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更新日:2023.07.14 / 掲載日:2023.05.10
クロカンの特徴とは?SUVの種類とそれぞれの違いについて解説
SUVはアウトドアで使用する車というイメージがありますが、種類によってどのような違いがあるのか、よく分からないという方もいるでしょう。
そこで、今回はSUVのクロカンについて、その特徴やメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
また、SUVの種類はそれぞれどのような方におすすめなのかも紹介していくので、車を選ぶ時の参考にしてみてください。
厳密に細かく分けることは難しいですが、まず車体の大きさによってサイズ分けをすることができます。軽自動車サイズ~、大きなワゴン車ぐらいのサイズまでのラインナップがあります。
また、車の構造や用途別として大まかに「クロスカントリー」と「クロスオーバー」に分けて区別されることが多いです。
ここからは、SUVにはどんな種類があるのか、それぞれの特徴や違いについて詳しく解説していきます。

クロスカントリーは、通称「クロカン」と呼ばれていて、舗装されていない道を走行することができる構造になっているタイプです。
衝撃に強い頑丈なフレームと本格的な四駆システムを備えています。さらに、悪路走行にも耐えられるSUV専用タイヤを装備し、最低地上高が高く設定されています。
無骨で力強いボディの外観が特徴で、力強い印象の車が好みという方にも人気があります。

クロスオーバーは、セダン、ミニバン、ワゴンなどの他の車種をベースとしつつ、SUV仕様に仕上げたタイプです。
つまり、他車種の車高を少し高くし、SUV専用タイヤなどを装着してオフロードでの走行を可能としています。
SUVというと四輪駆動だとイメージされやすいですが、二輪駆動の車もあります。また四輪駆動でも、道路状況によって手動で四輪と二輪を切り替えることができる駆動方式もあります。
アウトドアでも活躍し、街乗りにも適しているというように幅広いニーズに応えることが可能です。また、シャープでスタイリッシュな外観のモデルも増えています。
一番小さいのが、全長4.5m未満で全幅1.8m未満のコンパクトSUVです。排気量660cc以下の軽自動車や、排気量2,000cc以下の5ナンバー車などを含みます。
ちなみに、コンパクトSUVから軽自動車を除外し、軽SUVとして区別される場合もあります。
次に大きいのが全長4.5m以上、全幅1.8m以上のミドルSUVと呼ばれるサイズです。
最も大きいのが全長5m以上、全幅1.9m近い、ラージSUVと呼ばれるサイズです。

クロカンは、ラダーフレーム構造を採用しており、車体が頑丈で耐久性に優れ、悪路走行に適した作りになっているというのが大きな特徴です。
また、運転席の位置が高いので視野が広くとれ、運転しやすいというメリットがあります。荷室スペースも広く、アウトドア用具やスーツケースといったかさばる荷物を積むことができるのも魅力です。
しかし、地上からの高さがあり、ドアが大きいので開閉がしづらく、乗り降りのしにくさは否めません。
また、車高が高いので高さ制限のある立体駐車場が利用できない場合があったり、車体が大きめで重心が高く、カーブなどで小回りが利きにくいというデメリットもあります。
ここからは、クロカンのメリットとデメリットについて詳しく説明していきます。
一方、クロカンが採用しているのは、梯子状のフレームの上に車のボディが装着されているラダーフレーム構造です。鉄の骨格が外からの強い衝撃を吸収してくれます。
オフロード走行を想定しているため、クロカンの車体は構造がしっかりしており、頑丈なのが大きな特徴です。
また、路面からの衝撃に強く、耐久性に優れたさサスペンションを採用しています。未舗装の悪路走行にも、車体やタイヤが耐えられる作りになっています。
また、普通車よりもサスペンションの可動域が大きいのも特徴です。普通車では乗り越えられない大きな障害物を乗り越え、走行できる性能を備えています。
