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更新日:2023.01.25 / 掲載日:2023.01.25
車のCDチェンジャーが故障したら修理はできる?故障の原因や修理費用を解説
運転中にお気に入りの曲を聴くことができるCDチェンジャーやCDプレーヤーは、音楽が好きな方には欠かせない装備の1つです。
しかし、CDチェンジャーやプレーヤーが故障して音楽などが聞けなくなるとドライブの楽しさが半減しますし、場合によっては大切にしているCD自体が破損してしまうこともあります。
この記事では、車のCDチェンジャーやプレーヤーが故障する原因や故障した際の対処法、修理にかかる費用の相場について、詳しく解説していきます。

CDチェンジャーは、複数枚のCDをあらかじめセットしておけば、いちいちCDを入れ替えなくても長時間連続してセットしたCDの音楽が聞ける、便利なカーオーディオ機器です。
CDすら必要としないHDD付きカーオーディオの登場で最近ではめっきり姿を見なくなりましたが、まだまだ愛好家は多いです。
そんなCDチェンジャーが故障し、複数枚入れているCDが切り替わらなくなる原因としては、どのようなことが考えられるのでしょう?
以下で詳しく見ていきましょう。
また、挿入したCDが熱などで変形していたり、自作CDでラベルが剥がれてそれが詰まっていたりする場合も、切り替え不良を起こすことがあります。
さらに、後付けチェンジャーの場合は、配線の断絶やリーク(漏電)によってチェンジャーに電力が届いていないため、作動しない(=CDが切り替わらない)ケースも考えられます。
一方、経年劣化に伴うチェンジャー自体の故障の場合、各メーカーともチェンジャー付きCDプレーヤーの製造をしていません。部品の入手が困難なため、故障箇所ごとの単体修理は難しいでしょう。
後付けCDチェンジャーの場合は、ネットオークションなどを利用すれば代替え機種を購入することができるため、それと付け替えるという手もあります。
ただし、いずれにしても機種自体は古く、各部品の経年劣化は同じように進んでいるため、取り付けした後すぐに故障してしまう可能性もあります。

次に現在も新車の純正オーディオに採用されることもあるCDプレーヤーが故障し、CDを入れたのに音楽が流れ始めない、音飛びするなどといった症状が出る原因について見ていきましょう。
しかし、CD挿入時などに内部に侵入したゴミやほこり、たばこのヤニや人の皮脂などによって読み取り用のピックアップレンズが汚れ、劣化したりすると、CDに書き込まれた音楽データを読み込めなくなるのです。
また、汚れや劣化の程度によっては、データを読み取ったり、読まなかったりする「音飛び」を起こすこともあります。
こういった時は、販売されているピックアップレンズをきれいにする専用のクリーナーを使えば軽度の汚れやほこりであれば取り除くことができ、読み込み機能が復活することもあります。
ただし、汚れがしつこく激しい場合やレンズが劣化・変形・破損している場合は、クリーナーでは修復できません。
また、砂など粒状のゴミがついている場合、クリーナーを使うことでかえってレンズに深い傷をつけてしまう可能性もあります。そのため、先にカメラやパソコンの清掃に用いるブロアーで、砂やゴミを飛ばしておくと良いでしょう。
一般的に光学ドライブの寿命は10000時間~20000時間と言われていますが、それはあくまでも家庭用CDプレーヤーの話です。
車載CDプレーヤーは常に高温・振動など、精密機械にとって過酷な環境にさらされているため、家庭で使っているCDプレイヤーより早く寿命がやってくることもあります。
ただし、車載用CDチェンジャーと異なり、車載用CDプレーヤーは今も新機種が製造・販売されており、部品の入手も十分可能です。そのため、新機種へプレーヤーごと交換するのはもちろん、専門業者に依頼すれば光学ドライブだけを交換・修理することもできます。
