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更新日:2022.11.28 / 掲載日:2022.11.28
車のバッテリーランプが故障したらどうする?故障の原因や対処法などを解説
車のバッテリーランプは警告灯の一種です。もしも点灯や点滅している場合は、車両内部で何らかの異常や故障が発生している可能性があります。
バッテリーランプによって示される異常には、ファンベルトの劣化やバッテリーの劣化などがあります。特に注意が必要なのは発電機(オルタネーター)の異常で、故障すれば交換しなければなりません。
ここでは、バッテリーランプが点灯・点滅した場合の故障の原因や対処法について詳しく解説していきます。
ランプが点灯・点滅しただけなら、ただちに車が動かなくなるということはありませんが、故障してしまう前に対処する必要があります。
そこで、以下ではそもそもバッテリーランプとは何か、「点灯」と「点滅」とで何が違うのか、どのような箇所の不具合を示すものなのかを説明していきます。
また、走行中にランプが点灯した場合の対処法なども解説するので参考にしてください。

バッテリーランプは、車両内部で異常が発生したことを知らせる警告灯の一種で、メーター内に存在しています。また、充電警告灯とも呼ばれており、この名称からも電気系統やバッテリーなどの異常を知らせるものだと言うことが分かるでしょう。
バッテリーランプのマークは、2つの突起がある四角形に「+」と「-」が書いてあるものです。
エンジンを止めている状態でキーをACCまでひねるか、ボタン式の場合はスタートボタンを押せば、警告灯のテスト点灯を行えます。

最初に、バッテリーランプが点灯あるいは点滅した場合、どのような故障や不具合が考えられるかを確認していきましょう。
故障のパターンは様々ですが、ここでは発電機(オルタネーター)の故障やファンベルトの劣化といった代表的なものを挙げていきます。
自動車で使われているバッテリーの電圧は、常に12ボルトとなるように設計されていて、バッテリーランプはこの数値を下回った場合に点灯します。では、電圧12ボルト未満になる原因は何なのでしょう?
考えられるのは、発電機(オルタネーター)の故障、ファンベルトの劣化や断裂、バッテリーそのものの寿命などです。そのため、バッテリーランプが点灯したら、これらの原因に伴う症状も何かしら発生することが多いです。
例えば、発電機の故障であれば、セルモーターが回らなかったり、走行中に異音が発生したりすることがよくあります。
また、ファンベルトが劣化すると、ベルト鳴きとも呼ばれる「キュルキュル」という大きな異音がするのですぐに分かります。
バッテリーの寿命は、エンジン音や回転力の違和感、停車中のヘッドライトの暗さ、パワーウインドウやワイパーの動きの遅さなどからも判断が可能です。
ベルトに異常が起きている場合、たまにベルトが正常になることで警告灯も消えるという現象が起きます。また、オルタネーター本体も寿命があるので、点滅する場合はいずれかの可能性を考えましょう。
オルタネーターが故障すると発電できなくなり、バッテリーも充電できません。一見するとバッテリー上がりの症状のように見えることもあるので、要注意です。
オルタネーターは、発電してバッテリーを充電させたり、パワーウインドウやヘッドライトなどを動作させたりします。その故障の理由は、内部のコイル切れであることがほとんどで、そうなるとセルモーターを回すこともできず、エンジンがかかりません。
この時、バッテリーの電力が少しでも残っていればエンジンがかかりますが、走行中に切れる恐れがあります。そのため、バッテリーランプが点灯したら、オルタネーターの異常を疑ってすぐに車を停めてください。
オルタネーターが故障すると、バッテリーを交換しても直りません。修理費用は数万円〜20万円が相場ですが、新品と交換すると高額になるのでリビルト品や中古品での修理を考えてもいいでしょう。
