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更新日:2023.07.14 / 掲載日:2023.05.13
SUVとワゴンはどこに違いがあるの?特徴を踏まえた見分け方を解説
ミニバンほどではなくても、大きめの使い勝手のよい車が欲しいという方にとって、選択肢となるのがSUVやワゴンでしょう。
似ているようにも見えるSUVとワゴンですが、実は車のフォルムや性能に関しても大きな違いがあります。
ここでは、どのような違いがあるのかそれぞれの特徴を踏まえて、SUVとワゴンを比較していきます。
しかし、両者にはそれぞれ特徴があるので、違いを知った上で購入するか検討しましょう。

SUVは、Sports Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)の頭文字から名づけられました。
日本語では、スポーツ用多目的車のことで、いわゆるアウトドアやスポーツ向けの車ではあるけれども、色々なことに使える車と認識されています。
オフロード走行もできて、通勤通学や買い物、子供の送迎など日常使いもできる車になります。
SUVには、軽自動車やコンパクトカーのような小さいサイズもあれば、大きなサイズもあり、サイズは様々です。また、街乗りもオフロード走行もできる「クロスオーバーSUV」と、本格的なオフロード向きの「クロスカントリーSUV」に分けられています。
種類が多くあるSUVですが、ここからはその特徴について詳しく説明していきます。
表面がゴツゴツした大きなタイヤが装備され、四輪駆動のモデルが多いです。ただし、四輪と二輪を道路状況に応じて切り替え可能な装備になっているSUVもあります。四輪駆動は踏ん張る力が強いため、山道や凸凹道などの舗装されていない道路も走行可能です。
SUVの中でも、街乗りメインのクロスオーバーよりも頑丈な車体構造で走破性も高いクロスカントリーなら、本格的なオフロード走行もできます。
ただし、車体の形状によっては、見た目よりも実際の荷室容量が少なく、やや狭さを感じるモデルもあります。軽SUVやコンパクトSUVといった小さいサイズのSUVは、荷室スぺースがそこまで広くないので注意しましょう。
先に続く道路状況の把握や歩行者、障害物などをいち早く発見し、危険回避の措置を取ることもできるでしょう。
ただし、大きいサイズのSUVは車両周りの死角ができやすいので、後退時や右左折時に注意が必要です。また、車高が高い分、立体駐車場などに高さ制限があると利用することができない場合があります。
ラダーフレームとは、左右1本ずつ縦に延ばしたメインフレームに、サブフレームを梯子のようにつなぎ合わせたフレームのことです。
その上にエンジンやサスペンションなどのパーツを搭載し、最後にボディに装着するという構造になっています。
外からの衝撃を頑丈なフレームが吸収するので、ボディへのダメージを最小限に留めることが可能です。また、凸凹した悪路走行が可能で、耐久性に優れています。
高級感のあるセダンのような内装を豪華にしたデザインや、スタイリッシュでかっこいいデザインなどバリエーションも多いです。
また、ルーフを大きく傾斜させた個性的なデザイン、ボディやライトなどをやや丸くし力強さに可愛らしさをプラスしたデザインもあります。
デザインが豊富なので選択肢も広がり、幅広い年代の方から支持を得ています。
また、後部席がスライドドアで開閉部分が広いミニバンとは違い、SUVはドアが大きく、スライド式ではありません。特に狭い駐車場などではドアの開閉部分も小さくなり、乗り降りしづらい場合があります。
荷物を積む際も上に持ち上げる必要があるので、大変だと感じることもあるかもしれません。
特にクロスカントリーはエンジンもパワフルで、フレームに重厚感があるので燃費は悪くなりがちです。
また、走行性や耐久性の高さを追及しているモデルが多いため、質の高いパーツを使っており、車両価格も高い傾向にあります。

