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更新日:2023.05.10 / 掲載日:2023.05.10
SUVに適したタイヤサイズとは?その調べ方や選び方について解説
SUVを所有していると、タイヤをどれにしようか迷う時やサイズ変更をしたい時があるかもしれません。
タイヤは、車の走行安定性や乗り心地を左右する重要なパーツです。そのため、まずはその車に適したタイヤサイズの見方や調べ方を知ることから始めましょう。
この記事では、SUVのタイヤサイズを変更する際の注意点やタイヤの種類、おすすめのタイヤについて紹介します。

車のタイヤは、どれでも自由に装着できるというわけではありません。車種や車のサイズ、重量などからそれぞれ適したサイズがあります。
サイズの合わないタイヤを装着していると、車検に通らないことはもちろん、事故のリスクも高くなるでしょう。さらに、タイヤは安全・快適に走行するために様々な機能が備わっています。
剛性とグリップ性に優れ、悪路を走行するのに適したタイヤや静粛性と快適性を兼ね備えた乗り心地のよさに特化したタイヤなど、様々な種類があります。そのため、自分の車に適したタイヤを選ぶようにしましょう。

車のタイヤサイズはタイヤ自体に表記されているので、そちらから確認することができます。その他にも、車検証に記載されている車種の年式や型式などの車両情報からタイヤサイズを調べることもできます。
車検証の「初年度登録」という欄に記載されているのが年式で、「型式」という欄にはアルファベットか数字で車の型式が記載されています。この年式と型式をもとに、検索サイトから車に適したタイヤサイズを確認することができます。
タイヤショップなどで購入する際もタイヤサイズは聞かれるので、事前にチェックしておきましょう。
例えば「295/40 ZR21 111Y」という表記だった場合を見てみましょう。
295・・・タイヤが地面と接する面、つまり断面幅のサイズであり、この場合は295mmを意味します。
40・・・偏平率のことで、タイヤの高さ÷タイヤ幅×100という計算式で求めます。偏平率の数字が大きいとタイヤが分厚い、小さいとタイヤが薄いことになります。
ZR・・・速度記号のことです。ZRは最高速度240Km/hとなり、アルファベットによって速度が異なります。もしここに「R」と書いてある場合は、タイヤの構造のことを意味しているため、ZRとは意味が全然違います。現在の車はほぼ「R」の「ラジアル構造」となっています。
21・・・タイヤの内径、つまりホイールのリム径のことです。
111・・・タイヤのロードインデックス、つまりタイヤ1本が支えられる最大の負荷能力を意味します。111の場合は1090kgとなり、数字によって重さが異なります。
Y・・・タイヤを装着している車の最高速度を示す速度記号です。Yの場合は300Km/hとなり、アルファベットによって速度が異なります。

SUVには、SUVタイヤという専用のタイヤが発売されています。
SUVは普通車と比べると車両重量が重いタイプの車もあり、重心が高いとされています。そのため、一般的なタイヤを装着するとカーブで車体を支えきれなくなり、車体が不安定になることもあります。
SUVタイヤは一般的なタイヤよりも頑丈に作られているので、安全面や乗り心地を考えると、装着したほうがいいとされています。
ただし、サイズは一般的なタイヤとそう違いはないので、SUVに一般的なタイヤを装着することも可能です。