多くの場合は定期点検の際に業者がチェックしてくれ、必要に応じて数千円で交換してくれます。もし個別に交換すると工賃込みで費用が15,000円ほどになります。
もし異常が見られたら無理に動かさずに速やかに点検や交換をしてもらいましょう。
特に負担がかかるような使い方をしなかったとしても、車のバッテリーは通常3~5年で寿命になるとされており、定期点検にあわせて交換することも多いです。
経年劣化で寿命を迎えたバッテリーは、蓄電能力が低下して車の操作時に十分な電圧を発揮できません。
バッテリーを交換する場合の費用は約1~5万円ですが、バッテリーが特殊なものであればあるほど高額になります。
ヒューズが断線しているかどうかは、ヒューズボックスを開けて確認することができます。
断線自体は新しいヒューズに交換すれば解決します。交換する場合の費用は5個で100円程度であったり、1個1,000円だったりと品物によって値段が異なります。
例えば、断線したヒューズを交換しても途中の配線が切れていたり、ショートして電気が通らなくなっていたりするケースです。
自分で原因を突き止める場合は、それらを一つ一つ確認するしかないので注意しましょう。

ここまでで、バッテリーランプが点灯あるいは点滅した場合に疑うべき故障のパターンを説明してきました。
次は、車の走行中にバッテリーランプが点灯・点滅したらどうすればいいのかを順番に解説していきます。
これは一般道でも高速道路でも同様で、後続車の有無や距離を確認してから路肩などに停めることになります。
バッテリーランプが点灯したからといって、すぐに運転に支障が出ることはありませんし、走行しているうちにランプが消えることもあります。そのため、まずは安全第一で停車するようにしましょう。
チェックする方法として、両方の端子についている配線の根元にある金具を持って軽くゆする方法があります。ここで緩みが確認できたら工具を使って改めてきちんと取り付け、それでエンジンをかけてバッテリーランプが消えていれば一件落着です。
バッテリーランプが点灯しているとバッテリー自体の電圧低下なども危惧されますが、エンジンが勢いよくかかっていれば別の原因が考えられます。そのため、整備工場に持ち込むか、ロードサービスやJAFを頼るようにしましょう。
なお、高速道路でバッテリーランプが点灯した場合は停車して車の状態を確認している余裕はありません。後続車に対する安全確保を行ったら、すぐにガードレール外の安全地帯に退避してください。
例えば、バッテリーの端子が外れていれば接続してみたり、新品のバッテリーを所持していれば古い方と交換してみたりといったことが挙げられます。
ただし、エンジンは勢いよく始動したのに急にバッテリーランプが点灯したという場合は、バッテリーの経年劣化が原因ではない可能性があります。原因不明であれば全て自分でやろうとせず、修理工場等へ持ち込むかロードサービスあるいはJAFに救援を求めましょう。
新品のバッテリーがあれば、交換してもう一度エンジンをかけてもいいでしょう。
予備のバッテリーを持ち合わせていなければ、次は自走して修理工場などへ持ち込むか、あるいはJAFやロードサービスを呼ぶことを検討してください。そのためには、車が引き続き自走できるかどうかを見極める必要があります。
車が自走可能かどうかの判断基準は、そもそも車が動くかどうか、動くとしても途中でストップせず安全に運転できるかどうかです。
バッテリーランプが点灯・点滅している場合は、引き続き車を自走させると途中でストップする恐れもあるので、無理に運転せず、JAFやロードサービスを呼ぶのが賢明です。
バッテリーが寿命を迎えたのかどうかをテスターを使ってチェックするのもいいでしょう。
テスターを使う場合は、バッテリーのプラスとマイナスの間の電圧を測定することになります。電圧に異常がないのであれば端子がきちんと接続されているか、ヒューズや配線が断線していないかをチェックしましょう。

バッテリーランプが点灯・点滅した場合の対処法を説明してきましたが、そもそもそうした事態を防ぐにはどうすればいいのでしょう?
