中古車購入チェックポイント
更新日:2014.12.12 / 掲載日:2011.12.02
三菱 ランサーエボリューションX(2010年~)中古車購入チェックポイント
三菱 ランサーエボリューションX(2010年~)中古車購入チェックポイント
CBA-CZ4A
参考車両:GSR TC-SST
初年度登録:2010年10月
■全体のチェックポイント
通称「ランエボ」の10代目「エボテン」。2007年10月発売以来、毎年改良や変更をしている。まずは、年式、仕様、装備を確認。改造の有無も、販売店に聞いておく。内外装をしっかりチェックし、車体骨格にダメージがないことも確認。車体の疲労や歪みにも注意。できれば試乗して、まっすぐ走ることを確かめたいところだ。エンジンやトランスミッションはもちろん、駆動系から足まわりまで、走行機能を必ずチェック。ターボはエンジンオイル管理(ツインクラッチSSTは通常の点検整備でいい)が大切。各制御機構に問題がないか、現状でどこかに不具合がないか、販売店スタッフに聞いてみよう。走り屋御用達モデルだということを念頭に置いて、細部まで慎重にチェックしたい。
1.車両の雰囲気から探る
1.車両の雰囲気から探る
まずは車両の周囲をひと巡りして、どこかに違和感や不自然に見える部分がないかチェック。異常箇所があれば、詳しく調べてみよう。
前方からは、バンパー/グリル/ボンネット/ヘッドライト/フェンダーなどのバランスを見る。ナンバープレートは車体左側に付いているが、前面は基本的に左右対称になっていることもポイントだ。左右ライトの片方だけが新しい(交換の疑い)場合は、その側の車体部を修理している可能性がある。ナンバープレートの変形や修正跡なども、車体部の修理を疑ってみる。バンパーの角や下側の損傷、ボンネットやフロントガラスの飛び石傷にも注意。
2.後部のチェックポイント
2.後部のチェックポイント
前面と同様に、バンパー/トランクリッド/コンビネーションランプ/フェンダーなどのバランスをチェック。スポイラーやマフラーの位置がずれていないかも注意しよう。後部ナンバープレートは、封印の傷(ナンバープレートを外した形跡)が車体部の修理/交換を推測するヒントになる。
トランクリッドの立て付けが全体に狂っていれば、トランクリッドがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。部分的に隙間が狂っている箇所があれば、その部分の車体部を修理/交換していると考えられるので、周辺を詳しく調べよう。
3.角度を変えると見える
3.角度を変えると見える
外装は、見る角度を変えながらチェックすると、プレスラインのずれや崩れ、微妙な立て付けの狂いなども確認しやすい。パネル表面を斜め方向から透かして見るようにすれば、浅くて広い凹みや波打ち(しわ)なども見落とすことがない。
しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡。塗装面の艶が違っている部分やザラザラとした肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡の疑いがある。
4.隙間の幅と色調を比べる
4.隙間の幅と色調を比べる
外装の立て付けは、例えば車体前部側面では、フェンダーを中心に見てみると、バンパー、ヘッドライト、ボンネット、ドア、ピラー(フロントガラス部の柱)などが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、どれかがダメージを負ってずれているか、あるいは修理/交換している可能性がある。
隙間を境に、隣り合っているパネルの色艶も比べてみよう。修理や交換で塗装していると、色調が微妙に違って見えることがある。
5.整備状態を確かめる
5.整備状態を確かめる
定期点検整備記録と突き合わせて、エンジンと周辺をチェック。オイル漏れの兆候がないかも注意しよう。少なくとも目視できる部分だけでも見ておき、詳しい整備状況については販売店スタッフに聞いて確認しよう。
交換した新しい部品が付いていれば、消耗品か、不具合か、それとも事故などでダメージを受けたのか、交換した理由を記録簿でも探ってみる。
6.車体内側の鉄板を調べる
左右フェンダー側や室内側のパネル、フレームやメンバー(補強部材)など、エンジンルーム内側の鉄板を調べよう。車体の骨格となっている部分にダメージを負っているのは、いわゆる事故車。修理している車両は修復歴があることを明示しているはずだが、念のために、歪みや修理/交換跡などがないか確認。サスペンションを修理/交換していないかも注意しよう。
7.ボンネットの裏も見る
7.ボンネットの裏も見る
外面をチェックしたら、裏面側に修理跡などがないかもチェック。特に先端部周辺の状態に注意。
外して修理、あるいは交換することもあるので、ヒンジ部のネジもチェック。ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺の状態も調べよう。ボンネットを修理/交換していれば、ボンネット単独の損傷なども考えられるが、車体部を修理/交換している可能性を考えて、前部一帯を慎重にチェックする必要がある。
8.取り付け状態を確認
8.取り付け状態を確認