車のタイヤサイズを変更することは違法ではありません。そのため、サイズを変えてドレスアップを楽しむ方も多いかもしれません。もちろん、SUVタイヤもサイズ変更が可能です。
サイズ変更というのは、タイヤの外径はそのままで、内径つまりホイールのサイズを変えるのが一般的です。ホイールを大きくすることを「インチアップ」、逆に小さくすることを「インチダウン」と呼びます。
ここからは、それぞれの内容についてメリットとデメリットを詳しく説明していきます。
タイヤは側面が柔らかく作られており、タイヤの重みで一部にたわみ(変形)が生じます。しかし、インチアップすると側面の面積が小さくなるのでたわみが出にくくなり、ハンドリングが向上します。
さらに、タイヤと地面との接地面積が大きくなり抵抗が増えるため、コーナリング性能も上がるでしょう。また、ブレーキを踏んだ際もたわみが出にくくなることで安定性が増すとされています。
他にも、見た目がかっこいい、スタイリッシュさが増すということも魅力の一つです。
ただし、偏平率が下がることでタイヤのクッション性が損なわれ、路面の凸凹がダイレクトに伝わりやすくなります。そのため、乗り心地は悪くなったと感じるかもしれません。
また、タイヤが転がりにくくなることで燃費の低下にもつながる、走行音を感じやすくなる、ホイールを大きくした分だけ重量が増えるためハンドリングが重くなる、加速が遅くなるといったデメリットが生じると言われています。
インチダウンするとタイヤの断面がより丸に近い形になるため、空気量が増えてクッション性が増し、乗り心地が良くなったと感じるでしょう。また、リム径が小さいとタイヤの値段は安くなるので、経済的だと言えます。
インチダウンするとタイヤの幅が狭くなり、路面との接地面積が小さくなります。接地圧が下がることでタイヤの溝からの排水量が増え、雪道や濡れた路面でも滑りにくくなるといったメリットも生じます。
ただし、インチダウンするとホイールが目立ちにくいので、見た目のかっこよさが損なわれてしまうこと、タイヤの側面の面積が大きくなってたわみが出やすくなり、コーナリング性能やグリップ性能が下がるといったことはデメリットとなります。
一般的に外径の誤差は純正タイヤを基準としてマイナス3%、プラス2%までとなっています。
特に車外ホイールとタイヤを合わせるのは素人では判断が難しいので、整備士に相談するようにしましょう。

ここまで、タイヤサイズの表記の見方や、サイズ変更にはどういったものがあるのかを見てきました。
では、タイヤサイズを変更したいと思った場合、どのような点に注意すればいいのでしょうか?
ここからは、タイヤサイズを変更する場合の注意点について、詳しく見ていきます。
タイヤの外径とは、タイヤの端から端までのことです。
円の直径を変えると円周、つまりタイヤが一回転する際に進む距離も変化してしまいます。そうなると、運転席にある速度表示計(スピードメーター)や走行距離計の数値と、実際の速度、進んだ距離の間に誤差が生じてしまうかもしれません。
車検では、誤差の範囲が保安基準で決められています。誤差の範囲が基準を満たさないと、車検で不適合となってしまう場合もあります。
車を直進させた場合のみならず、右折や左折をする際にハンドルを切った時に車体とタイヤやホイールが接触してしまうこともあるので、注意が必要です。
車体からタイヤやホイールがはみ出ると、交差点のカーブや狭い道などで歩行者の巻き込み、接触事故を起こすリスクがあります。さらに、小石や泥などが飛び跳ねやすくなったり、フェンダーの角にタイヤが当たってタイヤがバーストする可能性もあります。
また、フェンダーにタイヤが当たるとタイヤにロックがかかり、スピンするリスクが高くなるなど、安全面での問題が生じます。
車の純正タイヤで指定されているロードインデックスが標準となるため、標準よりも指数が低い、つまり負荷能力が小さいタイヤは強度が足りないということになります。
ロードインデックスが標準以下のタイヤを装着すると、バーストする危険性が高まるので注意しましょう。
空気圧が高すぎたり逆に低すぎたりすると、トラブルが起こるリスクが高まります。
例えば、空気圧が高すぎると、タイヤの中央部分が膨らみ、路面とタイヤが接する部分が中央に集中します。するとタイヤの真ん中だけ摩耗が進み、タイヤの寿命が短くなります。
さらに、路面の凸凹の衝撃がダイレクトに伝わるので、乗り心地が悪くなるでしょう。また、障害物を乗り越える際にタイヤに傷がつきやすく、バーストするリスクもあります。
逆に空気圧が低すぎると、タイヤが変形してたわみ、地面との接地面積が大きくなるので燃費が悪くなります。さらに、カーブでタイヤがよれてしまうので、走行の安定性が損なわれるでしょう。
空気圧が高すぎたり低すぎたりすると、こういったトラブルが起こる可能性が高まるため、きちんと確認しておくことが大切です。