まず大切なのは、バッテリーランプが点灯・点滅しても、即座に車が動かなくなるわけではないという点です。
バッテリーランプは、あくまでも充電関係に異常が生じていることを示すもので、そこから読み取れるのは「故障の前兆」です。
そこでここからは、ランプが点灯した時の症状によってどの箇所の異常を疑うべきかを説明します。
しかし、オーディオやエアコンは車の装備品の中でも特に壊れやすいです。それらに異常が見られるからといって、オルタネーターが故障しているとは限りません。
もしオルタネーターに異常が起きれば、ガソリンを噴きつける役割を持っているインジェクションや点火に使われるスパークプラグにも不具合が生じることがあります。そのため、これらの状態も確認してください。
最終的にオルタネーターが故障してしまうと、発電不能となるのでエンジンも停止します。運転時にエンジンがかかりにくい、いつもと違う異音がするなどの違和感を感じたら、すぐに修理業者に相談するようにしましょう。
たとえベルト鳴きがしていなくても、ファンベルトはゴム製品なので経年劣化は避けられません。一般的には、走行距離5万キロごとに新品に替えたほうがいいと言われています。
自力での交換も不可能ではありませんが、専門知識を持っていなければあまりおすすめはできません。交換作業後にはベルトの張りも調整しなければならず、この作業が不十分だとまたベルト鳴きがする恐れがあります。
もともと、ファンベルトは12ヶ月点検や車検でのチェック項目の一つになっているので、異常があれば点検時に交換されます。もし断裂すれば車を動かせなくなるので、定期点検はしっかり受けましょう。
また、バッテリー交換のサインとして、エンジンをかけた時にセルモーターのかかりが弱かったり、回転音が遅くなったりするといった現象も挙げられます。分かりやすい基準は、やはり灯火類の明るさです。
こうした点を見落とさないようにしましょう。
最近の車はLEDライトが使われていることが多く、ヘッドライトの明暗だけでは、バッテリーの状態を推測するのが難しいです。また、電装品を多く使っていると、それだけでパワーウインドウが鈍くなることもあります。
そのため、他の面からバッテリーの状態をチェックする必要があります。例えば、バッテリー本体が膨らんでいるように見えたり、端子周辺に粉がふいていたりしたら明らかにバッテリーの寿命です。
通常、車両内部の配線(導線)は被膜に覆われていて、すぐにはショートしませんが、きつめに束ねられているなどの理由で負担がかかることがあります。
また、後付けの電装品が多すぎるとヒューズが飛びやすくなるので注意しましょう。
バッテリーランプによって示される異常には、ファンベルトの劣化やバッテリーの劣化などがあります。特に注意が必要なのは発電機(オルタネーター)の異常で、故障すれば交換しなければなりません。
ここでは、バッテリーランプが点灯・点滅した場合の故障の原因や対処法について詳しく解説していきます。
この記事の目次
バッテリーランプは故障のサイン
バッテリーランプが点灯あるいは点滅した場合は、故障かその前兆などで、電気系統周辺に異常が起きている可能性があります。ランプが点灯・点滅しただけなら、ただちに車が動かなくなるということはありませんが、故障してしまう前に対処する必要があります。
そこで、以下ではそもそもバッテリーランプとは何か、「点灯」と「点滅」とで何が違うのか、どのような箇所の不具合を示すものなのかを説明していきます。
また、走行中にランプが点灯した場合の対処法なども解説するので参考にしてください。
バッテリーランプとは?

バッテリーランプのマークは、2つの突起がある四角形に「+」と「-」が書いてあるものです。
エンジンを止めている状態でキーをACCまでひねるか、ボタン式の場合はスタートボタンを押せば、警告灯のテスト点灯を行えます。
バッテリーランプが点灯・点滅した時に考えられる故障とは?

故障のパターンは様々ですが、ここでは発電機(オルタネーター)の故障やファンベルトの劣化といった代表的なものを挙げていきます。
故障時の症状
バッテリーランプが点灯した時に起きているのは、バッテリーの電圧不足(電圧低下)です。なぜ電圧不足が起きているのかについては、様々な原因が考えられます。自動車で使われているバッテリーの電圧は、常に12ボルトとなるように設計されていて、バッテリーランプはこの数値を下回った場合に点灯します。では、電圧12ボルト未満になる原因は何なのでしょう?
