中古車購入チェックポイント
更新日:2024.10.21 / 掲載日:2023.11.28
トヨタ ヤリスVSトヨタ アクアを徹底比較
トヨタのヤリスとアクアはいずれも人気が高い車種です。しかし、似ていることから違いがあまり分からず「結局どちらが良いのだろう」と悩む方もいるでしょう。
今回はヤリスとアクアについて燃費や装備品、安全性能など様々な観点から比較します。自分にぴったりの車選びにぜひお役立てください。
【合わせて読みたい記事】

ヤリスは2020年2月にトヨタ ヴィッツの後継車種として日本国内で販売開始されました。国内販売が始まる前は海外展開時の車種名として使用されており、新型にリニューアルされるタイミングで車種名を世界で統一し、「ヤリス」という車名が採用された背景があります。
現行のトヨタ ヤリスは5人乗りの普通車で、ガソリンエンジンとハイブリッドエンジンが採用されています。
コンパクトカータイプのため小回りの良さと燃費の良さが特徴であり、2022年度の年間乗用車販売数台数は国内1位を取得した人気車種です。
2020年のフルモデルチェンジによって変更されたポイントは、トヨタが展開するコンパクトカーで初めてTNGA(Toyota New Global Architecture)が採用されていることです。車体の剛性の改善と低重心化を実現したことで、運転のしやすさや操縦安定性を高めることに成功しました。
特にコーナリング時の安定性に定評があり、カーブで振り回されることなくドライバーの思い通りに車をコントロールできる点は、車を運転する楽しみを実感できると好評です。

アクアは2011年に販売開始されたハイブリッドコンパクトカーです。2021年にフルモデルチェンジされ、新型アクアとして現在も愛されています。
アクアの販売開始までは、プリウスが5ナンバーの自動車として販売されていました。しかし、2003年にプリウスがモデルチェンジして3ナンバーとして販売されて以降、2011年までの8年間はコンパクトハイブリッド車の生産がストップされていたため、トヨタ アクアは待望の車種といっても過言ではありません。
排気量は1.5Lとコンパクトカーながら大出力のため、燃費の良さとは裏腹にパワフルかつ、なめらかな走行性が特徴です。
また、現行モデルのハイブリッドシステムはバイボーラ型ニッケル水素電池またはリチウム電池が採用されており、バイボーラ型ニッケル水素電池は一般的な水素電池と比較しておよそ2倍のバッテリー出力を誇ります。
高出力なバッテリーは低速域から高速域までのスムーズな加速を可能にしており、燃費の良さに加えて走行性のさらなる改善を達成しました。

ヤリスとアクアの外観とボディサイズを紹介していきます。
新旧でのサイズを比較すると、ヤリスはモデルチェンジしたことで全高が低くなったことが分かります。アクアはモデルチェンジによって、全長および全高ともサイズアップしています。
ヤリスとアクアを比較すると、全長に関してアクアはヤリスよりも155mm長いですが、全高に関しては、アクアはヤリスより15mm低くなっています。
普通の立体駐車場を利用した場合、2車種とも全高は高くないため高さを気にせず駐車できますが、機械式駐車場であれば高さ制限を1.5mに設定している駐車場もあるため、ヤリスの方がアクアと比べると若干停めにくさを感じるかもしれません。一方で旧型のヤリスであれば現行モデルよりもより全高が高かったため、駐車時には注意しなければなりません。
中古車の場合、様々な年式の販売があるためボディサイズのチェックも欠かせません。

ヤリスとアクアの室内サイズを紹介していきます。
現行のヤリスとアクアの室内は、ほぼ同じサイズ感です。
ヤリスに関しては、新型と旧型で室内サイズはほぼ同じですが、アクアに関しては、新旧のモデルチェンジによって室内長が大幅に短くなったことに対して、室内幅と室内高がサイズアップしていることが分かります。
ヤリスやアクアのようなコンパクトカーは2列目の足元が狭い点や室内高が低い点が居住性の面でデメリットとされています。そのため、モデルチェンジを経ながら少しでもサイズアップすることで居住性の向上を図っていることが分かります。
アクアの口コミでは、室内高のサイズアップによる居住性の改善について言及しているコメントは少ないものの、足元の広さは改善されたといったコメントが見受けられることから、サイズチェンジに加え、座席の配置なども工夫することで室内空間を快適にする動きがみられています。
また、ヤリスのハイブリッド車とアクアの燃費を比較すると大きな差はみられません。自動車としてのサイズからして、ヤリスとアクアには大きな違いがなく、車体本体の重量もほぼ一緒であることが原因として考えられます。
ヤリスとアクアのグレードごとの燃費(国土交通量審査値)は下記のとおりです。
アクアのタイヤに関しては、14インチから17インチまでのサイズを選択できるため、カスタマイズ感の強い商品展開が魅力です。アクアのGR SPORTタイプでは、17インチが標準装備です。
タイヤのサイズが大きくなれば見た目も良くなるので、かっこいい車を希望される場合は大きいサイズのタイヤを選びましょう。
どの機能も安全かつ快適に運転できるために重要なシステムのため、ヤリスもしくはアクアのどちらかを購入しても安全性能の面で優劣はつけづらいでしょう。
その中でも、ヤリスには装備されているのにアクアには装備されていない安全性能があります。アクアとヤリスに共通している安全性能にパーキングサポートブレーキがありますが、ヤリスには前後方静止物および後方接近車両を検知する機能が備わっている一方で、アクアには前後方静止物のみの検知機能しか備わっていません。
さらに細かい点に関しては、それぞれの車種の各グレードによって異なるため、購入前に販売店のスタッフから十分に説明を受けることをおすすめします。

