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更新日:2024.04.05 / 掲載日:2024.03.17
【2024年版】ダイハツ タフトVSダイハツ タントを徹底比較
タフトとタントは、どちらもダイハツの軽自動車ですが、それぞれクロスオーバーSUVとスーパーハイトワゴンに分類されます。アウトドアや家族の送り迎えなどの使用目的、デザインの好みなどで選ぶとよいでしょう。
この記事では、タフトとタントについて、価格や燃費、安全性能など様々な観点から比較します。自分に合う車を選ぶ際は参考にしてみて下さい。

ダイハツ タフトのプロフィール

タントはダイハツが販売するクロスオーバーSUVです。
ワゴンタイプの軽自動車にSUVの要素を合わせたタントは、街乗りからオフロードでの走行まで幅広くカバーできる車種として人気があります。特に、ターボエンジンを搭載したモデルは走行性能が高く、アウトドアにおすすめです。
全車にスカイフィールトップと呼ばれる天窓が標準装備されており、見晴らしがよく開放感があるためドライブをさらに楽しめるでしょう。また、武骨な外観もタフトの魅力として挙げられます。
先代モデルとの比較
現行のタフトは2020年に発売されました。
ダイハツは1974年に同じタフトの名前でクロスカントリー車を販売していますが、1984年にフルモデルチェンジと同時に車名を「ラガー」へ変更したことでいったん歴史から姿を消しています。
現在販売されているタフトは、以前販売されていたものとは全く異なるコンセプトの車種だと言えるでしょう。
タフトの特徴は走行性能が高いことです。特に、ターボや4WDのモデルはオフロードでの走行が多い方にも向いています。また、ドライバーの負担を軽減してくれる予防安全機能の「スマートアシスト」が搭載されています。
ダイハツ タントのプロフィール

タントは2003年に販売開始されたダイハツのスーパーハイトワゴンです。
前席と後席の間の柱をなくして乗り降りしやすくしたセンターピラーレスやスライドドアなど、使い勝手のよいデザインの評価が高く、特にファミリー層に人気があります。
また、デザイン性を高めたタントカスタムを含めると展開されているグレードが多く、好みのものを選びやすいこともタントの特徴です。
ただし、現在は生産停止状態にあるため購入時は中古車市場で探すことになります。
先代モデルとの比較
タントはこれまでにフルモデルチェンジを3回実施しました。2024年2月現在、新車で購入できるのは2019年より販売されている4代目です。
ここでは先代にあたる3代目タントと4代目の違いを紹介します。
2013年から2019年まで販売された3代目と比べると、4代目タントは室内空間がさらに広くなりました。また、40kgの軽量化に成功した新開発プラットフォームの採用に加えて、パワートレインも刷新。基本的な性能も向上しています。
また、3代目にも搭載されていた予防安全装備「スマートアシスト」の性能もさらに充実しました。
グレードと価格の比較
こちらでは、タフトとタントのグレードおよび価格を紹介します。
タフトのグレード | メーカー小売希望価格 |
---|---|
X(2WD) | 1,353,000円(税込) |
X(4WD) | 1,479,500円(税込) |
X(eco IDLE非装着車 2WD) | 1,320,000円(税込) |
X(eco IDLE非装着車 4WD) | 1,446,500円(税込) |
Xターボ(2WD) | 1,441,000円(税込) |
Xターボ(4WD) | 1,567,500円(税込) |
Xターボ(eco IDLE非装着車 2WD) | 1,408,000円(税込) |
Xターボ(eco IDLE非装着車 4WD) | 1,534,500円(税込) |
G(2WD) | 1,485,000円(税込) |
G(4WD) | 1,611,500円(税込) |
G(eco IDLE非装着車 2WD) | 1,452,000円(税込) |
G(eco IDLE非装着車 4WD) | 1,578,500円(税込) |
Gターボ(2WD) | 1,606,000円(税込) |
Gターボ(4WD) | 1,732,500円(税込) |
Gターボ(eco IDLE非装着車 2WD) | 1,573,000円(税込) |
Gターボ(eco IDLE非装着車 4WD) | 1,699,500円(税込) |
タントのグレード | メーカー小売希望価格 |
---|---|
L(2WD) | 1,386,000円(税込) |
L(4WD) | 1,512,500円(税込) |
L(eco IDLE非装着車 2WD) | 1,353,000円(税込) |
L(eco IDLE非装着車 4WD) | 1,479,500円(税込) |
X(2WD) | 1,540,000円(税込) |
X(4WD) | 1,661,000円(税込) |
X(eco IDLE非装着車 2WD) | 1,507,000円(税込) |
X(eco IDLE非装着車 4WD) | 1,628,000円(税込) |
Xターボ(2WD) | 1,650,000円(税込) |
Xターボ(4WD) | 1,771,000円(税込) |
Xターボ(eco IDLE非装着車 2WD) | 1,617,000円(税込) |
Xターボ(eco IDLE非装着車 4WD) | 1,738,000円(税込) |
タント カスタムのグレード | メーカー小売希望価格 |
---|---|
カスタムX(2WD) | 1,782,000円(税込) |
カスタムX(4WD) | 1,903,000円(税込) |
カスタムX(eco IDLE非装着車 2WD) | 1,749,000円(税込) |
カスタムX(eco IDLE非装着車 4WD) | 1,870,000円(税込) |
カスタムRS(2WD) | 1,870,000円(税込) |
カスタムRS(4WD) | 1,991,000円(税込) |
カスタムRS(eco IDLE非装着車 2WD) | 1,837,000円(税込) |
カスタムRS(eco IDLE非装着車 4WD) | 1,958,000円(税込) |
「eco IDLE非装着車」とは、ダイハツが部品不足への対策として導入したアイドリングストップ機能を省いた車を指します。
タントとタントは、どちらも全てのグレードが200万円以下に設定されており、入手しやすい車種です。2車種を比較すると特にタントのほうが割安感があります。
なお、中古車の場合はグレードに加えて、年式や走行距離も価格に影響を与えます。車選びの際は複数の中古車販売店をチェックするのがおすすめです。
外観とボディサイズの比較

