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更新日:2024.10.21 / 掲載日:2023.11.24
ホンダ フリードVSホンダ フリードクロスターを徹底比較
この記事ではフリードとクロスターについて、走行性能や安全性能、装備品など、様々な観点から比較していきます。
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ホンダ フリードのプロフィール

フリードはミニバンでありながらも運転のしやすいボディサイズと視界のよさが魅力のモデルです。最小回転半径が5.2mで取り回しがよいため、日常シーンでもよく発生するUターンや縦列駐車の際に小回りしやすいメリットがあります。
また、安全運転支援システムであるHonda SENSINGを搭載しています。街中の道路や高速道路を運転する際や駐車を行う際など幅広い状況で安全性の高さを発揮してくれるでしょう。
低燃費でありながらもパワフルな走行を可能にするパワートレインにより日常でも週末のおでかけでも運転を楽しいひとときにしてくれます。
またフリードは、親しみやすいシンプルなデザインも人気を集めている理由の一つです。コンパクトなボディですが車内はクラストップレベルのゆとりある空間が広がっており、長時間のドライブでも快適性を維持してくれる内装といえます。
ロングスライドシートやウォークスルーに対応した設計でFF車では360mmのスライドが可能です。また、シート間が通路となっているウォークスルーにより1列目から3列目までの移動もスムーズに行えるでしょう。
フリードは乗り降りのしやすい設計も幅広い世代から愛される所以です。大開口スライドドアやワンステップ低床フラットフロアが利用者の乗り降りのしやすさをサポートしています。
スライドドアは開口部が665mmで、狭い駐車場でも活用しやすいデザインです。ステップ高は390mmと低く設計されているため、高齢者や小さな子どもでも乗り降りがしやすいです。
先代モデルとの比較
初代フリードは5ナンバーのミニバンとして2008年に販売開始されました。「フリーライフ・クリエイション」をコンセプトに、ホンダ独自の低床・低重心技術と1.5L i-VTECエンジンを採用しています。
スムーズかつ力強い走りとコンパクトゆえの取り回しのよさが実現されたモデルです。後部座席の両側スライドドアにより子育て世代や高齢者と暮らす家族など幅広い世代のニーズを獲得しました。
2011年には燃費向上を目的にしたハイブリッド車が追加されています。また、3列シートのハイブリッド車はフリードが初だったため、記憶に残っている方も多いかと思います。
2代目フリードは2016年に販売が開始され、先代モデルよりも乗り心地やデザイン、安全性、利便性など多くの場面で進化を遂げました。
「7days Wonderful Mobility」をコンセプトに、さらなる室内空間の拡大が図られ、全列で大人が快適に乗れる設計に改良されています。3列目の足元空間は初代よりも90mm拡大されました。また、シートアレンジの多様性も向上し、人数や収納する荷物にあわせて変更が可能です。
安全面でも、安全運転支援システムであるHonda SENSINGを導入しています。後方誤発進抑制機能やステップダウンシフト制御などによりドライバーの安全確保が可能です。
その他にも、スマートエントリーやHondaインターナビなどの便利な機能が追加されています。
ホンダ フリードクロスターのプロフィール

