中古車購入チェックポイント
更新日:2023.06.30 / 掲載日:2021.07.14

【2023年版】フルサイズSUVのおすすめモデル7車種

「SUV」と一言で言っても様々なサイズやタイプの車種があります。その中でもボディサイズが約5.0m以上のSUVを「フルサイズSUV」と言います。

そして、SUVの源流が大型4WDやRVにあることを考えれば、フルサイズSUVにこそ魅力が詰まっているのかもしれません。

今回は、国内外で人気のあるフルサイズSUVを7車種紹介します。そして、それぞれのスペックや特徴、中古車相場などを比較していきます。

フルサイズSUVが人気の理由

フルサイズSUVが新車・中古車問わず、現在高い人気を博しているのはどうしてでしょうか?

その主な理由について以下で整理していきましょう。

1.悪路走破性が抜群に優れている

フルサイズSUVは、体格が大きいため道幅が狭く入り組んでいるところも多い街中での走行はやや不向きですが、スポーツカーやセダンはもちろん、ミドルサイズ以下のSUVより「最低地上高」が高いため、悪路走破性や視認性に関しては他のタイプを凌駕します。

また、ミドルサイズ以下のSUVは高い車高が災いして走行時の安定性に欠けると言われることがあります。フルサイズSUVであれば、車両重量もかなり重いため、多少凸凹な道を走っても横揺れやふらつきがしにくいのがメリットです。

2.走行安定性が高くステータス感もある

前述した通り、フルサイズSUVは車両重量が他のタイプよりかなり重めです。そんな重い車両重量を支えつつ悪路走行にも対応するため、フルサイズSUVはサスペンションなどの足回りパーツが、他のタイプより強靭かつ柔軟に作りこまれています。そのため、舗装されている都市部の道路を走行すると、他のタイプ以上の安定感を実感できます。

また、近年のフルサイズSUVはラグジュアリー志向が強まり、外装・内装ともに質感が向上しているため、乗っているだけでステータス感を得られるのも人気が高まっている理由の一つです。

3.広い車内空間とラゲッジスペースを有している

フルサイズSUVとは全長が約5m以上あるSUVのことを指しますが、比例して車内空間の広さを左右する「ホイールベース」が3m近くある車種がほとんどです。

その上、乗降性の高さや乗車時の圧迫感の有無などを決める車内高に関しても、概ね1mを超えています。また、乗用ミニバン並みに広いラゲッジスペースを有しています。

最近のフルサイズSUVは2列目・3列目のシートアレンジが多彩なため、ひと工夫すれば2・3人なら車内泊することも可能です。

乗用ミニバン並みの広い車内空間とラゲッジスペースを持ちながら悪路走破性や走行安定性、ステータス感ではミニバンを大きく上回っている点も、フルサイズSUVが人気を博している理由です。

ボルボ XC90

ボルボ XC90の特長

ボルボ XC90は、スウェーデンの自動車メーカーであるボルボ・カーズにおいて、サイズ・走行性能・安全性・価格の全てで最上位に位置する超高級フルサイズSUVです。

ボルボ車らしい角ばったスタイリングの初代モデルから、インテリア・エクステリアのデザインやボディ・シャーシ・足回りに至るまで一新された現行モデルは、北欧神話の「トールハンマー」がそのモチーフとなっており、世界中で100以上の賞を受賞するなど非常に高く評価されています。

ボルボ XC90の中古車相場

ボルボ XC90において人気のある「T8」を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2016年式:429万円~
2017年式:599万円~
2018年式:流通量希少のため算出不可
2019年式:628万円~
2020年式:798万円~828万円
2021年式:698万円~848万円
2022年式:798万円~999万円
2023年式:流通量希少のため算出不可

ボルボ XC90「T8」の中古車は、現時点で中古車市場に40台ほど流通しています。2016年1月の日本上陸当初から、PHEVモデルであるT8は設定されていましたが、2020年式以前の車体はほぼ中古車市場に出回っていません。

