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更新日:2024.06.23 / 掲載日:2024.03.08
【2024年版】ダイハツ ロッキーVSスバル レックスを徹底比較
しかし、「どちらの車が自分に合っているのか分からない…」「より運転しやすい車はどっちだろう…」と悩んでいる方もいるでしょう。
この記事では、ロッキーとレックスのサイズや価格、燃費など様々な角度からそれぞれの車を比較します。おすすめのグレードも紹介するので、お気に入りの車選びの参考にしてみてください。

ダイハツ ロッキーのプロフィール

ヤリスクロスやライズがライバル車として販売されている中、コンパクトなサイズ感からは想像できないような居住性の高さや、先進の安全機能がロッキーの人気を支えています。
もともと、ロッキーは1990年~1997年までライトクロスカントリー車として販売されてきました。現行のロッキーとはジャンルの違う車だったからこそ、時代のニーズに応えている現行モデルはロッキーの復活の証とされています。
先代モデルとの比較
現行のロッキーは2019年から販売が始まり、現在に至るまで2回のマイナーチェンジが行われました。そのため、こちらでは直近のマイナーチェンジの内容について紹介します。1回目のマイナーチェンジは2020年に実施されました。当初4つのグレード設定でしたが最上級グレードに「プレミアム」が追加され、プレミアムグレード用のカラーバリエーションが新たに設定されています。
カラーバリエーションが増えたことで、オリジナリティを演出でき、ライフスタイルに合ったカラーを選ぶ楽しさを提供しています。
2回目のマイナーチェンジは2021年に実施されました。マイナーチェンジ前は1.0Lのエンジンしか設けられていませんでしたが、新たに1.2Lのエンジンが追加されています。
一部のグレードにはロッキー初のハイブリッドシステム「e‐SMART HYBRID」が追加されました。今までのエンジンにモーター駆動の力強さが加わっています。
また、展開するパワートレインが変わったことで「プレミアムG」「X HEV」「プレミアムG HEV」の3グレードが加わりました。
スバル レックスのプロフィール

スバルが展開している車の中で最も小回りが利き、最小回転半径は5.0mを達成しています。また、コンパクトサイズの車格であるにもかかわらず、居住空間は広く設計されているため移動中の過ごしやすさに優れています。
安全機能においても「スマートアシスト」が搭載されており、安全運転のサポートは万全です。
レックスは安全面や設備面、加速感など全体的にバランスの良い車として人気の高い車です。
先代モデルとの比較
レックスは2022年に販売が開始されてから現在に至るまでマイナーチェンジおよびフルモデルチェンジは行われていません。そのため、現行モデルについて詳しく紹介します。現行モデルは平均点の高い優秀な車ではあるものの、スバルが独自に開発したコンパクトSUVではありません。ダイハツのロッキーのOEM車として導入されているため、基本的な性能はロッキーと同等です。
一方で、ロッキーはハイブリッド車が設けられているものの、レックスはガソリン車のみ展開されている点が大きな違いです。
スバルがコンパクトSUVの販売に乗り出した経緯には、昨今人気の高いSUVのラインアップを豊富に取り揃えたい意図がありました。
スバルのSUVといえば、ミドルクラスSUVの「フォレスター」や、フラッグシップモデルの「レガシィアウトバック」があります。一方でエントリークラスSUVの商品展開が少なかったため、幅広いニーズに応えるためにもレックスが期待を持たれて生み出された車です。
グレードと価格の比較
ここからはロッキーとレックスの価格を比較します。車を購入する際に最も気になる観点が価格です。ロッキーはバラエティ豊かなグレード設定、レックスはシンプルなグレード設定が特徴です。希望の装備内容や仕様によって価格の幅があるため予算にあわせて選択しましょう。
ロッキーのグレード (ハイブリッド車) |
メーカー小売希望価格 |
---|---|
Premium G HEV(2WD) | 2,357,000円(税込) |
X HEV(2WD) | 2,126,000円(税込) |
ロッキーのグレード (ガソリン車) |
メーカー小売希望価格 |
---|---|
Premium G(2WD) | 2,068,000円(税込) |
Premium G(ターボ 4WD ) | 2,328,000円(税込) |
X(2WD) | 1,820,000円(税込) |
X(ターボ 4WD ) | 2,096,700円(税込) |
L(2WD) | 1,677,000円(税込) |
L(ターボ 4WD ) | 1,954,000円(税込) |
レックスのグレード (ガソリン車) |
メーカー小売希望価格 |
---|---|
G(2WD) | 1,820,000円(税込) |
Z(2WD ) | 2,171,100円(税込) |
外観とボディサイズの比較