そして、悪路でもトルク(進む力)が出るように、四輪駆動になっている車が多いです。必要に応じて手動で二輪駆動に切り替えられる駆動式もあります。
渋滞した道路では、前方の状況がいち早く分かれば、減速や車線変更のタイミングもつかみやすくなります。
また、車高が低い車だと、高速道路では地面から近く目線が低いので、スピードを感じて怖いと思う方もいるかもしれません。しかし、車高が高いクロカンだとそういった怖さも感じにくいでしょう。
セダンなどの乗用車に比べると、クロカンの荷室スペースは奥行きも幅も広く設計されているため、大きな荷物をたくさん積み込むことが可能です。
そのため、乗る際はより高く足を上げなければならず、降りる際も段差が大きいので足腰に負担がかかるという方もいるでしょう。特に高齢者や子供は乗り降りしにくいと感じるかもしれません。
また、サイズにもよりますが、ドアが大きいので駐車場で開け閉めする際も隣の車に当たらないように注意が必要です。開閉部分が小さくなるので、余計に乗り降りがしづらくなるでしょう。
最小回転半径とは、左右どちらかにハンドルを切ったままで旋回し、一番外側のタイヤの中心が描く円の半径のことです。
タイヤサイズが大きいクロカンは、最小回転半径も大きくなるため、カーブを曲がる際のロール(揺れ幅)も大きくなってしまいます。狭い道路を走行する時や駐車場で車を駐車する際は、運転しづらいと感じるかもしれません。
コンパクトタイプのクロカンの場合は、大きなサイズより多少小回りは利きますが、基本的にサイズが大きな車が多いので運転慣れが必要だと言えるでしょう。
まず、ボンネットが大きく長めに設計されており、車高が高いので、他車種と比べると特に前方に死角ができやすいとされています。子供などが座っていると見えづらいので、発進時には特に注意が必要です。
また、車のフロントガラスと窓の間にあるピラーという柱が太くなっています。そのため、斜め後ろの死角が特に広いとされています。
車高が高いことによって、セダンなどに比べると側面の死角も広いため、注意しなければなりません。
立体駐車場は省スペースを有効活用するため、高さや幅に制限を設けている場合があります。特に、商業用施設や駅近くの立体駐車場は要注意です。
また、車を機械で移動させ、駐車スペースに納める機械式駐車場にもサイズ制限があります。車を乗せる台(パレット)の大きさが決まっており、そこからはみ出すサイズだと利用できません。
マンションなどでは機械式駐車場を設置しているところもあるので、利用する際は予めサイズを調べておきましょう。
しかし、根本的には岩場や舗装されてない道路などの悪路走行を目的として作られたモデルが多いです。あくまでもオフロード仕様なので、馬力や車体の頑丈さに重きを置いています。
そのため、一般的な乗用車と比べると、静粛性や乗り心地といった快適さはやや感じにくいと言えます。

SUVの種類にはそれぞれ特徴があり、有利な面と不利な面があります。
ここからは、クロカンとクロスオーバーの構造面や性能面などを比較していきます。
モノコックボディ構造は、外から受けた衝撃をボディ全体で吸収するという点が特徴です。衝撃エネルギーを様々な方向へ逃がしつつ、ボディの奥へと伝わります。
そのため、衝撃がボディのどこまで伝わっているか特定するのが難しく、復元修理が困難であるとも言えます。また、外からの振動や衝撃が車内に伝わりやすい一面もあります。
一方、クロカンが採用しているのは、梯子状のフレームがボディにかぶせたラダーフレーム構造です。
外からの衝撃をフレームで吸収するため、車内への衝撃を軽減させる利点があります。また、路面やエンジンなど振動や騒音も車内にに伝わりにくいです。
ただし、フレームが重厚な分、車両重量が重くなります。
さらに、車体の底部とタイヤをつなげるサスペンションも、悪路走行に対応したものを使っています。そのため、地面からの衝撃の吸収性能にも優れています。
また、左右のタイヤで生じた回転数や抵抗力の差を調整する差動制限装置も、雪道に強いものを採用している車が多いです。そのため、未舗装の山道や砂利道、雪道などの悪路走行が強みとなっています。