車内の広さ

ボルボ XC90(B5)の車体サイズは、全長4950mm・全幅1930mm・全高1775mmで、車内空間の広さを決定つけるホイールベースは2985mmです。

スライド&リクライニング機構付の2列目シートはもちろん、3列目シートにも十分な余裕が設けられています。

その上、天井には開放感のある大型サンルーフが全車に標準装備されているため、定員である7人が乗っても窮屈さを感じることはありません。

なお、セパレートタイプの3列目シートをフロア下へ格納すれば、広々としたラゲージスペースが現れます。

装備

ボルボ XC90には48Vハイブリッドを搭載した「B5」と「B6」に加え、PHEVモデルの「T8」という3つのタイプがあります。

それぞれグレードやモデルによって標準装備が異なりますが、「衝突回避・被害軽減ブレーキシステム」や「オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)」などの予防安全装備は、全てのグレードに標準で装備されています。

他にも、「パイロット・アシスト」「全車速追従機能付ACC」「 ステアリング・アシスト付BLIS」なども、ボルボ XC90には搭載されています。

燃費

ボルボ XC90のカタログ燃費(4WD・WLTCモード)は、V48ハイブリッドシステムを搭載したモデルであるB5では「10.8km/L」、B6では「10.5km/L」、さらにPHEVモデルであるT8で「13.3km/L」となっています。

堂々たるサイズ感と悪路をものともしないパワフルな走り、そしてゆとりある車内空間を考えれば、十分合格点と言える燃費性能を有しています。

先代モデルとの比較

初代:2002年~2014年
初代ボルボ XC90には、ボルボのフラグシップ・セダンであるS80や、大型ステーションワゴンとして2000年に登場したV70と同じP2プラットフォームが採用されています。

販売開始当初の搭載エンジンは、MAX209psの2.5L直列5気筒シングルターボとMAX238psの3.2L直列6気筒ツインターボの2本立てで、2006年に追加された新開発の4.4LV型8気筒エンジンは、日本のメーカーであるヤマハ製です。

なお、この初代モデルはSUVとしての完成度やボルボならではの安全性の高さが評判となり、一時「アメリカで最も売れたボルボ車」と呼ばれ、2014年に販売終了となるまで世界各国で人気を博しました。

2代目(現行モデル):2015年~
2015年にデビューした2代目モデルは、搭載エンジンを2L直列4気筒エンジンに統一したり、XV90として初となるPHEVモデルを追加したりするなど、省燃費・低排出ガスを求める時代の流れに合わせ進化しています。

車体サイズは、全高を20mm下げてスッキリと見せていますが、全長・全幅ともに拡大しているため、先代モデルから評価されているユーティリティの高さはそのままです。

ボルボ XC90の中古車を探す

ランドローバー ディスカバリー

ランドローバー ディスカバリーの特長

ランドローバー ディスカバリーは、高級4WD・SUVの専門メーカーブランドである英・ランドローバー社が1989年から製造販売しているフルサイズSUVです。

同社の北米市場進出を担う主力モデルとして利益率を上げるため、「レンジローバー」を設計し、製造面で合理化やコストダウンが図られています。しかし、ディスカバリーは悪路走破性やユーティリティの高さでレンジローバーに引けを取りません。

また、世界で最もハードなアドベンチャーレースとして名をはせていた「キャメルトロフィー」の公式車両を務めていたこともあります。

ランドローバー ディスカバリーの中古車相場

ランドローバー ディスカバリーを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2017年式:499万円~649万円
2018年式:489万円~718万円
2019年式:645万円~688万円
2020年式:643万円~758万円
2021年式:938万円~
2022年式:流通量希少のため算出不可
2023年式:流通量希少のため算出不可

ランドローバー ディスカバリーの中古車は、現時点で中古車市場に25台ほど流通しています。なお、2019年モデルは前年モデルより新車価格が100万円以上跳ね上がっているため、それに合わせて中古車販売価格も高くなっています。

車内の広さ

ランドローバー ディスカバリーの車体サイズは、全長4956mm・全幅2220mm・全高1888mmで、車内空間の広さを決定つけるホイールベースは2923mmです。

3人掛けの2列目、2人掛けの3列目ともに足元に十分なスペースを確保しているため、乗車定員である7名がフル乗車しても、十分なゆとりを感じさせる広い車内空間を有してます。

また、7つのシートは車内のタッチパネルはもちろん、スマホアプリでも配置を多彩にアレンジできる「リモートインテリジェントシートフォールド機能」を搭載しています。

装備

ランドローバー ディスカバリーは、以下の4グレード構成になっています。

・エントリーグレードである「S」
・機能的なデザインが目を引く「SE」
・スポーティさとオフロード性能を併せ持つ「HSE」
・ラグジュアリーモデルである「METROPOLITAN」