ヤリスとアクアのラゲッジスペースを紹介していきます。
サイズを比較するとヤリスよりもアクアのラゲッジスペースが大きいことが分かります。
ヤリスとアクアに共通していることは、後部座席が6:4に分割されており、左右どちらかもしくは全てを前に倒すことでさらにラゲッジスペースを確保できる点が魅力です。
他の車種と比較するとややコンパクトなラゲッジスペースではありますが、スーパーでの買い物など普段使いでは十分です。また、後部座席を倒すことでゴルフバッグも積めることから、使いやすさには定評があります。
アクアであれば2WDタイプの「Bグレード」がエントリーグレードのため、価格重視する場合はおすすめです。税込価格は199万7000円とヤリスのエントリーグレードと比較すると高額ではあるものの、排気量も1.5Lかつハイブリッドシステムが搭載されているため、ハイブリッド車の中ではお求めやすい価格設定です。
ハイブリッド車同士でヤリスとアクアを比較する場合は、アクアのBグレードに軍配が上がります。ヤリスのラインナップの中で最も低価格のハイブリッド車は、2WDタイプのXグレードで税込価格201万3000円です。アクアとの価格差を考慮すると差額が1万6000円あるため、少しでもお得にハイブリッド車を手に入れたい場合は、アクアのBグレードがおすすめです。
なお、中古車市場の場合は各グレードの価格だけでなく走行距離や年式においても差が出るため複数車の見比べが欠かせません。
日常生活で高速道路を利用するのでなければ排気量の少ない1.0Lでも十分です。そのため、街乗り重視であればヤリスのガソリン車である「Xグレード」や「Gグレード」で十分でしょう。
なお、高速道路を利用したお出かけが多い場合は1.5Lタイプのグレードを選択することをおすすめします。
また、ウィンタースポーツを楽しみたい方は4WDタイプを選択することをおすすめします。ヤリスとアクアの両方に設定されているE-Fourは滑りやすい道など悪路を走行する際に、電子制御で2WDから4WDに切り替えることで走行性と低燃費の両方を達成する特徴があります。
アクアの4WDであれば、どのグレードでもE-Fourが搭載されていますが、ヤリスの場合は注意が必要です。ヤリスのガソリン車に設定されている4WDはハイブリッド車ではないためE-Fourは搭載されていません。
パノラミックビューモニターも用意されているので周囲の環境との位置関係や距離感を把握しやすい点も特長です。
一方で、ヤリスに関してはトヨタ チームメイトやパノラミックビューモニター以外にも、セーフティサポートカーS<ワイド>や駐車位置のメモリ機能が搭載されているため、より駐車時のトラブル回避性能が高い仕様です。駐車位置のメモリ機能に関しては、区画線がない場所であっても駐車をサポートしてくれるため、アクアと比べてより安心して車を運転できる点がおすすめです。
※本記事は、2023年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
【合わせて読みたい記事】
今回はヤリスとアクアについて燃費や装備品、安全性能など様々な観点から比較します。自分にぴったりの車選びにぜひお役立てください。
【合わせて読みたい記事】