ワゴンとは、人と荷物の両方を運ぶために作られた車のことです。
そのワゴン車には種類が3つあります。
1つ目の「ワンボックスカー」は、ボンネットがなく細長い箱型をした車で、エンジンと座席、荷室は1つにつながっています。
2つ目の「ステーションワゴン」は、エンジン部分と座席、荷室が区切られており、2つの箱がつながっているように見えます。ツーボックスカーに分類されるセダンがベースとなった、車高の低いワゴン車です。
3つ目の「軽ワゴン」は、軽自動車の中でも車高が高く、箱型タイプの車となっています。
このようにワゴン車にも色々な種類がありますが、以下ではその特徴を詳しく説明していきます。
ミニバンは、荷室スぺースを広く取るには後部シートを倒し、収納しなければなりません。そのため、荷物がなければ乗車定員は多いですが、荷物をたくさん積むと乗車定員が減ることになります。
一方、ステーションワゴンはツーボックスなので、あらかじめ座席と荷室が区切られた状態です。そのため、乗車定員いっぱいまで人が乗っても、積める荷物の量が変わらないというのが大きなメリットです。
座席がゆったりとしており、セダンのように静音性に優れたモデルが多いので乗り心地もよいでしょう。
また、ボンネットと座席と荷室が分離しているので、前後方の衝突の衝撃を最小限に留めることができます。
ステーションワゴンは車高が低いので、空気抵抗が少ないです。そのため、車両重量が重く車高が高いミニバンと比べると、燃費はよいほうだとされています。
ただし、軽量級で排気量が少ないコンパクトカーと比べると、燃費面ではやや劣るでしょう。
また、車高がミニバンよりも低いので、高さ制限のある立体駐車場や機械式駐車場でも、車の天井を気にせず利用しやすくなっています。

SUVとワゴンを比較すると大きく異なる要素があります。それは、車の高さです。また、得意とする走行に適した道路環境や生活のシーンも異なります。
逆に、荷室スペースや燃費などは多少の差があるものの、大きな違いは見られません。
ここからは、SUVとワゴンの違いと似ている点を比較しながら見ていきましょう。
SUVは、オフロード走行を目的として設計されています。泥道や山道など道路に障害物があり、一般的に走行しにくいとされる状態の道でも走行できるような作りにするために最低地上高を高く設定しています。そのため、どうしても乗り降りのしにくさを感じることもあります。
一方、ステーションワゴンは、セダンなどの乗用車がベースとなっているので最低地上高が低く、車高もSUVより低いです。しかし天井も低いので、乗り降りの際は足を高く上げなくてもよいですが、腰をかがめなければならない場合もあるため、乗り降りしやすいとは一概に言えないところもあります。
ワゴンとSUVは見た目が同じようなデザインだと思うかもしれませんが、並べてみると車高の違いがよく分かるでしょう。
中でもクロスカントリーSUVは車体が頑丈な上にエンジンもパワフルで、大きくてごついタイヤを装備しており、ワゴンが通れないような悪路も比較的容易に走行できます。
また、クロスオーバーSUVは、スタイリッシュなデザインのモデルも多く、オフロードだけではなく街乗りにも使える車として人気です。
ワゴンは最低地上高が低いため、他の乗用車と同じくオンロードの走行が適した作りになっています。
SUVは、もともとアウトドア向けの車ということもあり、荷室スペースが比較的広い設計になっています。ただし、後方のピラー(柱)を斜めにした形状のモデルなどは、かえって荷室スペースが狭くなってしまう場合もあるので注意が必要です。
ワゴンは、セダンの荷室部分を後ろに伸ばしたような作りになっており、荷室スペースは十分に確保されています。しかし、SUVよりも高さが低いので、上方向の容量には限界があります。
荷室面積だけを見ると、SUVのほうが広いモデルもあります。しかし、SUVはボディのフォルムにこだわったモデルも多く、荷室の形状がいびつになっている場合もあります。そういったモデルは、荷室面積が広い割には実際の容量は狭く感じるかもしれません。
荷物をたくさん積み込むことに重きをおくなら、ワゴンのほうが積みやすいという点で優れているとも考えられます。
SUVは車体が重くタイヤも大きいので、燃費はあまりよくないとされています。
ワゴンも同様ですが、SUVのようにオフロード走行仕様ではありません。SUVよりは燃費はややよいと言えますが、そこまで大きな差はないでしょう。
また、SUVでも小さなサイズのモデルやハイブリッド車などは燃費がよいので、一概には言えない部分もあります。
SUVは根強い人気を誇っており、新車では高いので中古車で手に入れたいと考える方も少なくありません。そのため、中古車市場では一番人気が高い車種とされており、リセールバリューは高い傾向にあります。
また、国産のクロスカントリーSUVは海外でも人気があり、年式が古く、走行距離が多い車でも同じ条件の他車種よりはリセールバリューが高くなる場合もあります。
一方、ワゴンの場合は中古車市場の人気でいうとSUVに押され気味です。そのため、SUVほど高いリセールバリューは期待できないとされています。