結果として、クロスオーバーよりもクロカンのほうが走破性に優れていると言えます。
そのため、どちらも運転席からの視界は広く、より遠くまで見渡すことができる点では共通しています。ずっと先の道路状況が把握しやすいので、視界のよさに関しては運転しやすいでしょう。
また、車高は高いですがクロスオーバーもクロカンも基本的に地上高が高くドアが大きいので、ミニバンなどよりは乗り降りしにくいとも言えます。
しかしその反面、フレームが分厚く重厚感があるので一般的なSUVと比べると重量が重くなります。
また、クロカンはほぼ四輪駆動なので、二輪駆動に比べると必要な部品も増えるため、余分に重量がかかります。
また、クロカンは悪路走行での力強い走りを想定しているので、エンジンもガソリンやディーゼルなどパワフルなエンジンが搭載されることが多いです。こういった特徴から、結果的にクロカンは燃費は悪くなってしいます。
一方でクロスオーバーなどは、軽量なモノコックフレーム構造、二輪駆動を採用している車も多く、ハイブリッドエンジンを搭載している車もあるため、燃費はクロカンよりは良いとされています。
しかし、車体がごつくサイズが大きいため、特に小回りが利きにくいという弱点があります。道路幅が狭い街内での走行など普段使いがしづらく、実用性は低いと言えるでしょう。
クロスオーバーは、クロカンと比べると見た目のごつさはなく、スタイリッシュな外装の車が多いです。
軽自動車やコンパクトカーサイズのSUVなら小回りが利き、街乗りしやすい作りになっています。静粛性に優れた低燃費なSUVも開発されており、クロカンよりは乗り心地がよく運転しやすい車も多いので、実用性が高いと言えます。

ここからは、クロカンとクロスオーバーは、どのような方におすすめなのか、詳しく解説していきます。
クロカンの見た目はシンプルで無骨なデザインなので、そういった外装が好きだという方にも人気があります。
また、乗り心地よりも走破性を優先する方向きです。多少燃費が悪くても車体が大きくても、とにかくオフロード走行ができるという条件を優先させたい方なら、クロカンを選んだほうが良いでしょう。
スタイリッシュでかっこよさを追及した外装の車も多いので、力強い見た目のクロカンには抵抗があるという方にもおすすめです。
また、燃費が気になる方なら、低燃費のSUVが適しているでしょう。クロカンほどの本格的なオフロード走行はしない、高度な走行性は求めない、気軽にSUVに乗りたいという方におすすめです。
そこで、今回はSUVのクロカンについて、その特徴やメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
また、SUVの種類はそれぞれどのような方におすすめなのかも紹介していくので、車を選ぶ時の参考にしてみてください。
SUVの種類とそれぞれの特徴や違いを知ろう!
SUVはアクティブな活動をする方向けの車ですが、タイプが多様化しています。厳密に細かく分けることは難しいですが、まず車体の大きさによってサイズ分けをすることができます。軽自動車サイズ~、大きなワゴン車ぐらいのサイズまでのラインナップがあります。
また、車の構造や用途別として大まかに「クロスカントリー」と「クロスオーバー」に分けて区別されることが多いです。
ここからは、SUVにはどんな種類があるのか、それぞれの特徴や違いについて詳しく解説していきます。
クロスカントリー

衝撃に強い頑丈なフレームと本格的な四駆システムを備えています。さらに、悪路走行にも耐えられるSUV専用タイヤを装備し、最低地上高が高く設定されています。
無骨で力強いボディの外観が特徴で、力強い印象の車が好みという方にも人気があります。
クロスオーバー

つまり、他車種の車高を少し高くし、SUV専用タイヤなどを装着してオフロードでの走行を可能としています。
SUVというと四輪駆動だとイメージされやすいですが、二輪駆動の車もあります。また四輪駆動でも、道路状況によって手動で四輪と二輪を切り替えることができる駆動方式もあります。
