中古車購入チェックポイント
更新日:2024.06.23 / 掲載日:2024.02.18
【2024年版】トヨタ ライズ VS トヨタ プリウスを徹底比較
ファミリー層から単身者まで多くのユーザーから支持されている車のため、これから購入を検討している方は「どちらが自分に適しているのだろう…?」と迷うこともあるでしょう。
この記事では、ライズとプリウスを様々な観点から比較します。自分が車選びで重視したいポイントをチェックして満足できる車選びを行いましょう。

トヨタ ライズのプロフィール

その特徴は、SUVならではのワイルドなボディデザインに大きめのタイヤ、そして力強い走行性能です。また、ライズの由来は英語から来ており、「ユーザーの毎日を盛り上げる車であるように」との思いが込められています。
ハイブリッド車とガソリン車を取り揃えていることから、様々なニーズに対応できる車といえるでしょう。
先代モデルとの比較
ライズは2019年の発売開始以来、フルモデルチェンジを一度も行っていません。そのため、現行モデルが初代にあたります。なお、2021年にはマイナーチェンジを行っており、ハイブリッド車や1.2Lのガソリン車が用意されました。また、この時にスマートアシスト機能が追加されたことも、走行性能を高めるきっかけになりました。
2023年に整備の一部不備が見つかったことから、ライズの新車は販売停止になっています。そのため、ライズの購入をお考えの場合は中古車市場をチェックする必要があります。
新車の生産中止や共同開発であるダイハツの不正問題によって販売開始の見通しが立っていないため、今後は中古車市場においても価格の変動が見られるでしょう。
トヨタ プリウスのプロフィール

走行時の静音性や室内の安定感はハイブリッド車ならではの特徴です。初めてガソリン車から乗り換えた方は「こんなに静かな車があるのか!」と驚くほどです。
また、燃費の良さも群を抜いており、30km/Lを超える数値はガソリン代を大幅に削減できるでしょう。世界に誇るトヨタのプリウスは性別や年齢を超え、様々なユーザーに愛される車です。
先代モデルとの比較
ここからは、2代目から5代目のプリウスについて詳しく紹介していきます。2代目のプリウスは、2003年から2009年まで販売されたモデルです。初代から燃費性能が大きく向上し、35.5km/Lの燃費は当時話題になりました。また、外観においても先代から大きく変化し、トライアングルシルエットを採用。スタイリッシュなデザインだけでなく空気抵抗を抑え、走行性能や燃費を高めました。
3代目のプリウスは、2009年から2015年までのモデルで、ボディサイズ拡大の特徴を持ちます。また、ボディデザインにも大きな変化があり、トライアングルシルエットを受け継ぎつつも、ライト部分にはメリハリを持たせた近未来的なデザインが印象的です。
4代目のプリウスは、2015年から2022年まで販売されていたモデルです。車体の重心を下げることで安定感を持たせています。燃費性能はフルモデルチェンジを行うことにより向上しており、40.8km/Lになりました。
そして、2022年には5代目となる現行のプリウスが販売開始されました。さらに車体の重心を下げ、スタイリッシュなデザインに仕上がっています。近未来のスポーツカーを彷彿させるそのデザインは従来のユーザーだけでなく、若年層からの人気も高まりつつあります。
常に車の進化において最先端を走るプリウスは、今後もますます性能向上が期待されるでしょう。
グレードと価格の比較
こちらでは、ライズとプリウスのグレードごとに価格を比較します。具体的な金額は下記の通りです。ライズのグレード (ハイブリッド車) |
メーカー希望小売価格 |
---|---|
Z | 2,338,000円 |
G | 2,173,000円 |
ライズのグレード (ガソリン車) |
メーカー希望小売価格 |
---|---|
G(2WD) | 1,867,000円 |
G(4WD) | 2,143700円 |
XS(2WD) | 1,745,000円 |
XS(4WD) | 1,984,800円 |
X(2WD) | 1,717,000円 |
X(4WD) | 1,994,800円 |
Z(2WD) | 2,338,000円 |
Z(4WD) | 2,309,200円 |
プリウスのグレード (プラグインハイブリッド車) |
メーカー小売希望価格 |
---|---|
Z(2WD) | 4,600,000円(税込) |
プリウスのグレード (ハイブリッド車) |
メーカー小売希望価格 |
---|---|
Z(2WD) | 3,700,000円(税込) |
Z(E-Four) | 3,920,000円(税込) |
G(2WD) | 3,200,000円(税込) |
G(E-Four) | 3,420,000円(税込) |
ハイブリッド車のみで比較しても100万円程度の幅があるため、価格を抑えて購入したい場合はライズがおすすめです。しかし、燃費を気にする場合は初期費用こそかかりますがプリウスの選択も良いでしょう。
外観とボディサイズの比較