SUVはコンパクトカーなどに比べると車内空間が広く、荷室スペースも十分あります。そのため、旅行やキャンプなどに出かけたい、アウトドアスポーツをやる機会が多いという方向きです。
クロスカントリーSUVは、車体が頑丈で走破性も高く、最低地上高も高いので、本格的にオフロードを走行する方向きだと言えます。
クロスオーバーSUVは、オンロードの走行は快適で、オフロードの走行もできます。さらに、デザインも豊富でかっこいいモデルも多く、街にも馴染みやすいため、街乗りメインで使いたい方にも適しているでしょう。

ステーションワゴンは車高が低く低重心なため、セダンのように走行安定性があります。静粛性にも優れているため、長距離移動が多い方に向いていると言えます。
また、何と言っても荷室スペースが広く、荷物をたくさん積むことができます。そのため、本格的なオフロード走行まではしないけれど、よく旅行やアウトドアに出かける方向きとも言えるでしょう。
マンションなどで高さ制限のある駐車場を常用する場合も、車高が高いSUVよりはステーションワゴンが適しています。

ステーションワゴンをベースとしつつ、SUVのスタイルをまとった「SUVテイストワゴン」も発売され、注目を集めています。
ステーションワゴンよりは最低地上高をやや高くし、ボディもパーツを追加したり、ボディラインに手を加えたりと改良が重ねられています。
そして、よりSUVの見た目に近づけた、SUVの雰囲気をまとったモデルが登場しています。ステーションワゴンの要素を大事にしつつ、人気のSUVに寄せた形です。
似ているようにも見えるSUVとワゴンですが、実は車のフォルムや性能に関しても大きな違いがあります。
ここでは、どのような違いがあるのかそれぞれの特徴を踏まえて、SUVとワゴンを比較していきます。
SUVとワゴンの違いを知ろう!
SUVとワゴンは、車のサイズや見た目が似ていると言われることがあります。どちらも荷物がたくさん積める大きい乗用車というイメージを持っている方も多いでしょう。しかし、両者にはそれぞれ特徴があるので、違いを知った上で購入するか検討しましょう。
SUVの特徴

