円
・一般道路(夜間)
基本作業量15,230円+1㎞につき730円
・高速道路SA/PA内(昼間)
基本作業量21,520円+1㎞につき730円
・高速道路SA/PA内(夜間)
基本作業量24,650円+1㎞につき730円
・高速道路SA/PA外(昼間)
基本作業量21,520円+1㎞につき730円
・高速道路SA/PA外(夜間)
基本作業量24,650円+1㎞につき730円
(※状況により別途作業量が発生する可能性あり。)
また、JAF以外の民間ロードサービス業者や一部の中古車店・修理工場などもレッカーサービスを提供しています。しかし、明確な規定があるわけではないのでその料金設定はまちまちで、業者によって大きく費用が変わります。
しかし、作業自体はJAFもその他の業者もほとんど同じなので、自己負担が必要な場合は業者選定も重要になってくるでしょう。
ただし、そのサービス対象は当該保険に加入している契約者ではなく契約車両だけです。そのため、他人の車はもちろん、本人が所有していても契約している以外の車のレッカー移動には使えません。
一方、JAF会員であれば自分の車だけでなくレンタカーや会社の車、友人など保険契約車以外での車のレッカー移動も可能です。(※個人会員のみ。法人会員は登録車両に限定される。)
そのため、不要になった車を買い取りに出す、あるいは自宅に放置・保管していた車を廃車にする、などといった目的で保険そのもの及び付帯のロードサービスを利用することは原則としてできません。
しかし、故障した車の修理代がかさみ不要になるか、修理不能で廃車を余儀なくされるかを素人が事前に判断することは難しいでしょう。そのため、故障して動かなくなったもしくは動かすと危険な状態の車を修理工場まで修理目的で運搬し、プロによる点検や措置の結果、買い取り・下取り・廃車になった、という場合は話が変わってきます。
このケースでは、例外的に保険が適用され修理代の一部としてレッカー代が補償されたり、ロードサービスを利用できたりする場合もあります。
また、保険会社によっては「〇万円まで」と距離ではなく、レッカー移動にかかった「実費」で制限を設けているところもあります。
キチンと修理さえしてくれればどこの工場でも構わないという方がいる一方で、愛車のことは行きつけの修理工場に任せたいという方もいるでしょう。そういった方については、保険会社ごとに定められたレッカーサービスの無料距離や費用制限も、加入先を決める1つの材料にすると良いかもしれません。
最後にレッカーサービスを利用する際、事前に準備しておきたいことを3つ紹介していきます。
しかし、前述したとおり保険会社によって適用のルールや無料距離が異なります。また、JAF会員は会費こそ発生しますが、他人から借りた車でもレッカーサービスをお得に利用できるという保険のロードサービスにはないメリットがあります。
そのため、自分が車を使っている状況(近距離しか走らない、長距離や遠方で車に乗る、他人の車を借りる機会が多いなど)に合わせて、もっとも都合がよいレッカーサービスを知っておくことが大切です。
その上で、連絡先を普段持ち歩いているスマホに登録しておいたり、メモに残して車のダッシュボードにでも入れたりしておけば、より安心してドライブを楽しめるでしょう。
しかし、連絡や移動のため、そしてお互いの信頼関係を保つため、スマホや財布などといった身の回りの貴重品に関しては、作業前に車から降ろして自己管理しておきましょう。
また相手がいる事故の場合は、責任割合を決める話し合い・交渉を事故後に行うことになります。車体の損傷具合や周囲の状況は交渉の重要な手がかり・材料となるため、スマホで車の状態を撮影しておいたり、ドライブレコーダーの映像データを確保したりしておくと、その後の交渉がスムーズになるでしょう。
また、最近ではドライバーの代わりに、民間警備会社の隊員が事故現場に駆け付け、事故対応やレッカーサービスの手配などを行ってくれる自動車保険まで存在します。
そのため、補償の手厚さや保険料だけではなく、付属するロードサービスの充実度についても保険選びの要素に加えるようにしましょう。
レッカーサービスを頼んだ時の費用について、それが自動車保険で補償されるかどうか分からず、不安を感じる方も多いかもしれません。
そこで今回は、レッカーサービスと自動車保険の関係性について詳しく解説していきます。また、レッカーサービスを利用する時の注意点も紹介するので、参考にしてください。
この記事の目次
車が動かなくなったの助け舟!レッカーサービスと保険の関係性について
車が突然動かなくなるという非常事態において、レッカーサービスは頼りになる存在ですが、その活躍シーンは様々です。そこでまずは、レッカーサービスとはどんなサービスなのか、その概要を解説していきます。それを踏まえた上で自動車保険との関わりをケース別に見ていきましょう。
そもそもレッカーサービスとはどんなサービス?
