中古車購入チェックポイント
更新日:2018.11.23 / 掲載日:2012.12.14

日産 ラフェスタ ハイウェイスター (2011年6月~) 中古車購入チェックポイント

  • 日産 ラフェスタ ハイウェイスター (2011年6月~2012年4月) 中古車購入チェックポイント

    日産 ラフェスタ ハイウェイスター

    DBA-CWEFWN
    参考車両:ハイウェイスターG 2WD
    初年度登録:2011年9月
    追加装備:オーディオ一体型ナビ (2011年9月)

  • 日産 ラフェスタ ハイウェイスター

■全体のチェックポイント

「ラフェスタ」は、2011年6月から「ラフェスタ ハイウェイスター」と「ラフェスタ ジョイ」の2モデルに分かれている。ハイウェイスターはエアロパーツを装着した外観が特徴だが、参考車両はアイドリングストップ装備車の上級グレードにカーナビを付けている。まずは車両を見て、仕様と装備を確認。車体まわりをチェックして、車体骨格にダメージがないか確認。内装も傷みがないか調べて、装備類の機能も確かめる。見かけがきれいでも、エンジンやトランスミッション、ブレーキ、サスペンションなど走行関連機構の現状を販売店に聞くこと。各部をきちんと点検、整備した状態で納車してもらうようにしよう。

  • 1.車両の雰囲気から探る

    日産 ラフェスタ ハイウェイスター(後面)

  • 1.車両の雰囲気から探る

     まずは車両の様子を観察しよう。車両の周囲をひと巡りして、どこかに違和感や不自然に見える部分などがないかチェック。車体の姿勢(傾き)にも注意。
     前方からは、バンパー/グリル/ヘッドライト/ボンネット/フェンダーなどのバランスを見る。後方からも、バンパー/テールゲート/コンビネーションランプ/フェンダーなどのバランスをチェック。前面も後面も、基本的に左右対称になっていることもポイントだ。左右ライト類の片方だけが新しい場合(交換の疑い)は、その側の車体部を修理している可能性もある。ナンバープレートの傷や変形なども、車体部の修理を疑ってみる。バンパーは、角や下部に傷や破損などがないか見る。前面はフロントガラスの飛び石傷、後部ナンバープレートは封印の傷(ナンバープレートを外した形跡)にも注意しよう。

  • 2.角度を変えると見える

    日産 ラフェスタ ハイウェイスター(角度を変えると見える)

  • 2.角度を変えると見える

     外装は、見る角度を変えながらチェックすれば、プレスラインのずれや崩れ、立て付けの微妙な狂いなども判断しやすい。パネル表面を斜め方向から透かして見るようにすると、小さな凹みや浅くて広い凹み、波打ち(しわ)なども確認できる。
     しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡。部分的に色艶が違っていたり、ザラザラした肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡の疑いがあるので詳しく調べてみよう。

  • 3.隙間の幅と色調を比べる

    日産 ラフェスタ ハイウェイスター(隙間の幅と色調を比べる)

  • 3.隙間の幅と色調を比べる

     外装の立て付けは、例えば車体前部側面では、フェンダーを中心に見てみると、バンパー、ヘッドライト、ボンネット、ドア、ピラー(フロントウインドウ部の柱)などが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを受けてずれたか、修理/交換してずれた可能性がある。
     隣接しているパネルの色艶も比べてみよう。修理や交換で塗装していると、微妙に色調が違って見えることがある。

4.縁と奥も覗いてチェック

 フェンダーは、ホイールアーチ(タイヤを囲っている部分)を傷付けることも多い。傷や凹みなどがないか、フェンダーに歪みがないかチェック。鉄板を内側に折り込んでいる縁の部分に修理跡などがないかチェック。さらに奥を覗いて、タイヤハウス内の状態も見る。フロントフェンダーは、内側に設置しているライナー(泥よけカバー)の異常にも注意してチェックしよう。

  • 日産 ラフェスタ ハイウェイスター(縁と奥も覗いてチェック1)

  • 日産 ラフェスタ ハイウェイスター(縁と奥も覗いてチェック2)

  • 5.整備状態を確かめる

    日産 ラフェスタ ハイウェイスター(整備状態を確かめる)