この記事の目次
トヨタ ヤリスのプロフィール

現行のトヨタ ヤリスは5人乗りの普通車で、ガソリンエンジンとハイブリッドエンジンが採用されています。
コンパクトカータイプのため小回りの良さと燃費の良さが特徴であり、2022年度の年間乗用車販売数台数は国内1位を取得した人気車種です。
先代モデルとの比較
ヤリスはヴィッツの後継車のため、現行モデルが初代にあたります。なお、ヴィッツとしては4代目にあたるモデルです。2020年のフルモデルチェンジによって変更されたポイントは、トヨタが展開するコンパクトカーで初めてTNGA(Toyota New Global Architecture)が採用されていることです。車体の剛性の改善と低重心化を実現したことで、運転のしやすさや操縦安定性を高めることに成功しました。
特にコーナリング時の安定性に定評があり、カーブで振り回されることなくドライバーの思い通りに車をコントロールできる点は、車を運転する楽しみを実感できると好評です。
トヨタ アクアのプロフィール

アクアの販売開始までは、プリウスが5ナンバーの自動車として販売されていました。しかし、2003年にプリウスがモデルチェンジして3ナンバーとして販売されて以降、2011年までの8年間はコンパクトハイブリッド車の生産がストップされていたため、トヨタ アクアは待望の車種といっても過言ではありません。
排気量は1.5Lとコンパクトカーながら大出力のため、燃費の良さとは裏腹にパワフルかつ、なめらかな走行性が特徴です。
先代モデルとの比較
2021年にフルモデルチェンジしたアクアですが、先代との違いは安全性能の向上です。モデルチェンジのタイミングで最新の「Toyota Safety Sense」が採用されており、事故を未然に防ぐ回避機能が追加されました。また、現行モデルのハイブリッドシステムはバイボーラ型ニッケル水素電池またはリチウム電池が採用されており、バイボーラ型ニッケル水素電池は一般的な水素電池と比較しておよそ2倍のバッテリー出力を誇ります。
高出力なバッテリーは低速域から高速域までのスムーズな加速を可能にしており、燃費の良さに加えて走行性のさらなる改善を達成しました。
グレードと価格の比較
ヤリスとアクアのグレードとその価格を紹介していきます。ヤリスのグレード | メーカー小売希望価格 |
X(ガソリン車・2WD・1.0L・CVT) | 1,470,000円 |
X(ガソリン車・2WD・1.5L・6MT) | 1,548,000円 |
X(ガソリン車・2WD・1.5L・CVT) | 1,624,000円 |
G(ガソリン車・2WD・1.0L・CVT) | 1,645,000円 |
G(ガソリン車・2WD・1.5L・6MT) | 1,723,000円 |
G(ガソリン車・2WD・1.5L・CVT) | 1,799,000円 |
Z(ガソリン車・2WD・1.5L・6MT) | 1,904,000円 |
Z(ガソリン車・2WD・1.L・CVT) | 2,008,000円 |
X(ハイブリッド車・2WD・1.5L) | 2,013,000円 |
G(ハイブリッド車・2WD・1.5L) | 2,145,000円 |
Z(ハイブリッド車・2WD・1.5L) | 2,350,000円 |
X(ガソリン車・4WD・1.5L・CVT) | 1,857,000円 |
G(ガソリン車・4WD・1.5L・CVT) | 1,997,000円 |
Z(ガソリン車・4WD・1.5L・CVT) | 2,206,000円 |
X(ハイブリッド車・E-Four・1.5L) | 2,256,000円 |
G(ハイブリッド車・E-Four・1.5L) | 2,353,000円 |
Z(ハイブリッド車・E-Four・1.5L) | 2,548,000円 |
アクアのグレード | メーカー小売希望価格 |
B(2WD) | 1,997,000円 |
X(2WD) | 2,107,000円 |
G(2WD) | 2,230,000円 |
Z(2WD) | 2,400,000円 |
GR SPORT(2WD) | 2,595,000円 |
B(E-Four) | 2,195,000円 |
X(E-Four) | 2,305,000円 |
G(E-Four) | 2,428,000円 |
Z(E-Four) | 2,598,000円 |
外観とボディサイズの比較

ヤリス | 新型:全長3,940mm×全幅1,695mm×全高1,500mm 旧型:全長3,940mm×全幅1,695mm×全高1,515mm |
アクア | 新型:全長4,095mm×全幅1,695mm×全高1,485mm 旧型:全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,445mm |
ヤリスとアクアを比較すると、全長に関してアクアはヤリスよりも155mm長いですが、全高に関しては、アクアはヤリスより15mm低くなっています。
普通の立体駐車場を利用した場合、2車種とも全高は高くないため高さを気にせず駐車できますが、機械式駐車場であれば高さ制限を1.5mに設定している駐車場もあるため、ヤリスの方がアクアと比べると若干停めにくさを感じるかもしれません。一方で旧型のヤリスであれば現行モデルよりもより全高が高かったため、駐車時には注意しなければなりません。
中古車の場合、様々な年式の販売があるためボディサイズのチェックも欠かせません。
室内の広さを比較