「エマージェンシーブレーキ」や「トラフィックサインレコグニション&アダプティブスピードリミッター」などの予防安全装備は、全てのグレードに標準装備されています。

他にも、「アダプティブクルーズコントロール」「360度パーキングエイド」「 ブラインドスポットアシスト」なども搭載されています。

燃費

ランドローバー ディスカバリーのカタログ燃費は、公式サイトにおいて「TBD(To Be Determined=未確定)」と表記されており、現在のところまだ公表されていません。

先代モデルとの比較

3代目:2004年~2009年
世界的に「ランドローバー3」と呼ばれている3代目モデルには、ラダーフレームとモノコックを複合した「インテグレーテッド・ボディ・フレーム」という構造が採用されています。

基本的なコンセプトは先代モデルを継承していますが、当時ランドローバー社が米・フォード車の傘下にあったこともあり、ややデザインが近代的で洗練されているのが特徴です。

また、足回りが先代モデルまでの車軸懸架式(リジッドアクスル式)サスペンションから、エアスプリングを装備した四輪独立懸架式に変わったことで、乗り心地が向上しています。

なお、日本市場には世界デビューの翌年となる2005年5月に投入され、最高グレードである「HSE」の販売価格は759万円でした。

4代目:2008年~2016年
4代目モデルはフォード社から離れ、インド・タタ自動車の傘下になって初めてリリースされたモデルです。全体的なデザインこそ3代目モデルと酷似していますが、インテリア・エクステリアともに大幅なラグジュアリー化が図られています。

また、最上位グレードの搭載エンジンが4.4Lから5Lへ変更され、パワートレインの随所に新技術・新機構が導入された結果、パワー・走行性能ともに向上しています。

日本市場への導入は2009年12月からで、最上級グレードとなる「HSE」の販売価格は794万円でした。

5代目(現行モデル):2017年~
2016年9月、パリモーターショーで世界に向け発表された現行となる5代目モデルは、ディスカバリーの伝統と言えるラダーフレームではなく、乗り心地向上や室内空間の拡大を図れるモノコック構造を採用しているのが最大の特徴です。

この世代ではスタンダードグレードである「SE」が廃止され、ディスカバリー HSEの上級グレードとして「ディスカバリー HSEラグジュアリー」を新たに設定しました。

また、3.0L V型6気筒スーパーチャージドエンジン搭載のガソリンエンジンモデルに加え、3.0L V型6気筒ターボチャージドエンジン搭載のディーゼルエンジンモデルも用意されています。

ランドローバー ディスカバリーの中古車を探す

メルセデス ベンツ GLS

メルセデス ベンツ GLSの特長

メルセデス ベンツ GLSは、同社がかつて販売していた「GLクラス」の後継モデルとして、2005年から製造・販売している、超高級フルサイズSUVです。

格下ランクの「GLA」を全長で約800mm、全幅で約180mm上回る、メルセデス・ベンツ最上級SUVにふさわしい堂々たる体格をしています。

MAX330ps(GLS 400 d 4MATIC)のハイパワーエンジンを搭載しているため、舗装されている道路はもちろんのこと、ぬかるんだ道や山道でも走りがもたつくようなことはありません。

さらに、乗車定員の7人が乗車してもゆとりを感じさせる広々とした車内空間と、メルセデス・ベンツらしいラグジュアリー感あふれる乗り心地の良さを併せ持っているのも特徴です。

メルセデス ベンツ GLSの中古車相場

メルセデスベンツ GLSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2020年式:959万円~1498万円
2021年式:962万円~1618万円
2022年式:1118万円~1499万円
2023年式:1468万円~1530万円

メルセデスベンツ GLSの中古車は、現時点で中古車市場に全グレードトータルで70台以上が流通しています。

2020年3月に日本市場に登場してまだ日が浅いため、走行距離が短く車両状態も抜群に良い中古車がほとんどです。

また、通常グレードの「GLS 400 d 4MATIC」より、ハイパフォーマンスモデルである「AMG・AMGパッケージ」のほうが、同条件でも販売価格が数百万円高くなっています。

車内の広さ

メルセデスベンツ GLSの通常グレードである車体サイズは、全長5210mm・全幅1955mm・全高1825mmで、車内空間の広さを決定付けるホイールベースは3135mmです。