SUVタイヤには、大きく分けて4つの種類があるので詳しく紹介していきます。
それぞれの特徴を知り、車の使用目的やタイヤに求める条件にマッチしたものを選びましょう。
コンフォートタイヤは、一般的なタイヤよりも表面に刻まれた溝のパターンが複雑になっています。路面の継ぎ目や凸凹な道を走行したとしても、車内に加わる衝撃を最小限に抑えられる構造です。
さらに、ウェットグリップ性能や転がり抵抗性能なども高くなっているため、突然の雨にも対応でき、燃費にも優れています。また、発進や停止を繰り返す街乗りにも向いているとされています。
砂利道や濡れた路面などの悪路でも走行できる作りになっているため、街乗りはもちろん、アウトドアにも適したタイヤだと言えます。
どのタイヤにすればいいのか迷った場合は、全ての性能バランスが整っているオンローダーが使いやすいとされており、おすすめです。
地面とタイヤが接する際に地面に引っ掛かりやすいので、泥道などでも滑りにくいとされています。そのため、舗装されていない悪路を走行するのに適しています。
さらに、タイヤが分厚いので、路面から受ける衝撃を吸収しやすいという点も特徴の一つです。岩や枝などの障害物をタイヤで踏んでも、パンクしにくくなっています。
見た目にもワイルドで力強い印象のあるタイヤなので、装着すればSUVのかっこよさが引き立つでしょう。
また、タイヤの排水機能を高める溝模様を採用しているため、突然の雪が降ってきてもそのまま走行が可能です。そして、滑りやすい濡れた路面や乾いた砂利道でも走行できます。
冬用タイヤを購入しなくてもいいため、タイヤの取り外し、取り付けの費用も抑えられ効率的ではあります。ただし、凍結した道路には弱いので、寒冷地に住んでいる方は安全のためにも、スタッドレスタイヤとタイヤチェーンを購入することをおすすめします。

ここからは、おすすめなSUVタイヤの特徴を紹介していきます。
タイヤを変更する際に、どのタイヤにするか迷った時は参考にしてみてください。
砂利道など舗装されていない道を走行する際は、どうしても摩擦音が大きくなるため、耳ざわりに感じる方も多いかもしれません。
特にSUVタイヤは悪路走行ができるように幅が広く、ごついタイプのものもあります。この場合、路面とタイヤが接する面積が大きいので摩擦音が大きくなってしまうでしょう。
SUVタイヤの中には、こういった音を極力抑える工夫が施されたタイヤがあります。一般的なタイヤとは違う溝の模様にする、タイヤの素材を変える、側面の形状を整えることで走行中の衝撃を吸収して音を抑えることを可能としています。
静粛性に優れたタイヤなら、長時間のドライブも快適に過ごせるでしょう。
低燃費タイヤとは、タイヤの転がり抵抗を抑えることでタイヤを転がりやすくした上で、グリップ性能を上げたもののことです。
具体的には、一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)が作ったタイヤの等級制度です。転がり抵抗はAAA、AA、A、B、Cの5段階で表示されています。
中でも、転がり抵抗がAランク以上のタイヤが低燃費タイヤに該当すると規定されています。そのため、Aランク以上のタイヤを選べば、燃費を抑えられるでしょう。
タイヤのサイズ変更も、車検の保安基準を守れば、決められた範囲内で比較的自由にカスタマイズが可能です。車にかけられる予算や車の使用目的、ライフスタイルに合わせて最も適した種類、大きさのタイヤを選ぶようにしましょう。
タイヤは、車の走行安定性や乗り心地を左右する重要なパーツです。そのため、まずはその車に適したタイヤサイズの見方や調べ方を知ることから始めましょう。
この記事では、SUVのタイヤサイズを変更する際の注意点やタイヤの種類、おすすめのタイヤについて紹介します。
この記事の目次
車には適したタイヤサイズがある

サイズの合わないタイヤを装着していると、車検に通らないことはもちろん、事故のリスクも高くなるでしょう。さらに、タイヤは安全・快適に走行するために様々な機能が備わっています。
剛性とグリップ性に優れ、悪路を走行するのに適したタイヤや静粛性と快適性を兼ね備えた乗り心地のよさに特化したタイヤなど、様々な種類があります。そのため、自分の車に適したタイヤを選ぶようにしましょう。
車のタイヤサイズの調べ方