ヤリス | 室内長1,845mm×室内幅1,430mm×室内高1,190mm |
アクア | 新型:室内長1,830mm×室内幅1,425mm×室内高1,190mm 旧型:室内長2,015mm×室内幅1,395mm×室内高1,175mm |
ヤリスに関しては、新型と旧型で室内サイズはほぼ同じですが、アクアに関しては、新旧のモデルチェンジによって室内長が大幅に短くなったことに対して、室内幅と室内高がサイズアップしていることが分かります。
ヤリスやアクアのようなコンパクトカーは2列目の足元が狭い点や室内高が低い点が居住性の面でデメリットとされています。そのため、モデルチェンジを経ながら少しでもサイズアップすることで居住性の向上を図っていることが分かります。
アクアの口コミでは、室内高のサイズアップによる居住性の改善について言及しているコメントは少ないものの、足元の広さは改善されたといったコメントが見受けられることから、サイズチェンジに加え、座席の配置なども工夫することで室内空間を快適にする動きがみられています。
燃費性能の比較
ヤリスはガソリン車とハイブリッド車が設けられており、ハイブリッド車はガソリン車と比較して燃費の良さが特徴です。また、ヤリスのハイブリッド車とアクアの燃費を比較すると大きな差はみられません。自動車としてのサイズからして、ヤリスとアクアには大きな違いがなく、車体本体の重量もほぼ一緒であることが原因として考えられます。
ヤリスとアクアのグレードごとの燃費(国土交通量審査値)は下記のとおりです。
ヤリスのグレード | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
Z(ハイブリッド車) | 35.4km/L | 35.5km/L | 38.8km/L | 33.6km/L |
G(ハイブリッド車) | 35.8km/L | 36.9km/L | 39.8km/L | 33.5km/L |
X(ハイブリッド車) | 36.0km/L | 37.5km/L | 40.2km/L | 33.4km/L |
Z(ガソリン車:1.5L) | 21.6km/L | 16.1km/L | 22.9km/L | 24.3km/L |
G(ガソリン車:1.5L) | 21.4km/L | 15.7km/L | 22.6km/L | 24.1km/L |
X(ガソリン車:1.5L) | 21.6km/L | 16.1km/L | 22.9km/L | 24.3km/L |
G(ガソリン車:1.0L) | 20.2km/L | 15.3km/L | 21.8km/L | 22.4km/L |
X(ガソリン車:1.0L) | 20.2km/L | 15.3km/L | 21.8km/L | 22.4km/L |
アクアのグレード | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
GRSPORT(ハイブリッド車) | 29.3km/L | 31.0km/L | 30.9km/L | 27.7km/L |
Z(ハイブリッド車) | 33.6km/L | 34.3km/L | 36.0km/L | 31.8km/L |
G(ハイブリッド車) | 33.6km/L | 34.3km/L | 36.0km/L | 31.8km/L |
X(ハイブリッド車) | 34.6km/L | 35.7km/L | 37.6km/L | 32.4km/L |
B(ハイブリッド車) | 35.8km/L | 36.5km/L | 39.5km/L | 33.5km/L |
動力性能の比較
ここでは、ヤリスとアクアのスペックを比較します。具体的な数値は下記のとおりです。ヤリスの車種 | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
ハイブリッド車 | 直列3気筒 | 1.490L | 67kW(91PS)/5500r.p.m |
ガソリン車(1.5L) | 直列3気筒 | 1.490L | 88kW(120PS)/6600r.p.m |
ガソリン車(1.0L) | 直列3気筒 | 0.996L | 51kW(69PS)/6000r.p.m |
アクアの車種 | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
ハイブリッド車 | 直列3気筒 | 1.490L | 67kW(91PS)/5500r.p.m |
タイヤサイズの比較
ヤリスのタイヤは各グレードによってサイズが異なります。ハイブリッド車およびガソリン車のエントリーグレードであるZグレードは16インチのアルミホイール、Gグレード以上のモデルであれば15インチのアルミホイールが標準装備されています。また、GR SPORTタイプであれば18インチのタイヤが標準装備であり、ホイールの大型化が特徴です。アクアのタイヤに関しては、14インチから17インチまでのサイズを選択できるため、カスタマイズ感の強い商品展開が魅力です。アクアのGR SPORTタイプでは、17インチが標準装備です。
タイヤのサイズが大きくなれば見た目も良くなるので、かっこいい車を希望される場合は大きいサイズのタイヤを選びましょう。
安全装備の比較
ヤリスとアクアの安全性能について共通している安全性能は、高度な運転支援システムであるトヨタチームメイト「アドバンスパーク」、プリクラッシュセーフティ、レーントレーシングアシストです。どの機能も安全かつ快適に運転できるために重要なシステムのため、ヤリスもしくはアクアのどちらかを購入しても安全性能の面で優劣はつけづらいでしょう。
その中でも、ヤリスには装備されているのにアクアには装備されていない安全性能があります。アクアとヤリスに共通している安全性能にパーキングサポートブレーキがありますが、ヤリスには前後方静止物および後方接近車両を検知する機能が備わっている一方で、アクアには前後方静止物のみの検知機能しか備わっていません。
さらに細かい点に関しては、それぞれの車種の各グレードによって異なるため、購入前に販売店のスタッフから十分に説明を受けることをおすすめします。
ラゲッジスペースの比較