考えられるのは、発電機(オルタネーター)の故障、ファンベルトの劣化や断裂、バッテリーそのものの寿命などです。そのため、バッテリーランプが点灯したら、これらの原因に伴う症状も何かしら発生することが多いです。
例えば、発電機の故障であれば、セルモーターが回らなかったり、走行中に異音が発生したりすることがよくあります。
また、ファンベルトが劣化すると、ベルト鳴きとも呼ばれる「キュルキュル」という大きな異音がするのですぐに分かります。
バッテリーの寿命は、エンジン音や回転力の違和感、停車中のヘッドライトの暗さ、パワーウインドウやワイパーの動きの遅さなどからも判断が可能です。
点滅する場合
バッテリーランプが点いたり、消えたりする場合やしばらく点灯してから消えてしまうなど「点滅」する場合は、オルタネーター(発電機)を動かすベルトに異常が起きていることが考えられます。あるいは、オルタネーターそのものが故障しているかもしれません。ベルトに異常が起きている場合、たまにベルトが正常になることで警告灯も消えるという現象が起きます。また、オルタネーター本体も寿命があるので、点滅する場合はいずれかの可能性を考えましょう。
点灯している場合
バッテリーランプが点灯している場合は、オルタネーター(発電機)が故障している可能性が高いです。オルタネーターが故障すると発電できなくなり、バッテリーも充電できません。一見するとバッテリー上がりの症状のように見えることもあるので、要注意です。
故障のパターン①発電機(オルタネーター)の故障
車を走行中にバッテリーランプが点灯した場合、ほとんどはオルタネーターのトラブルが原因です。オルタネーターは、発電してバッテリーを充電させたり、パワーウインドウやヘッドライトなどを動作させたりします。その故障の理由は、内部のコイル切れであることがほとんどで、そうなるとセルモーターを回すこともできず、エンジンがかかりません。
この時、バッテリーの電力が少しでも残っていればエンジンがかかりますが、走行中に切れる恐れがあります。そのため、バッテリーランプが点灯したら、オルタネーターの異常を疑ってすぐに車を停めてください。
オルタネーターが故障すると、バッテリーを交換しても直りません。修理費用は数万円〜20万円が相場ですが、新品と交換すると高額になるのでリビルト品や中古品での修理を考えてもいいでしょう。
故障のパターン②ファンベルトの劣化
エンジンとオルタネーターをつなぐゴム製のファンベルトも、経年劣化が原因で断裂することがあります。ファンベルトが切れてしまうと、まずオルタネーターの充電がストップして電圧が下がり、そしてバッテリーランプの点灯に至ります。多くの場合は定期点検の際に業者がチェックしてくれ、必要に応じて数千円で交換してくれます。もし個別に交換すると工賃込みで費用が15,000円ほどになります。
もし異常が見られたら無理に動かさずに速やかに点検や交換をしてもらいましょう。
故障のパターン③バッテリーの劣化
バッテリーランプは、単純にバッテリーそのものが経年劣化することで点灯することがあります。特に負担がかかるような使い方をしなかったとしても、車のバッテリーは通常3~5年で寿命になるとされており、定期点検にあわせて交換することも多いです。
経年劣化で寿命を迎えたバッテリーは、蓄電能力が低下して車の操作時に十分な電圧を発揮できません。
バッテリーを交換する場合の費用は約1~5万円ですが、バッテリーが特殊なものであればあるほど高額になります。
故障のパターン④ヒューズの断線
ヒューズは過電流が電気回路に流れ込んだ際に断線し、通電をストップする部品です。電装品や電気回路を発火・溶解などから守る役割を負っていますが、ヒューズの断線が起きると電流が流れなくなるためバッテリーランプが点灯します。ヒューズが断線しているかどうかは、ヒューズボックスを開けて確認することができます。
断線自体は新しいヒューズに交換すれば解決します。交換する場合の費用は5個で100円程度であったり、1個1,000円だったりと品物によって値段が異なります。