車検証の「初年度登録」という欄に記載されているのが年式で、「型式」という欄にはアルファベットか数字で車の型式が記載されています。この年式と型式をもとに、検索サイトから車に適したタイヤサイズを確認することができます。
タイヤショップなどで購入する際もタイヤサイズは聞かれるので、事前にチェックしておきましょう。
タイヤサイズの表記の見方
タイヤのサイズはタイヤの側面に表記されています。数字やアルファベットが羅列しており、それぞれに意味があります。例えば「295/40 ZR21 111Y」という表記だった場合を見てみましょう。
295・・・タイヤが地面と接する面、つまり断面幅のサイズであり、この場合は295mmを意味します。
40・・・偏平率のことで、タイヤの高さ÷タイヤ幅×100という計算式で求めます。偏平率の数字が大きいとタイヤが分厚い、小さいとタイヤが薄いことになります。
ZR・・・速度記号のことです。ZRは最高速度240Km/hとなり、アルファベットによって速度が異なります。もしここに「R」と書いてある場合は、タイヤの構造のことを意味しているため、ZRとは意味が全然違います。現在の車はほぼ「R」の「ラジアル構造」となっています。
21・・・タイヤの内径、つまりホイールのリム径のことです。
111・・・タイヤのロードインデックス、つまりタイヤ1本が支えられる最大の負荷能力を意味します。111の場合は1090kgとなり、数字によって重さが異なります。
Y・・・タイヤを装着している車の最高速度を示す速度記号です。Yの場合は300Km/hとなり、アルファベットによって速度が異なります。
乗用車のタイヤはSUVに装着できる?

SUVは普通車と比べると車両重量が重いタイプの車もあり、重心が高いとされています。そのため、一般的なタイヤを装着するとカーブで車体を支えきれなくなり、車体が不安定になることもあります。
SUVタイヤは一般的なタイヤよりも頑丈に作られているので、安全面や乗り心地を考えると、装着したほうがいいとされています。
ただし、サイズは一般的なタイヤとそう違いはないので、SUVに一般的なタイヤを装着することも可能です。
SUVのタイヤサイズを変更する場合

サイズ変更というのは、タイヤの外径はそのままで、内径つまりホイールのサイズを変えるのが一般的です。ホイールを大きくすることを「インチアップ」、逆に小さくすることを「インチダウン」と呼びます。
ここからは、それぞれの内容についてメリットとデメリットを詳しく説明していきます。
インチアップ
インチアップとは、ホイールのリム径を大きくし、偏平率を上げることです。タイヤは側面が柔らかく作られており、タイヤの重みで一部にたわみ(変形)が生じます。しかし、インチアップすると側面の面積が小さくなるのでたわみが出にくくなり、ハンドリングが向上します。
さらに、タイヤと地面との接地面積が大きくなり抵抗が増えるため、コーナリング性能も上がるでしょう。また、ブレーキを踏んだ際もたわみが出にくくなることで安定性が増すとされています。
他にも、見た目がかっこいい、スタイリッシュさが増すということも魅力の一つです。
ただし、偏平率が下がることでタイヤのクッション性が損なわれ、路面の凸凹がダイレクトに伝わりやすくなります。そのため、乗り心地は悪くなったと感じるかもしれません。
また、タイヤが転がりにくくなることで燃費の低下にもつながる、走行音を感じやすくなる、ホイールを大きくした分だけ重量が増えるためハンドリングが重くなる、加速が遅くなるといったデメリットが生じると言われています。
インチダウン
インチダウンとは、ホイールのリム径を小さくし、偏平率を上げることです。インチダウンするとタイヤの断面がより丸に近い形になるため、空気量が増えてクッション性が増し、乗り心地が良くなったと感じるでしょう。また、リム径が小さいとタイヤの値段は安くなるので、経済的だと言えます。
インチダウンするとタイヤの幅が狭くなり、路面との接地面積が小さくなります。接地圧が下がることでタイヤの溝からの排水量が増え、雪道や濡れた路面でも滑りにくくなるといったメリットも生じます。
ただし、インチダウンするとホイールが目立ちにくいので、見た目のかっこよさが損なわれてしまうこと、タイヤの側面の面積が大きくなってたわみが出やすくなり、コーナリング性能やグリップ性能が下がるといったことはデメリットとなります。
サイズ変更する場合は限界もある
タイヤサイズの変更には、許容範囲があるので注意が必要です。一般的に外径の誤差は純正タイヤを基準としてマイナス3%、プラス2%までとなっています。
特に車外ホイールとタイヤを合わせるのは素人では判断が難しいので、整備士に相談するようにしましょう。
タイヤサイズを変更する場合の注意点