日本語では、スポーツ用多目的車のことで、いわゆるアウトドアやスポーツ向けの車ではあるけれども、色々なことに使える車と認識されています。
オフロード走行もできて、通勤通学や買い物、子供の送迎など日常使いもできる車になります。
SUVには、軽自動車やコンパクトカーのような小さいサイズもあれば、大きなサイズもあり、サイズは様々です。また、街乗りもオフロード走行もできる「クロスオーバーSUV」と、本格的なオフロード向きの「クロスカントリーSUV」に分けられています。
種類が多くあるSUVですが、ここからはその特徴について詳しく説明していきます。
オフロード走行も可能
SUVは、車体の一番低い部分から地面までの距離である最低地上高が高いのが大きな特徴となっています。つまり、車体と路面が接触しにくい作りになっているということです。表面がゴツゴツした大きなタイヤが装備され、四輪駆動のモデルが多いです。ただし、四輪と二輪を道路状況に応じて切り替え可能な装備になっているSUVもあります。四輪駆動は踏ん張る力が強いため、山道や凸凹道などの舗装されていない道路も走行可能です。
SUVの中でも、街乗りメインのクロスオーバーよりも頑丈な車体構造で走破性も高いクロスカントリーなら、本格的なオフロード走行もできます。
荷室スペースが広く多くの物が積める
SUVは、荷室スペースが広く設計されているので、テントや寝袋などキャンプ用品なども十分積み込むことができます。また、サーフボードやスキー板などの大きな荷物も荷室に入れられるので、アウトドアスポーツをやる方にも利用しやすい車です。ただし、車体の形状によっては、見た目よりも実際の荷室容量が少なく、やや狭さを感じるモデルもあります。軽SUVやコンパクトSUVといった小さいサイズのSUVは、荷室スぺースがそこまで広くないので注意しましょう。
車高が高く運転しやすいが、立体駐車場に入らない場合も
セダンなどの乗用車と比べると、SUVはシートが地上から高い位置に装備されています。そのため、運転席に座ると視点が高くなり、遠くまで見渡すことができます。先に続く道路状況の把握や歩行者、障害物などをいち早く発見し、危険回避の措置を取ることもできるでしょう。
ただし、大きいサイズのSUVは車両周りの死角ができやすいので、後退時や右左折時に注意が必要です。また、車高が高い分、立体駐車場などに高さ制限があると利用することができない場合があります。
車体が頑丈
SUVの中でもオフロード向きのクロスカントリーSUVは、車の構造がセダンなどの乗用車とは異なり、ラダーフレーム構造を採用しています。ラダーフレームとは、左右1本ずつ縦に延ばしたメインフレームに、サブフレームを梯子のようにつなぎ合わせたフレームのことです。
その上にエンジンやサスペンションなどのパーツを搭載し、最後にボディに装着するという構造になっています。
外からの衝撃を頑丈なフレームが吸収するので、ボディへのダメージを最小限に留めることが可能です。また、凸凹した悪路走行が可能で、耐久性に優れています。
デザイン性に優れた車が多い
SUVは人気があり、需要も高いので、他の車種に比べるとデザイン性に優れた車が多いのが特徴です。大きなタイヤとやや張り出したフォルムが、力強さを表現しています。高級感のあるセダンのような内装を豪華にしたデザインや、スタイリッシュでかっこいいデザインなどバリエーションも多いです。
また、ルーフを大きく傾斜させた個性的なデザイン、ボディやライトなどをやや丸くし力強さに可愛らしさをプラスしたデザインもあります。
デザインが豊富なので選択肢も広がり、幅広い年代の方から支持を得ています。
乗り降りしづらい
SUVは最低地上高が高いので、乗り降りする際は足をやや高く上げることになります。そのため、高齢者や子供は少し乗り降りしづらいと感じる可能性があります。また、後部席がスライドドアで開閉部分が広いミニバンとは違い、SUVはドアが大きく、スライド式ではありません。特に狭い駐車場などではドアの開閉部分も小さくなり、乗り降りしづらい場合があります。
荷物を積む際も上に持ち上げる必要があるので、大変だと感じることもあるかもしれません。
燃費があまりよくないので維持費がかさむ
SUVのような大きなサイズの車は特に、重量が重いのでコンパクトカーなどと比べると燃費はあまりよくありません。特にクロスカントリーはエンジンもパワフルで、フレームに重厚感があるので燃費は悪くなりがちです。
また、走行性や耐久性の高さを追及しているモデルが多いため、質の高いパーツを使っており、車両価格も高い傾向にあります。
ワゴンの特徴

