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更新日:2024.10.21 / 掲載日:2024.01.17
トヨタ クラウンVSベンツ Eクラスを徹底比較
トヨタのクラウンとベンツのEクラスはどちらも高級セダンとして知られています。国産車と外国車の違いはあるものの、他の違いが分からず「どちらが良いのだろう?」と悩む方もいるでしょう。
この記事では、高級感あふれるセダンをお探しの方向けに、クラウンとベンツのEクラスを価格や走行性能、サイズ感など様々な観点から比較します。自分に適した1台を選ぶ際にお役立てください。
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クラウンは1955年に販売開始された歴史ある車です。発売から70年近く多くのドライバーに愛され、16代にわたり続くトヨタの人気セダンです。
「高級なセダン=クラウン」と多くの方がイメージする上質なボディデザインやインテリアはミドル層はもちろん、モデルによっては若年層も獲得しています。
クラウンの特徴はモデルチェンジのたびにユーザーが求めるものを表現している点にあります。歴代のクラウンを見るとその時代の流れが分かるとも言われています。
例えば、3代目のクラウンでは人々の憧れや高級感を表した「白いクラウン」。13代目には当時注目され始めた環境に配慮したハイブリッド車の登場など、時代の変化にあわせて歩んでいる車と言えるでしょう。
クラウンはモデルチェンジを繰り返すなかで最新技術を積極的に取り入れること、居住空間の充実を意識すること、など常にユーザーが車に求めることの反映を意識して開発が進んでいます。今後もますますクラウンの発展が期待されるでしょう。
13代目のクラウンは2008年から2012年までのモデルで、ここからハイブリッドモデルが登場。この頃から自動車業界で環境への配慮が叫ばれ始め、クリーンな車作りが意識されています。デザインの観点では、先代から受け継いだ曲線を残しつつもフロントデザインにシャープな印象を持たせた点が特徴的です。
14代目クラウンは2012年から2018年までのモデルです。ここからフロントグリルのデザインが大きく変化し、躍動感のあるデザインでミドル層だけでなく若年層からの注目も集めました。
なお、この頃に「ピンククラウン」と呼ばれるボディカラーの用意が話題を呼びました。トヨタはドラえもんをCMで採用しており「どこでもドア」からインスピレーションを得て実現した色合いと言えるでしょう。
なお、14代目の後期には、ピンクだけでなく茜色や空色、若草色など日本の伝統的なカラーを取り入れていた点も見逃せません。
15代目クラウンは2018年から2022年まで販売されたモデルで、過酷さで評判のドイツのニュルブルグリンクで鍛えられたボディが話題を呼びました。鍛え上げられた車両は性能の向上が見られ、かつデザイン性も相まってスポーティなクラウンとして人気です。
2023年11月には16代目のクラウンの予約が開始。16代目からは時代のニーズにあわせ、クロスオーバーやワゴンとSUVを融合したエステートなど、セダンのみにとどまらないラインナップが見られます。

高級車として知られるベンツはA〜E、S、Gと様々なグレードを用意しています。
EクラスはSクラスに次いで高級なモデルに分類されるため、価格は高いものの、高級感あふれる内装やボディデザインが多くのユーザーを獲得する理由です。
EクラスはCクラスより一回りボディが大きい特徴を持ち、ベンツの中核を担うモデルと言えるでしょう。
1984年から販売される歴史ある車で、現在は今回紹介するセダン以外にも、クーペやワゴンなど様々なモデルを用意しており、時代に合わせて様々なターゲットに愛される車です。
初代のEクラスは1984年に導入されたモデルを指し、当時は「ミディアムクラス」と呼ばれていました。現在の呼称であるEクラスは1993年からの採用です。
2代目は1995年に登場したモデルを指し、性能面の向上とあわせて4つ目のヘッドランプが特徴的です。また、駆動力を適切に保つETS(エレクトロニック・トラクションサポート)をはじめとした様々な機能が標準装備されたことも話題になりました。
3代目は2002年に登場したモデルで、先代から受け継がれるツインヘッドライトは楕円で角度がついていることからスタイリッシュな印象を与えます。先代までの柔和なフロントデザインからスポーティーなデザインに変化しています。
そして4代目は2009年に登場したモデルで9速ATを世界ではじめて採用した点が注目を集めました。スポーツカーに多く採用される変速段数で走行性能の高まりが見られます。
5代目は現行型で2016年から販売されています。なお、このモデルでは自動車で初となるタッチコントロールボタンドライブパイロットを導入したり、独自の安全装備を搭載したりと、ユーザーの快適なドライブをサポートする進化が見られました。
【MP】と記載があるものは、メルセデス・ベンツ日本にて使用しているモデル識別記号です。また、日本仕様のハンドルは右ハンドルになっているため、はじめて外国車を運転する場合も不安なく扱えるでしょう。
価格面で比較するとEクラスの方が高い傾向にあります。特に、上級モデルでは1,000万円を超えるため、資金確保の見通しが大切です。