クロスターは2019年に行われたフリードのマイナーチェンジで追加されたモデルです。迫力のある重厚感とエクステリアが魅力のミニバンです。
クロスターはフリードとフリード+どちらのモデルにも設定されています。また、ガソリン車とハイブリッド車のどちらの仕様もあり、駆動式はFFと4WDから選択可能です。
フリードクロスターは人気を集めているフリードにクロスオーバースタイルを取り入れたモデルです。クロスオーバースタイルとは、車高が高くパワフルで、アウトドアやレジャーでの利用に向いているスポーツ車であるSUVを指します。
日常の買い物といった普段使いから高速道路の走行、悪路走行までバランスよくカバーできるクロスターは、これまでのフリードよりもスポーティな走行が楽しめるでしょう。
SUV風の外観として、フロントバンパーやグリルを専用デザインとし、前後ロアスポイラー、フロントフォグランプ、ルーフレール、サイドシルガーニッシュ、専用アルミホイールなどの装備が搭載されています。
さらに、ライセンスガーニッシュをダーククローム、ドアミラやドアハンドルをシルバーに仕上げることでアウトドアにもなじむSUV風のデザインに仕上げられています。
先代モデルとの比較
フリードクロスターは2019年のマイナーチェンジで追加されたモデルのため、歴代モデルはありません。
クロスターはフリードの標準モデルとは異なり、アンダーガード・大型グリルなどの専用フロントマスク、前後ロアスポイラー、LEDフォグランプを採用し、ミニバンとSUVを融合させたエクステリアが特徴的です。
ルーフレール、サイドシルバーガーニッシュ、専用アルミホイールの装着によりアクティブな印象を与えるデザインで、アウトドアでの活用でも映えること間違いなしでしょう。
最低地上高はFFで135mm、4WDで150mmと、他のグレードと違いはありません。
クロスター専用のインテリアとしては、ブラック基調でローズウッド調インパネ加飾などがあります。アクティブな外観と落ち着きのある内装で幅広い層から人気を集めています。シート表皮にはプライムスムースの専用デジタル柄ブラックコンビシートが採用されていて、しわや汚れが目立たないこともメリットの一つです。
グレードと価格の比較
フリードのグレード | メーカー希望小売価格 |
G(FF/6人乗り) | 2,330,900円(税込) |
G(FF/7人乗り) | 2,352,900円(税込) |
HYBRID G(FF/6人乗り) | 2,688,400円(税込) |
HYBRID G(FF/7人乗り) | 2,710,400円(税込) |
Modulo X(FF/6人乗り) | 3,005,200円(税込) |
Modulo X(FF/7人乗り) | 3,027,200円(税込) |
HYBRID Modulo X(FF/6人乗り) | 3,311,000円(税込) |
HYBRID Modulo X(FF/7人乗り) | 3,333,000円(税込) |
フリードクロスターのグレード | メーカー希望小売価格 |
CROSSTAR(FF/6人乗り) | 2,627,900円(税込) |
CROSSTAR(4WD/6人乗り) | 2,792,900円(税込 |
HYBRID CROSSTAR(FF/6人乗り) | 2,957,900円(税込) |
HYBRID CROSSTAR(4WD/6人乗り) | 3,122,900円(税込) |
外観とボディサイズの比較

フリード | 全長4,265mm×全幅1,695mm×全高1,710mm(FF)/1,735mm(4WD) |
フリードクロスター | 全長4,265mm×全幅1,695mm×全高1,710mm(FF)/1,735mm(4WD) |
機械式立体駐車場では多くの場合で全幅が「1,700mm以下」「1,800mm以下」「1,850mm以下」の3つに分けられ、高さの制限はおよそ「1,550mm」に設定されています。
フリードとクロスターは全高が1,700mmを超えているため、機械式駐車場は利用できない場合が多いと考えておきましょう。
室内の広さを比較

フリード | 室内長3,045mm×室内幅1,455mm×室内高1,275mm(ハイブリッド車)/1,285mm(ガソリン車) |
フリードクロスター | 室内長3,045mm×室内幅1,455mm×室内高1,275mm(ハイブリッド車)/1,285mm(ガソリン車) |
燃費性能の比較
フリードの車種 | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
ハイブリッド車(FF) | 20.9km/L | 17.9km/L | 21.6km/L | 22.0km/L |
ハイブリッド車(4WD) | 19.8km/L | 17.0km/L | 21.3km/L | 20.3km/L |
ガソリン車(FF) | 17.0km/L | 13.2km/L | 17.6km/L | 18.9km/L |
ガソリン車(4WD) | 15.6km/L | 12.2km/L | 16.2km/L | 17.2km/L |
フリードクロスターの車種 | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
ハイブリッド車(FF) | 20.9km/L | 17.9km/L | 21.6km/L | 22.0km/L |
ハイブリッド車(4WD) | 19.8km/L | 17.0km/L | 21.3km/L | 20.3km/L |
ガソリン車(FF) | 17.0km/L | 13.2km/L | 17.6km/L | 18.9km/L |
ガソリン車(4WD) | 15.6km/L | 12.2km/L | 16.2km/L | 17.2km/L |
動力性能の比較
フリードの車種 | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
ガソリン車 | 水冷直列4気筒横置 | 1.496L | 95kW(129PS)/6,600r.p.m |
ハイブリッド車 | 水冷直列4気筒横置 | 1.496L | 81kW(110PS)/6,000r.p.m |
フリードクロスターの車種 | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
ガソリン車 | 水冷直列4気筒横置 | 1.496L | 95kW(129PS)/6,600r.p.m |
ハイブリッド車 | 水冷直列4気筒横置 | 1.496L | 81kW(110PS)/6,000r.p.m |
タイヤサイズの比較
フリード | タイヤサイズ:185/65R15 ホイールベース:2,740mm |
フリードクロスター | タイヤサイズ:185/65R15 ホイールベース:2,740mm |
安全装備の比較
現行のフリードには全車Honda SENSINGが標準装備されました。フリードに搭載されている具体的な内容は以下のとおりです。
・衝突軽減ブレーキ
・車線維持支援システム
・路外逸脱抑制機能
・誤発進抑制機能(前方・後方)
・歩行者事故低減ステアリング
・標識認識機能
・アダプティブクルーズコントロール
・先行車発進お知らせ機能
クロスターはフリードのマイナーチェンジのタイミングで追加されたモデルのため、同様にHonda SENSINGが標準搭載されています。
例えば、衝突軽減ブレーキでは先行車や歩行者をカメラセンサーで認識し、距離や自車との速度差から衝突の危険性を判断し、音とディスプレイで警告を発します。
それでも対象物との距離が近くなった場合、衝突の危険が高まったとして軽い自動ブレーキを作動させて衝突の回避を図ることが可能です。
このように、Honda SENSINGには未然に事故を防ぐための支援システムが多く搭載されています。
ラゲッジスペースの比較