そのワゴン車には種類が3つあります。
1つ目の「ワンボックスカー」は、ボンネットがなく細長い箱型をした車で、エンジンと座席、荷室は1つにつながっています。
2つ目の「ステーションワゴン」は、エンジン部分と座席、荷室が区切られており、2つの箱がつながっているように見えます。ツーボックスカーに分類されるセダンがベースとなった、車高の低いワゴン車です。
3つ目の「軽ワゴン」は、軽自動車の中でも車高が高く、箱型タイプの車となっています。
このようにワゴン車にも色々な種類がありますが、以下ではその特徴を詳しく説明していきます。
乗車人数に左右されず、積載量が多い
ワゴンは、乗車スペースを確保しつつも、荷室スペースが広く確保されているのが特徴です。そのため、大きくてかさばる荷物もたくさん積むことができます。ミニバンは、荷室スぺースを広く取るには後部シートを倒し、収納しなければなりません。そのため、荷物がなければ乗車定員は多いですが、荷物をたくさん積むと乗車定員が減ることになります。
一方、ステーションワゴンはツーボックスなので、あらかじめ座席と荷室が区切られた状態です。そのため、乗車定員いっぱいまで人が乗っても、積める荷物の量が変わらないというのが大きなメリットです。
オンロードでの運転がしやすい
ステーションワゴンは、セダンがベースとなっていて、車の高さがミニバンなどに比べると低く、重心も低い設計になっています。そのため、オンロードでは運転時の安定性が保たれ、運転しやすいのが特徴です。座席がゆったりとしており、セダンのように静音性に優れたモデルが多いので乗り心地もよいでしょう。
また、ボンネットと座席と荷室が分離しているので、前後方の衝突の衝撃を最小限に留めることができます。
比較的に燃費がよい
車の燃費は、車両重量や排気量などによります。重量が軽く、排気量が少ないほうが燃費はよいとされています。ステーションワゴンは車高が低いので、空気抵抗が少ないです。そのため、車両重量が重く車高が高いミニバンと比べると、燃費はよいほうだとされています。
ただし、軽量級で排気量が少ないコンパクトカーと比べると、燃費面ではやや劣るでしょう。
車高が低いので立体駐車場に停めやすい
ワゴンは、最低地上高が低いので、乗り降りの際は足を高く上げる必要はありません。また、車高がミニバンよりも低いので、高さ制限のある立体駐車場や機械式駐車場でも、車の天井を気にせず利用しやすくなっています。
SUVとワゴンの比較