全高1.8m・ホイールベース3mを優に超す車体が生み出す室内空間の広さは圧巻の一言で、先代モデルより一層洗練されモダンになったインテリアと相まって優雅でゆとりのあるドライブを体感できるでしょう。

なお、ラゲッジスペースの容量はドイツ自動車工業会が定めた「VDA方式」で355L~2400Lとなっています。

装備

メルセデスベンツ GLSは、以下の3つのグレードで構成されています。

・通常グレードである「GLS 400 d 4MATIC」
・排気量・パワーともに大幅に向上している「GLS 580 4MATIC スポーツ」
・ハイパフォーマンスグレードの「Mercedes-AMG GLS 63 4MATIC+」

グレードによって標準装備は異なりますが、「レーダーセーフパッケージ」や「アクティブディスタンスアシスト」などの予防安全装備は、全てのグレードに標準装備されています。

他にも、「アクティブパーキングアシスト」「アクティブステアリングアシスト」「トラフィックラインアシスト」なども搭載されています。

燃費

メルセデスベンツ GLSのカタログ燃費(4WD・WLTCモード)は、通常グレードの「GLS 400 d 4MATIC」で「11.3km/L」、上級グレードの「GLS 580 4MATIC スポーツ」で「7.8km/L」となっています。

なお、ハイパフォーマンスグレードである「Mercedes-AMG GLS 63 4MATIC+」の燃費性能は、現在のところ公式には公開されていません。

先代モデルとの比較

初代:2015年~2019年
メルセデスベンツGLクラスの流れをくむ初代GLSは、アメリカのロサンゼルス・コンベンション・センターで2015年11月に開催された、ロサンゼルスオートショーで世界デビューを果たしました。

系統的にはGLクラスの後継モデルですが、実は現在のGLEクラス(当時のMクラス)のプラットフォームをベースとして開発されています。

メルセデスベンツ自身が「ファーストクラスSUV」と銘打っている通り、堂々たるボディが生み出す圧倒的な存在感とゆったり感、そして悪路をものともしない悪路走破性の高さなどが特徴です。また、レーダーセーフティパッケージや、360°カメラシステムなども搭載されているため、安全性においても申し分ありません。

2代目(現行モデル):2019年~
2代目GLSクラスは、2019年4月ニューヨーク国際オートショーで世界デビューを果たしました。

日本市場には2020年3月に投入され、当時は「GLS400d 4MATIC」と「GLS580 4MATIC スポーツ」の2本立てでした。同年12月に「AMG GLS 63S 4MATIC+」が追加されています。

また、高級感と力強さの双方を感じさせる、2本のパワードームを備えたボンネットや8角形の大型ラジエーターグリル、クローム仕上げのアンダーガードといった、近年のメルセデスベンツを象徴するエクステリアデザインが特徴です。

インテリアも上品にまとめられており、ダッシュボードには12.3インチサイズの液晶パネルが2枚並べて配置されていたり、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」が搭載されていたりするなど、要所に高度なデジタル技術が取り入れられています。

メルセデス ベンツ GLSの中古車を探す

BMW X7

BMW X7の特長

ドイツの自動車メーカーであるBMWは、2000年に初のSUV(同社はSAVと呼称)として「X5」を、2004年にはX5を一回り小さくしたようなデザインで「X3」をリリースし成功を収めました。

その後も、「X6」「X1」と立て続けにSUVラインナップを拡充させていきましたが、「メルセデスベンツ GLクラス」や「アウディ Q8」に匹敵するフルサイズSUVは設定されていませんでした。

そんなBMWが、2017年9月にコンセプトカー「X7 iパフォーマンス」をフランクフルトモーターショーに出品後、2018年4月に満を持して世界に向け発表されたのが、BMW最大にして最高級のフルサイズSUVである「X7」です。

なお、日本市場には翌年6月、MAX530psの4.4LV型8気筒ガソリンツインターボを搭載した「M50i」と、MAX265psの3L直列6気筒ディーゼルターボを搭載した「xDrive35d」の2モデルが投入されました。

BMW X7の中古車相場

BMW X7において人気のある「xDrive40d」を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2021年式:899万円~1320万円
2022年式:1064万円~1298万円
2023年式:1398万円~1480万円