こちらでは、タフトとタントのボディサイズを比較します。それぞれのサイズ感は下記の通りです。
タフト | 全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,630mm |
---|---|
タント | 全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,755〜1,775mm |
タフトとタントの全長と全幅は同じ、全高はタントのほうが高くなっています。
なお、両車種ともに高さがあるため、一部の機械式駐車場には入庫できない可能性があります。初めて行く場所や機械式駐車場の高さ制限に注意が必要です。
室内の広さを比較

こちらでは、タフトとタントの室内空間を比較します。具体的な数値は下記の通りです。
タフト | 室内長2,050mm×室内幅1,305mm×室内高1,270mm |
---|---|
タント | 室内長2,125mm×室内幅1,350mm×室内高1,370mm |
室内を比較するとタントのほうがやや余裕があります。
タフトの定員は4名なので2列目にも座席がありますが、やや狭さを感じるかもしれません。基本的には1〜2人で乗る方に適しています。
燃費性能の比較
ここからは、タフトとタントの各グレードごとの燃費(国土交通量審査値)を比較していきます。
タフトのグレード | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
Gターボ(2WD) | 21.3km/L | 19.6km/L | 22.7km/L | 21.2km/L |
G(2WD) | 21.4km/L | 19.7km/L | 22.9km/L | 21.3km/L |
Gターボ(4WD) | 21.1km/L | 19.3km/L | 22.5km/L | 21.1km/L |
G(4WD) | 21.1km/L | 19.4km/L | 22.4km/L | 21.1km/L |
タントのグレード | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
X(4WD) | 21.4km/L | 19.5km/L | 22.6km/L | 21.6km/L |
Xターボ(2WD) | 21.2km/L | 19.5km/L | 22.6km/L | 21.1km/L |
X(2WD) | 22.7km/L | 20.9km/L | 24.3km/L | 22.6km/L |
Xターボ(4WD) | 19.6km/L | 18.0km/L | 20.8km/L | 19.6km/L |
L(2WD) | 22.7km/L | 20.9km/L | 24.3km/L | 22.6km/L |
L(4WD) | 21.4km/L | 19.5km/L | 22.6km/L | 21.6km/L |
タントカスタムのグレード | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
RS(2WD) | 21.2km/L | 19.5km/L | 22.6km/L | 21.1km/L |
RS(4WD) | 19.6km/L | 18.0km/L | 20.8km/L | 19.6km/L |
X(2WD) | 21.9km/L | 20.1km/L | 23.4km/L | 21.8km/L |
X(4WD) | 21.4km/L | 19.5km/L | 22.6km/L | 21.6km/L |
両車種の燃費性能には大きな違いはありません。また、ターボエンジンと通常のエンジンではターボエンジンのほうがやや燃費が悪化するものの、その差は大きくないと言えます。
動力性能の比較
こちらでは、タフトとタントの動力性能を見ていきましょう。両車種のスペックは下記の通りです。
タフトのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
G X | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 | 0.658L | 38kW(52PS)/6,900rpm |
Gターボ Xターボ | 水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラー付ターボ | 0.658L | 47kW(64PS)/6,400rpm |
タントのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
Xターボ | 水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ横置 | 0.658L | 47kW(64PS)/6,400r.p.m |
X L | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 | 0.658L | 38kW(52PS)/6,900r.p.m |
タントカスタムのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
RS | 水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ横置 | 0.658L | 47kW(64PS)/6,400r.p.m |
X | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 | 0.658L | 38kW(52PS)/6,900r.p.m |
両車種ともガソリン車のみの設定です。動力性能に大きな違いはありません。
タイヤサイズの比較
こちらでは、タフトとタントのタイヤサイズを比較します。具体的なサイズは下記の通りです。
タフトのグレード | タイヤサイズ |
---|---|
全グレード | 165/65R15 |
タントのグレード | タイヤサイズ |
---|---|
Xターボ X L | 155/65R14 |
タントカスタムのグレード | タイヤサイズ |
---|---|
RS | 165/55R15 |
X | 155/65R14 |
タフトは全車種でタイヤサイズが統一されています。一方、タントはグレードによりタイヤサイズが異なるため、買い替えなどの際は注意が必要です。
安全装備の比較