フロントフェンダーは、エンジンルーム側に錆や腐食、修理跡などがないかチェック。同時に、固定ネジを回した形跡がないかもチェックしよう。下でフェンダーを支えているブラケットを修正/修理した形跡がないかも確認。
フロントフェンダーは、車体構成上の重要な車体補強部材とはなっていないので、傷や凹みなど外傷を修理しても修復歴にはならない。しかし、外して修理、あるいは交換しているとなれば、車体内側の骨格部にダメージが及んでいないか確かめる必要がある。
9.前部の必須チェックポイント
9.前部の必須チェックポイント
エンジンルームの最前部で車体の左右に繋がっているラジエターコアサポートを調べよう。車体部に強い衝撃を受けると影響が及びやすく、修理/交換する確率が高い。前側はカバーを設置しているが、左右フェンダー側に伸びている部分も慎重にチェック。インタークーラーやラジエターのほか、ヘッドライトなど関連部品、バンパーやフロントグリル、フェンダーなど周辺の状態にも注意してチェックしよう。
10.縁と奥も覗いてチェック
フェンダーは、膨らんでいるホイールアーチを傷付けることも多い。傷や凹み、補修/修理跡などがないかチェック。フェンダーに歪みがないか、立て付けが狂っていないかも確認する。
内側に折り込んでいる縁の部分に修理跡がないかもチェック。奥を覗いて、タイヤハウス内の状態もチェック。フロントフェンダー内側にある泥よけカバーの状態にも注意。下側のサイドスポイラーの状態も見ておこう。
11.側面のチェックポイント
ドアに大きな損傷を負うと、外して修理することがあり、交換してしまうことも多い。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。ただし、立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジを見ただけではドアを修理/交換しているとは断定できない。ドア自体をはじめ、ピラーやサイドシルなど、周辺も詳しく調べて判断する必要がある。
12.下側にチェックポイント
車体側面は、ドアの下側にあるサイドスポイラーに傷や破損、修理/交換跡がないかチェック。重要なのはスポイラーで覆われているサイドシルのほうだ。床下側の下に突き出ている部分に損傷や腐食、修理跡などがないか必ずチェック。スポット溶接に注意して、交換の形跡がないかも確認。ドアを開けて、ステップ部(サイドシルの上側)の状態も調べよう。
13.リアフェンダーのチェック
リアドアを開けて、開口部を見てみよう。後席への乗り降りなどで傷付けることがある。擦り傷、引っ掻き傷、打ち傷などのほか、簡易補修跡などがないかチェック。修理跡がないかも調べよう。
開口部にマスキング跡があれば、リアフェンダーを補修、あるいは修理しているので、ダメージの程度と範囲を確かめる。
車体左側は、フューエルリッドを開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないかチェック。フューエルリッド表面の艶や色調にも注意。
14.トランクリッドのチェック
14.トランクリッドのチェック
解錠・施錠の具合をまずチェック。トランクリッドを開閉して、上げ下げの動きがスムーズかどうかチェック。上げた全開状態でしっかり止まっていることも確認。
閉める時にカチッとうまく収まらない場合は、トランクリッドがずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。トランクリッドがずれているだけなら調整して直ることもあるが、車体が歪んでいる車両には要注意。
15.取り付け部もチェック
トランクリッドは、内側に修理跡などがないかチェック。トランクリッドを交換している形跡がないかもチェック。ヒンジおよびヒンジ取り付け部周辺に歪みや修整/修理の形跡などがないかも確認。後部をぶつけた状況によっては、リアスポイラーが折れ曲がってフェンダー側にダメージを与えることもあるので注意しよう。
16.床の中も開けて確認
16.床の中も開けて確認
トランクの床を開けて、スペアタイヤ収納部周辺のパネルを調べよう。歪みや修理/交換跡がないかチェック。底に貼ってある防振シートを張り替えていないかも注意。塗装跡があれば、錆などの補修か、修理跡か調べる。水溜まりや水溜まり跡があれば、水が浸入した原因を突きとめる必要がある。
17.開口部を慎重にチェック
17.開口部を慎重にチェック
トランクルームの開口部を調べよう。外と内パネルを接合している部分の溶接、シーラー、塗装の状態に注意して、修理/交換の形跡などがないかチェック。後方の角付近に板金修理跡がないかもよく見てみる。コンビネーションランプやバンパーの状態にも注意。後方から強い衝撃を受けると広範囲に波及することがあるので、ルーフやピラー、キャビン(室内)なども慎重にチェックしよう。
18.タイヤとホイールのチェック
18.タイヤとホイールのチェック
タイヤは、スリップサインを目安に、残り溝の深さを点検し、傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかもチェック。同時に、接地面の摩耗状態も調べよう。外側だけとか内側だけなど、一部が極端に減る偏摩耗を起こしていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているのか、車体が歪んでいるのか確かめる必要がある。