BMW X7「xDrive40d」の中古車は、現時点で中古車市場に30台ほど流通しています。比較的新しいモデルであるため、走行距離が少なく車両状態も良好な中古車が多いです。

また、2022年11月に追加されたばかりなので、まだ台数は出回っていませんが、48Vマイルドハイブリッドが追加された最新モデルは新車価格とともに中古車の販売価格も上昇しています。

車内の広さ

BMW X7「xDrive40d」の車体サイズは、全長5170mm・全幅2000mm・全高1835mmで、車内空間の広さを決定つけるホイールベースは3105mmです。

装備

BMW X7には2つのタイプがあります。

・ディーゼルモデルである「X7 xDrive40d」
・ガソリンモデルである「X7 M60i xDrive」

予防安全装備の「レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)」や「レーン・キーピング・アシスト」は、全てのグレードに標準装備されています。

他にも、「ダイナミック・スタビリティ・コントロール」「コーナリング・ブレーキ・コントロール」「パーキング・アシスト・プロフェッショナル」なども搭載されています。

燃費

BMW X7のカタログ燃費(4WD・WLTCモード)は、ディーゼルモデルが「12.4m/L」で、ガソリンモデルが「8.2km/L」です。

燃費向上対策として、マイルドハイブリッドシステムのほか、ディーゼルモデルには「コモンレール・ダイレクト・インジェクション・システム」、ガソリンモデルには「高精度ダイレクト・インジェクション・システム」などが採用されています。

先代モデルとの比較

初代前期:2019年~2022年
2018年11月に開催されたロサンゼルスモーターショーで初お目見えした初代X7は、日本では翌年9月に販売がスタートしました。

安全装備としてADAS(先進運転支援システム)が採用されているほか、運転席のスイッチで車高を通常より40mmずつ上げ下げできるなど、プレミアムSUVと呼ぶにふさわしいモデルでした。

初代後期(現行モデル):2022年~
現行のBMW X7も初代モデルには違いありませんが、2022年11月にビックマイナーチェンジが施され、その際マイルドハイブリッドシステムが採用されたのとともに、デザインが大幅に変更されています。

例えば、BMWの象徴と言えるキドニーグリルは暗闇で光る「アイコニック・グロー・キドニー・グリル」に、上半分がウインカーとデイライト、下半分がLEDヘッドライトとなる2分割式のヘッドライトに変更されたため、顔つきが一層精悍になっています。

また、シフトレバーを廃止し全車にパドルシフトを採用したことでセンターコンソール付近がすっきりとまとまっており、運転席周りの空間に余裕ができているのも大きな変更ポイントです。

BMW X7の中古車を探す

トヨタ ランドクルーザー

トヨタ ランドクルーザーの特長

トヨタ ランドクルーザーは、1951年の初登場(当時の社名はトヨタ・ジープBJ)以来70年以上にわたり、世界中で支持され続けているフルサイズ・クロスカントリーSUVです。

元々、警察予備隊(現・陸上自衛隊)での使用車両として開発されたこともあり、悪路走破性や車体の頑丈さは折り紙付きですが、1984年に70系がデビューした際、「本格クロカン路線のヘビー系」と「SUV色の強いライト系」に枝分かれしました。

以降、ライト系は代を追うごとに高級な志向を強めていき、2021年に登場した現行モデルはこのライト系の流れを踏襲しています。

なお、ヘビー系は排出ガス規制などの問題から国内販売は2004年に終了(2014年に期間限定で復活)していますが、一部の海外市場では「ランクル79」という名前で現在もヘビー系の販売が続いています。

トヨタ ランドクルーザーの中古車相場

トヨタ ランドクルーザーにおいて最も人気のある「ZX」グレードを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2021年式:1078万円~1512万円
2022年式:1068万円~1680万円
2023年式:1089万円〜1579万円

トヨタ ランドクルーザー「ZX」グレードの中古車は、現時点で中古車市場に90台以上が流通しています。

ランドクルーザーは、世代問わず高いリセールバリューをキープしており、中古での値崩れが少ないのが特徴です。

特に現行モデルは登場からまだ日が浅いうえ、現在新車の受注が停止されているため、どれも中古販売価格が高額になっています。この受注停止期間が長引いてしまった場合、中古市場に出回っている現行モデルの販売価格がさらに高騰していくことも十分予想されます。