  • 5.整備状態を確かめる

     定期点検整備記録と突き合わせて、エンジンと周辺をチェック。オイル漏れの形跡にも注意。カバーなどがあって見づらい部分もあるが、せめて日常点検項目くらいはチェックしたいが、整備状態の現状は販売店スタッフに聞いて確認しよう。
     交換した新しい部品が付いていれば、消耗部品か、不具合があったか、それとも事故などでダメージを負ったのか、交換した理由を探ってみる。

6.車体内側の鉄板を確認する

 左右フェンダー側や室内側のパネル、フレーム、メンバー(補強部材)など、エンジンルーム内側の鉄板を調べよう。車体の骨格となっている重要な部分を修理している車両は、修復歴があることを明示しているはずだが、念のために見てみる。カバーや機器類などがあって細部まで探るのは難しいが、歪みや修理/交換の形跡などがないかチェック。たとえ修復歴に該当しなくても、事故歴や修理歴がないか販売店に聞いて確認しよう。

  • 7.取り付け状態を調べる

    日産 ラフェスタ ハイウェイスター(取り付け状態を調べる)

  • 7.取り付け状態を調べる

     フロントフェンダーは、エンジンルーム側に腐食(錆)や修理跡などがないかチェック。同時に、フェンダーの固定ネジを回した形跡がないかチェック。ブラケット部(下でフェンダーを支えているプレート)も、修正/修理跡などがないかチェックする。
     フロントフェンダーは、車体構成上の重要な車体補強部材とはなっていないので、外傷などを修理しても修復歴にはならないが、大きな衝撃を受けて修理/交換していれば、車体内側の骨格部にダメージがないか調べる必要がある。

  • 8.前部の必須チェックポイント

    日産 ラフェスタ ハイウェイスター(前部の必須チェックポイント)

  • 8.前部の必須チェックポイント

     エンジンルームの最前部で車体の左右に繋がっているラジエターサポートは、車体部に大きな衝撃を受けると影響が及びやすい。修理/交換の形跡などがないか調べよう。樹脂製ラジエターサポートは、修理するよりも交換する確立が高いといえるので、交換の形跡に注意。ラジエター、左右ヘッドライト、フロントグリルなど関連部品。バンパーやフェンダーなど周辺の状態にも注意しながらチェックしよう。

  • 9.ボンネットの裏面側も見る

    日産 ラフェスタ ハイウェイスター(ボンネットの裏面側も見る)

  • 9.ボンネットの裏面側も見る

     外面をチェックしたら、内側に修理跡などがないかチェック。外して修理、あるいは交換することもあるので、ヒンジ部のネジもチェック。ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺も、修正や修理した形跡がないかチェック。
     ボンネットを修理/交換していれば、ボンネット単独の損傷なども考えられるが、他の部分を修理/交換している可能性があることも考えて、車体前部一帯を慎重にチェックする必要がある。

  • 10.周辺も調べて判断する

    日産 ラフェスタ ハイウェイスター(周辺も調べて判断する)

  • 10.周辺も調べて判断する

     ドアに大きな損傷を負うと、外して修理することがあり、交換してしまうことも多い。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。ただし、ドアの立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジだけ見てドアを修理/交換していると決めつけるわけにはいかない。ドア自体をはじめ、ピラー(柱)やサイドシル(梁)など、周辺にダメージや修理跡などがないか調べて判断する必要がある。

11.下側に注意ポイント

 ハイウェイスターは、車体側面下部に設置しているサイドシルプロテクターに傷、破損、修理や交換の形跡がないかチェック。
 重要なのは、サイドシル(車体の梁)のほうだ。サイドシルプロテクターで覆われている部分は見えないが、床下側を覗いて、見える部分だけでも、損傷、腐食、修理跡などがないかチェック。判断するのは難しいかもしれないが、交換の形跡には要注意。前後ドアを開けて、ステップ部(サイドシルの上側)も調べよう。

  • 日産 ラフェスタ ハイウェイスター(下側1)

  • 日産 ラフェスタ ハイウェイスター(下側2)

  • 日産 ラフェスタ ハイウェイスター(下側3)

  • 12.スライド動作もチェック

    日産 ラフェスタ ハイウェイスター(スライド動作もチェック)