ここからは、タフトとタントの安全性能を比較します。
両車種ともダイハツの予防安全装備「スマートアシスト」を全車に標準搭載しており、「サポカーSワイド」に認定されています。
スマートアシストには17の機能があり、中でも運転中の危険を回避する衝突回避支援や周囲の状況を知らせる認識支援に関連する機能は、基本的に全グレードで使用可能です。具体的には以下の機能が該当します。
- 衝突回避支援ブレーキ機能
- 車線逸脱警報/li>
- 先行車発進お知らせ機能 など/li>
ただし、スマートアシストの機能のうち「運転負荷軽減機能」「駐車支援機能」についてはメーカーオプションです。必要な方は購入時にディーラーへ注文しましょう。
メーカーオプションとなる機能の例として先行車との車間距離を調整する「全車追従機能付アダプティブクルーズコントロール機能」が挙げられます。
なお、タフトのX、Xターボ、タントのLグレードでは、「運転負荷軽減機能」「駐車支援機能」をメーカーオプションとしても選択できません。また、認識支援機能のうち標識の見落としを防ぐ「標識認識機能」が標準搭載されず、メーカーオプションとなるため注意しましょう。
安全性能を重視する場合、上位グレードの購入検討をおすすめします。
ラゲッジスペースの比較

こちらでは、タフトとタントのラゲッジスペース(荷室)を比較します。
タフト | 奥行約2,050mm×幅約1,305mm×高さ約1,270mm |
---|---|
タント | 奥行-mm×幅1,007mm×高さ1,061mm |
ラゲッジスペースについては、実際にディーラーや中古車販売店で車を試乗して確認する方法がおすすめです。シートアレンジや広さを体感して決定しましょう。
おすすめグレードの選び方
車を購入する際は車種だけでなく、グレード選びも大切なポイントです。タフトとタントはどちらも豊富なグレード展開を特徴としています。
ここでは、「価格」「走り」「装備」の3つのポイントにおいて、それぞれのおすすめグレードを紹介します。
価格重視
タフト、タントともに比較的入手しやすい価格帯の車種ですが、より価格を抑えるのであればタフトのXグレード、タントのLグレードがおすすめです。
タフトのXグレードは、2WDが約135万円、4WDが約148万円に設定されています。最も安価なグレードではありますが、フルLEDヘッドランプや電動パーキングブレーキなどの機能を持っているため、十分だと感じる方も多いでしょう。
タントのLグレードは、いわゆるエントリークラスと呼ばれるグレードです。新車でのメーカー希望小売価格は2WDが約138万円、4WDは約151万円です。他のグレードと比べると予防安全装備の機能が一部制限されるといった違いがありますが、一方でプッシュボタン式のエンジンやキーフリーシステムなどの便利な機能を備えており、コストパフォーマンスのよいグレードと言えるでしょう。
走り重視
SUVの要素を併せ持つタフトは特に走行性能の高さに定評がある車種です。走りを重視する方にはターボエンジンを搭載したXターボまたはGターボをおすすめします。
特にGターボは充実した装備やメッキで加飾されたフルLEDヘッドランプが付きます。アウトドアでの使用を予定している方に特におすすめできるグレードです。
タントのおすすめグレードはXターボです。最大出力の大きいターボエンジンが搭載されているため、坂道や高速道路も快適に走れるでしょう。
装備重視
装備が充実したグレードは、車内でより快適に過ごせたり、運転しやすくなったりといったメリットがあります。
装備重視の方には、タフトのGグレードがおすすめです。オートレベリング機能付きのフルLEDヘッドランプ、車や周囲の状況が分かるTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイなどが搭載されています。
また、選択できるボディカラーが増えることもGグレードを選ぶメリットです。なお、ターボエンジンが必要な方はGグレードとほぼ同じ装備を備えたGターボを選ぶとよいでしょう。
装備重視でタントを選ぶ場合はXグレードがおすすめです。例えば、パワースライドドアはXグレード以上から標準搭載される機能です。大きな力を入れなくてもドアを開閉できるパワースライドドアは特にファミリーで車を使う方には欠かせない機能と言えます。
なお、タントの場合もタフトと同様、ターボエンジンが必要な方はXターボを選びましょう。また、エクステリアデザインにこだわりたい方にはデザイン性が高く、カラーバリエーションも豊富なタントカスタムもおすすめです。
※本記事は、2024年2月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。