車内の広さ

トヨタ ランドクルーザーの車内空間は非常に広く、全長は5人乗りモデルが1955mm、7人乗りモデルが2755mm、全幅は1640mm、全高は1190mmまたは1210mmです。

また、車内空間の広さを決定つけるホイールベースは2850mmで、アイポイントの高さ確保や、悪路走破性・乗降性向上などを望める最低地上高は225mmとなっています。

装備

トヨタ ランドクルーザーにはガソリンモデルとディーゼルモデルの2タイプがあり、エントリーグレードである「GX」から、最上級グレードの「ZX」まで、4つのグレードがあります。

それぞれ、タイプやグレードによって標準装備は異なりますが、「プリクラッシュセーフティ―」「レーダークルーズコントロール」といった予防安全装備は、全てのグレードに標準装備されています。

他にも、「ロードサインアシスト」「先行者発進告知機能」「ブラインドスポットモニター」 なども搭載されています。

自賠責保険や任意保険料

「強制保険」とも呼ばれる自賠責保険料は、新車購入時を除くと通常2年に1度受ける「車検」の時に支払うことになります。

トヨタ・ランドクルーザーの場合は17650円です。(24ヶ月分・令和5年4月1日以降保険始期の契約)

一方、ユーザーの意思で自由に加入できる任意保険は、加入者の条件や補償内容によって保険料が変わってきます。

例えば、現行モデルに乗っていて、保険等級10等級・ブルー免許・運転者限定なし・日常使用(年間走行距離1万km以下)・車両保険なしの場合、平均「7~9万円/年」ほどの保険料が必要です。

なお、保険等級が上がれば保険料は安くなり、補償の範囲を広げたり車両保険を付けたりした場合は、保険料が高くなります。

先代モデルとの比較

100系(先々代モデル):1998年~2007年
ライト系を祖とする100系モデルは、1998年1月にデビューしました。

トヨタ自身が「トップ・オブ・SUV」だと宣言したことでもわかる通り、ランクル持ち前の悪路走破性や汎用性の高さはそのままに「スカイフックTEMS」の採用で乗り心地を向上させています。

内装に本革のシートや木目パネルを贅沢に使用するなど、この後の世代に続いていくプレミアム化が顕著になったモデルです。

200系(先代モデル):2007年~2011年
この世代では、ラダーフレームを採用してロードノイズの軽減を図ったり、F1レースで培った空力制御技術を採用して操縦安定性を向上したりするなど、さらにプレミアムSUVとしての素養が高められています。

とはいえ、本格派クロカンとしての立ち位置を捨て去ったわけではなく、エンジンとブレーキを自動制御し、極低速を維持することで車両を安定させる「クロールコントロール」を世界初採用するなど、悪路走破性の高さは進化しています。

300系(現行モデル):2021年~
14年ぶりのフルモデルチェンジとなったこの世代では、低排出ガス・省燃費化を求める時代の流れに合わせ、ガソリンモデルの搭載エンジンが4.6Lから3.5Lへ、ダウンサイズ化されています。

また、国内モデルとしては100系以来となる「ディーゼルモデル」が復活し、いずれもツインターボ化されているため、舗装路走行時の加速性能や悪路走破に欠かせないのパワーなどは健在です。

トヨタ ランドクルーザーの中古車を探す

トヨタ ハイラックスサーフ

トヨタ ハイラックスサーフの特長

ハイラックスサーフは、トヨタが1983年から製造・販売しているフルサイズSUVです。

設計をトラックメーカーとして有名な日野自動車が手掛けていることもあり、武骨なデザインや他を圧倒する屈強さで人気を博しました。しかし、2009年にユーザー層が一致するランドクルーザープラドに吸収される形で、国内販売は終了しています。

海外市場では現在も販売されており、同社のタコマ・タンドラ・シエナ・FJクルーザーと並んで根強い人気を維持しています。

トヨタ ハイラックスサーフの中古車相場

トヨタ ハイラックスサーフの「SSR-G」グレードを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2002年式:198万円~
2003年式:99万円~168万円
2004年式:109万円~180万円
2005年式:114万円~218万円
2006年式:119万円~302万円
2007年式:109万円~319万円
2008年式:148万円~258万円
2009年式:189万円~219万円