ロッキー | 全長3,995mm×全幅1,695mm ×全高1,620mm |
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レックス | 全長3,995mm×全幅1,695mm ×全高1,620mm |
両車ともコンパクトなボディサイズであるため、駐車場のサイズに関しては特に制限を受けません。しかし、立体駐車場においては駐車できる車のサイズ制限があり、とくに多くの機械式駐車場においては注意が必要です。
多くの機械式駐車場では、全幅1,800~1,850mm以下、全高1,550~2,100mm以下に設定されています。そのため、全高の制限が厳しく設定されている場合は、両車種とも駐車できないかもしれません。
室内の広さを比較

ここからは、ロッキーとレックスの室内空間を比較します。具体的なサイズは下記の通りです。
ロッキー | 室内長1,955mm×室内幅1,420mm×室内高1,250mm |
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レックス | 室内長1,955mm×室内幅1,420mm×室内高1,250mm |
室内のサイズに関しても、両車種とも同じ大きさです。コンパクトカーに分類されるため、後部座席の足元スペースにゆとりがない印象を受けますが、足元スペースは900mmに設計されており、ゆとりをもって着座できる点は小さなボディサイズや限られた室内空間を感じさせません。
また、後部座席は2段階リクライニング機能があるため、背もたれを倒すことで寸法以上の広さと快適性を感じられます。省スペースの中にも居住空間を上質にするための工夫が施されていることがわかります。
燃費性能の比較
ここからは、ロッキーとレックスの各グレードごとに燃費(国土交通量審査値)を比較していきます。
ロッキーのグレード (ハイブリッド車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
Premium G HEV(2WD) X HEV(2WD) | 28.0km/L | 29.6km/L | 30.2km/L | 26.1km/L |
ロッキーのグレード (ガソリン車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
Premium G(2WD) X(2WD) L(2WD) | 20.7km/L | 15.9km/L | 21.9km/L | 21.9km/L |
Premium G(4WD) X(4WD) L(4WD) | 17.4km/L | 13.4km/L | 18.7km/L | 18.9km/L |
レックスのグレード (ガソリン車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
G(2WD) Z(2WD) | 20.7km/L | 15.9km/L | 21.9km/L | 21.9km/L |
燃費に関しては、ロッキーのハイブリッド車である、Premium G HEV(2WD)、X HEV(2WD)が優秀です。
一方で、レックスのG(2WD)、Z(2WD)の燃費は、ロッキーのPremium G(2WD)、X(2WD)、L(2WD)と同等の性能であることがわかります。
決して燃費が劣っているわけではなく、ハイブリッドシステムが導入されていないにもかかわらず、20km/L前後の燃費性能を示している点はエンジン性能自体が優秀であることにつながっています。
動力性能の比較
こちらでは、ロッキーとレックスの動力性能を見ていきましょう。両車種のスペックは下記の通りです。
ロッキーのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
ハイブリッド車全グレード | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 | 1.196L | 60kW(82PS)/5,600r.p.m |
ガソリン車全グレード(2WD) | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 | 1.196L | 64kW(87PS)/6,000r.p.m |
ガソリン車全グレード(4WD) | 水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ横置 | 0.996L | 72kW(98PS)/6,000r.p.m |
レックスのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
ガソリン車全グレード | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 | 1.196L | 64kW(87PS)/6,000r.p.m |
総排気量および最大出力の大きさから、ロッキー・レックスともガソリン車(2WD)グレードが優れた走行性能であることがわかります。
パワフルなエンジンにより、コンパクトカーとは思えない力強い走りを体験できるでしょう。
タイヤサイズの比較
ここでは、ロッキーとレックスのタイヤサイズを比較します。具体的なサイズ感は下記の通りです。
ロッキーのグレード | タイヤサイズ |
---|---|
L X X HEVグレード | 195/65R16 |
Premium G HEV Premium G | 195/65R17 |
レックスのグレード | タイヤサイズ |
---|---|
G | 195/65R16 |
Z | 195/65R17 |
ロッキー、レックスとも上級グレードは17インチと大きなタイヤサイズが採用されています。
インチの大きなタイヤを使用すると、ハンドルを切った際のタイヤが変形する具合が少なくなるため、操縦安定性は増します。移動時に安心して運転したい場合はサイズの大きなタイヤを採用しているグレードを選びましょう。
安全装備の比較

