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更新日:2024.10.21 / 掲載日:2023.11.22
スズキ ジムニーVSスズキ ハスラーを徹底比較
この記事ではジムニーとハスラーの違いを燃費や室内空間、性能など様々な観点から比較します。自分の車選びにぜひ役立ててください。

スズキ ジムニーのプロフィール

2代目のデザインを彷彿とさせる丸形ヘッドライトまで伸びる横長のフロントグリルが特徴の現行ジムニー。軽自動車ながらも箱型ボディの堅牢なデザインから力強さを感じさせます。
2ドアタイプのボディ形状でコンパクトですが、インテリアは機能性を重視しており、大人4人でもゆったり座れる空間が広がっています。ただし、リヤシートは簡素なタイプのためメインとしては大人の2人乗りと考えておきましょう。
後席を倒すとラゲッジルームを広々と活用できます。約352Lの大容量のため普段の買い物はもちろん、キャンプに使用するアウトドア用品の収納や長距離ドライブの際に必要な荷物を詰めたスーツケースの収納など、大きな荷物もゆとりをもって積み込めます。9.5インチのゴルフバックは横置きで2つ収納可能です。
ジムニーは軽自動車に区分されるため、ボディサイズがコンパクトで森や山などの険しい道でも取り回しのよさを発揮してくれるでしょう。最低地上高は205mm、アプローチアングルは41度、デパーチャーアングルは51度、ランプブレークオーバーアングルは28度と、軽自動車ではありますが悪路でもバンパーやアンダーボディが接触しないよう設計されています。
先代モデルとの比較
初代ジムニーは1970年に本格オフロード車として発売開始されました。最初のモデルであるLJ10は、悪路でも安定した走行を可能にするラダーフレームをベースにリーフスプリングで車体を支える構造で設計されています。
パワートレインは直列2気筒エンジンです。副変速機を搭載して高速と低速の切り替えを可能とし、実用性に優れたモデルといえるでしょう。
また、悪路に強い点から土木工事や建設工事での測量や山間地の運搬などにも重宝されていました。
2代目ジムニーは1981年に販売開始されました。エンジンに水冷式を採用したLJ20や3気筒エンジンを装備したSJ10など、最新技術を取り入れたフルモデルチェンジが行われています。
SJ30は「Tough & Neat(タフでこぎれいな)」をキャッチコピーにスタイリッシュなデザインを導入しています。また、ボディサイズは軽自動車規格のぎりぎりまで広げてゆとりのある室内空間を実現しました。
3代目ジムニーは1998年に販売開始されました。新開発された軽量衝撃吸収ボディを採用したJB23は、安全性の高いモデルとして注目を集めました。
3代目は車体の骨格部分はこれまで同様にラダーフレームを採用するも、先進技術も積極的に導入することで走破性と安定性の両立を成功させています。悪路の衝撃を受け止める設計となっており、街乗りからオフロードまで幅広いシーンで活躍できるモデルといえるでしょう。
4代目ジムニーは2018年に販売開始されました。車体には新開発のラダーフレームや3リンクリジットアクスル式サスペンションなどの技術を採用しながらも、本格的な四輪駆動車としての最新技術も取り入れています。
パワートレインには専用チューニングを行っているR06A型ターボエンジンを搭載。低回転からのパワフルな加速が可能になり、よりオフロードでの走破性や安定性が向上しました。
また、予防安全機能であるスズキセーフティサポートや衝突安全機能も追加されています。
スズキ ハスラーのプロフィール