故障のパターン⑤その他
バッテリーランプが点灯・点滅する原因は他にもあります。例えば、断線したヒューズを交換しても途中の配線が切れていたり、ショートして電気が通らなくなっていたりするケースです。
自分で原因を突き止める場合は、それらを一つ一つ確認するしかないので注意しましょう。
走行中にバッテリーランプが点灯・点滅した時の対処法

次は、車の走行中にバッテリーランプが点灯・点滅したらどうすればいいのかを順番に解説していきます。
①焦らずに停車する
走行中にバッテリーランプが点灯したら、まずは焦らずに車を安全な場所へ停めるようにしましょう。これは一般道でも高速道路でも同様で、後続車の有無や距離を確認してから路肩などに停めることになります。
バッテリーランプが点灯したからといって、すぐに運転に支障が出ることはありませんし、走行しているうちにランプが消えることもあります。そのため、まずは安全第一で停車するようにしましょう。
②車の状態を確認する
車を安全に停止させたら、次に車両の状態を確認するためにバッテリーのプラス・マイナス両方の端子に取り付けられている配線が緩んでいないかチェックしましょう。しっかり付いているように見えても、緩みが生じていることがあります。チェックする方法として、両方の端子についている配線の根元にある金具を持って軽くゆする方法があります。ここで緩みが確認できたら工具を使って改めてきちんと取り付け、それでエンジンをかけてバッテリーランプが消えていれば一件落着です。
バッテリーランプが点灯しているとバッテリー自体の電圧低下なども危惧されますが、エンジンが勢いよくかかっていれば別の原因が考えられます。そのため、整備工場に持ち込むか、ロードサービスやJAFを頼るようにしましょう。
なお、高速道路でバッテリーランプが点灯した場合は停車して車の状態を確認している余裕はありません。後続車に対する安全確保を行ったら、すぐにガードレール外の安全地帯に退避してください。
③応急処置をする
高速道路ではなく一般道での場合、可能であれば車が故障した箇所に対して応急処置を行いましょう。例えば、バッテリーの端子が外れていれば接続してみたり、新品のバッテリーを所持していれば古い方と交換してみたりといったことが挙げられます。
ただし、エンジンは勢いよく始動したのに急にバッテリーランプが点灯したという場合は、バッテリーの経年劣化が原因ではない可能性があります。原因不明であれば全て自分でやろうとせず、修理工場等へ持ち込むかロードサービスあるいはJAFに救援を求めましょう。
④自走できるか見極める
前項で説明した、ごく簡単な復旧方法を行ってもエンジンが始動しない場合は、オルタネーターの故障やバッテリーの劣化、ファンベルトの断裂などが起きている可能性があります。新品のバッテリーがあれば、交換してもう一度エンジンをかけてもいいでしょう。
予備のバッテリーを持ち合わせていなければ、次は自走して修理工場などへ持ち込むか、あるいはJAFやロードサービスを呼ぶことを検討してください。そのためには、車が引き続き自走できるかどうかを見極める必要があります。
車が自走可能かどうかの判断基準は、そもそも車が動くかどうか、動くとしても途中でストップせず安全に運転できるかどうかです。
バッテリーランプが点灯・点滅している場合は、引き続き車を自走させると途中でストップする恐れもあるので、無理に運転せず、JAFやロードサービスを呼ぶのが賢明です。
自宅でバッテリーランプが点灯・点滅した時は?
バッテリーランプが点灯したのが外出先や走行中ではなく、自宅であれば、とりあえずバッテリーを新品に交換するというやり方が考えられます。バッテリーが寿命を迎えたのかどうかをテスターを使ってチェックするのもいいでしょう。
テスターを使う場合は、バッテリーのプラスとマイナスの間の電圧を測定することになります。電圧に異常がないのであれば端子がきちんと接続されているか、ヒューズや配線が断線していないかをチェックしましょう。
バッテリーランプが点灯・点滅する事態を防ぐためには?