トヨタ ハイラックスサーフ「SSR-G」グレードの中古車は、現時点で中古車市場に50台以上が流通しています。

販売終了から既に14年近く経過している古いモデルですが、車体が頑丈でエンジン・足回り系パーツも長持ちするため、たくさんの中古車が出回っているのが特徴です。

とはいえ、現行車種に比べると希少であるため、特に走行距離が少ない車体は年式の割にかなり高い販売価格がつけられています。

人気のボディカラー

トヨタ ハイラックスサーフのボディカラーは、下記の6色が設定されています。(2007年以降の年式の場合)

・シルバーメタリック
・ダークグレーマイカメタリック
・ブラック
・ブロンズマイカメタリック
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・ダークブルーメタリック

この中では、清潔感ある白に小さなラメが入った高級感ある色味が特徴の「ホワイトパールクリスタルシャイン」が人気です。

スペック

エンジンは、4LV型6気筒DOHC最高出力249ps

ボディサイズは、全長4805mm×全幅1910mm×全高1800mm

歴代のトヨタ ハイラックスサーフ

初代モデルは元々、アメリカでキャンピングカーなどを取り扱っている「ウィネベーゴ・インダストリー」という自動車メーカーが「ウィネベーゴ・トレッカー」という名前で販売していました。

その後、トヨタがそれを取り込み、1983年に「4Runner」という車名をつけ北米で販売を開始しています。

1984年、日本市場へ持ち込んだのを機に「ハイラックスサーフ」と名乗るようになりました。以降、初代ハイラックスサーフはオンロード性能の向上や排ガス規制への対応・ATの設定・5ナンバー登録・ワゴンタイプの追加といった時代に応じた進化を経て、次のモデルにバトンを渡します。

1989年に登場した2代目モデルは、4ドアタイプが追加されたことや乗り心地の向上などによって、主戦場である北米だけではなく日本国内においても、先行するパジェロやビックホーンに並ぶ本格クロカンSUVとして人気車種の仲間入りを果たしたのです。

その後も本来の高い悪路走破性能を維持したまま、代を追うごとにSUVとしての汎用性やオンロード性能などを高めていきます。

ただし、一気に高級化路線を突っ走っていった同社のランドクルーザーとは異なり、ハイラックスサーフは北米でのニーズに応えるべく大衆路線を守っていたため、2009年のフルモデルチェンジを機に海外専売車となりました。

なお、日本での販売が終了し、ハイラックスサーフの名が消滅して以降も北米仕様である「4Runner」の販売は継続しており、一部のショップでは逆輸入車として販売されています。

先代モデルとの比較

2代目:1989年~1995年
1989年に、ハイラックスサーフとして初のモデルチェンジを受け登場したこの世代では、乗降性と汎用性に優れる4ドアモデルが設定されました。

駆動方式は4WDのみ(北米仕様にはFF・2WD設定あり)で、登場当初は4ナンバー登録となるバンと、5ナンバー登録となるワゴンの2タイプでした。

その後、1990年にライバルである日産テラノに対抗すべく、北米仕様と同じ3LV型6気筒ガソリンエンジンを搭載した3ナンバータイプが追加されます。

3代目:1995年~2002年
3代目モデルでは、狭いガレージに駐車した時などの乗降性を高めるため、大型バンやピックアップトラックなどで未だに採用されているステッキ式からサイドレバー式にパーキングブレーキが変更されています。

その他にも、バックドアをウィンドウ部分と一体の跳ね上げ式に変更するなど、国内ユーザーからの要望・ニーズに対応するよう進化しているのが特徴です。

4代目:(国内最終モデル)
国内最終モデルとなるこのモデルは、メカニズムの多くをランドクルーザープラドと共用しています。

さらに、リアブレーキがドラムからディスクブレーキに、パーキングブレーキも足踏み式に変更されたほか、MTモデルの設定がなくなっています。

また、これらの改良・変更により、車体価格が当時のSUVとしては高価になったことから、盗難被害を防ぐため「イモビライザーキー」が全車に標準装備となりました。

トヨタ ハイラックスサーフの中古車を探す

レクサス LX

レクサス LXの特長

レクサス LXは、トヨタの高級車ブランド「レクサス」が誇る最上級フルサイズSUVです。

同じくトヨタが販売している「ランドクルーザー」とは、プラットフォームやメカニズムの多くを共有する姉妹車種であり、1998年にデビューした初代モデルから3代目モデルの途中までは「海外専売車」でした。