ホイールは、損傷や破損などがないかチェック。リムの縁に傷や曲がりがないかも確認。アルミホイールは、過度な衝撃による変形や割れなどにも注意したい。
19.床下を覗いて確認
19.床下を覗いて確認
フレームやメンバー(補強部材)など鉄板部、マフラーやサスペンションなどの部品類、ブラケットなど金具類も、傷や曲がり、歪み、修理/交換の形跡などがないかチェック。外観をきれいに直しても、見えない床下は修理しないことがあるので、ダメージ痕を見つけることもある。前後バンパーの裏側や左右サイドシル側からも、奥まで覗いてみよう。
オイルやグリスなどの漏れ、樹脂部品の破損、ゴム部品の劣化などにも注意。錆があれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、範囲と腐食の進行状態を確かめよう。
20.エンジンをかけてみる
20.エンジンをかけてみる
エンジンをかけて、始動具合やアイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。始動時には表示/警告灯類の点灯などにも注意。
始動困難、不安定なアイドリング回転、異音や大きな振動、白煙(水蒸気なら問題ない)や黒煙の排気ガスなどが出ていれば、なんらかのトラブルを抱えていると考えられる。ターボやエンジン制御系の不具合にも注意したいが、異常を判断するのが難しい部分もあるので、車両の購入を決めたら、納車時に販売店で念入りにチェックしてもらうようにしよう。
21.自動変速と駆動系の確認
21.自動変速と駆動系の確認
シフトレバーを各ポジションに切り替えて、緩みや引っかかりなどがないか、操作具合をチェック。できれば試乗して、走行時のシフトレバーとパドルシフトの操作具合をチェックし、ツインクラッチと自動変速の動作をチェック。制御モードのNormal・Sport・S-Sportの状態も確認。あわせて、S-AWC制御モードのTARMAC・GRAVEL・SNOWの各機能の状態も確認したい。しかし、明らかな不具合症状が出ていないと、異常や不調を判断するのは難しい。エンジン、トランスミッション、駆動系、車両安定機構など、走行に関わる部分は販売店で点検、整備してもらうほうがいい。
22.装備機器類の機能を確認
ヘッドライト、ウインカー、ブレーキランプなど保安装置、パワーウインドウの開閉、室内ランプの点灯など、基本的な部分の作動状態をチェック。電装機器や電動機構は、スイッチを入れるだけでなく、調整操作して機能を確認。エアコンは、冷房と暖房の効き具合を確かめる。
参考車両は、オプション装備の7インチワイドディスプレイHDDナビゲーション(AM/FMラジオ+CD/DVDプレーヤー、地上デジタルTVチューナー、ステアリングホイールスイッチ、他)を付けている。グレードによって異なる装備や追加装備の有無は、車両をチェックする前に、販売店で事前に確かめておこう。
23.隅まで細かくチェック
23.隅まで細かくチェック
室内は、シートや内装材などに汚れや傷、染み、穴などがないか。運転席周辺だけでなく、助手席や後席も念入りに調べよう。床や天井の状態も確認。ボックスやポケットなどは、内部も見る。ボックスの蓋やエアコンの吹き出し口など、可動部の破損にも注意。バケットシートはサポート部分が傷みやすいが、使い方や扱い方に注意しながら、隅まで慎重にチェックしよう。
■車両の情報をチェック

備え付けの書類は、「車検証(自動車検査証)」で初年度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書が揃っていることも確かめよう。
現車をチェックする時には、「定期点検整備記録簿」の記載内容を必ず確認。車両がどのように使われ、扱われてきたかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。最後に点検整備した日付と記録内容も見ておこう。
車両チェックの勘どころ
塗装
●部分的に色調や艶が違う場合は、周辺の状態を慎重にチェック。エンジンルームやスペアタイヤ収納部などは、新車時から外装とは塗色が異なってることがある。●ドアの開口部など、外から見えない部分にマスキング(塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)した跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、何らかの理由で塗装している。●部品などに塗料が付着している場合も、周辺を詳しく調べる必要がある。●車種によっては、スペアタイヤ収納部などに、塗装の飛沫が付着しているように見える、新車時から仕上げが荒くなっている部分もある。
取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ネジの頭が塗装されていれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくい。傷や錆に注意して、関連する近隣のネジや、車体左右の同じ部品のネジと見比べる。
溶接とシーラー