  • 12.スライド動作もチェック

     スライドドアは、立て付けをチェック。損傷や修理跡がないかチェック。開閉具合をチェックすると同時に、スライド動作も調べよう。電動スライドドアは、電動機構やオートクロージャーが正常に機能するか確かめる。動きが鈍い、重い、引っかかりがあるなど、なんらかの異常を感じたら販売店で点検してもらおう。

13.金具類の状態も細かく調べる

 スライドドアもフロントドアと同様にチェックするが、ドアを支えている金具のほかに、ドア開口部の上下と車体後部側面にあるレール(溝金具)も調べる。各部のネジの状態や金具類の修正、交換などにも注意しながらチェック。ピラー(柱)部も、異常がないか見てみよう。

  • 日産 ラフェスタ ハイウェイスター(金具類の状態も細かく調べる1)

  • 日産 ラフェスタ ハイウェイスター(金具類の状態も細かく調べる2)

  • 日産 ラフェスタ ハイウェイスター(金具類の状態も細かく調べる3)

  • 14.テールゲートのチェック

    日産 ラフェスタ ハイウェイスター(テールゲートのチェック)

  • 14.テールゲートのチェック

     解錠・施錠の具合をまずチェック。テールゲートを開閉して、上げ下げする動作をチェック。上げた全開状態でしっかり止まっているかチェックし、テールゲートを支えているロッドのダンパーが機能しているかどうかも確認。
     閉める時にテールゲートがカチッとうまく収まらない場合は、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもあるので要注意。

  • 15.取り付け部周辺も見る

    日産 ラフェスタ ハイウェイスター(取り付け部周辺も見る)

  • 15.取り付け部周辺も見る

     テールゲートは、内側に修理跡などがないかチェック。テールゲートを交換している形跡がないか、取り付け状態もチェック。ヒンジおよびルーフ側のヒンジ固定部周辺も、歪みや修正、修理の形跡などがないかチェックしよう。

  • 16.床底のパネルもチェック

    日産 ラフェスタ ハイウェイスター(床底のパネルもチェック)

  • 16.床底のパネルもチェック

     ラゲッジフロアを開けて、スペアタイヤ収納部周辺のパネルを調べよう。追突事故などでダメージを受けた形跡が残っていることもあるので、歪みや修理/交換跡などがないかチェック。新しい塗装跡があれば、錆などを補修したのか、損傷を修理したのか調べる。水溜まりや水溜まり跡があれば、雨漏りにも注意。

  • 17.鉄板の接合部を調べる

    日産 ラフェスタ ハイウェイスター(鉄板の接合部を調べる)

  • 17.鉄板の接合部を調べる

     テールゲートの開口部に鉄板の接合部がある。溶接、シーラー、塗装などの状態に注意しながら修理/交換の形跡がないかチェック。下側は、コンビネーションランプやバンパーの状態に注意。
     後方から強い衝撃を受けると広範囲に波及することがあるので、フェンダー、ピラー、サイドウインドウ、ルーフ、キャビン(室内)なども慎重にチェックしよう。

  • 18.タイヤとホイールのチェック

    日産 ラフェスタ ハイウェイスター(タイヤとホイールのチェック)

  • 18.タイヤとホイールのチェック

     タイヤは、残り溝の深さを点検し、傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかチェック。同時に、接地面の摩耗状態も調べよう。外側だけとか内側だけなど一部が極端に減る偏摩耗が起きていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているのか、車体が歪んでいるのか確かめる必要がある。異常摩耗は、車体やサスペンションの異常を表す注意サインだ。
     ホイールは、損傷、破損、歪みなどがないかチェック。リムの縁(タイヤと接している外周部)に傷や曲がりがないか見る。アルミホイールは、過度な衝撃で生じることがある変形や割れなどにも注意したい。

  • 19.床下の状態もチェック

    日産 ラフェスタ ハイウェイスター(床下の状態もチェック)