また、CDのデータ書き込み面に細かい傷が入っていても、同様の症状が起きることがあります。
この場合の対処法はいたって単純で、不具合のあるCDを挿入しないようにすればいいだけです。どうしてもそのCDが聞きたい場合、CDについたゴミやほこりなどの異物を取り除けば、音飛びや読み込み不良が解消することもあります。
ただし、読み込むからといって激しい不具合があるCDを挿入し続けていると、ピックアップレンズに傷をつけたり、光学ドライブや他のパーツの寿命を縮めたりする原因となりかねないため、注意しましょう。

続いてはCDが入れられない、または入れられたがボタンを押してもCDが取り出せない、といった症状が出る原因について見ていきましょう。
一方、車載CDプレーヤーは室内空間確保の関係から、そのほとんどがCDをそのまま差し込むタイプがほとんどです。このタイプには、挿入したCDを挟み込み、読み込み部分まで運んで、そこにはめ込む「ピンチローラー」がついています。
しかし、このピンチローラーが経年劣化で動作不良を起こすと、CDが入れられない、またはいったん入ってもすぐに出てくるという症状が起こることがあります。
この場合、ピンチローラー自体が摩耗・破損していればその交換、ピンチローラーを動かしているモーターに問題があればモーターの交換で対処可能です。
そのため、運悪くCDを入れる時にモーターの寿命が来てしまったり、CDを入れている時に余分な負荷がモーターにかかって故障してしまった場合は、CDが取り出せないことがあります。
また、イジェクトスイッチを押すと排出モーターの動きに合わせて解除されるはずのストッパーが解除されない時も、CDは出てきません。
モーター不良の場合は、ピンセットなどで入ったままのCDをつまんで、半ば強引に引き出して対処することになります。
また、ストッパーが解除されない場合は、CDプレーヤー自体を車から取り外し分解するか、ストッパーを折ってCDを取り出す方法があります。
いずれの場合も修理を依頼した時は、故障した部品、CDプレーヤーの取り外し・分解・組み立てなどに工賃が発生するでしょう。
このイジェクトスイッチが物理的または電気的に接触不良などを起こしている場合、排出モーターが動かず、ストッパーも解除されないのでCDは出てきません。
物理的な接触不良(例えばボタンに細かいゴミなどの異物が詰まっている場合)は、それを取り除くことでイジェクト機能が作動しCDが取り出せることもあります。
一方、電気的な接触不良の場合は、どこでそれが起きているかを判別することが困難なため、専門家に修理を依頼するか、プレーヤー自体を交換することになるでしょう。
これは、CDを目で見て手で触れば異常に気が付くことも多いため、そのままプレーヤーに入れるケースはあまりないかもしれません。
一方、CDを入れた時は異常がなく、作動中にCDが変形していたり、ラベルが剥がれてしまったりした場合、物理的にCDが詰まって出てこない時があります。
古くなってラベルが剥がれかけているCDやプレーヤーに入れた時に普段と違う抵抗を感じたCDは、極力使用しないほうがいいでしょう。

前述した通り、CDが聞けないまたは入らないという症状より、入ったCDが出てこないという症状のほうが修理に費用と手間と時間がかかってしまいます。
「出てこなくなったCDがとても大切なものだから、何としても取り出したい!」という方もいるでしょう。
そこでここからは、CDがプレーヤーから出てこなくなった時の対処法についていくつか紹介していきます。
ただし、CDの取り出しに関わる各部品が完全に故障し、全く作動していない場合は、これらの対処法を使ってもCDを救出することができませんので注意してください。