●修理/交換で溶接している(熱を加えた)部分は、錆が発生しやすくなっている。特に床下は、溶接部の塗装の剥がれや浮きに注意する。●鉄板の接合部分に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理/交換で再溶接すると塗り直すので、不自然に見える。●爪で押して、表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみる。●スポット溶接(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)を修理工場で打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。
立て付け
●外板パネルなどを修理/交換すると、組み付ける際に誤差が出ることがある。隣接するパネルの隙間(チリと呼ぶ)の幅が均等になっていなければ、修理/交換している可能性がある。●バンパーなどは、ぶつけたり、押されてずれることもある。たとえ修理/交換していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角の線)やモール類(ドアなどに付いている飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。
■今回の車両のプロフィール
●1992年初代ランサーエボリューション以来の10代目として2007年10月に新発売した「ランサーエボリューションX」。ギャランフォルティスをベースに、車体を補強し、足まわりを強化。4B11型2.0Lエンジンにターボチャージャーを組み込んだ新開発ターボエンジンを搭載。従来採用していたACD(アクティブセンターディファレンシャル)、AYC(アクティブヨーコントロール)、スポーツABSに、新しくASC(アクティブスタビリティコントロール)を加え、すべてを統合制御するS-AWC(スーパーオールホイールコントロール)を採用。新開発の自動変速マニュアルトランスミッションTC-SST(ツインクラッチ-スポーツシフトトランスミッション)」と新設計5速MTを設定。一般向けの「GSR」グレードと、従来同様のレース用ベース車両「RS」も設定された。2007年11月にTC-SST車を発売。2008年10月にマイナーチェンジ。内外装を一部変更し、装備を充実。最高出力は280馬力から300馬力へとアップ。キーレスオペレーションシステム、オートライトコントロール、などを標準装備。上級グレード「GSRプレミアム」を設定。2009年10月の一部改良で大型サイドスポイラーを採用。樹脂製エンジンヘッドカバーを採用してフロントを軽量化。カラー液晶マルチインフォメーションディスプレイを採用するなど、機能装備や質感を向上。GSRプレミアムの5MT車を廃止した。
●2010年10月の改良では、エンジン制御とTC-SST制御を見直し、加速と変速のレスポンスを向上。ブレーキアシスト機構を変更し、安全性を向上。セキュリティアラームなども採用している。スタンダードタイプの「GSR 5MT/TC-SST」は、S-AWC、大型リアスポイラー、ディスチャージヘッドライト、アダプティブフロントライティングシステムAFS、電動格納式リモコンドアミラー、本革巻3本スポークステアリングホイール/シフトノブ/パーキングブレーキレバー、フロントRECAROフルバケットニットシート、フルオートエアコン、オーディオレス・6スピーカー、ENKEI18インチ鋳造アルミホイール+245/40タイヤ、bremboブレーキ・フロント18インチベンチレーテッドディスク/対向4ポット・リア17インチベンチレーテッドディスク/対向2ポットなどを装備。上級タイプの「GSRプレミアム」はGSR TC-SSTをベースに、スタイリッシュエクステリア、7インチワイドディスプレイHDDナビゲーション、リアビューカメラ、地上デジタルTVチューナー、ロックフォードフォズゲートプレミアムサウンドシステム&9スピーカー、ステアリングホイールオーディオリモコンスイッチ、クルーズコントロール、RECAROフルバケットレザーシート、フロントシートヒーター、BBS18インチ鍛造アルミホイール、BILSTEINダンパー&EIBACHコイルスプリング、bremboブレーキ2ピースタイプなどを装備。競技用ベース車の「RS」は、ハロゲンヘッドライト、電動リモコンドアミラー、標準タイプフロントシート、オーディオレス/スピーカーレス、16インチアルミホイール+205/60タイヤ、前後15インチディスクブレーキを標準装備。S-AWCやTC-SSTは採用しておらず、リアスポイラーも付いていない。エアコンをはじめとする快適装備は省略し、遮音材なども削減。各部をレース用に交換することを前提としている。
■参考車両と同時期の仕様グレード設定(2010.10)
グレード | 型式 | シフト | 駆動 |
GSR 5MT | CBA-CZ4A | 5MT | 4WD |
GSR TC-SST | CBA-CZ4A | 6AT-MT | 4WD |
GSR プレミアム | CBA-CZ4A | 6AT-MT | 4WD |
RS | CBA-CZ4A | 5MT | 4WD |
●2011年10月にはブレーキオーバーライド制御を採用し、一部装備やオプションの設定を変更している。