ここではクラウンとベンツのEクラスをボディサイズの観点から比較します。両車種のサイズ感は下記の通りです。
ボディサイズとしてはクラウンの方がやや大きいといえるでしょう。しかし、両車種に大きな差は見られないため迷った場合は販売店で試乗してみる方法もおすすめです。

ここではクラウンとベンツのEクラスを居住空間の観点から比較します。両車種のサイズ感は下記の通りです。
Eクラスの室内長について、確かな情報は得られませんでした。しかし、ネット上で実際のユーザーからは「前のモデルと比較して室内空間が広くなった」「室内が広いため長距離でも疲れない」というコメントが見られます。
クラウンについては「室内空間は満足」「背の高い人からするとやや窮屈」と様々な評価が見られました。
※燃料電池車の数値記載はありません。
両車種を比較すると、ハイブリッド車のクラウンは燃費が良いといえるでしょう。
クラウンは多くの車に採用される4気筒エンジンと燃料電池の扱いがあります。その一方でEクラスには6気筒の扱いがあるため、力強い走りを求める場合はEクラスの「Mercedes-AMG E 53 4MATIC+(ISG搭載)」がおすすめです。
クラウンは3種類、Eクラスはグレードごとに4種類のタイヤサイズがあります。
タイヤサイズはボディの大きさに合うものはもちろん、選択できる場合はコストと見た目のバランスを意識した選び方が大切です。タイヤサイズが大きくなると購入時に数百円から数千円の差が出てきます。

ここではクラウンとベンツEクラスの安全性能を比較します。
クラウンはトヨタが独自に開発した安全運転サポートを行う「Toyota Safety Sense」を搭載しています。
また、最新の高度運転支援技術である「トヨタ チームメイト」も採用しています。これは事故の予防をサポート、衝突時の衝撃を軽減する機能や先行車追行サポート、レーンのはみ出しや車線変更を支援する機能などが挙げられます。そして、近年はあおり運転が罰則化されたことで需要が高まるドライブレコーダーをトヨタ初となる前後方に設定した点も特徴的です。
ベンツのEクラスにおいても独自の安全装備が搭載されており、欧州の独立系衝突安全性能試験である「ユーロNCAP」において最高点の5つ星評価を獲得した実績を持ちます。子どもや歩行者など「運転弱者」との万が一の事故に備えており、ドライバーだけでなく周辺にまで配慮された車と言えるでしょう。
具体的には、アクティブブレーキアシスト(歩行者の飛び出し、右折時対向車を検知する機能)やアクティブディスタンスアシストなどが挙げられます。

ここではラゲッジスペースのサイズと容量を比較します。
Eクラスはラゲッジスペースの寸法が確認できませんでしたが、公式情報で荷室容量は540Lと紹介されています。容量で比較すると、Eクラスがやや勝ります。家族で旅行の機会が多い方や、仕事でたくさん荷物を積みたい方は荷室容量が多いEクラスがおすすめです。
なお、クラウンについてもEクラスより劣るものの、十分なスペースが確保されているため不自由さは感じないでしょう。
実際のサイズ感を確認したい場合はディーラーや販売店で実物をチェックしてみましょう。
各車種ともいくつかのグレードがあるため、自分が重視したいポイントに合わせて選択するのがおすすめです。
なお、中古車での購入を検討する場合はグレードの取り扱いがあるかを確認してから見積もりや契約することが大切です。
ベンツのEクラスにおいてはE200スポーツ(ディーゼル車)がおすすめです。8,730,000円とEクラスの中では最も費用を抑えて購入できるでしょう。
なお、両車種とも価格が高い傾向にあるため、新車だけでなく中古車での購入を検討するのもおすすめです。
Eクラスでは走りを重視する場合は「E220dスポーツ」がおすすめです。価格を抑えつつも下のグレードである「E200スポーツ」よりも燃費性能が良い特徴があります。走行性の中でもランニングコストが気になる場合におすすめです。
・クラウンマークを道路に投影できるイルミネーション
・クラウン専用キー
・盗難防止機能付きのナンバーカバー
また、プレミアムナッパ本革のシートやマルチカラーイルミネーションを始めとしたラグジュアリーさを感じられる工夫も見られるため、乗るたびに満足感を得られるでしょう。
ベンツのEクラスでは「Mercedes-AMG E 53 4MATIC+(ISG搭載)」がおすすめです。価格は高くなるものの、フロント部分やバンパー部分に取り付けるフロントスポイラーやサイドステップ、リヤスポイラーなどエクステリアパーツは専用のものがあり、特別感を覚えます。スポーティーなデザインが好みの方に適しているでしょう。
※本記事は、2023年12月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
この記事では、高級感あふれるセダンをお探しの方向けに、クラウンとベンツのEクラスを価格や走行性能、サイズ感など様々な観点から比較します。自分に適した1台を選ぶ際にお役立てください。