1つ目は、CDプレーヤーに一切触らずにエンジンを切ることです。エンジンを切ると、強制的にCDプレーヤーの電源も切れます。するとCDプレーヤーは出荷時の状態(CDが挿入されていない状態)に戻ろうとするため、残っていたCDが排出される場合があります。
この方法を行ってもCDが出てこなかった場合は、2つ目の方法を試してみましょう。
CDプレーヤーの「非常時ディスク取り出し機能」が作動し、CDが飛び出してくる場合があります。
ただし、メーカーや機種によっては、エンジンをかけた状態でないと「非常時ディスク取り出し機能」が作動しなかったり、長押しする時間や押すべきボタンが微妙に異なったりする場合もあります。
詳しい作動方法は、CDプレーヤーの取扱説明書に記載されているはずなので、確認して試してみましょう。

最後に、CDプレーヤーやチェンジャーが故障した時の修理費用を紹介していきます。
この費用を元に修理するか買い替えするかを決める参考にしてみてください。
そのため、CDプレーヤーをそっくり買い替えたほうが長い目で見るとお得になることもあります。
後付けタイプの場合は、ネットオークションなどで安く購入し、DIY交換することも可能です。しかし、どうしても機種が古くなるため音飛びやCD切り替えの不良を頻繁に起こすことがあります。
また、現状は問題なく稼働していたとしても、近いうちに故障する可能性が高いです。これを機にたくさんの曲を保存できる「後付けHDD」に切り替えたほうが、便利で経済的かもしれません。
部品代は大体2000円程度とそれほど高価ではありません。
しかし、車からのCDプレーヤーの取り外し・分解・組み立て・取り付けをすべて専門業者に依頼した場合、1万5000円~2万円程度の工賃がかかってきます。
光学ドライブは、対応しているCD(CD-R・CD-ROM・CD-RW)によって部品代が変わりますが、工賃を含めるとやはり3万円以上は必要です。
しかし、いずれも読み込み不良時と同様に工賃のほうが高額なため、それを含めると2万円程度の出費となるでしょう。
最も厄介なのは、イジェクトスイッチが電気的不良を起こしている時です。配線のどこで不具合が出ているか点検するだけで、数千円の工賃(点検・検査料)がかかることもあります。
また、タッチパネルに組み込まれているイジェクトスイッチが作動不良を起こした場合、タッチパネルごと交換しなければならないケースもあります。
タッチパネルの交換費用は機種によって大きく異なりますが、工賃を含めると2万~3万円以上かかると考えたほうが良いでしょう。
多くの場合、部品代より取り外し・分解・組み立て・取り付けに伴う工賃のほうが高くつきます。また、経年劣化が主な理由なだけに一か所の部品を交換しても、他の部品がすぐに寿命を迎える可能性もあります。
高価なカーナビ一体型を除くと、修理するより機能や耐久性に優れた新機種に交換したほうが効率的で、長い目で見ると経済的だと言えるでしょう。
しかし、CDチェンジャーやプレーヤーが故障して音楽などが聞けなくなるとドライブの楽しさが半減しますし、場合によっては大切にしているCD自体が破損してしまうこともあります。
この記事では、車のCDチェンジャーやプレーヤーが故障する原因や故障した際の対処法、修理にかかる費用の相場について、詳しく解説していきます。
この記事の目次
症状別!車のCDチェンジャーやプレイヤーが故障した時の原因や対処法と修理相場
まずは、CDが切り替わらない、曲が流れない、CDを入れたり取り出したりできないなど、車のCDチェンジャーやプレーヤーが故障した時の原因と対処法を症状別に見ていきましょう。複数枚入れているCDが切り替わらない(CDチェンジャーの故障)

CDすら必要としないHDD付きカーオーディオの登場で最近ではめっきり姿を見なくなりましたが、まだまだ愛好家は多いです。
そんなCDチェンジャーが故障し、複数枚入れているCDが切り替わらなくなる原因としては、どのようなことが考えられるのでしょう?