では、タイヤサイズを変更したいと思った場合、どのような点に注意すればいいのでしょうか?
ここからは、タイヤサイズを変更する場合の注意点について、詳しく見ていきます。
外径は変えないこと
タイヤのサイズを変更する場合、タイヤの外径を変えないように注意しましょう。タイヤの外径とは、タイヤの端から端までのことです。
円の直径を変えると円周、つまりタイヤが一回転する際に進む距離も変化してしまいます。そうなると、運転席にある速度表示計(スピードメーター)や走行距離計の数値と、実際の速度、進んだ距離の間に誤差が生じてしまうかもしれません。
車検では、誤差の範囲が保安基準で決められています。誤差の範囲が基準を満たさないと、車検で不適合となってしまう場合もあります。
タイヤが車体からはみ出ないようにすること
車体からタイヤやホイールの一部などがはみ出てしまうと、車検で不適合と判断されるので注意しましょう。車を直進させた場合のみならず、右折や左折をする際にハンドルを切った時に車体とタイヤやホイールが接触してしまうこともあるので、注意が必要です。
車体からタイヤやホイールがはみ出ると、交差点のカーブや狭い道などで歩行者の巻き込み、接触事故を起こすリスクがあります。さらに、小石や泥などが飛び跳ねやすくなったり、フェンダーの角にタイヤが当たってタイヤがバーストする可能性もあります。
また、フェンダーにタイヤが当たるとタイヤにロックがかかり、スピンするリスクが高くなるなど、安全面での問題が生じます。
ロードインデックスが標準以下のタイヤは使わない
ロードインデックスとは、タイヤの負荷能力のことで、タイヤが耐えられる重さを数字で示したものです。車の純正タイヤで指定されているロードインデックスが標準となるため、標準よりも指数が低い、つまり負荷能力が小さいタイヤは強度が足りないということになります。
ロードインデックスが標準以下のタイヤを装着すると、バーストする危険性が高まるので注意しましょう。
サイズ変更後は空気圧に注意すること
タイヤのサイズを変更した場合、適正な空気圧の値がそれまでのタイヤと違う場合があるので注意してください。空気圧が高すぎたり逆に低すぎたりすると、トラブルが起こるリスクが高まります。
例えば、空気圧が高すぎると、タイヤの中央部分が膨らみ、路面とタイヤが接する部分が中央に集中します。するとタイヤの真ん中だけ摩耗が進み、タイヤの寿命が短くなります。
さらに、路面の凸凹の衝撃がダイレクトに伝わるので、乗り心地が悪くなるでしょう。また、障害物を乗り越える際にタイヤに傷がつきやすく、バーストするリスクもあります。
逆に空気圧が低すぎると、タイヤが変形してたわみ、地面との接地面積が大きくなるので燃費が悪くなります。さらに、カーブでタイヤがよれてしまうので、走行の安定性が損なわれるでしょう。
空気圧が高すぎたり低すぎたりすると、こういったトラブルが起こる可能性が高まるため、きちんと確認しておくことが大切です。
SUVタイヤの種類