アウトドアでも活躍し、街乗りにも適しているというように幅広いニーズに応えることが可能です。また、シャープでスタイリッシュな外観のモデルも増えています。
サイズによっても種類がある
SUVは車体のサイズや排気量によっても大きく3つのタイプに分けることができます。一番小さいのが、全長4.5m未満で全幅1.8m未満のコンパクトSUVです。排気量660cc以下の軽自動車や、排気量2,000cc以下の5ナンバー車などを含みます。
ちなみに、コンパクトSUVから軽自動車を除外し、軽SUVとして区別される場合もあります。
次に大きいのが全長4.5m以上、全幅1.8m以上のミドルSUVと呼ばれるサイズです。
最も大きいのが全長5m以上、全幅1.9m近い、ラージSUVと呼ばれるサイズです。
クロカンの特徴

また、運転席の位置が高いので視野が広くとれ、運転しやすいというメリットがあります。荷室スペースも広く、アウトドア用具やスーツケースといったかさばる荷物を積むことができるのも魅力です。
しかし、地上からの高さがあり、ドアが大きいので開閉がしづらく、乗り降りのしにくさは否めません。
また、車高が高いので高さ制限のある立体駐車場が利用できない場合があったり、車体が大きめで重心が高く、カーブなどで小回りが利きにくいというデメリットもあります。
ここからは、クロカンのメリットとデメリットについて詳しく説明していきます。
メリット①車体が頑丈
一般的な乗用車は、車体にフレームとボディを一体化させたモノコック構造を採用しています。車両重量が軽い分、外からの衝撃の強さによっては車体に凹みや歪みが生じる場合があります。一方、クロカンが採用しているのは、梯子状のフレームの上に車のボディが装着されているラダーフレーム構造です。鉄の骨格が外からの強い衝撃を吸収してくれます。
オフロード走行を想定しているため、クロカンの車体は構造がしっかりしており、頑丈なのが大きな特徴です。
また、路面からの衝撃に強く、耐久性に優れたさサスペンションを採用しています。未舗装の悪路走行にも、車体やタイヤが耐えられる作りになっています。
メリット②悪路走行に敵している
クロカンは、一般的な車と比較して車高が高く設計されているのが特徴です。車体の一番低い部分と地面との間に距離があれば、岩などの障害物がある路面を走行する際も、ボディに触れることなく走ることができます。また、普通車よりもサスペンションの可動域が大きいのも特徴です。普通車では乗り越えられない大きな障害物を乗り越え、走行できる性能を備えています。
そして、悪路でもトルク(進む力)が出るように、四輪駆動になっている車が多いです。必要に応じて手動で二輪駆動に切り替えられる駆動式もあります。
メリット③視界が広い
セダンなどの乗用車よりも車高が高いため、運転席に座ると前方の視界が開けており、より遠くまで見渡すことが可能です。トラックやバスなど大型車がいなければ、前方を走行する車の先まで見えるでしょう。渋滞した道路では、前方の状況がいち早く分かれば、減速や車線変更のタイミングもつかみやすくなります。
また、車高が低い車だと、高速道路では地面から近く目線が低いので、スピードを感じて怖いと思う方もいるかもしれません。しかし、車高が高いクロカンだとそういった怖さも感じにくいでしょう。
メリット④荷物がたくさん積める
クロカンはアウトドアで使用されることを想定した作りになっています。キャンプ、釣り、スノーボード、サーフィンなどのスポーツをしに行く時は、どうしても荷物が大きく、かさばることが多いです。セダンなどの乗用車に比べると、クロカンの荷室スペースは奥行きも幅も広く設計されているため、大きな荷物をたくさん積み込むことが可能です。
デメリット①乗り降りしにくい
車高が高いクロカンは、セダンなどの乗用車よりも地面からの座席の位置が高くなります。そのため、乗る際はより高く足を上げなければならず、降りる際も段差が大きいので足腰に負担がかかるという方もいるでしょう。特に高齢者や子供は乗り降りしにくいと感じるかもしれません。