逆に、荷室スペースや燃費などは多少の差があるものの、大きな違いは見られません。
ここからは、SUVとワゴンの違いと似ている点を比較しながら見ていきましょう。
地面からの車体の高さ
SUVとワゴンの大きな違いは、最低地上高です。SUVは、オフロード走行を目的として設計されています。泥道や山道など道路に障害物があり、一般的に走行しにくいとされる状態の道でも走行できるような作りにするために最低地上高を高く設定しています。そのため、どうしても乗り降りのしにくさを感じることもあります。
一方、ステーションワゴンは、セダンなどの乗用車がベースとなっているので最低地上高が低く、車高もSUVより低いです。しかし天井も低いので、乗り降りの際は足を高く上げなくてもよいですが、腰をかがめなければならない場合もあるため、乗り降りしやすいとは一概に言えないところもあります。
ワゴンとSUVは見た目が同じようなデザインだと思うかもしれませんが、並べてみると車高の違いがよく分かるでしょう。
得意とする道路環境
大きなタイヤで最低地上高が高いSUVは、凸凹した道や雪道などのオフロード走行が可能となっています。中でもクロスカントリーSUVは車体が頑丈な上にエンジンもパワフルで、大きくてごついタイヤを装備しており、ワゴンが通れないような悪路も比較的容易に走行できます。
また、クロスオーバーSUVは、スタイリッシュなデザインのモデルも多く、オフロードだけではなく街乗りにも使える車として人気です。
ワゴンは最低地上高が低いため、他の乗用車と同じくオンロードの走行が適した作りになっています。
荷室スペース
大きい荷物やかさばる用具を必要とするキャンプやスキーなどに出かける機会の多い方にとって、荷室スペースの広さは車選びの重要なポイントとなるでしょう。SUVは、もともとアウトドア向けの車ということもあり、荷室スペースが比較的広い設計になっています。ただし、後方のピラー(柱)を斜めにした形状のモデルなどは、かえって荷室スペースが狭くなってしまう場合もあるので注意が必要です。
ワゴンは、セダンの荷室部分を後ろに伸ばしたような作りになっており、荷室スペースは十分に確保されています。しかし、SUVよりも高さが低いので、上方向の容量には限界があります。
荷室面積だけを見ると、SUVのほうが広いモデルもあります。しかし、SUVはボディのフォルムにこだわったモデルも多く、荷室の形状がいびつになっている場合もあります。そういったモデルは、荷室面積が広い割には実際の容量は狭く感じるかもしれません。
荷物をたくさん積み込むことに重きをおくなら、ワゴンのほうが積みやすいという点で優れているとも考えられます。
燃費のよさ
車両重量が重く走行抵抗が大きい車は、一般的に燃費が悪い傾向にあります。SUVは車体が重くタイヤも大きいので、燃費はあまりよくないとされています。
ワゴンも同様ですが、SUVのようにオフロード走行仕様ではありません。SUVよりは燃費はややよいと言えますが、そこまで大きな差はないでしょう。
また、SUVでも小さなサイズのモデルやハイブリッド車などは燃費がよいので、一概には言えない部分もあります。
リセールバリューの違い
リセールバリューとは、車を購入してから再販する際の価格のことです。中古車市場における需要や車の状態、年式、装備やボディカラーなどによって価格は決まります。SUVは根強い人気を誇っており、新車では高いので中古車で手に入れたいと考える方も少なくありません。そのため、中古車市場では一番人気が高い車種とされており、リセールバリューは高い傾向にあります。
また、国産のクロスカントリーSUVは海外でも人気があり、年式が古く、走行距離が多い車でも同じ条件の他車種よりはリセールバリューが高くなる場合もあります。
一方、ワゴンの場合は中古車市場の人気でいうとSUVに押され気味です。そのため、SUVほど高いリセールバリューは期待できないとされています。
SUVが向いている方は?

クロスカントリーSUVは、車体が頑丈で走破性も高く、最低地上高も高いので、本格的にオフロードを走行する方向きだと言えます。
クロスオーバーSUVは、オンロードの走行は快適で、オフロードの走行もできます。さらに、デザインも豊富でかっこいいモデルも多く、街にも馴染みやすいため、街乗りメインで使いたい方にも適しているでしょう。
ワゴンが向いている方は?

また、何と言っても荷室スペースが広く、荷物をたくさん積むことができます。そのため、本格的なオフロード走行まではしないけれど、よく旅行やアウトドアに出かける方向きとも言えるでしょう。
マンションなどで高さ制限のある駐車場を常用する場合も、車高が高いSUVよりはステーションワゴンが適しています。
SUVテイストワゴンについて

ステーションワゴンよりは最低地上高をやや高くし、ボディもパーツを追加したり、ボディラインに手を加えたりと改良が重ねられています。
そして、よりSUVの見た目に近づけた、SUVの雰囲気をまとったモデルが登場しています。ステーションワゴンの要素を大事にしつつ、人気のSUVに寄せた形です。
まとめ
- ①SUVは車高が高めでオフロード走行もできるスポーツ用多目的車のこと
- ②ワゴンというのは一般的にセダンベースの車高が低いステーションワゴンを意味する
- ③ワゴンは車高が低くて荷室スペースが広い、燃費やオンロードでの走行性能がよいという特徴がある
- ④ワゴンとSUVの大きな違いは車高の高さにあり、SUVのほうが高めに設計されている
- ⑤ワゴンもSUVも荷室スペースが広いという点で共通しているが、ワゴンは乗車人数に左右されず荷室スペースが確保されている
- ⑥SUVのテイストを取り入れたスタイリッシュなワゴンが発売され、注目を集めている
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