中古車購入チェックポイント
更新日:2023.10.25 / 掲載日:2023.04.10
軽自動車のナンバープレートにはどんな種類がある?変更方法や外し方について解説
軽自動車のナンバープレートは、普通自動車と背景の色、文字や数字の色、封印の有無など異なる点があります。
この記事では、軽自動車のナンバープレートの特徴や種類などを紹介していきます。さらに、ナンバープレートが変更となり、新たな交付の必要がある場合や装着についての規定なども解説します。
図柄入りナンバープレートについても詳しく紹介しますので、気になっている方は参考にしてみてください。
この記事の目次
軽自動車のナンバープレートの表示

地域名は車の使用の本拠地を管轄する軽自動車協会の所在地を示しています。
地域名の右横の数字は、自動車の用途を示す分類番号です。軽自動車の場合は、乗用車が5もしくは7から始まるナンバー、軽貨物車は4もしくは6から始まるナンバーとなります。
地域名下のひらがなやローマ字は、車の自家用、事業用の区別を示しています。事業用は「り・れ」、レンタカーは「わ」、駐留軍は「AB」となり、他のひらがなは自家用です。
中央の大きな4桁の数字は、一連指定番号です。ナンバーの登録、申請の順番によって払いだされます。
「・・・1」~「9999」までありますが、希望すれば好きな番号に変更することもできます。
ナンバープレートの種類
軽自動車のナンバープレートは、自家用と事業用の2つに分けられます。自家用は、黄色の背景に黒文字で数字などが記載されています。
事業用は、黒色の背景に黄色の文字で数字などが記載されています。
分類番号に関しては、自家用車は5もしくは7から始まる番号が割り当てられています。
軽自動車は5ナンバーが主流で、7ナンバーは三輪自動車に割り当てられてました。しかし、三輪自動車の生産が終了し軽自動車が増え始めると、2桁から3桁に桁数を増やしても番号が不足するようになりました。そのため、軽自動車に7ナンバーを使うようになり、現在も増えてきているという背景があります。
5ナンバーと7ナンバーには、軽自動車の排気量やサイズなどの違いはありません。人とは違った希少価値のある7ナンバーを狙いたいという方は、希望ナンバー制度で人気の高い一連指定番号を選択すると、7ナンバーが割り当てられる確率が高いとされています。
ナンバープレートを変更するケースとその手続方法

ここからは、ナンバープレートを変更する時はどういった場合があるのか、また手続方法についても詳しく解説していきます。
住所変更に伴い使用の本拠地の管轄が変わった場合
ナンバープレートには管轄地域名が表示されています。そのため、転居に伴い管轄する軽自車検査協会が変更となったら、車検証の住所変更のみならずナンバープレートの変更も必要です。転居によるナンバープレートの変更は、新たな使用の本拠地を管轄する軽自動車検査協会の事務所もしくは支所、分室窓口で受け付けています。
必要なものは発行日から3ヶ月以内の住民票の写しもしくは印鑑登録証明書、車検証、ナンバープレートです。
手続きに必要な申請書は窓口で受け取ることができますが、あらかじめ記入して準備しておきたい場合はネットからダウンロードすることも可能です。
他の都道府県の方から車を購入した場合
中古の軽自動車を購入する、もしくは知り合いなどから譲ってもらうという方もいるでしょう。その場合、基本的には車の名義変更を行い、所有者や使用者を変更します。ナンバープレートは、前の所有者が登録したものをそのまま引き継いでも問題はありません。しかし、管轄の軽自動車検査協会が異なる場合は、新たにナンバープレートを交付してもらう必要があります。
市区町村をまたぐと、管轄の軽自動車協会は変更となる場合が多いです。例えば、東京都内では練馬区と足立区では管轄の軽自動車検査協会が違うので、練馬ナンバーから足立ナンバーに変更することになります。
希望のナンバーに変更する場合
ナンバープレートの4桁の数字、車両番号のみを変更することも可能です。自分の誕生日や記念日、縁起のよい数字、好きなものの語呂合わせといった希望の番号を選ぶことができます。ただし、希望番号は他の人とかぶる可能性もあるので事前予約が必要です。もし希望者が他にいなければ、予約はすぐに完了できます。
しかし、希望者が他にもいる場合は抽選となるため、当選しなければ予約はできません。抽選は週に1回行われます。
この予約は、軽自動車検査協会の窓口やネットからすることができます。
窓口での申し込みでは、車検証の写しと希望番号を記載した申込書を提出して代金を支払います。抽選でない場合は、希望番号予約済証が発行されるので受け取れば予約完了です。4~5日後に再度、窓口でナンバープレートの交付手続きを行いましょう。
ネットで申し込む場合は、まず希望ナンバー申込サービスにアクセスし、氏名などの必要事項を入力すると返信がきます。希望する番号を選んで抽選がなければ予約完了となるので、代金を入金しましょう。
入金が確認されたら予約済証となるQRコードが発行されるので、それを保存し、4~5日後に窓口でナンバープレート交付の手続きを行ってください。
図柄入りのナンバープレートに変更する場合
図柄入りナンバープレートとは、ナンバープレートの背景に絵やロゴ、模様などの柄が描かれているプレートのことです。図柄入りナンバープレートには、全国版と地方版の2種類があります。
全国版は、全国共通の図柄がデザインされたものです。過去には東京オリンピックなど、大きなイベントが行われるのを記念した特別仕様のナンバープレートが作られたこともありました。
地方版は、地域の名産や観光地など地域振興を目的としたデザインが描かれた、地域特別仕様のナンバープレートです。対象となる地域が決まっており、作られていない地域もあります。
図柄入りナンバープレートは、寄付金を払うことでより付加価値がついたナンバープレートを選ぶことができるようになっています。ナンバープレートの代金にプラスして寄付金を支払うと、フルカラーやデザインがより豪華になります。寄付金なしの場合はデザインがシンプルでカラーも控えめになります。
ナンバープレートを変更する時は古いものを取り外す必要がある