しかし、2015年に行われた3代目モデルの2回目のマイナーチェンジを機に日本市場での販売が始まると、レクサスブランドのネームバリューも手伝って、姉妹車であるランドクルーザーを凌ぐほどの人気を獲得しています。

レクサス LXの中古車相場

レクサス LXを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2022年式:1598万円~2470万円
2023年式:1776万円~2390万円

レクサス LXの中古車は、現時点で中古車市場に35台ほど流通しています。

現行である3代目モデルが登場して2年余りしか経過していないため、全体的に車両状態がよく走行距離が短いものが大半を占めるものの、流通台数は多くないです。

車内の広さ

レクサス LXの車体サイズは、全長5100mm・全幅1990mm・全高1895mmで、車内空間の広さを決定付けるホイールベースは2850mmです。

この数字だけ見ても室内空間の広さを感じることができますが、レクサス LXには5人乗り・7人乗りタイプの他に4人乗りタイプの「EXECUTIVE」が存在します。

この「EXECUTIVE」専用のリアパワーシートは凹型状のシートバックや大型ヘッドレスを備えているため、長距離走行やオフロード走行時でも体に負担を感じることなくゆったりとくつろぎの時間を過ごすことができます。

装備

レクサス LXには、以下の3タイプがあります。

・通常タイプである「LX600」 ・広い車内空間を贅沢に使用できる「LX600 EXECUTIVE」 ・持ち前の優れた悪路走破性をさらに高めた「LX600 OFFROAD」

全てのグレードに標準で装備されているのは、「プリクラッシュセーフティ」や「レーントレーシングアシスト」といった予防安全装備です。

他にも、「ロードサインアシスト」「先行車発進告知機能」「ドライバー異常時対応システム」なども搭載されています。

自賠責保険や任意保険料

「強制保険」とも呼ばれる自賠責保険料は、新車購入時を除くと通常2年に1度受ける「車検」の時に支払うことになります。

自家用乗用車(普通車)の場合、17650円が必要となります。(24ヶ月分・令和5年4月1日以降保険始期の契約)

一方、ユーザーの自由意思で加入を決めることができる任意保険に関しては、加入者の条件や補償内容によって保険料が変わってきます。

例えば、現行モデルに乗っていて、保険等級10等級・ブルー免許・運転者限定なし・日常使用(年間走行距離1万km以下)・車両保険なしの場合、平均「9.5~11万円/年」ほどの保険料が必要です。

なお、保険等級が上がれば保険料は安くなりますし、運転者の範囲を広げたり車両保険を付けたりした場合は、反対に保険料が高くなります。

先代モデルとの比較

2代目:1998年~2007年
2代目モデルの搭載エンジンは、レクサスの最高級セダン「LS」のエンジンをもとに排気量をUPし、シリンダーブロックを鋳鉄製に変更することで耐久性を向上させた「4.7LV型8気筒32バルブDOHCエンジン」です。

外装デザインは初代モデルを踏襲していますが、内装に本木目パネルやパワーシートなどを追加しているほか、室内灯をLEDに変更し防犯用暗視カメラを搭載するなど、レクサス最高級SUVにふさわしい新技術や上級装備がふんだんに詰め込まれています。

3代目:2007年~2022年
3代目モデルは外装デザインがシャープになり、異形4灯ヘッドライトがつり目状の2灯ヘッドライトに変更されたことで先代より引き締まって見えます。

しかし、全長は歴代で初めて5mを超え、それに伴い車両重量も大幅に増加するなど大型化されています。車両の大型化・重量化に合わせて搭載エンジンも新開発の5.7LV8エンジンに換装されているため、走行性能は衰えるどころかより力強さを増しています。

4代目(現行モデル):2022年~
日本市場へ投入されて初めてのフルモデルチェンジを受けた現行4代目モデルには、本格派SUVとして欠かせない耐久性と強度を保ちつつ軽量化を実現した「GA-Fプラットフォーム」というTNGA世代の新型ラダーフレームが採用されています。

また、搭載エンジンは3.5Lまで大幅にダウンサイジングされたものの、ターボを搭載したことでパワフルかつ省燃費になっているのが特徴です。

レクサス LXの中古車を探す

※本記事は、2023年6月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