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更新日:2024.04.05 / 掲載日:2024.03.20
【2024年版】ホンダ フリードVSホンダ N-BOXを徹底比較
ホンダから販売されている車内空間が広い車種として、コンパクトミニバンのフリードやスーパーハイトワゴンのN-BOXが挙げられます。
フリードは普通自動車、N-BOXは軽自動車という違いがあるものの、どちらもコンパクトで取り回しのよい車として人気です。
この記事では、フリードとN-BOXについて、グレードごとの価格や走行性能、燃費性能などについて比較します。自分に適した車選びの参考にしてみてください。

ホンダ フリードのプロフィール

フリードはホンダが販売するコンパクトミニバンです。運転しやすさや取り回しやすいサイズ感から、ファミリー層にも人気があります。
燃費性能の高いハイブリッド車もラインナップされているため、ランニングコストを抑えたい方にも向いています。
また、全グレードにホンダ独自の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を搭載していることも特徴です。高速道路や市街地を走行中、または駐車時などに安全運転をサポートし、ドライバーの負担を軽減してくれます。
先代モデルとの比較
フリードは2008年に誕生し、現行モデルは2代目です。こちらでは初代ならびに2代目フリードの違いを紹介します。
初代フリードは乗車定員5人・7人・8人の3つのシートレイアウトを掲げ、様々な用途に対応する車として発表されました。また、子供でも乗り降りしやすい低床であることや、使いやすいスライドドアを備えていることからファミリーにも支持されていました。
フルモデルチェンジに伴って2代目フリードが販売開始されたのは2016年です。多目的に使える車というコンセプトは変わりませんが、8人乗りは廃止され6人または7人乗りがラインナップされています。
また、4WD車やハイブリッド車も追加され、コンパクトミニバンの中では選択肢が多いことも特徴です。
ホンダ N-BOXのプロフィール