フリード | 奥行1,085mm~1,445mm×幅1,080mm×高さ1,255mm トランク・ラゲッジルーム:約715L~1,257L |
フリードクロスター | 奥行1,085mm~1,445mm×幅1,080mm×高さ1,255mm トランク・ラゲッジルーム:約715L~1,257L |
おすすめグレードの選び方
ここからは、フリードとクロスターのおすすめグレードを紹介していき ます。
どのグレードがよいかは何を目的に購入するかによって異なります。今回は「価格」「走り」「装備」の3つに分けて、おすすめのグレードを見ていきます。
価格重視
価格を抑えてフリードを購入したい場合は、Gグレードがおすすめです。
Gグレードは標準的な装備が揃ったモデルです。両側パワースライドはGグレードから標準装備となります。また、先進安全装備であるHonda SENSINGや運転席・助手席シートヒーターなども装備されており、他のグレードと機能的な差はさほど大きくありません。そのため、価格を抑えてフリードらしさを楽しみたい方におすすめです。
クロスターはハイブリッド車かガソリン車のどちらかの選択となります。価格は30万円~40万円ほど差があります。
初期費用を抑えてクロスターを楽しみたい方は、ガソリン車がおすすめです。一方、長期的な利用を考えて、ガソリン代を節約したい場合は、ハイブリッド車を選択したほうが後々お得になる可能性があります。
走り重視
フリードの走行性能を重視するのであれば、Modulo Xシリーズがおすすめです。
Modulo Xはホンダ熟練のエンジニアが仕上げたコンプリートカーと呼ばれています。専用のエアロデザインやサスペンションを装備することで、走行中の安定性や旋回性能の向上がみられます。スポーティな走りを楽しめるミニバンです。
フリードの中では唯一9インチプレミアムインターナビとETC車載器が装備されている点も快適な走行に役立つポイントといえるでしょう。
クロスターはハイブリッド車とガソリン車の2種類しかありません。
街中での運転がメインとなる場合は静粛性に優れたハイブリッド車がおすすめです。フロントガラスやボンネット裏の吸音材も遮音性の向上に貢献しています。
心地のよい加速と軽快感を味わいたいのであればガソリン車がおすすめです。ガソリン車のほうが車体が軽いため、走り出しの走行がスムーズに感じられます。
装備重視
装備性を重視してフリードを選ぶなら両側パワースライドドアが標準搭載されているGグレードがおすすめです。
Gグレードは、エントリーグレードであるBグレードの上級グレードに位置します。ハイブリッド車にはLEDヘッドライトやナビ装着用スペシャルパッケージ+ETC車載器なども搭載。快適な走行を実現するために必要な装備を備えつつも安定した価格で購入できるため、コストパフォーマンスに優れたグレードといえるでしょう。
また、Gグレードからはハイブリッド車とガソリン車の選択も可能です。燃費のよいハイブリッド車を検討していて、なるべく費用を抑えたいと考えている方におすすめです。
クロスターはハイブリッド車とガソリン車の2種類がありますが、装備に大きな違いはありません。走行性能や価格から選択するとよいでしょう。
※本記事は、2023年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。