ライズ | 全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mm |
---|---|
プリウス | 全長4,600mm×全幅1,780mm×全高1,420〜1,430mm |
ボディサイズを比較するとプリウスの方が大きい特徴を持ちます。プリウスは重心を低く抑えていることから、車の高さはライズよりも低くなっています。ライズはSUVらしく、運転席の高い目線が特徴的です。
なお、車を購入する際は駐車場の利用ができるかどうかのチェックも大切です。両車種とも高さ制限が2mや2.5mの駐車場であれば十分駐車が可能です。しかし、1.5mや1.75mなどの高さ制限が低い機械式駐車場では駐車が難しいでしょう。
室内の広さを比較

ここでは、ライズとプリウスの室内空間を比較します。具体的な数値は下記の通りです。
ライズ | 室内長1,995mm×室内幅1,420mm×室内高1,250mm |
---|---|
プリウス | 室内長1,840mm×室内幅1,500mm×室内高1,130mm |
ボディサイズはプリウスのほうが大きいですが、室内空間はライズの方が広めに作られています。居住空間の充実を重視する場合はSUV車のライズがおすすめです。
燃費性能の比較
こちらでは、ライズとプリウスの燃費性能を比較します。各グレードごとの燃費は下記の通りです。
ライズのグレード (ハイブリッド車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
Z(2WD) G(2WD) | 28.0km/L | 29.6km/L | 30.2km/L | 26.1km/L |
ライズのグレード (ガソリン車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
Z(1.2L・2WD) G(1.2L・2WD) X(1.2L・2WD) | 20.7km/L | 15.9km/L | 21.9km/L | 22.9km/L |
ライズのグレード (ガソリンターボ車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
Z(1.0L・4WD) G(1.0L・4WD) X(1.0L・4WD) | 17.4km/L | 13.4km/L | 18.7km/L | 18.9km/L |
プリウスのグレード (プラグインハイブリッド車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
Z(2.0L・2WD) | 26.0km/L | 23.7km/L | 28.7km/L | 25.5km/L |
プリウスのグレード (ハイブリッド車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
Z(2.0L・2WD) | 28.6km/L | 26.0km/L | 31.1km/L | 28.2km/L |
Z(2.0L・E-Four) | 26.7km/L | 23.4km/L | 29.3km/L | 26.8km/L |
U(1.8L・2WD) | 32.6km/L | 29.9km/L | 37.3km/L | 31.2km/L |
U(1.8L・E-Four) | 30.7km/L | 27.6km/L | 34.9km/L | 29.8km/L |
やはりプリウスの燃費の高さは随一です。しかし、ライズもハイブリッド車では高燃費が期待できるでしょう。
動力性能の比較
こちらでは、ライズとプリウスの動力性能を見ていきましょう。走行性を重視する場合はエンジンタイプや排気量のチェックがおすすめです。なお、両車種のスペックは下記の通りです。
ライズのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
ハイブリッド車(全グレード) | 水冷直列3気筒 | 1.196L | 60kW(82PS)/5,600r.p.m |
ガソリン車(1.2L) | 水冷直列3気筒 | 1.196L | 64kW(87PS)/6,000r.p.m |
ガソリンターボ車(1.0L) | 水冷直列3気筒インタークーラー付きターボ | 0.996L | 72kW(98PS)/6,000r.p.m |
プリウス | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
プラグインハイブリッド車(2.0L) ハイブリッド車(2.0L) | 直列4気筒 | 1.986L | 112kW(152PS)/6,000r.p.m |
ハイブリッド車(1.8L) | 直列4気筒 | 1.797L | 72kW(98PS)/5,200r.p.m |
エンジンの種類がライズは3気筒、プリウスは4気筒という違いがあります。エンジンの種類や排気量が異なるため一概にこちらが優れているという比較は難しいでしょう。しかし、ライズにおいてはターボ車の要因があるため、走行性能を重視する場合におすすめの選択肢です。
タイヤサイズの比較
次にライズとプリウスのタイヤサイズを比較します。
ライズ | 195/65R16、195/65R17 |
---|---|
プリウス | 195/50R19 |
ライズのタイヤは2種類から選択します。プリウスにおいては1種類に統一されているため、購入時も分かりやすいでしょう。
なお、タイヤサイズは見た目の良さだけでなく、価格面も注意しましょう。タイヤのインチ数も大きくなればなるほど価格も高くなっていきます。そのため、タイヤの買い替えや冬タイヤを用意することを考えましょう。インチ数が大きいと金額がかさむ可能性もあります。
安全装備の比較