この記事の目次
トヨタ クラウンのプロフィール

「高級なセダン=クラウン」と多くの方がイメージする上質なボディデザインやインテリアはミドル層はもちろん、モデルによっては若年層も獲得しています。
クラウンの特徴はモデルチェンジのたびにユーザーが求めるものを表現している点にあります。歴代のクラウンを見るとその時代の流れが分かるとも言われています。
例えば、3代目のクラウンでは人々の憧れや高級感を表した「白いクラウン」。13代目には当時注目され始めた環境に配慮したハイブリッド車の登場など、時代の変化にあわせて歩んでいる車と言えるでしょう。
クラウンはモデルチェンジを繰り返すなかで最新技術を積極的に取り入れること、居住空間の充実を意識すること、など常にユーザーが車に求めることの反映を意識して開発が進んでいます。今後もますますクラウンの発展が期待されるでしょう。
先代モデルとの比較
クラウンは1955年の発売以来、モデルチェンジを繰り返して現在は16代目です。こちらではクラウンの歴史を直近の3代に絞って紹介します。13代目のクラウンは2008年から2012年までのモデルで、ここからハイブリッドモデルが登場。この頃から自動車業界で環境への配慮が叫ばれ始め、クリーンな車作りが意識されています。デザインの観点では、先代から受け継いだ曲線を残しつつもフロントデザインにシャープな印象を持たせた点が特徴的です。
14代目クラウンは2012年から2018年までのモデルです。ここからフロントグリルのデザインが大きく変化し、躍動感のあるデザインでミドル層だけでなく若年層からの注目も集めました。
なお、この頃に「ピンククラウン」と呼ばれるボディカラーの用意が話題を呼びました。トヨタはドラえもんをCMで採用しており「どこでもドア」からインスピレーションを得て実現した色合いと言えるでしょう。
なお、14代目の後期には、ピンクだけでなく茜色や空色、若草色など日本の伝統的なカラーを取り入れていた点も見逃せません。
15代目クラウンは2018年から2022年まで販売されたモデルで、過酷さで評判のドイツのニュルブルグリンクで鍛えられたボディが話題を呼びました。鍛え上げられた車両は性能の向上が見られ、かつデザイン性も相まってスポーティなクラウンとして人気です。
2023年11月には16代目のクラウンの予約が開始。16代目からは時代のニーズにあわせ、クロスオーバーやワゴンとSUVを融合したエステートなど、セダンのみにとどまらないラインナップが見られます。
ベンツ Eクラスのプロフィール