以下で詳しく見ていきましょう。
CDチェンジャーが故障する原因
古いものが多いCDチェンジャーの場合、ほとんどはCDを切り替えるギアやユニットの経年劣化が故障の原因です。また、挿入したCDが熱などで変形していたり、自作CDでラベルが剥がれてそれが詰まっていたりする場合も、切り替え不良を起こすことがあります。
さらに、後付けチェンジャーの場合は、配線の断絶やリーク(漏電)によってチェンジャーに電力が届いていないため、作動しない(=CDが切り替わらない)ケースも考えられます。
CDチェンジャーが故障した場合は修理できない可能性大
配線のトラブルや挿入CDの変形などが原因の場合は、断線・リークしている箇所の配線を新しいものに交換したり、問題のあるCDをチェンジャーから除去したりすれば、CD切り替え機能が回復することもあります。一方、経年劣化に伴うチェンジャー自体の故障の場合、各メーカーともチェンジャー付きCDプレーヤーの製造をしていません。部品の入手が困難なため、故障箇所ごとの単体修理は難しいでしょう。
後付けCDチェンジャーの場合は、ネットオークションなどを利用すれば代替え機種を購入することができるため、それと付け替えるという手もあります。
ただし、いずれにしても機種自体は古く、各部品の経年劣化は同じように進んでいるため、取り付けした後すぐに故障してしまう可能性もあります。
CDを入れたのに音楽が流れ始めない・音飛びする

CD読み込み用レンズの汚れ・劣化
CDプレーヤーは、樹脂でできた円盤状のディスクにレーザーを当て、反射した光をセンサーで検知して記録されたデータを読み取る仕組みになっています。しかし、CD挿入時などに内部に侵入したゴミやほこり、たばこのヤニや人の皮脂などによって読み取り用のピックアップレンズが汚れ、劣化したりすると、CDに書き込まれた音楽データを読み込めなくなるのです。
また、汚れや劣化の程度によっては、データを読み取ったり、読まなかったりする「音飛び」を起こすこともあります。
こういった時は、販売されているピックアップレンズをきれいにする専用のクリーナーを使えば軽度の汚れやほこりであれば取り除くことができ、読み込み機能が復活することもあります。
ただし、汚れがしつこく激しい場合やレンズが劣化・変形・破損している場合は、クリーナーでは修復できません。
また、砂など粒状のゴミがついている場合、クリーナーを使うことでかえってレンズに深い傷をつけてしまう可能性もあります。そのため、先にカメラやパソコンの清掃に用いるブロアーで、砂やゴミを飛ばしておくと良いでしょう。
光学ドライブの寿命
CDに書き込まれているデータは、ピックアップレンズを通し「光学ドライブ」という部品で読み取られます。この光学ドライブに寿命がきて能力が低下すると、音飛びや読み込みができなくなることがあります。一般的に光学ドライブの寿命は10000時間~20000時間と言われていますが、それはあくまでも家庭用CDプレーヤーの話です。
車載CDプレーヤーは常に高温・振動など、精密機械にとって過酷な環境にさらされているため、家庭で使っているCDプレイヤーより早く寿命がやってくることもあります。
ただし、車載用CDチェンジャーと異なり、車載用CDプレーヤーは今も新機種が製造・販売されており、部品の入手も十分可能です。そのため、新機種へプレーヤーごと交換するのはもちろん、専門業者に依頼すれば光学ドライブだけを交換・修理することもできます。
挿入したCD自体の不具合
チェンジャーの動作不良の時と同じく、挿入したCDが熱などで変形していたり、自作CDでラベルが剥がれて詰まっていたりする場合、音飛びや読み込みができなくなることがあります。また、CDのデータ書き込み面に細かい傷が入っていても、同様の症状が起きることがあります。
この場合の対処法はいたって単純で、不具合のあるCDを挿入しないようにすればいいだけです。どうしてもそのCDが聞きたい場合、CDについたゴミやほこりなどの異物を取り除けば、音飛びや読み込み不良が解消することもあります。
ただし、読み込むからといって激しい不具合があるCDを挿入し続けていると、ピックアップレンズに傷をつけたり、光学ドライブや他のパーツの寿命を縮めたりする原因となりかねないため、注意しましょう。
CDを入れられない取り出せない

【CDを入れられない場合】ピンチローラーの劣化
家庭用のCDプレーヤーは、CDを載せるトレイが飛び出してくる「トレイタイプ」が主流です。一方、車載CDプレーヤーは室内空間確保の関係から、そのほとんどがCDをそのまま差し込むタイプがほとんどです。このタイプには、挿入したCDを挟み込み、読み込み部分まで運んで、そこにはめ込む「ピンチローラー」がついています。