まず大切なのは、バッテリーランプが点灯・点滅しても、即座に車が動かなくなるわけではないという点です。
バッテリーランプは、あくまでも充電関係に異常が生じていることを示すもので、そこから読み取れるのは「故障の前兆」です。
そこでここからは、ランプが点灯した時の症状によってどの箇所の異常を疑うべきかを説明します。
発電機(オルタネーター)の故障の前兆
車の発電機であるオルタネーターが故障する前兆としては、オーディオやエアコンの動作が不安定になったり、エアコンから出る風が弱くなったりするという現象が挙げられます。しかし、オーディオやエアコンは車の装備品の中でも特に壊れやすいです。それらに異常が見られるからといって、オルタネーターが故障しているとは限りません。
もしオルタネーターに異常が起きれば、ガソリンを噴きつける役割を持っているインジェクションや点火に使われるスパークプラグにも不具合が生じることがあります。そのため、これらの状態も確認してください。
最終的にオルタネーターが故障してしまうと、発電不能となるのでエンジンも停止します。運転時にエンジンがかかりにくい、いつもと違う異音がするなどの違和感を感じたら、すぐに修理業者に相談するようにしましょう。
ファンベルトの故障の前兆
車のファンベルトが劣化してくると、キュルキュルという大きな高音が発生します。この「ベルト鳴き」と呼ばれる現象は、ベルト断裂の前兆で、すでに亀裂やヒビが生じている可能性もあるため、すぐに修理業者などに見てもらいましょう。たとえベルト鳴きがしていなくても、ファンベルトはゴム製品なので経年劣化は避けられません。一般的には、走行距離5万キロごとに新品に替えたほうがいいと言われています。
自力での交換も不可能ではありませんが、専門知識を持っていなければあまりおすすめはできません。交換作業後にはベルトの張りも調整しなければならず、この作業が不十分だとまたベルト鳴きがする恐れがあります。
もともと、ファンベルトは12ヶ月点検や車検でのチェック項目の一つになっているので、異常があれば点検時に交換されます。もし断裂すれば車を動かせなくなるので、定期点検はしっかり受けましょう。
バッテリーの故障の前兆
車のパワーウインドウの動作が鈍くなったり、ヘッドライトが暗く感じたりするようになった場合は、バッテリーの電圧が低くなっている可能性があります。そして、バッテリーが故障や不具合を起こす前兆でもあるので、こうした症状が見られたら新品への交換を検討しましょう。また、バッテリー交換のサインとして、エンジンをかけた時にセルモーターのかかりが弱かったり、回転音が遅くなったりするといった現象も挙げられます。分かりやすい基準は、やはり灯火類の明るさです。
こうした点を見落とさないようにしましょう。
最近の車はLEDライトが使われていることが多く、ヘッドライトの明暗だけでは、バッテリーの状態を推測するのが難しいです。また、電装品を多く使っていると、それだけでパワーウインドウが鈍くなることもあります。
そのため、他の面からバッテリーの状態をチェックする必要があります。例えば、バッテリー本体が膨らんでいるように見えたり、端子周辺に粉がふいていたりしたら明らかにバッテリーの寿命です。
ヒューズ断線の原因と予防
もしも、バッテリーランプが点灯してヒューズを交換し、その後もすぐにヒューズが飛んでしまう場合は、車内の配線そのものがショートしていることが考えられます。こうなると、素人が原因箇所を特定するのは困難です。通常、車両内部の配線(導線)は被膜に覆われていて、すぐにはショートしませんが、きつめに束ねられているなどの理由で負担がかかることがあります。
また、後付けの電装品が多すぎるとヒューズが飛びやすくなるので注意しましょう。
まとめ
①バッテリーランプはバッテリーの電圧が低下すると点灯・点滅する
②バッテリーランプが点灯・点滅したままだとエンジンが止まる恐れがある
③原因としては、発電機(オルタネーター)の故障やヒューズの断線、
ファンベルトやバッテリーが劣化している可能性が考えられる
④走行中にバッテリーランプが点灯・点滅したら、安全第一で停車・状況確認を行う
⑤オルタネーターをはじめ、各パーツの故障の前兆には注意する
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