  • 19.床下の状態もチェック

     パネルやフレーム(骨格)、メンバー(補強部材)など鉄板部。マフラーやサスペンション、ブラケット、カバーなど、部品類や金具類、カバー類も。傷、曲がり、歪み、修理/交換の形跡などがないかチェック。前後バンパーの裏側周辺や左右サイドシル側からも奥まで覗いてみよう。
     オイル漏れや水漏れ、樹脂やゴム部品の割れなどにも注意。錆が発生していれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、広がり範囲と腐食の進行状態を調べよう。

20.走行機能の状態を確認

 エンジンをかけてもらい、始動具合やアイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。できれば自分で始動して、表示灯や警告灯類の点灯状態なども見てみたい。
 始動困難、不安定なアイドリング回転、異音や大きな振動、白煙(水蒸気なら問題ない)や黒煙の排気ガスなどが出ていれば、なんらかのトラブルを抱えている。疑問があれば、販売店スタッフに聞いてみよう。
 「ハイウェイスターG」は、マニュアルモード付5速AT。エンジンをかけてセレクトレバーを操作し、各ポジションにスムーズに切り替えできるかチェック。できれば試乗して、走行中のオートマチック動作およびマニュアルモードの具合もチェックしたい。とはいっても、異常や不具合を判断するのは難しい。車両の購入を決めるなら、エンジンやトランスミッションのほか、アイドリングストップ機構、車両安定機構VDC、ブレーキ、サスペンションなど、走行に関わる部分をすべて正しく整備した状態で納車してもらうようにしよう。

  • 日産 ラフェスタ ハイウェイスター(走行機能の状態を確認1)

  • 日産 ラフェスタ ハイウェイスター(走行機能の状態を確認2)

  • 日産 ラフェスタ ハイウェイスター(走行機能の状態を確認3)

  • 21.隅まで細かく調べる

    日産 ラフェスタ ハイウェイスター(隅まで細かく調べる)

  • 21.隅まで細かく調べる

     ヘッドライト、ウインカー、テール/ブレーキ/バックランプなど保安装置。パワーウインドウ、ドアロック、室内ランプの点灯など基本的な部分。リモコンエントリーシステムでの各部動作。エアコンは冷房・暖房とも利き具合を確認。装備機器類が正常に機能するか、できるところだけでもチェックしたら、あとの細かい部分は販売店で点検してもらおう。
     参考車両はオーディオ一体カーナビを追加しているが、仕様グレードによって異なる標準装備やオプションの追加などは、販売店で車両の現物を見る時に確かめておこう。
     室内は、シートや内装材などに汚れ、染み、傷、穴などがないか。運転席周辺だけでなく、助手席、2列目席、3列目席、ラゲッジスペースまでチェック。フロアや天井の状態も確認。ボックスやポケットなどは内部も見る。ボックスの蓋やエアコンの吹き出し口などは可動部の破損にも注意。各シートのリクライニングや折り畳み、シートアレンジなども試しながら細部まで慎重にチェックしよう。

  • 日産 ラフェスタ ハイウェイスター(隅まで細かく調べる1)

  • 日産 ラフェスタ ハイウェイスター(隅まで細かく調べる2)

  • 日産 ラフェスタ ハイウェイスター(隅まで細かく調べる3)

■車両の情報をチェック

日産 ラフェスタ ハイウェイスター(車両の情報をチェック)

 備え付けの書類は、「車検証(自動車検査証)」で初年度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書が揃っていることも確かめよう。
 現車をチェックする時には、「定期点検整備記録簿」の記載内容を必ず確認。車両がどのように使われ、扱われてきたかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。最後に点検整備した日付と記録内容も見ておこう。

車両チェックの勘どころ

塗装
●部分的に色調や艶が違う場合は、周辺の状態を慎重にチェック。エンジンルームやスペアタイヤ収納部などは、新車時から外装とは塗色が異なってることがある。●ドアの開口部など、外から見えない部分にマスキング(塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)した跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、何らかの理由で塗装している。●部品などに塗料が付着している場合も、周辺を詳しく調べる必要がある。●車種によっては、スペアタイヤ収納部などに、塗装の飛沫が付着しているように見える、新車時から仕上げが粗くなっている部分もある。

取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ネジの頭が塗装されていれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくい。傷や錆に注意して、関連する近隣のネジや、車体左右の同じ部品のネジと見比べる。