N-BOXはホンダを代表する軽スーパーハイトワゴンです。2023年まで8年連続して軽自動車の国内販売台数1位、普通車と合わせたランキングでも2年連続1位に輝く大人気の車種です。
コンパクトながらパワフルなエンジンを採用することで、広い室内空間と高い走行性能を実現したことが人気の理由として挙げられます。
手頃な価格帯の軽自動でありながら、安全運転を支援する「Honda SENSING」を全車に標準搭載しているため、コストパフォーマンスが高い車と言えるでしょう。
先代モデルとの比較
N-BOXは2011年の登場以来、2回のフルモデルチェンジが行われたため、2023年10月に販売開始したばかりの現行モデルは3代目です。
ここでは2017年8月から販売されていた2代目との違いをを紹介します。
3代目N-BOXは、2代目よりも走行安定性や乗り心地、静粛性が向上しています。また、「Honda SENSING」が全車標準搭載となっただけでなく、ビッグデータを活用して車の安全性・快適性を高める「Honda CONNECT」も使用可能。安心してドライブを楽しめるでしょう。
グレードと価格の比較
ここでは、フリードとN-BOXのグレードや価格を紹介します。
フリードのグレード (ハイブリッド車) | メーカー小売希望価格 |
---|---|
G (6人乗り・FF) | 2,688,400円(税込) |
G (7人乗り・FF) | 2,710,400円(税込) |
G (6人乗り・4WD) | 2,853,400円(税込) |
G 特別仕様車 BLACK STYLE(6人乗り・FF) | 2,754,400円(税込) |
G 特別仕様車 BLACK STYLE(7人乗り・FF) | 2,776,400円(税込) |
G 特別仕様車 BLACK STYLE(6人乗り・4WD) | 2,919,400円(税込) |
CROSSTAR(6人乗り・FF) | 2,957,900円(税込) |
CROSSTAR(6人乗り・4WD) | 3,122,900円(税込) |
CROSSTAR 特別仕様車 BLACK STYLE(6人乗り・FF) | 3,033,800円(税込) |
CROSSTAR 特別仕様車 BLACK STYLE(6人乗り・4WD) | 3,198,800円(税込) |
フリードのグレード (ガソリン車) | メーカー小売希望価格 |
---|---|
G(6人乗り・FF) | 2,330,900円(税込) |
G(7人乗り・FF) | 2,352,900円(税込) |
G(6人乗り・4WD) | 2,495,900円(税込) |
G(7人乗り・4WD) | 2,517,900円(税込) |
G 特別仕様車 BLACK STYLE(6人乗り・FF) | 2,468,400円(税込) |
G 特別仕様車 BLACK STYLE(7人乗り・FF) | 2,490,400円(税込) |
CROSSTAR(6人乗り・FF) | 2,627,900円(税込) |
CROSSTAR(6人乗り・4WD) | 2,792,900円(税込) |
CROSSTAR 特別仕様車 BLACK STYLE(6人乗り・FF) | 2,703,800円(税込) |
CROSSTAR 特別仕様車 BLACK STYLE(6人乗り・4WD) | 2,868,800円(税込) |
Modulo X(6人乗り・FF) | 3,005,200円(税込) |
Modulo X(7人乗り・FF) | 3,027,200円(税込) |
N-BOXのグレード (ガソリン車) | メーカー希望小売価格 |
---|---|
N-BOX(FF) | 1,648,900円(税込) |
N-BOX(4WD) | 1,782,000円(税込) |
N-BOX ファッションスタイル (FF) | 1,747,900円(税込) |
N-BOX ファッションスタイル(4WD) | 1,881,000円(税込) |
N-BOX スロープ(FF) | 1,844,000円(税込) |
N-BOX スロープ(4WD) | 1,965,000円(税込) |
N-BOX CUSTOM(FF) | 1,849,100円(税込) |
N-BOX CUSTOM(4WD) | 1,982,200円(税込) |
N-BOX CUSTOM ターボ(FF) | 2,049,300円(税込) |
N-BOX CUSTOM ターボ(4WD) | 2,182,400円(税込) |
N-BOX CUSTOM コーディネートスタイル(モノトーン)(FF) | 2,059,200円(税込) |
N-BOX CUSTOM コーディネートスタイル(モノトーン)(4WD) | 2,192,300円(税込) |
N-BOX CUSTOM スロープ(FF) | 2,067,000円(税込) |
N-BOX CUSTOM スロープ(4WD) | 2,188,000円(税込) |
N-BOX CUSTOM コーディネートスタイル(2トーン)(FF) | 2,119,700円(税込) |
N-BOX CUSTOM コーディネートスタイル(2トーン)(4WD) | 2,252,800円(税込) |
N-BOX CUSTOM ターボ コーディネートスタイル(モノトーン)(FF) | 2,169,200円(税込) |
N-BOX CUSTOM ターボ コーディネートスタイル(モノトーン)(4WD) | 2,302,300円(税込) |
N-BOX CUSTOM ターボ コーディネートスタイル(2トーン)(FF) | 2,229,700円(税込) |
N-BOX CUSTOM ターボ コーディネートスタイル(2トーン)(4WD) | 2,362,800円(税込) |
フィットはハイブリッド車とガソリン車の設定があるのに対し、N-BOXはガソリン車しかありません。なお、ガソリン車同士で比較すると2つの車種の価格帯はほぼ同じです。
外観とボディサイズの比較

フリードとN-BOXのボディサイズを比較してみましょう。
フリード | 全長4,265mm×全幅1,695mm×全高1,710〜1,735mm |
---|---|
N-BOX | 全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,790〜1,815mm |
フリードのほうがボディサイズは一回り大きいため、6人または7人が乗車できます。一方、N-BOXは4人乗りなので、乗車人数や荷物の量など、使用目的で選ぶとよいでしょう。
なお、両車種とも全高は1,700mm以上あり、N-BOXの4WDモデルでは1,800mmを超えます。特に機械式駐車場では1,550mm以下または1,800mm以下などの高さ制限を設けているものも少なくありません。購入前に自分がよく停める場所の高さ制限を確認しておくと安心です。
室内の広さを比較