また、サイズにもよりますが、ドアが大きいので駐車場で開け閉めする際も隣の車に当たらないように注意が必要です。開閉部分が小さくなるので、余計に乗り降りがしづらくなるでしょう。
デメリット②小回りが利かない
車の小回りが利くがどうかは、タイヤの最小回転半径で分かります。最小回転半径とは、左右どちらかにハンドルを切ったままで旋回し、一番外側のタイヤの中心が描く円の半径のことです。
タイヤサイズが大きいクロカンは、最小回転半径も大きくなるため、カーブを曲がる際のロール(揺れ幅)も大きくなってしまいます。狭い道路を走行する時や駐車場で車を駐車する際は、運転しづらいと感じるかもしれません。
コンパクトタイプのクロカンの場合は、大きなサイズより多少小回りは利きますが、基本的にサイズが大きな車が多いので運転慣れが必要だと言えるでしょう。
デメリット③車両周りに死角ができる
どの車種でも少なからず車両周りに死角はできます。しかし、SUVは中でも死角が多いタイプなので、運転時には注意が必要です。まず、ボンネットが大きく長めに設計されており、車高が高いので、他車種と比べると特に前方に死角ができやすいとされています。子供などが座っていると見えづらいので、発進時には特に注意が必要です。
また、車のフロントガラスと窓の間にあるピラーという柱が太くなっています。そのため、斜め後ろの死角が特に広いとされています。
車高が高いことによって、セダンなどに比べると側面の死角も広いため、注意しなければなりません。
デメリット④立体駐車場に駐車できない
地上高が高いクロカンは、立体駐車場に入れない場合もあります。立体駐車場は省スペースを有効活用するため、高さや幅に制限を設けている場合があります。特に、商業用施設や駅近くの立体駐車場は要注意です。
また、車を機械で移動させ、駐車スペースに納める機械式駐車場にもサイズ制限があります。車を乗せる台(パレット)の大きさが決まっており、そこからはみ出すサイズだと利用できません。
マンションなどでは機械式駐車場を設置しているところもあるので、利用する際は予めサイズを調べておきましょう。
デメリット⑤快適性がやや犠牲になる
クロカンは無骨でシンプルなデザインが特徴的ですが、近年では内装のデザイン性や乗り心地のよさを追及するモデルも増えてきました。しかし、根本的には岩場や舗装されてない道路などの悪路走行を目的として作られたモデルが多いです。あくまでもオフロード仕様なので、馬力や車体の頑丈さに重きを置いています。
そのため、一般的な乗用車と比べると、静粛性や乗り心地といった快適さはやや感じにくいと言えます。
クロカンとクロスオーバーを比較

ここからは、クロカンとクロスオーバーの構造面や性能面などを比較していきます。
車体の構造
一般的な乗用車は、フレームとボディが一体化した、モノコックボディ構造を採用しています。モノコックボディ構造は、外から受けた衝撃をボディ全体で吸収するという点が特徴です。衝撃エネルギーを様々な方向へ逃がしつつ、ボディの奥へと伝わります。
そのため、衝撃がボディのどこまで伝わっているか特定するのが難しく、復元修理が困難であるとも言えます。また、外からの振動や衝撃が車内に伝わりやすい一面もあります。
一方、クロカンが採用しているのは、梯子状のフレームがボディにかぶせたラダーフレーム構造です。
外からの衝撃をフレームで吸収するため、車内への衝撃を軽減させる利点があります。また、路面やエンジンなど振動や騒音も車内にに伝わりにくいです。
ただし、フレームが重厚な分、車両重量が重くなります。
走破性
クロカンは、地面の障害物を避ける、凸凹した道でも凹みにはまらないことなどを目的として、地上高が高めに設定されています。さらに、車体の底部とタイヤをつなげるサスペンションも、悪路走行に対応したものを使っています。そのため、地面からの衝撃の吸収性能にも優れています。
また、左右のタイヤで生じた回転数や抵抗力の差を調整する差動制限装置も、雪道に強いものを採用している車が多いです。そのため、未舗装の山道や砂利道、雪道などの悪路走行が強みとなっています。