レッカーサービスを提供しているところといえば、JAFや保険会社が提携しているロードサービス業者を想像するかもしれません。しかし、新車ディーラーや中古車店、修理工場などでも顧客サービスの一環としてレッカー業務を行っていることがあります。
なお、このサービスに用いるレッカー車は、前輪又は後輪も持ち上げた状態で、タイヤを転がせながら、けん引輸送する車です。そのため、車を完全にボディに載せることができる積載車を用いた車両移動・輸送サービスは、厳密に言うとレッカーサービスとは呼びません。
レッカー移動にかかる費用は修理代の一部である
簡単に言ってしまうと、事故がなければレッカーサービスを使う必要がありません。仮にレッカー代が2万円、修理代が8万円かかった場合、合計10万円が保険料として保険会社から支払われます。
ただし、起こった事故のパターンや責任割合によって、適用される自動車保険の種類や実際に支給される保険料が変わってきます。
事故相手の車が動かなくなった時のレッカー代負担について
では、車対車の事故が起きて相手の車が激しく故障し、自走できない場合、レッカーサービスを利用するとどうなるのでしょう?この場合、修理工場などへのレッカー代については、こちら側の任意保険の対物賠償保険から責任割合に応じて補償されることになります。
例えば、レッカー代を含む修理代の総額が20万円で、相手側の過失割合が7割、こちら側の過失割合が3割だったとすると、加入している保険会社から相手側に支払われる金額は6万円です。
同様に自分の車の損傷も激しくレッカーサービスを利用し、仮にレッカー代を含む修理代が10万円かかった場合は、過失割合に応じ7万円が相手側の自動車保険から補償されることになります。
つまり、事故に遭遇してレッカーサービスを利用した場合の費用は、事故後に保険会社を通じて相手側と行う、責任割合交渉次第で補償額と自己負担額が変わってくるということです。
車両保険に加入していればレッカー代が保証される
では10対0で自分に一切責任がない場合以外は、レッカー代を含む修理代の一部又は全部を自己負担しなければいけないのか…?というと、そうではありません。自分にわずかでも過失がある場合、又は相手がいない自損事故の場合であっても、車両保険に加入していればその中から修理代の一部としてレッカー代も補償されます。(自分側のみ、相手側のレッカー代は対象外。)
ただし、車両保険には補償範囲が広い「一般型」と、補償範囲は狭いが保険料が安い「限定型(エコノミー型)」の2種類があります。
一般型は交通事故や自損事故はもちろん、盗難・当て逃げ・飛び石・いたずら・落書き・自転車との接触などのほか、台風や洪水、竜巻、高潮といった自然災害による損傷も補償してくれます。
しかし、限定型は相手が確認できない当て逃げや運転ミスでガードレールにぶつけるなどの単独事故、自転車との接触などは補償適用外です。
また、一般型も限定型も、地震・噴火やそれに基づく津波による損害は補償されません。
このように、車両保険が適用されないケースでは、必然的にレッカー移動の費用も補償されないこととなります。ちなみに、運転者自身に飲酒運転や無免許運転、故意による事故などの著しい過失があった場合は、車両保険はおろかその他の補償も一切受けられません。
レッカー代を自己負担しなくてはならないケースとは?
損害保険料率算出機構によると、90%近い数の車が自動車保険もしくは自動車共済に加入していると統計が出ています。つまり、事故のパターンや責任割合、車両保険への加入状況によって負担率は異なるものの、事故に遭遇して車が動かなくなり、レッカーサービスを利用した時の費用を完全に自己負担するケースはそう多くありません。
ただし、止まっている車に真後ろから追突し、過失割合100%となった事故において、相手の車のレッカー移動にかかった費用は対物賠償保険も車両保険も適用されないため、完全に自己負担となります。
また、自宅で故障して動かなくなった車両を修理業者や廃車業者まで運ぶ場合もあるでしょう。このようなケースでは、事故に伴うレッカーサービスの利用とみなされず、自動車保険が補償してくれる修理代の一部とは解釈されません。そのため、かかったレッカー費用を自己負担する必要があります。
故障の時は各保険会社のロードサービスを利用するのが一番お得?