溶接とシーラー
●修理/交換で溶接している(熱を加えた)部分は、錆が発生しやすくなっている。特に床下は、溶接部の塗装の剥がれや浮きに注意する。
●鉄板の接合部分に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理/交換で再溶接すると塗り直すので、不自然に見える。●爪で押して、表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみる。
●スポット溶接(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)を修理工場で打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け
●外板パネルなどを修理/交換すると、組み付ける際に誤差が出ることがある。隣接するパネルの隙間(チリと呼ぶ)の幅が均等になっていなければ、修理/交換している可能性がある。●バンパーなどは、ぶつけたり、押されてずれることもある。たとえ修理/交換していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角の線)やモール類(ドアなどに付いている飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。

■今回の車両のプロフィール

●2011年6月にフルモデルチェンジした「ラフェスタ ハイウェイスター」。これを機に、従来の「ラフェスタ」は仕様グレードを整理し、「ラフェスタ ハイウェイスター」と「ラフェスタ ジョイ」の2モデルに分けた新ラフェスタシリーズに組み替えている。ラフェスタ ハイウェイスターはOEM(相手先ブランド製造)モデルとしてマツダから供給を受け、ラフェスタ ジョイは従来どおり日産が生産を継続することになった。
新型「ラフェスタ ハイウェイスター」は、2010年7月に発売した3代目マツダ「プレマシー」をベースに日産スタイルにアレンジ。外観デザインは、日産ミニバンの国内向けハイウェイスターシリーズ(エルグランドセレナ、ラフェスタ)と共通とし、水平基調のメッキグリル、フロントエアロバンパー、サイドシルプロテクター、カラードリアバンパーを組み込み、ボディ側面を直線と面で構成。車体やエンジンなど基本構造のほか、仕様や装備の基本構成もプレマシーに準じている。

●仕様グレードは、2WD(FF前輪駆動)の「ハイウェイスター Jパッケージ」「ハイウェイスター」「ハイウェイスターG」の3タイプを基本に、ハイウェイスター/ハイウェイスターGに4WDを設定。エンジンは、全車2.0L。2WD車は、マニュアルモード付5速AT。ハイウェイスター/ハイウェイスターGの2WD車は、アイドリングストップ機構付エンジンを搭載し、アイドリングストップ発進補助機能や車両安定機構VDCなどが組み込まれている。4WD車は、4WD用エンジン+4速ATを搭載している。
ハロゲンヘッドランプ・マニュアルレベライザー付、プライバシーガラス、インフォメーションセンターディスプレイ、ECOインジケーター、本革巻3本スポークステアリングホイール&シフトノブ、フルオートエアコン、ステアリングオーディオリモコンスイッチ、オーディオレス・4スピーカー、左右独立可倒式セカンドシート・センターアームレスト・フレキシブルシート・左右シートアンダートレイ、5:5分割可倒式サードシートなどは全車標準装備。
「ハイウェイスター Jパッケージ」は、基本装備を備えたベーシックタイプ。「ハイウェイスター」が、リモートコントロールエントリーシステム、エンジンイモビライザー、ジャカード織ブラックシート、15インチアルミホイールなどを標準装備したスタンダードタイプ。
「ハイウェイスターG」は上級タイプで、ルーフスポイラー、左側電動スライドドア+スライドドアイージークロージャー、ジャカード織ブラック+ブラウンパイピング&ステッチシートを装備し、オートライトシステム、ハロゲンフォグランプ、フロント雨滴感知式間けつワイパー、シルバーリング・ランプスイッチ&ワイパー/ウォッシャースイッチ、インテリジェントキー、16インチアルミホイールなども標準装備。2WD車にはリアスタビライザーを組み込んでいる。

■参考車両と同時期の仕様グレード設定(2011.06)

グレード型式シフト駆動
ハイウェイスター JパッケージDBA-CWEFWN5AT-MFF
ハイウェイスターDBA-CWEFWN5AT-MFF
DBA-CWEFWN4AT4WD
ハイウェイスターGDBA-CWEFWN5AT-MFF
DBA-CWEFWN4AT4WD

●その後、2012年4月に特別仕様車「ハイウェイスターG スプレモ」を発売。あわせて2WD車の装備設定を一部変更している。

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グーネットマガジン編集部

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