ロッキーにおいては、スマートアシストの衝突回避支援機能の多くが全グレードにおいて標準装備されています。また、認識支援である先行車発進お知らせ機能や駐車支援のコーナーアシストも同様です。
一方で次の機能はグレードによって採用が異なるため、運転時に欠かせない機能であれば標準装備されているグレードを選びましょう。
・ブラインドスポットモニター(衝突回避支援)
Lグレード以外メーカーオプションとして採用可能
・オートハイビーム(認識支援)
Premium G HEVグレードやPremium Gグレードでは選択不可
・アダプティブドライビングビーム
Premium G HEVグレードやPremium Gグレード以外のグレードでは選択不可
・サイドビューランプ(認識支援)
Premium G HEVグレードやPremium Gグレード以外のグレードでは選択不可
・アダプティブクルーズコントロール
Premium G HEVグレードやPremium Gグレード以外のグレードでは選択不可
・レーンキープコントロール(運転負荷軽減)
Premium G HEVグレードやPremium Gグレード以外のグレードでは選択不可
・パノラマモニター
Lグレード以外メーカーオプションとして採用可能
・スマートパノラマパーキングアシスト
Lグレード以外メーカーオプションとして採用可能
・リヤクロストラフィックアラート(駐車支援)
Lグレード以外メーカーオプションとして採用可能
レックスにおいてもスマートアシストの衝突回避支援機能の多くが全グレードにおいて標準装備されています。また、認識支援である先行車発進お知らせ機能や標識認識機能、駐車支援のコーナーセンサーも同様です。
レックスにおける各グレードの採用機能は次の通りです。
・Gグレードのみ採用あり
ハイビームアシスト
・Zグレードのみ採用あり
ブラインドスポットモニター
アダプティブドライビングビーム
サイドビューランプ
アダプティブクルーズコントロール
レーンキープコントロール
リヤクロストラフィックアラート
・オプション機能
パノラミックビューモニター(G/Zグレードにて選択可能)
スマートパノラマパーキングアシスト(Zグレードのみ選択可能)
ラゲッジスペースの比較

ロッキー | 奥行755mm×幅1,000mm×高さ740mm 荷室容量:約369L |
---|---|
レックス | 奥行755mm×幅1,000mm×高さ740mm 荷室容量:約369L |
おすすめグレードの選び方
ここからは、ロッキーとレックスにおいて「価格」「走行性」「装備」の3つの観点からおすすめのグレードを紹介します。価格重視
価格を重視する場合、ロッキーについてはエントリーグレードである、L(2WD)をおすすめします。車両価格は1,677,000円と200万円以下に設定されているため、軽自動車より安く購入できる点が魅力です。装備に関してもシンプルなデザインであり、安心安全に運転するために必要な機能は十分に搭載されているため、初めて車に乗る人にも適した車でしょう。
また、長期的なランニングコストを考えた場合、ガソリン代を抑えるためにもハイブリッド車を選ぶことが重要です。X HEVであれば、ハイブリッドシステムが搭載されているにもかかわらず200万円に少し足が出る程度の車両価格で購入できるため、お求めやすい価格設定がなされているでしょう。
レックスについては、Gグレードをおすすめします。こちらも必要な装備や安全機能は搭載されているため、費用を抑えて車に乗り出したい場合におすすめです。
走り重視
走りを重視する場合、ロッキーおよびレックスのガソリン車(2WD)をおすすめします。総排気量も多く最大出力も申し分ないため、心地よい加速を楽しめるでしょう。また、コーナリング時の安定性を希望する場合は、以下のグレードがおすすめです。
・ロッキー
Premium G HEV
Premium G
・レックス
Zグレード
他グレードよりサイズの大きいタイヤを採用しているため、走行時の安定性が確保されています。
装備重視
装備面を重視する場合は、下記のグレードがおすすめです。・ロッキー
Premium G HEV
Premium G
シート表皮にはソフトレザー調シートが採用されており、同じ素材がドアアームレストやセンターコンソールにも用いられているため、室内空間に高級感が生まれます。
他にも本革ステアリングホイールやLEDフットイルミネーションなど、さらに高級感を演出できる装備やアクセサリーがふんだんに盛り込まれているため、少し上のランクの車に乗りたい人に適しています。
・レックス
Zグレード
レックスのZグレードに備え付けられている装備は、ロッキーのPremium G HEV、Premium Gと同じ内容なので、豊富な装備が搭載されています。
※本記事は、2024年2月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。