結果として、クロスオーバーよりもクロカンのほうが走破性に優れていると言えます。
車内からの視界
SUVは基本的に車高が高く設計されています。クロカンもSUVの一種なので、サイズが同じであれば車高の高さにはさほど違いは見られないでしょう。そのため、どちらも運転席からの視界は広く、より遠くまで見渡すことができる点では共通しています。ずっと先の道路状況が把握しやすいので、視界のよさに関しては運転しやすいでしょう。
また、車高は高いですがクロスオーバーもクロカンも基本的に地上高が高くドアが大きいので、ミニバンなどよりは乗り降りしにくいとも言えます。
燃費のよさ
クロカンは、頑丈な格子型のフレームをボディに載せるラダーフレーム構造を採用しています。耐久性に優れ、外からの衝撃にも強いのが魅力です。しかしその反面、フレームが分厚く重厚感があるので一般的なSUVと比べると重量が重くなります。
また、クロカンはほぼ四輪駆動なので、二輪駆動に比べると必要な部品も増えるため、余分に重量がかかります。
また、クロカンは悪路走行での力強い走りを想定しているので、エンジンもガソリンやディーゼルなどパワフルなエンジンが搭載されることが多いです。こういった特徴から、結果的にクロカンは燃費は悪くなってしいます。
一方でクロスオーバーなどは、軽量なモノコックフレーム構造、二輪駆動を採用している車も多く、ハイブリッドエンジンを搭載している車もあるため、燃費はクロカンよりは良いとされています。
乗りやすさと機能性
悪路走行向きのクロカンは、外からの衝撃に強い作りになっています。しかし、車体がごつくサイズが大きいため、特に小回りが利きにくいという弱点があります。道路幅が狭い街内での走行など普段使いがしづらく、実用性は低いと言えるでしょう。
クロスオーバーは、クロカンと比べると見た目のごつさはなく、スタイリッシュな外装の車が多いです。
軽自動車やコンパクトカーサイズのSUVなら小回りが利き、街乗りしやすい作りになっています。静粛性に優れた低燃費なSUVも開発されており、クロカンよりは乗り心地がよく運転しやすい車も多いので、実用性が高いと言えます。
クロカンとクロスオーバーはどのような方におすすめ?

オフロード走行ならクロカン
クロカンは、本格的なアウトドアを楽しみたい、アウトドア専用の車が欲しいという方に向いています。また、日常的にオフロード走行をするので耐久性のある車を探している方にも向いています。クロカンの見た目はシンプルで無骨なデザインなので、そういった外装が好きだという方にも人気があります。
また、乗り心地よりも走破性を優先する方向きです。多少燃費が悪くても車体が大きくても、とにかくオフロード走行ができるという条件を優先させたい方なら、クロカンを選んだほうが良いでしょう。
街乗りならクロスオーバー
休日はアウトドアに使いたいけれど、普段は通勤や買い物、家族の送迎などで街乗りしたいという方なら、クロスオーバーが向いています。スタイリッシュでかっこよさを追及した外装の車も多いので、力強い見た目のクロカンには抵抗があるという方にもおすすめです。
また、燃費が気になる方なら、低燃費のSUVが適しているでしょう。クロカンほどの本格的なオフロード走行はしない、高度な走行性は求めない、気軽にSUVに乗りたいという方におすすめです。
まとめ
- ①SUVには車体のサイズや用途によって種類があり、クロスカントリー(クロカン)は悪路走行向きに作られた車、クロスオーバーは車種とSUVを融合させた車である
- ②クロカンはラダーフレームを採用しているので、頑丈で悪路走行に適した構造になっており、車高が高いので視野が広いなどのメリットがある
- ③クロカンはドアの開け閉めや乗り降りがしにくい、小回りが利きにくいなどのデメリットもある
- ④クロカンとクロスオーバーを比較すると、車体が頑丈で走破性が高いのがクロカン、燃費効率や機能性が高いのがクロスオーバー
- ⑤アウトドアにはクロカン、街乗りにはクロスオーバーが適している
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