こちらでは、フリードとN-BOXの居住空間を比較します。具体的なサイズは下記の通りです。
フリードのグレード | 室内の広さ |
---|---|
全グレード | 室内長3,045mm×室内幅1,455mm×室内高1,275〜1,285mm |
N-BOXのグレード | 室内の広さ |
---|---|
N-BOX スロープ N-BOX CUSTOM スロープ | 室内長1,830mm×室内幅1,350mm×室内高1,400mm |
上記以外のグレード | 室内長2,125mm×室内幅1,350mm×室内高1,400mm |
室内空間の広さではフリードに軍配があがります。4人乗りのN-BOXに対して、フリードは6人または7人が乗車定員です。大人数で乗る機会が多い方はフリードを選びましょう。一方、N-BOXは室内高に余裕があります。後部座席でも圧迫感が少ないでしょう。
燃費性能の比較
ここからは、フィットとN-BOXの各グレードごとの燃費(国土交通量審査値)を比較していきます。
フリードのグレード (ハイブリッド車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
G(6人乗り・FF) G 特別仕様車BLACK STYLE(6人乗り・FF) | 20.9km/L | 17.9km/L | 21.6km/L | 22.0km/L |
G(7人乗り・FF) G 特別仕様車BLACK STYLE(7人乗り・FF) | 20.9km/L | 17.9km/L | 21.6km/L | 22.0km/L |
G(6人乗り・4WD) G 特別仕様車BLACK STYLE(6人乗り・4WD) | 19.8km/L | 17.0km/L | 21.3km/L | 20.3km/L |
CROSSTAR(FF) CROSSTAR 特別仕様車BLACK STYLE(FF) | 20.9km/L | 17.9km/L | 21.6km/L | 22.0km/L |
CROSSTAR(4WD) CROSSTAR 特別仕様車BLACK STYLE(4WD) | 19.8km/L | 17.0km/L | 21.3km/L | 20.3km/L |
フリードのグレード (ガソリン車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
G(FF) G 特別仕様車BLACK STYLE(FF) | 17.0km/L | 13.2km/L | 17.6km/L | 18.9km/L |
G(4WD) G 特別仕様車BLACK STYLE(4WD) | 15.6km/L | 12.2km/L | 16.2km/L | 17.2km/L |
CROSSTAR(FF) CROSSTAR 特別仕様車BLACK STYLE(FF) | 17.0km/L | 13.2km/L | 17.6km/L | 18.9km/L |
CROSSTAR(4WD) CROSSTAR 特別仕様車BLACK STYLE(4WD) | 15.6km/L | 12.2km/L | 16.2km/L | 17.2km/L |
N-BOXのグレード (ガソリン車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
N-BOX(FF) | 21.6km/L | 18.8km/L | 23.4km/L | 21.8km/L |
N-BOX(4WD) | 19.4km/L | 17.2km/L | 20.6km/L | 19.7km/L |
N-BOX スロープ(FF) | 21.1km/L | 18.5km/L | 22.7km/L | 21.3km/L |
N-BOX スロープ(4WD) | 19.1km/L | 16.9km/L | 20.2km/L | 19.4km/L |
N-BOX CUSTOM(FF) | 21.5km/L | 18.8km/L | 23.3km/L | 21.7km/L |
N-BOX CUSTOM(4WD) | 19.4km/L | 17.2km/L | 20.6km/L | 19.7km/L |
N-BOX CUSTOM ターボ(FF) | 20.3km/L | 17.1km/L | 22.2km/L | 20.9km/L |
N-BOX CUSTOM ターボ(4WD) | 18.4km/L | 15.6km/L | 19.8km/L | 19.0km/L |
N-BOX CUSTOM スロープ(FF) | 21.1km/L | 18.5km/L | 22.8km/L | 21.3km/L |
N-BOX CUSTOM スロープ(4WD) | 19.0km/L | 16.8km/L | 20.1km/L | 19.4km/L |
燃費性能については、フリードにハイブリッド車があることから優勢です。しかし、ガソリン車で比較するとN-BOXの燃費の良さが伺えます。
動力性能の比較
こちらではフリードとN-BOXの動力性能を見ていきましょう。両車種のスペックは下記の通りです。
フリードのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
ハイブリッド車全グレード | 水冷直列4気筒横置 | 1.496L | 81kW(110PS)/6,000r.p.m |
ガソリン車全グレード | 水冷直列4気筒横置 | 1.496L | 95kW(129PS)/6,600r.p.m |
N-BOXのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
N-BOXのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
ターボを除くガソリン車全グレード | DOHCチェーン駆動水冷直列3気筒横置 | 0.658L | 43kW(58PS)/7,300r.p.m |
N-BOX CUSTOM ターボ | DOHCチェーン駆動水冷直列3気筒横置 | 0.658L | 47kW(64PS)/6,000r.p.m |
フリードはハイブリッド車とガソリン車の両方において1.5Lのエンジンを採用しており、最大出力がN-BOXより大きくなっています。動力性能を重視する方にはフリードのほうが向いているといえるでしょう。
タイヤサイズの比較
こちらではフリードとN-BOXのタイヤサイズを比較します。
フリード | 185/65R15 |
---|---|
N-BOX | 155/65R14 75S(ターボを除く全グレード) 165/55R15 75V(N-BOX CUSTOM ターボ) |
フリードのほうが大きいサイズのタイヤを使用しています。一般的にタイヤサイズが大きいと走行時の安定性が増すと言われています。
ただし、サイズが合わないタイヤを使用すると事故につながる恐れもあるため、自分の車に合ったタイヤを選びましょう。
安全装備の比較