JAFとは、正式名称を「日本自動車連盟」といいます。レッカーサービスのほかパンク・脱輪・バッテリー上りなど、走行中に起きる様々なトラブルに対し応急措置をしてくれる、ドライバーにとって頼もしい存在です。
しかし、JAFのレッカーサービスを無料で利用するためには、入会金2,000円と年会費4,000円がかかります。そして、年会費は1度も利用しなくても会員を継続する限り支払わなければなりません。
一方、自動車保険の多くにはJAF同様のサービス内容、もしくはそれ以上の充実度のロードサービスが、基本的に「無料」で自動付帯されます。
例えば、レッカーサービス1つ見ても、JAF会員が無料なのはレッカーでの移動距離15㎞までで、15㎞以上は有料(15km超過1km毎に730円)です。
その点、自動車保険のレッカーサービスは、JAFのものより無料対応している移動距離が軒並み長く、保険会社の指定工場までなら距離無制限というところもあります。
費用的な面だけを見ると、JAFより自動車保険のロードサービスのほうがお得である場合が多いと言えるでしょう。ただし、自動車保険のレッカーサービスは、使い方によって保険料に影響が出る場合もあるため注意が必要です。
レッカーを依頼すると保険の等級は下がるのか
まず大前提として知っていてほしいのが、自動車保険は事故に伴う損害を補償するものであるのに対し、付帯するロードサービスは事故を伴わない故障やトラブルに対応するためのものだということです。つまり、保険を適用し修理代の一部としてレッカー代を補償してもらった場合は、ノンフリート等級が事故内容に応じて下がり、翌年以降の保険料が高くなります。
一方、走行中にエンジンが焼き付いて車が動かなくなり、修理工場までレッカー移動するため保険のレッカーサービスを頼んだという場合は、保険を適用したわけではないので等級は下がりません。
そうなると、前者の場合にどの程度保険料が高くなるのか気になるかもしれませんが、それは事故の種類によって異なります。
事故による故障のうち、飛び石・盗難・いたずら・洪水など、自分に非がない事故で車両保険を適用した場合は、1等級のダウンとなります。しかし、それ以外の多くの事故は、一気に3等級ダウンするため、翌年以降の保険料が大幅に上がり、元の保険料に戻るまでかなりの年数が必要です。
そのため、相手がいる場合はともかく、自損事故の場合は車両保険を適用してレッカー代を含めた修理代を補償してもらうより、保険を適用せずに自腹を切ったほうが自己負担額が少なくなるケースもあります。
レッカーサービスを利用する時の注意点~料金・規定面~
まずは、料金や規定・ルールの面で留意しておいてほしい点を4つ挙げていきます。
①レッカー代は利用する業者よって大きく異なる
レッカーサービスを提供している業者は町中に数多く存在します。例えば、非会員の方がJAFにレッカーサービスを依頼した場合、以下のような料金設定になっています。
・一般道路(昼間)
基本作業量13,130円+1㎞につき730円
・一般道路(夜間)
基本作業量15,230円+1㎞につき730円
・高速道路SA/PA内(昼間)
基本作業量21,520円+1㎞につき730円
・高速道路SA/PA内(夜間)
基本作業量24,650円+1㎞につき730円
・高速道路SA/PA外(昼間)
基本作業量21,520円+1㎞につき730円
・高速道路SA/PA外(夜間)
基本作業量24,650円+1㎞につき730円
(※状況により別途作業量が発生する可能性あり。)
また、JAF以外の民間ロードサービス業者や一部の中古車店・修理工場などもレッカーサービスを提供しています。しかし、明確な規定があるわけではないのでその料金設定はまちまちで、業者によって大きく費用が変わります。
しかし、作業自体はJAFもその他の業者もほとんど同じなので、自己負担が必要な場合は業者選定も重要になってくるでしょう。
②保険のロードサービスは自分の車だけが対象
無料となっているレッカー移動距離に違いはあるものの、保険のロードサービスは無料付帯されている場合が多いため、費用面で見ればお得です。ただし、そのサービス対象は当該保険に加入している契約者ではなく契約車両だけです。そのため、他人の車はもちろん、本人が所有していても契約している以外の車のレッカー移動には使えません。
一方、JAF会員であれば自分の車だけでなくレンタカーや会社の車、友人など保険契約車以外での車のレッカー移動も可能です。(※個人会員のみ。法人会員は登録車両に限定される。)
③「買取・廃車」目的のロードサービス利用はNG
自動車保険が補償しているのは、修理代の一部としてのレッカー代のみです。また、自動車保険に付帯されているロードサービスにしても、運転中のトラブルに対応するためのサービスです。そのため、不要になった車を買い取りに出す、あるいは自宅に放置・保管していた車を廃車にする、などといった目的で保険そのもの及び付帯のロードサービスを利用することは原則としてできません。