しかし、このピンチローラーが経年劣化で動作不良を起こすと、CDが入れられない、またはいったん入ってもすぐに出てくるという症状が起こることがあります。
この場合、ピンチローラー自体が摩耗・破損していればその交換、ピンチローラーを動かしているモーターに問題があればモーターの交換で対処可能です。
【CDを取り出せない場合】モーター・ストッパーの作動不良
CDを内部に入れるピンチローラーを動かしているモーターは、逆回転することでCDを取り出せるように作られています。そのため、運悪くCDを入れる時にモーターの寿命が来てしまったり、CDを入れている時に余分な負荷がモーターにかかって故障してしまった場合は、CDが取り出せないことがあります。
また、イジェクトスイッチを押すと排出モーターの動きに合わせて解除されるはずのストッパーが解除されない時も、CDは出てきません。
モーター不良の場合は、ピンセットなどで入ったままのCDをつまんで、半ば強引に引き出して対処することになります。
また、ストッパーが解除されない場合は、CDプレーヤー自体を車から取り外し分解するか、ストッパーを折ってCDを取り出す方法があります。
いずれの場合も修理を依頼した時は、故障した部品、CDプレーヤーの取り外し・分解・組み立てなどに工賃が発生するでしょう。
【CDを取り出せない場合】イジェクトスイッチの接触不良
CDプレーヤーには、入れたCDを取り出すためのイジェクトボタンが必ずついています。このイジェクトスイッチが物理的または電気的に接触不良などを起こしている場合、排出モーターが動かず、ストッパーも解除されないのでCDは出てきません。
物理的な接触不良(例えばボタンに細かいゴミなどの異物が詰まっている場合)は、それを取り除くことでイジェクト機能が作動しCDが取り出せることもあります。
一方、電気的な接触不良の場合は、どこでそれが起きているかを判別することが困難なため、専門家に修理を依頼するか、プレーヤー自体を交換することになるでしょう。
【共通】CDの変形やラベルによる詰まり
CDが入れられない・取り出せないという不具合において、最も多い原因といえるのがCDの変形やラベルによる詰まりです。これは、CDを目で見て手で触れば異常に気が付くことも多いため、そのままプレーヤーに入れるケースはあまりないかもしれません。
一方、CDを入れた時は異常がなく、作動中にCDが変形していたり、ラベルが剥がれてしまったりした場合、物理的にCDが詰まって出てこない時があります。
古くなってラベルが剥がれかけているCDやプレーヤーに入れた時に普段と違う抵抗を感じたCDは、極力使用しないほうがいいでしょう。
CDがプレーヤーから出てこなくなった時の対処法

「出てこなくなったCDがとても大切なものだから、何としても取り出したい!」という方もいるでしょう。
そこでここからは、CDがプレーヤーから出てこなくなった時の対処法についていくつか紹介していきます。
ただし、CDの取り出しに関わる各部品が完全に故障し、全く作動していない場合は、これらの対処法を使ってもCDを救出することができませんので注意してください。
エンジンをいったん切って再び始動する
メーカーや機種によりますが、車載CDプレーヤーには「非常時ディスク取り出し機能」が付いていることがあります。その作動方法は主に以下の2つです。1つ目は、CDプレーヤーに一切触らずにエンジンを切ることです。エンジンを切ると、強制的にCDプレーヤーの電源も切れます。するとCDプレーヤーは出荷時の状態(CDが挿入されていない状態)に戻ろうとするため、残っていたCDが排出される場合があります。
この方法を行ってもCDが出てこなかった場合は、2つ目の方法を試してみましょう。
オーディオの電源ボタンとCDイジェクトボタンを同時に押す
前述した方法で効果がなかった場合、エンジンを切った状態で電源とディスクの取り出しボタンを同時に約10秒間長押ししてみてください。CDプレーヤーの「非常時ディスク取り出し機能」が作動し、CDが飛び出してくる場合があります。
ただし、メーカーや機種によっては、エンジンをかけた状態でないと「非常時ディスク取り出し機能」が作動しなかったり、長押しする時間や押すべきボタンが微妙に異なったりする場合もあります。
詳しい作動方法は、CDプレーヤーの取扱説明書に記載されているはずなので、確認して試してみましょう。
CDプレーヤーやチェンジャーが故障した時の修理費用

この費用を元に修理するか買い替えするかを決める参考にしてみてください。
CDチェンジャーが故障した時は交換が必須!