ハスラーはスズキが誇る人気の軽自動車です。その理由として個性的なデザインが挙げられます。特徴的なボディ形状と四角いシルエットに装備された印象的なフロントグリルとヘッドランプの組み合わせは、洗練されたスタイルでありながらもパワフルさを感じさせるデザインです。
また、カラーバリエーションも豊富で自分好みのカラーを選べるため、個性を表現できる点も魅力の一つといえます。
ハスラーのインテリアは実用性と快適性を兼ね備えたデザインが採用されています。前席と後席のスペースにゆとりをもたせ、長時間のドライブでも疲労しにくいゆったりとくつろげる空間が広がっています。また、シートのクッション性やサポート性にも優れているため、快適な座り心地を実感できるでしょう。
インフォテイメントシステムやスマートフォンとの連携機能も備わっており、快適なドライブを楽しめます。エアコンやシートヒーターも装備されているため、季節や気候にあわせて最適な室内環境を整えられます。
ハスラーはコンパクトな軽自動車でありながら、先進のエンジン技術と軽量なボディ構造による設計で走行性能にも優れています。パワフルな走行性能と燃費のよさを兼ね備えている点も、幅広い世代から人気を集めている理由の一つです。また、最新の安全技術も導入されているため安心してドライブを楽しめるでしょう。
先代モデルとの比較
初代ハスラーは2014年に軽ワゴンとSUVをあわせた軽自動車として販売開始されました。当時のキャッチコピーは「遊べる軽」です。
「アクティブなライフスタイルに似合う軽クロスオーバー」をコンセプトに作られており、室内空間はゆとりをもって設計されています。日常使いはもちろん、キャンプといったアウトドアやレジャーでも活躍できるモデルといえるでしょう。
2代目ハスラーはさらなる個性的なデザインやアウトドアに適した機能性、タフさなどを追及して2020年に販売開始されました。
エクステリアには新世代プラットフォームであるHEARTECTを採用しています。軽量かつ高剛性な環状骨格構造にすることで剛性を高め、安定した操縦性と乗り心地を実現しました。
安全面では、デュアルカメラブレーキサポートや後退時ブレーキサポートを標準搭載し、前後の安全性能を高めています。また、ターボ車にはスズキの軽自動車初となるアダプティブクルーズコントロールや車線逸脱抑制機能などを装備し、安全運転をサポートする技術が豊富に取り入れられています。
悪路に強い特徴を持つハスラーに新しい機能としてスノーモードが採用されました。雪道やアイスバーンでのスムーズな発進をサポートします。
また、グリップコントロールやヒルディセントコントロールなども搭載され、雨に濡れた泥や砂利でぬかるんだ道や急な下り坂でも安定した運転が可能です。
グレードと価格の比較
ここでは、ジムニーとハスラーのグレードと価格を紹介します。
ジムニーのグレード | メーカー希望小売価格 |
XC(4WD・5MT) | 1,804,000円(税込) |
XC(4WD・4AT) | 1,903,000円(税込) |
XL(4WD・5MT) | 1,681,900円(税込) |
XL(4WD・4AT) | 1,780,900円(税込) |
XG(4WD・5MT) | 1,555,400円(税込) |
XG(4WD・4AT) | 1,654,400円(税込) |
ハスラーのグレード | メーカー希望小売価格 |
HYBRID Xターボ(2WD・CVT) | 1,639,000円(税込) |
HYBRID Xターボ(4WD・CVT) | 1,773,200円(税込) |
HYBRID X(2WD・CVT) | 1,538,900円(税込) |
HYBRID X(4WD・CVT) | 1,673,100円(税込) |
HYBRID Gターボ(2WD・CVT) | 1,520,200円(税込) |
HYBRID Gターボ(4WD・CVT) | 1,654,400円(税込) |
HYBRID G(2WD・CVT) | 1,387,100円(税込) |
HYBRID G(4WD・CVT) | 1,521,300円(税込) |
外観とボディサイズの比較

ジムニー | 全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,725mm |
ハスラー | 全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,680mm |
多くの機械式立体駐車場では、全幅が「1,700mm以下」「1,800mm以下」「1,850mm以下」の3つに分けられ、高さの制限はおよそ「1,550mm」に設定されています。
ジムニーの全高は1,725mm、ハスラーは全高1,680mmのため、機械式立体駐車場の高さ制限を超えてしまう可能性が高く、利用は控えるとよいでしょう。
室内の広さを比較

ジムニー | 室内長1,795mm(XC/XL)1,770mm(XG)×室内幅1,300mm×室内高1,200mm |
ハスラー | 室内長2,215mm×室内幅1,330mm×室内高1,270mm |
ジムニーの運転席や助手席は男性でもゆとりをもって座れるスペースが確保されています。後席のリヤシートは簡素なタイプのため、4人乗りとして利用するよりは2人乗りで荷物の収納をメインとして利用するのがよいでしょう。リアシートを倒すと荷室の容量は352Lと十分な収納スペースが確保可能です。
ハスラーの座席周りには、以下のような収納スペースが複数作られています。
・インパネアッパーボックス
・インパネドリンクホルダー
・インパネアンダートレー
・インパネトレー
・インパネセンターポケット
・グローブボックス
・ショッピングフック
・シートアンダーボックス
・フロントドアポケット など
運転席と助手席周りだけでも十分な収納場所が確保されています。
燃費性能の比較
ジムニーのグレード | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
5MT | 16.6km/L | 15.6km/L | 17.5km/L | 16.5km/L |
4AT | 14.3km/L | 12.4km/L | 15.1km/L | 14.8km/L |
ハスラーのグレード | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
2WD(Xターボ/Gターボ) | 22.6km/L | 19.7km/L | 24.4km/L | 23.0km/L |
4WD(Xターボ/Gターボ) | 20.8km/L | 18.5km/L | 22.3km/L | 21.0km/L |
2WD(X/G) | 25.0km/L | 22.9km/L | 26.4km/L | 25.1km/L |
4WD(X/G) | 23.4km/L | 22.1km/L | 24.1km/L | 23.5km/L |
動力性能の比較
ジムニーのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
全グレード | 水冷4サイクル直列3気筒 インタークーラーターボ | 0.658L | 47kW(64PS)/6,000r.p.m |
ハスラーのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
Xターボ/Gターボ | 水冷4サイクル直列3気筒 インタークーラーターボ | 0.658L | 47kW(64PS)/6,000r.p.m |
X/G | 水冷4サイクル直列3気筒 | 0.657L | 36kW(49PS)/6,500r.p.m |
タイヤサイズの比較
ジムニー | タイヤサイズ:175/80R16(JB64型) ホイールベース:2,250mm |
ハスラー | タイヤサイズ:165/60R15 ホイールベース:2,460mm |
安全装備の比較
ジムニーにはスズキセーフティサポートが搭載されています。具体的な先進安全技術は以下のとおりです。
・デュアルセンサーブレーキサポート
・誤発進抑制機能
・車線逸脱警報機能
・ふらつき警報機能
・ハイビームアシスト
・先行車発進お知らせ機能
ハスラーにもスズキセーフティサポートが搭載されています。ジムニーに搭載されているサポートとは若干内容が異なるため紹介します。
・デュアルセンサーブレーキサポート
・後退時ブレーキサポート
・誤発進抑制機能
・車線逸脱警報機能
・車線逸脱抑制機能
・ふらつき警報機能
・標識認識機能
・ハイビームアシスト
・先行車発進お知らせ機能
・アダプティブクルーズコントロール
ラゲッジスペースの比較