ライズにおいてはダイハツが独自開発した「スマートアシスト」を装備し、ドライバーの快適かつ安全な運転をサポートします。
具体的な装備は下記のとおりです。
・横滑り抑制機能
・タイヤ空転抑制機能
・EBD付ABS(電子制御制動配分システム付きアンチロックブレーキシステム)
・SRSエアバッグ(運転席/助手席)
・SRSサイドエアバッグ(運転席/助手席)
・SRSカーテンシールドエアバッグ
・追従ドライブ支援機能
・サイドビューランプ
・アダプティブクルーズコントロール(車間距離制御装置)
・コーナリングトレースアシスト(旋回走行ブレーキ制御装置)
ただし、2023年にダイハツの不正が発覚したことから、安全性能への不安が高まっている点に注意が必要です。
プリウスはトヨタ独自の運転サポート機能である「トヨタチームメイト」と「Toyota Safety Sense」が装備されており、ドライバーの快適な走行と万が一に備える機能が特徴的です。
具体的な機能は下記のとおりです。
・救命・救護をサポートする「ドライバー異常時対応システム」
・安全運転をサポートする「プロアクティブドライビングアシスト」
・先行車に「ついていく」をサポートする「レーダークルーズコントロール」
・「ぶつからない」をサポートする「プリクラッシュセーフティ」
・高速道路のクルージングをサポートする「レーントレーシングアシスト」
・「はみ出さない」をサポートする「レーンディパーチャーアラート」
・夜間の見やすさをサポートする「アダプティブハイビームシステム」
・標識の見逃し防止をサポートする「ロードサインアシスト」
・先行車や信号出遅れをサポートする「発進遅れ告知機能」
・緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)…操舵回避をサポート
・出会い頭の事故防止をサポートする「フロントクロストラフィックアラート」
・高速道路での車線変更をサポートする「レーンチェンジアシスト」
Toyota Safety Senseはトヨタ車の多くに搭載されており、プリウスもまた備わっていることから安全性が期待できるでしょう。
ラゲッジスペースの比較

趣味がアウトドア関連で荷物をたくさん積む場合や子どもを連れてお出かけする場合などは、ラゲッジスペースが広く確保されていると安心できます。具体的なサイズは下記の通りです。
ライズ | 奥行755mm×幅1,000mm×高さ865mm 荷室容量:約369L |
---|---|
プリウス | 奥行800mm×幅1,130〜1,160mm×高さ680mm 荷室容量:最大410L |
しかし、ラゲッジスペースの高さはライズに軍配が上がります。家具や家電など、高さがあるものを積みたい場合はSUVであるライズがおすすめです。
おすすめグレードの選び方
ここからは、車選びで悩む方に向けて「走り」「価格」「装備」の観点からおすすめグレードを紹介します。車を購入する際に、できるだけ安いものを選びたい、快適な走行性を重視したいなど様々な希望があるでしょう。自分が最も気になるポイントを意識してグレード選びを行いましょう。
価格重視
価格面を重視してライズを購入する場合は、Gグレード(2WD)がおすすめです。価格は1,867,000円になります。プリウスの場合は、ハイブリッド車のGグレード(2WD)がおすすめです。価格は3,200,000円になります。
ライズとプリウスでは金額差が大きく見られますが、それぞれ最も下のグレードを紹介しています。近年はどのメーカーも様々な技術が発達し、一番下のグレードでも十分満足できる仕様になっています。
走り重視
走り重視でライズを選択する場合は、Gグレードがおすすめです。中級モデルですが、ここからスマートアシスト機能が高まります。具体的には進入禁止や最高速度の認知などが挙げられ、ドライバーの快適かつ安全な運転をサポートします。各グレードで走行性能そのものに大きな違いはありませんが、グレードが上がるに連れてドライバーの快適さが高まります。プリウスの場合もGグレードがおすすめです。ビジネスシーンでの活用を考えて作られたため、最低限の装備ではあるものの、燃費性能が一番高くなっています。安全性能が充実し、かつ燃費も良いため、価格を抑えつつも快適なカーライフを望む方に適しています。
装備重視
装備を重視してライズを選ぶ場合は、最上級モデルのZグレードがおすすめです。切削光輝とブラック塗装を施し、豪華さが溢れる仕様かつ、17インチの大径タイヤが車体を引き立てます。また、LEDランプも標準装備のため、デザインと視認性いずれも高められるでしょう。プリウスにおいても、Zグレードがおすすめです。ZグレードにはLEDアクセサリランプがついていたり、フロントグリルやロア部分、センターピラーには艶ありブラック塗装がされているため、引き締まりつつ上品な印象を与えます。プリウスは全グレードにおいて走行性・安全性が高い特徴を持ちますが、上級グレードではそのデザイン性が高まっています。
※本記事は、2024年1月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。