しかし、車を購入した時から装着されていたナンバープレートを自分で外してもいいのか不安に思う方もいるでしょう。また、どのように外すのか分からない方もいるかもしれません。
ここからは、ナンバープレートの脱着方法について見ていきます。
軽自動車のナンバープレートには封印がない
普通車のナンバープレートには、アルミ製の丸いキャップがはめてあります。このキャップは「封印」といって、運輸支局で正式に検査、登録を受けた車であることを証明するために施されているものです。また、ナンバープレートの取り外しや車の盗難を防止する目的もあります。この封印は普通車のみで軽自動車にはありません。普通車は国に登録された動産として扱われています。一方、軽自動車は登録制ではなく届出制であり、法律的には動産として扱われていません。
そのため、軽自動車のナンバープレートには封印はなく、ねじで固定されているのみとなっています。
自分で取り外しが可能
普通車のナンバープレートに施されている封印は、自分で破損もしくは取り除いてしまうのは道路運送車両法により禁じられています。封印を取り付けできるのは、運輸支局もしく、国土交通大臣から封印の取り付け委託を受けた封印委託者のみです。
封印は整備などの目的がない場合、取り外すことはありません。
一方、軽自動車は封印がなく、自分でねじを外すことができれば取り外せます。
ナンバープレートの脱着方法
軽自動車のナンバープレートは、10ミリのねじで前後のナンバープレートの上部を各2カ所ずつ止めてあるだけです。そのため、プラスドライバーや10mmのスパナで緩めれば、簡単に外すことができます。封印がないので、基本的には自分でナンバープレートを交換する時に脱着することになります。自分で脱着した際は走行中に外れてしまわないようにしっかり止めておきましょう。
ボルトの錆び対策
ナンバープレートを固定しているボルトは、長期間雨にさらされると錆びてしまう場合があります。そうなると、プレートの周辺も茶色い汚れが付着して、見栄えも悪くなってしまいます。ボルトが錆び付くと、整備や交換のためにナンバープレートを外そうとしても、外しにくくなるでしょう。また、ボルトが脆くなるので走行中に刺激で外れてしまうリスクも高まります。
ボルトの錆び防止には、ステンレス製の錆びに強いボルトに変えておくのがおすすめです。
また、ナンバープレートの盗難防止のために、ロックナットという専用のボルトも販売されています。特殊な形状をしたボルトで、付属の専用レンチを使わなければボルトが外せない仕組みになっています。1本あたり1,000円ほどで購入できるので、対策しておくと安心です。
ナンバープレートを装着しないのは法律違反
軽自動車のナンバープレートは自分で取り外すことができますが、定位置に装着しなければなりません。外したまま走行するのは法律違反となります。道路運送車両法では、国土交通省が定める方法によりナンバープレートを装着していなければ、公道を走行してはならないとの規定もあります。
車の前面と後面の見やすい位置に確実にナンバープレートを固定しなければなりませんし、ボルトではなく接着剤やテープなどで貼っていても罰則の対象です。
法律に違反すると50万円以下の罰金が科されるので注意しましょう。
ナンバープレートの変更手続きは代行業者に依頼することも可能