前述した通り、既に製造・販売が終了している一体型のCDチェンジャーは単体での修理や部品交換が難しく、可能だとしてもかなりの費用と時間がかかってきます。そのため、CDプレーヤーをそっくり買い替えたほうが長い目で見るとお得になることもあります。
後付けタイプの場合は、ネットオークションなどで安く購入し、DIY交換することも可能です。しかし、どうしても機種が古くなるため音飛びやCD切り替えの不良を頻繁に起こすことがあります。
また、現状は問題なく稼働していたとしても、近いうちに故障する可能性が高いです。これを機にたくさんの曲を保存できる「後付けHDD」に切り替えたほうが、便利で経済的かもしれません。
CDが読みこめない場合の修理費用
ピックアップレンズが破損している場合や汚れが激しくクリーナーでは改善できずCDが読み込めない場合は、交換が必要になります。部品代は大体2000円程度とそれほど高価ではありません。
しかし、車からのCDプレーヤーの取り外し・分解・組み立て・取り付けをすべて専門業者に依頼した場合、1万5000円~2万円程度の工賃がかかってきます。
光学ドライブは、対応しているCD(CD-R・CD-ROM・CD-RW)によって部品代が変わりますが、工賃を含めるとやはり3万円以上は必要です。
CDを入れられない・取り出せない時の修理費用
CDを入れたり、取り出したりするのに関わるピンチローラー、モーター、ストッパーについても、部品代はそれほど高くありません。しかし、いずれも読み込み不良時と同様に工賃のほうが高額なため、それを含めると2万円程度の出費となるでしょう。
最も厄介なのは、イジェクトスイッチが電気的不良を起こしている時です。配線のどこで不具合が出ているか点検するだけで、数千円の工賃(点検・検査料)がかかることもあります。
また、タッチパネルに組み込まれているイジェクトスイッチが作動不良を起こした場合、タッチパネルごと交換しなければならないケースもあります。
タッチパネルの交換費用は機種によって大きく異なりますが、工賃を含めると2万~3万円以上かかると考えたほうが良いでしょう。
いずれの場合も修理より新機種に交換したほうが効率的かも…
ここまで見てきた通り、CDチェンジャーやCDプレーヤーの修理は、異常なCDの挿入や強引な取り出し作業によるものを除き、ほとんどが経年劣化による内蔵部品の故障や寿命が原因となります。そのため、故障や寿命を迎えた部品を新品へ交換するのが一般的です。多くの場合、部品代より取り外し・分解・組み立て・取り付けに伴う工賃のほうが高くつきます。また、経年劣化が主な理由なだけに一か所の部品を交換しても、他の部品がすぐに寿命を迎える可能性もあります。
高価なカーナビ一体型を除くと、修理するより機能や耐久性に優れた新機種に交換したほうが効率的で、長い目で見ると経済的だと言えるでしょう。
まとめ
- ①CDチェンジャーが故障する原因の多くは内蔵部品の経年劣化で、修理するのが難しい
- ②CDを入れたのに音がしない・音飛びする原因は、「読み込み用レンズの汚れ・劣化」「光学ドライブの寿命」「CD自体の不具合」などが考えられる
- ③CDが入れられない原因としては、ピンチローラーの劣化などが考えられる
- ④CDが取り出せない原因としては、モーター・ストッパーの作動不良やイジェクトスイッチの接触不良などが考えられる
- ⑤CDが変形していたり、作動中ラベルが剥がれてしまったりした場合、物理的にCDが詰まって出てこない時がある
- ⑥CDプレーヤーが故障した場合は、内蔵パーツの交換が主になるが、手間がかかるため工賃がかさむ
- ⑦修理費用や今後のことを考えると、機能・耐久性に勝る新機種に交換したほうが効率的なことも多い
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