こちらでは、フリードとN-BOXの安全性能を比較していきます。
フリードはホンダ独自の安全運転支援システムである「Honda SENSING」を全グレードに装備しています。衝突しそうな場合にブレーキがはたらいたり、歩行者との接触事故で被害を最小限にとどめるステアリング機能を用意したりとドライバーだけでなく周辺の人や物へも対応できます。
さらに、運転が苦手な方や初心者に多い標識の認識や車線のはみ出しもサポートしてくれるため、安心して運転できるでしょう。
N-BOXも全車が「Honda SENSING」を標準搭載。フロントワイドビューカメラならびに前後8つのソナーセンサーを備えることで周囲の状況を把握しやすくなった他、近距離衝突軽減ブレーキ、急アクセル抑制機能も追加されています。
小回りがきく軽自動車に高い安全性能が加わっているため、車を購入したばかりの人から、年齢を重ねて不安を感じる方まで適した車種といえます。
ラゲッジスペースの比較

ここでは、フリードとN-BOXのラゲージスペースの広さを比較します。それぞれの数値は下記の通りです。
フリード | 奥行1,445mm×幅1,160mm×高さ1,240mm 荷室容量:715L |
---|---|
N-BOX | 奥行1,535mm×幅1,120mm×高さ1,205mm 荷室容量:-L |
ラゲージスペースの広さについては大きな違いが見られません。なお、両車種ともに買物やアウトドアなどで荷物が多いときはシートアレンジを変えてラゲージスペースを広げられます。
おすすめグレードの選び方
フィットとN-BOXは、デザインや走行性能、装備が異なる複数のグレードを展開しています。そのため、使用目的やライフスタイルに合ったグレードを選ぶとよいでしょう。
ここからは、価格・走り・装備の3つの観点から、それぞれのおすすめグレードを紹介します。
価格重視
価格重視の方には、フリードのGグレードをおすすめです。6人乗りのFF車であればメーカー希望小売価格は約230万円です。基本的な装備を備えた標準グレードのため、コストパフォーマンスがよいといえるでしょう。
N-BOXの場合は標準グレードのN-BOXです。FF車で165万円、4WDでも約180万円で入手できます。2台目として考えている方にもおすすめです。
走り重視
フリードはハイブリッド車とガソリン車をそれぞれラインナップしています。エンジンの最高出力はガソリン車のほうが大きく、力強い走りを期待できるでしょう。
どのグレードも同じパワートレインを採用していますが、特にアウトドアでの使用を想定している方にはCROSSTARがおすすめです。
N-BOXは軽ワゴンのため主に市街地での送迎などで使用するのに向いています。走行性能を重視する方や、高速道路を走る機会が多い方はターボエンジンが搭載されているN-BOX CUSTOM ターボやN-BOX CUSTOM ターボ コーディネートスタイルなどを選びましょう。
装備重視
装備を重視する方には、フリードのCROSSTARがおすすめです。標準グレードのGと比べると、1列目シート用のサイドエアバッグシステムやLEDフォグランプが標準搭載されるといった違いがあります。
また、ランニングコストが気になる方は同じCROSSTARでも低燃費なハイブリッド車を検討してみてください。
N-BOXの場合は、N-BOX CUSTOMがおすすめです。エアロデザインのエクステリアやホンダ初採用のダイレクトプロジェクション式フルLEDヘッドライトを備えています。
また、オプションでリア右側のパワースライドドアも追加できます。ターボエンジン搭載モデルを選べることもCUSTOMグレードのポイントです。
※本記事は、2024年2月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。