ジムニー | 奥行240mm~980mm×幅1,300mm×高さ850mm トランク・ラゲッジルーム:約352L |
ハスラー | 奥行290mm~450mm×幅1,010mm×高さ900mm |
おすすめグレードの選び方
ここからは、ジムニーとハスラーのグレードを選択する際のポイントを紹介していきます。
価格、走行性能、装備機能などの観点から自分に合ったグレードを選べるようにしましょう。
価格重視
価格重視でジムニーを選ぶならXGグレードがおすすめです。必要最低限の装備を搭載しているため、価格を抑えられるメリットがあります。
例えば、エアコンの温度や風量調節は自分で行うマニュアルエアコンを搭載、車の施錠や解錠はリモコンキーでの操作が必要、ドアミラーは手動、リアシートにはヘッドレストがないなど。
車内の快適性を高める装備が省略されている分、価格を安く抑えられるのです。装備が少ないといえど、ジムニーならではの高い走破性は確保しています。
また、ボディカラーはブラックやホワイトなどのシンプルで利用しやすいカラーが4種類用意されています。
価格を抑えてハスラーに乗りたい方はHYBRID Gがおすすめです。ベースグレードであるHYBRID Gの価格は控えめですが、基本的な装備は搭載されています。
・キーを携帯していれば取り出さずにドアの施錠や解錠が行える「キーレスプッシュスタートシステム」
・エアフィルター付きの「フルオートエアコン」
・カラー液晶の「マルチインフォメーションディスプレイ」
・ワンタッチで倒せる「分割可倒式リアシート」 など
近年の新車に多く導入されている利便性を高める装備は一通り揃っていると考えて大丈夫です。
価格を抑えつつも基本的な装備を搭載したハスラーに乗りたい方におすすめのグレードです。
走り重視
走行性能や安全機能が充実したジムニーを乗り回したい方には上位グレードのXCグレードがおすすめです。
車線逸脱警報機能や追突被害軽減ブレーキなどを含むスズキセーフティサポートは、XCグレードのみに標準搭載されています。
他にも、アクセル操作なしに速度を自動的に一定に保つクルーズコントロールシステムも搭載されており、高速道路の運転や長距離運転をする方にとって役に立つ機能です。
最上位グレードならではのデザイン性や走行性能、安全性能にこだわりたい方におすすめのグレードです。
ハスラーを選ぶ際、日常の買い物で舗装された道路を走行する以外に未舗装道路や雪道、山道などの険しい道のりをドライブする機会が多いという方は、4WDのモデルがおすすめです。
4WD車には、スノーモードやグリップコントロール、ヒルディセントコントロールなど特殊な走行シーンでサポート力を発揮する機能が搭載されています。
装備重視
装備やオプションの柔軟性を重視してジムニーを選ぶなら、標準グレードであるXLグレードがおすすめです。
一つ下のグレードであるXGグレードよりも快適装備が最初から搭載されています。例えば、フルオートやキーレスプッシュスタートシステムなどが挙げられます。
お手ごろな価格かつ社内の快適性を高めたい方におすすめのグレードです。
ハスラーの装備を重視するなら、上位グレードのHYBRID XやHYBRID Xターボがおすすめです。
LEDヘッドランプやLEDポジションランプ、LEDフォグランプなどが標準搭載されています。また、フロントドアガラスにはプレミアムUV&IRカットガラスが採用されています。
使い勝手のよいハスラーをストレスなく利用したい方は上位グレードのXがおすすめです。
※本記事は、2023年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。