軽自動車のナンバー変更は、車の所有者本人が行わなくても、代理人に依頼することが可能です。ディーラーやカー用品店、整備工場や行政書士などに依頼できます。
しかし、その場合は手数料がかかるので注意しましょう。費用は依頼先によって異なりますが、車検証の名義変更や軽自動車税の納付通知書郵送先の変更、自賠責保険の変更などを含めると7,000~10,000円前後かかるのが一般的です。
希望ナンバーや図柄入りナンバープレートの申請だと、5,000円程で手続きをしてもらえます。
ナンバープレートが盗難・破損した場合の再交付の手続きについて

ナンバープレートが盗まれたとしても、装着なしでは公道を走行することはできません。まずは警察に被害届を出して、受理番号を聞いておきましょう。
その後、車検証を持参して軽自動車検査協会の窓口へ出向き、申請書や盗難理由書を受け取って記載します。2つの書類はネットからのダウンロードできるので、事前に準備して持参することも可能です。
書類を窓口に提出すると、しばらくして新しい車検証が発行されます。隣接する自動車税事務所で軽自動車税の申告書を受け取って記入し、車検証と一緒に提出します。
その後、車検証をナンバープレート交付の窓口に提出し、ナンバープレートが交付されたら手続きが完了です。
盗難の場合は、前と同じ登録番号での再交付はできないので、番号を変更する必要があります。
また、交通事故などでナンバープレートが破損した、著しく汚れて文字や数字が判読できない場合も再交付の必要があります。その際は、古いナンバープレートを外して窓口に提出しなければなりません。
古いナンバープレートの登録番号が判読できれば、前と同じ番号での再交付ができます。しかし、判読できなければ盗難と同様に、登録番号を変更する必要があります。
軽自動車でも白色ナンバーに変更できる

この白色ナンバーの正体というのは、実は図柄入りナンバーや特別仕様のナンバーのことです。
図柄入りナンバーは、白地のナンバープレートに絵や模様などが描かれているものを指します。
特別仕様ナンバーは、過去にラグビーワールドカップや東京オリンピックなどのスポーツの大きな大会を記念にして作られたものです。残念ながら2023年3月現在は申し込みが終了しています。
しかし、新たに2025年の秋から大阪関西万博記念特別仕様のナンバープレートが期間限定で交付されることになり、申し込みが開始されています。
また、軽自動車であっても、事業用車やナンバープレートの数字や文字が光る字光式ナンバー、レンタカーなどは白色ナンバーに変更することはできません。
白色ナンバーへの変更方法
軽自動車の白色ナンバーへの変更は、図柄入りナンバーの申込方法と同じで、管轄の軽自動車検査協会の窓口もしくはネットからできます。一般的な普通車の白色ナンバーを軽自動車に交付してもらうことはできないので、間違えないようにしましょう。
ナンバーフレームを付けることも可能
ナンバープレートにフレームをつけてドレスアップし、見栄えをよくしたいと考えている方もいるかもしれません。フレームをつけること自体は禁止されていませんが、法律で新基準が設けられているので知っておきましょう。
ナンバープレートを覆うカバーは、無色透明であっても全面禁止となっています。フレームに関しては、ナンバープレート全ての文字が判読できないと違反となります。つまり、太い枠のフレームは装着できないということです。
枠にキャラクターなどが配置してあるフレームは、大きさによっては違反になってしまうので注意しましょう。
まとめ
- ①軽自動車のナンバープレートは、自家用が黄色地に黒文字、事業用が黒地に黄色文字で記載されている
- ②ナンバープレートを変更するケースとしては、他の都道府県へ引っ越した場合や他の都道府県の方から軽自動車を購入した場合などが考えられる
- ③希望ナンバーや図柄入りプレートを希望する場合も、ナンバープレートは変更となる
- ④軽自動車のナンバープレートは封印がないので、必要であれば自分で取り外すことができる
- ⑤軽自動車も白色ナンバーに変更することができる
この記事の画像を見る