EクラスはSクラスに次いで高級なモデルに分類されるため、価格は高いものの、高級感あふれる内装やボディデザインが多くのユーザーを獲得する理由です。
EクラスはCクラスより一回りボディが大きい特徴を持ち、ベンツの中核を担うモデルと言えるでしょう。
1984年から販売される歴史ある車で、現在は今回紹介するセダン以外にも、クーペやワゴンなど様々なモデルを用意しており、時代に合わせて様々なターゲットに愛される車です。
先代モデルとの比較
ベンツのEクラスは現行が5代目です。今回は現在に至るまでの歴史を紹介します。初代のEクラスは1984年に導入されたモデルを指し、当時は「ミディアムクラス」と呼ばれていました。現在の呼称であるEクラスは1993年からの採用です。
2代目は1995年に登場したモデルを指し、性能面の向上とあわせて4つ目のヘッドランプが特徴的です。また、駆動力を適切に保つETS(エレクトロニック・トラクションサポート)をはじめとした様々な機能が標準装備されたことも話題になりました。
3代目は2002年に登場したモデルで、先代から受け継がれるツインヘッドライトは楕円で角度がついていることからスタイリッシュな印象を与えます。先代までの柔和なフロントデザインからスポーティーなデザインに変化しています。
そして4代目は2009年に登場したモデルで9速ATを世界ではじめて採用した点が注目を集めました。スポーツカーに多く採用される変速段数で走行性能の高まりが見られます。
5代目は現行型で2016年から販売されています。なお、このモデルでは自動車で初となるタッチコントロールボタンドライブパイロットを導入したり、独自の安全装備を搭載したりと、ユーザーの快適なドライブをサポートする進化が見られました。
グレードと価格の比較
ここではクラウンとベンツのグレードや価格を紹介します。各グレードと価格は下記の通りです。クラウンのグレード | メーカー希望小売価格 |
---|---|
Z(ハイブリッド車) | 7,300,000円(税込) |
Z(燃料電池車) | 8,300,000円(税込) |
ベンツEクラスのグレード (ディーゼル車) |
メーカー希望小売価格 |
---|---|
E200スポーツ【MP202301】 | 8,730,000円 |
E200スポーツ【MP202302】 | 8,890,000円 |
E220dスポーツ【MP202301】 | 9,030,000円 |
E220dスポーツ【MP202302】 | 9,200,000円 |
E300スポーツ【MP202301】 | 10,290,000円 |
Mercedes-AMG E 53 4MATIC+ (ISG搭載モデル)【MP202301】 |
14,050,000円 |
ベンツEクラスのグレード (ハイブリッド車) |
メーカー希望小売価格 |
---|---|
R350deスポーツ【MP202301】 | 10,410,000円 |
価格面で比較するとEクラスの方が高い傾向にあります。特に、上級モデルでは1,000万円を超えるため、資金確保の見通しが大切です。
外観とボディサイズの比較

クラウン | 全長5,030mm×全幅1,890mm×全高1,475mm |
ベンツEクラス | 全長4,940mm×全1,850mm×全高1,455mm |
室内の広さを比較

クラウン | 室内長1,970mm×室内幅1,595mm×室内高1,135mm |
ベンツEクラス | 記載なし/td> |
クラウンについては「室内空間は満足」「背の高い人からするとやや窮屈」と様々な評価が見られました。
燃費性能の比較
クラウンとベンツEクラスの各グレードごとの燃費(国土交通量審査値)は下記の通りです。クラウンのグレード ハイブリッド車 |
WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
Z(2.5L) | 18.0km/L | 14.4km/L | 18.4km/L | 19.7km/L |
ベンツEクラスのグレード | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
E200スポーツ | 12.8km/L | 9.4km/L | 13.1km/L | 15.2km/L |
E220dスポーツ | 18.0km/L | 14.3km/L | 17.8km/L | 20.6km/L |
E300スポーツ | 11.7km/L | 8.5km/L | 11.6km/L | 14.0km/L |
R350deスポーツ | 16.0km/L | 13.4km/L | 15.7km/L | 17.6km/L |
Mercedes-AMG E 53 4MATIC+(ISG搭載) | 10.3km/L | 7.3km/L | 10.9km/L | 12.0km/L |
動力性能の比較
こちらではクラウンとベンツEクラスの動力性能を見ていきます。両車種のスペックは下記の通りです。クラウンのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
ハイブリッド車 | 直列4気筒 | 2.487L | 136kW(185PS)/6,000r.p.m |
燃料電池車 | 圧縮水素高圧タンク(3本) | タンク容量:141(前方64+中52+後方25) | 134kW(182PS)/6,940rpm |
ベンツEクラスのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
E200スポーツ | 直列4気筒 | 1.496L | 135kW(184PS)/5,800〜6,100rpm |
E220dスポーツ | 直列4気筒 | 1.992L | 147kW(200PS)/3,600rpm |
E300スポーツ | 直列4気筒 | 1.991L | 190kW(258PS)/5,800〜6,100rpm |
R350deスポーツ | 直列4気筒 | 1.949L | 143kW(194PS)/3,800rpm |
Mercedes-AMG E 53 4MATIC+(ISG搭載) | 直列6気筒 | 2.996L | 320kW(435PS)/6,100rpm |
タイヤサイズの比較
こちらではクラウンとEクラスのタイヤサイズを比較します。クラウン | 225/60R18 225/55R19 225/55R1 |
ベンツEクラス | 225/55R17 245/45R18 245/40R19 275/35R19 |
タイヤサイズはボディの大きさに合うものはもちろん、選択できる場合はコストと見た目のバランスを意識した選び方が大切です。タイヤサイズが大きくなると購入時に数百円から数千円の差が出てきます。
安全装備の比較