それぞれの特徴を知り、車の使用目的やタイヤに求める条件にマッチしたものを選びましょう。
①コンフォート
コンフォートは、英語で「快適さ」を意味します。乗り心地のよさと静粛性に優れた、長距離移動向けのSUVタイヤです。コンフォートタイヤは、一般的なタイヤよりも表面に刻まれた溝のパターンが複雑になっています。路面の継ぎ目や凸凹な道を走行したとしても、車内に加わる衝撃を最小限に抑えられる構造です。
さらに、ウェットグリップ性能や転がり抵抗性能なども高くなっているため、突然の雨にも対応でき、燃費にも優れています。また、発進や停止を繰り返す街乗りにも向いているとされています。
②オンローダー
オンローダーは、乗り心地や静粛性に優れていて、燃費も良いので、まさにオールラウンダーのようなタイヤです。砂利道や濡れた路面などの悪路でも走行できる作りになっているため、街乗りはもちろん、アウトドアにも適したタイヤだと言えます。
どのタイヤにすればいいのか迷った場合は、全ての性能バランスが整っているオンローダーが使いやすいとされており、おすすめです。
③オフローダー
オフローダーは、一般的なタイヤよりも横溝が多い構造になっているのが特徴です。ブロックのような形をした突起が多く、表面上はゴツゴツしています。地面とタイヤが接する際に地面に引っ掛かりやすいので、泥道などでも滑りにくいとされています。そのため、舗装されていない悪路を走行するのに適しています。
さらに、タイヤが分厚いので、路面から受ける衝撃を吸収しやすいという点も特徴の一つです。岩や枝などの障害物をタイヤで踏んでも、パンクしにくくなっています。
見た目にもワイルドで力強い印象のあるタイヤなので、装着すればSUVのかっこよさが引き立つでしょう。
④オールシーズン
オールシーズンタイヤは、夏でも冬でも年中使えるタイプのSUVタイヤです。タイヤのゴムに特殊な素材を使い、柔軟性を保つことを可能としています。また、タイヤの排水機能を高める溝模様を採用しているため、突然の雪が降ってきてもそのまま走行が可能です。そして、滑りやすい濡れた路面や乾いた砂利道でも走行できます。
冬用タイヤを購入しなくてもいいため、タイヤの取り外し、取り付けの費用も抑えられ効率的ではあります。ただし、凍結した道路には弱いので、寒冷地に住んでいる方は安全のためにも、スタッドレスタイヤとタイヤチェーンを購入することをおすすめします。
おすすめのSUVタイヤをご紹介!

タイヤを変更する際に、どのタイヤにするか迷った時は参考にしてみてください。
①静粛性に優れたタイヤ
SUVタイヤを選ぶ際は、摩擦音が少ない静粛性のあるタイヤを選ぶことをおすすめします。砂利道など舗装されていない道を走行する際は、どうしても摩擦音が大きくなるため、耳ざわりに感じる方も多いかもしれません。
特にSUVタイヤは悪路走行ができるように幅が広く、ごついタイプのものもあります。この場合、路面とタイヤが接する面積が大きいので摩擦音が大きくなってしまうでしょう。
SUVタイヤの中には、こういった音を極力抑える工夫が施されたタイヤがあります。一般的なタイヤとは違う溝の模様にする、タイヤの素材を変える、側面の形状を整えることで走行中の衝撃を吸収して音を抑えることを可能としています。
静粛性に優れたタイヤなら、長時間のドライブも快適に過ごせるでしょう。
②低燃費タイヤは経済的
SUVは排気量が大きいタイプだと燃費があまりよくないので、少しでも燃費を抑えたいなら低燃費タイヤを選ぶことをおすすめします。低燃費タイヤとは、タイヤの転がり抵抗を抑えることでタイヤを転がりやすくした上で、グリップ性能を上げたもののことです。
具体的には、一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)が作ったタイヤの等級制度です。転がり抵抗はAAA、AA、A、B、Cの5段階で表示されています。
中でも、転がり抵抗がAランク以上のタイヤが低燃費タイヤに該当すると規定されています。そのため、Aランク以上のタイヤを選べば、燃費を抑えられるでしょう。
③ライフスタイルに合ったタイヤ
SUVタイヤは大きく4種類に分けられ、それぞれ特徴が異なります。その上、静粛性、耐久性、低燃費などに特化したタイヤもあります。タイヤのサイズ変更も、車検の保安基準を守れば、決められた範囲内で比較的自由にカスタマイズが可能です。車にかけられる予算や車の使用目的、ライフスタイルに合わせて最も適した種類、大きさのタイヤを選ぶようにしましょう。
まとめ
- ①タイヤのサイズの調べ方は、タイヤ本体の側面に記載されていてるものを確認するか、車の年式や型式などからネットで検索することもできる
- ②乗用車のタイヤはSUVにも装着できるが、安全性や快適性を考えるとSUV専用タイヤのほうが良いとされている
- ③SUVタイヤのサイズの変更は、ホイールのリム径を変えるインチアップとインチダウンがある
- ④タイヤサイズの変更は、外径を変えない、車体からタイヤがはみ出ないようにするといった注意点がある
- ⑤SUVタイヤの種類には、コンフォート・オンローダー・オフローダー・オールシーズンの4種類がある
- ⑥SUVタイヤは、静粛性に優れたタイヤ、低燃費タイヤなどがおすすめ!
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