ヤリス | 荷室高692mm×荷室長630mm×荷室幅1,000mm |
アクア | 荷室高824mm×荷室長656mm×荷室幅1,153mm |
ヤリスとアクアに共通していることは、後部座席が6:4に分割されており、左右どちらかもしくは全てを前に倒すことでさらにラゲッジスペースを確保できる点が魅力です。
他の車種と比較するとややコンパクトなラゲッジスペースではありますが、スーパーでの買い物など普段使いでは十分です。また、後部座席を倒すことでゴルフバッグも積めることから、使いやすさには定評があります。
おすすめグレードの選び方
ここからは、「価格面」「走行性」「装備の豊富さ」といった3つの観点から、ヤリスとアクアを比較していきます。それぞれのポイントに沿ったおすすめのグレードを紹介するので、これからの車選びの参考にしてみてください。価格重視
ヤリスを選ぶ場合、価格重視で選ぶのであればエントリーグレードであるガソリン車の「Xグレード」をおすすめします。価格は税込147万円と、ヤリスおよびアクアの全グレードと比較して最も低下価格を実現しており、軽自動車と比較して遜色ないお求めやすさが魅力です。アクアであれば2WDタイプの「Bグレード」がエントリーグレードのため、価格重視する場合はおすすめです。税込価格は199万7000円とヤリスのエントリーグレードと比較すると高額ではあるものの、排気量も1.5Lかつハイブリッドシステムが搭載されているため、ハイブリッド車の中ではお求めやすい価格設定です。
ハイブリッド車同士でヤリスとアクアを比較する場合は、アクアのBグレードに軍配が上がります。ヤリスのラインナップの中で最も低価格のハイブリッド車は、2WDタイプのXグレードで税込価格201万3000円です。アクアとの価格差を考慮すると差額が1万6000円あるため、少しでもお得にハイブリッド車を手に入れたい場合は、アクアのBグレードがおすすめです。
なお、中古車市場の場合は各グレードの価格だけでなく走行距離や年式においても差が出るため複数車の見比べが欠かせません。
走り重視
走行性能を考えて選ぶ場合は、排気量を基準に選ぶことがポイントです。日常生活で高速道路を利用するのでなければ排気量の少ない1.0Lでも十分です。そのため、街乗り重視であればヤリスのガソリン車である「Xグレード」や「Gグレード」で十分でしょう。
なお、高速道路を利用したお出かけが多い場合は1.5Lタイプのグレードを選択することをおすすめします。
また、ウィンタースポーツを楽しみたい方は4WDタイプを選択することをおすすめします。ヤリスとアクアの両方に設定されているE-Fourは滑りやすい道など悪路を走行する際に、電子制御で2WDから4WDに切り替えることで走行性と低燃費の両方を達成する特徴があります。
アクアの4WDであれば、どのグレードでもE-Fourが搭載されていますが、ヤリスの場合は注意が必要です。ヤリスのガソリン車に設定されている4WDはハイブリッド車ではないためE-Fourは搭載されていません。
装備重視
ヤリスとアクアに搭載された安全性能は、パーキングサポートや衝突回避サポートといったトヨタ チームメイト(アドバンストパーク)が設けられており、駐車に不安を覚える方でも安心して運転できます。パノラミックビューモニターも用意されているので周囲の環境との位置関係や距離感を把握しやすい点も特長です。
一方で、ヤリスに関してはトヨタ チームメイトやパノラミックビューモニター以外にも、セーフティサポートカーS<ワイド>や駐車位置のメモリ機能が搭載されているため、より駐車時のトラブル回避性能が高い仕様です。駐車位置のメモリ機能に関しては、区画線がない場所であっても駐車をサポートしてくれるため、アクアと比べてより安心して車を運転できる点がおすすめです。
※本記事は、2023年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
【合わせて読みたい記事】
この記事の画像を見る