しかし、故障した車の修理代がかさみ不要になるか、修理不能で廃車を余儀なくされるかを素人が事前に判断することは難しいでしょう。そのため、故障して動かなくなったもしくは動かすと危険な状態の車を修理工場まで修理目的で運搬し、プロによる点検や措置の結果、買い取り・下取り・廃車になった、という場合は話が変わってきます。
このケースでは、例外的に保険が適用され修理代の一部としてレッカー代が補償されたり、ロードサービスを利用できたりする場合もあります。
④保険会社によって「無料距離」に差がある
自動車保険に付帯されているレッカーサービスは、保険会社が指定する修理工場までの移動に使われることが前提です。そのため、指定工場へのレッカー移動に関しては、距離無制限であることが多い半面、契約者が任意で決めた工場への移動については、「〇km」までと各保険会社がそれぞれ無料距離を定めています。また、保険会社によっては「〇万円まで」と距離ではなく、レッカー移動にかかった「実費」で制限を設けているところもあります。
キチンと修理さえしてくれればどこの工場でも構わないという方がいる一方で、愛車のことは行きつけの修理工場に任せたいという方もいるでしょう。そういった方については、保険会社ごとに定められたレッカーサービスの無料距離や費用制限も、加入先を決める1つの材料にすると良いかもしれません。
レッカーサービスを利用する時の注意点~事前準備面~
①一番お得なレッカー移動の方法を把握しておく
レッカーサービスは、任意保険に加入している場合はロードサービスとして付いていて多くの場合、無料で活用できます。しかし、前述したとおり保険会社によって適用のルールや無料距離が異なります。また、JAF会員は会費こそ発生しますが、他人から借りた車でもレッカーサービスをお得に利用できるという保険のロードサービスにはないメリットがあります。
そのため、自分が車を使っている状況(近距離しか走らない、長距離や遠方で車に乗る、他人の車を借りる機会が多いなど)に合わせて、もっとも都合がよいレッカーサービスを知っておくことが大切です。
その上で、連絡先を普段持ち歩いているスマホに登録しておいたり、メモに残して車のダッシュボードにでも入れたりしておけば、より安心してドライブを楽しめるでしょう。
②貴重品は車から降ろして自己管理する
レッカー業者は車の扱いに慣れているプロであるため、作業中に傷などをつけてしまう心配はありません。しかし、連絡や移動のため、そしてお互いの信頼関係を保つため、スマホや財布などといった身の回りの貴重品に関しては、作業前に車から降ろして自己管理しておきましょう。
また相手がいる事故の場合は、責任割合を決める話し合い・交渉を事故後に行うことになります。車体の損傷具合や周囲の状況は交渉の重要な手がかり・材料となるため、スマホで車の状態を撮影しておいたり、ドライブレコーダーの映像データを確保したりしておくと、その後の交渉がスムーズになるでしょう。
③付随サービスの充実度を加味して自動車保険を選ぶ
レッカーサービスの無料距離や指定工場の多さなどはもちろん、その他のロードサービスについても、利用回数制限や無料で行われる作業範囲などが保険会社によって異なります。また、最近ではドライバーの代わりに、民間警備会社の隊員が事故現場に駆け付け、事故対応やレッカーサービスの手配などを行ってくれる自動車保険まで存在します。
そのため、補償の手厚さや保険料だけではなく、付属するロードサービスの充実度についても保険選びの要素に加えるようにしましょう。
まとめ
①レッカーサービスは、車が動かなくなった時に助かる便利なサービス
②レッカー移動にかかる費用は、修理費の一部として自動車保険で補償される
③場合によってはレッカー費用を自己負担するケースも起こり得るため、どの程度かかるかについて把握しておこう
④自動車保険のロードサービスの1つにレッカーサービスがあり、利用した場合は保険の等級に影響が出ない
⑤ただし、修理代の一部として保険を適用した際は等級が下がってしまう
⑥レッカーサービスの費用は業者によって変わるので、業者選びが重要
⑦保険のレッカーサービスは自分の車だけが対象だが、JAF会員なら他人の車を借りた時にもレッカーサービスをお得に利用できる
⑧保険会社によって、レッカーサービスの内容は異なる
⑨自分にとって一番お得なレッカーサービスを把握しておくと安心
⑩レッカーサービスを利用する際は、念のため貴重品の自己管理を徹底すること
⑪レッカーサービスを含め、ロードサービスの充実度も考慮して自動車保険を選ぼう
この記事の画像を見る