クラウンはトヨタが独自に開発した安全運転サポートを行う「Toyota Safety Sense」を搭載しています。
また、最新の高度運転支援技術である「トヨタ チームメイト」も採用しています。これは事故の予防をサポート、衝突時の衝撃を軽減する機能や先行車追行サポート、レーンのはみ出しや車線変更を支援する機能などが挙げられます。そして、近年はあおり運転が罰則化されたことで需要が高まるドライブレコーダーをトヨタ初となる前後方に設定した点も特徴的です。
ベンツのEクラスにおいても独自の安全装備が搭載されており、欧州の独立系衝突安全性能試験である「ユーロNCAP」において最高点の5つ星評価を獲得した実績を持ちます。子どもや歩行者など「運転弱者」との万が一の事故に備えており、ドライバーだけでなく周辺にまで配慮された車と言えるでしょう。
具体的には、アクティブブレーキアシスト(歩行者の飛び出し、右折時対向車を検知する機能)やアクティブディスタンスアシストなどが挙げられます。
ラゲッジスペースの比較

クラウン | 奥行1,120mm×幅1,335mm×高さ545mm 荷室容量:約450L |
ベンツEクラス | 寸法の記載なし 荷室容量:最大540L |
なお、クラウンについてもEクラスより劣るものの、十分なスペースが確保されているため不自由さは感じないでしょう。
実際のサイズ感を確認したい場合はディーラーや販売店で実物をチェックしてみましょう。
おすすめグレードの選び方
ここからはクラウンとベンツEクラスを「価格」「走り」「装備」の観点から、おすすめのグレードを紹介します。各車種ともいくつかのグレードがあるため、自分が重視したいポイントに合わせて選択するのがおすすめです。
なお、中古車での購入を検討する場合はグレードの取り扱いがあるかを確認してから見積もりや契約することが大切です。
価格重視
価格重視で車を選ぶ場合、クラウンではZのハイブリッド車がおすすめです。ハイブリッド車の新車価格は7,300,000円(税込)と、燃料電池車の8,300,000円(税込)より100万円程度価格を抑えて乗り出し可能です。ベンツのEクラスにおいてはE200スポーツ(ディーゼル車)がおすすめです。8,730,000円とEクラスの中では最も費用を抑えて購入できるでしょう。
なお、両車種とも価格が高い傾向にあるため、新車だけでなく中古車での購入を検討するのもおすすめです。
走り重視
走り重視の場合、クラウンはハイブリッド車がおすすめです。ハイブリッド車と燃料電池車では走行に欠かせない燃料の確保が課題です。燃料電池車の場合は水素ステーションが近くにない場合、不便さを感じるでしょう。地域によっては県内に数店舗しか設置がない可能性もあります。Eクラスでは走りを重視する場合は「E220dスポーツ」がおすすめです。価格を抑えつつも下のグレードである「E200スポーツ」よりも燃費性能が良い特徴があります。走行性の中でもランニングコストが気になる場合におすすめです。
装備重視
装備面を重視する場合、クラウンはZモデルのみの扱いのため、グレードによる装備の違いはありません。しかし、オプションとして下記の取り扱いがあります。・クラウンマークを道路に投影できるイルミネーション
・クラウン専用キー
・盗難防止機能付きのナンバーカバー
また、プレミアムナッパ本革のシートやマルチカラーイルミネーションを始めとしたラグジュアリーさを感じられる工夫も見られるため、乗るたびに満足感を得られるでしょう。
ベンツのEクラスでは「Mercedes-AMG E 53 4MATIC+(ISG搭載)」がおすすめです。価格は高くなるものの、フロント部分やバンパー部分に取り付けるフロントスポイラーやサイドステップ、リヤスポイラーなどエクステリアパーツは専用のものがあり、特別感を覚えます。スポーティーなデザインが好みの方に適しているでしょう。
※本記事は、2023年12月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
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