中古車購入チェックポイント
更新日:2018.10.08 / 掲載日:2013.05.17
トヨタ アクア (2011年12月~) 中古車購入チェックポイント
トヨタ アクア (2011年12月~) 中古車購入チェックポイント
参考車両:S
初年度登録:2011年12月
追加装備:<メーカーオプション>ボディカラー、ツーリングパッケージ
(16インチアルミホイール&195/50タイヤ、大型ルーフスポイラー、ヘッドランプスモークエクステンション、専用サスペンション)、
アドバンストディスプレイパッケージ
(マルチインフォメーションディスプレイ、タッチトレーサーディスプレイ、ステアリングスイッチ)
<ディーラーオプション>専用フロアマット、オーディオレスカバー (2011年12月)
■全体のチェックポイント
世界一の低燃費を打ち出して2011年12月に新発売したハイブリッドカー。まずは車体まわりと室内をしっかりチェック。オプションのパッケージを装備している場合は、追加機能も正常か確認。ハイブリッドシステムの関連機構や制御装置に不具合がないことも大切。正しく点検・整備した車両を選びたい。
傷や凹みだけでなく修理や交換にも注意して
1.車体のバランスを見る
1.車体のバランスを見る
まずは、外装のずれや塗装の艶などにも注意しながら、車体のどこかに異常がないか探ってみる。
前面は、バンパー、ボンネット、ヘッドライト、フェンダーなどのバランスをチェック。細かいところでは、バンパーやフロントガラスの飛び石傷にも注意しよう。
2.ぶつけやすい部分に注目
2.ぶつけやすい部分に注目
フロントバンパーは、フェンダーとの隙間がずれていないか立て付けを見て、“エアロコーナー”と呼んでいる角のあたりや下部も損傷や修理跡がないかチェック。バンパーの下に設置しているスパッツ(空気整流板)の破損なども「アクア」の注意ポイントだ。
3.縁と奥も覗いてチェック
3.縁と奥も覗いてチェック
フェンダーは、ホイールアーチ(タイヤを囲っている部分)の縁も、損傷や修理跡などがないかチェック。奥を覗いて、タイヤハウス内もチェック。内側に設置しているフェンダーライナー(泥よけカバー)の取り付け状態にも注意しよう。
4.角度を変えると見える
後面も、バンパー、テールゲート、コンビネーションランプ、フェンダーなどを慎重にチェック。
テールゲートは、解錠・施錠と開閉の動き具合をチェックし、全開状態で落ちてこないか確認。
5.開口部も慎重にチェック
5.開口部も慎重にチェック
テールゲートの内側、取り付けネジ、ヒンジやヒンジ固定部をチェック。開口部も、修理/交換跡がないか見る。できればスペアタイヤ収納部のパネルも、歪みや修理/交換跡などがないか調べたい。
6.ドアと開口部を調べる
6.ドアと開口部を調べる
ドアは、外面だけでなく内側も修理跡などがないかチェック。ドアを外して修理/交換していないか、ヒンジのネジもチェック。同時に、ピラー(柱)やサイドシル(梁)など、開口部や周辺の車体側も異常がないかチェックする。
7.下側も覗いてチェック
7.下側も覗いてチェック
車体側面は、下部のサイドシル(車体の梁)に損傷や腐食(錆)、修理跡などがないか必ずチェック。特に床下側の下に突き出ている部分を修理/交換していないか慎重に調べる。ついでに奥も覗いて、駆動用電池があるリアシート下のあたりや床下に通っている高電圧ケーブルなどの状態も見る。
8.損傷の度合いにも注意
8.損傷の度合いにも注意
ドア開口部は、乗り降りによる擦り傷や打ち傷、補修跡などがないかもチェック。マスキング跡があれば、フェンダー部も調べてダメージの程度と範囲を確かめる。
9.ホイールをチェック
9.ホイールをチェック
「ツーリングパッケージ」は、16インチアルミホイールを装備。傷や欠けなどがないかチェック。リムの縁(タイヤと接している部分)あたりも、曲がりなどがないか慎重に調べる。事故などで過度な衝撃を受けると生じることがある変形や割れなどにも注意したい。
10.タイヤは異常摩耗にも注意する
タイヤは、スリップサインを目安に残り溝の深さを点検し、傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかチェック。接地面を見て、一部が極端に減る偏摩耗を起こしていれば、車体やサスペンションに異常を抱えている可能性もあるので要注意。
11.床下も覗いてチェック
11.床下も覗いてチェック
念のために、ダメージなどがないか床下の様子も見てみよう。車体のパネルや補強部材など鉄板部。カバー類やマフラー、サスペンションなどの部品類も、傷、曲がり、破損、修理や交換の形跡などがないかチェック。オイル漏れや水漏れ、樹脂やゴム部品の割れなどにも注意。
錆があれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、広がり範囲と腐食の進行状態を調べる。
ハイブリッドシステムと走行機能を確かめる
1.整備状態を確認する
1.整備状態を確認する
エンジン、モーター、コントロールユニットなどが一体になっている。とりあえずオイル漏れなどにも注意してエンジンルーム内の様子を見る。詳しい整備状況は、販売店スタッフに聞いて確認しよう。
2.システムを始動してみる
2.システムを始動してみる
エンジンスイッチを回し(スマートエントリー&スタートシステム装着車はパワースイッチを押す)、READYが点灯してブザーが鳴ればハイブリッドシステムが始動。エンジンは状況に応じて始動する。不明なことは販売店に聞こう。
3.走行時の状態をチェック
電気式無段変速機のシフトポジションは、P・R・N・Dのほかに、強いエンジンブレーキが効くBがある。可能なら試乗して、シフトの具合と車両の動きをチェック。燃費優先のエコドライブモードとモーターのみで走行するEVドライブモードも試してみたい。
肝心なのは、スタート、通常走行、減速、停止、加速、登坂などの制御。ハイブリッドシステムが正常かどうかは、必ず販売店でチェックしてもらおう。
4.システムの表示も確認
4.システムの表示も確認
ハイブリッドシステムや駆動用電池残量の状況は、メーター内の表示でも読み取れる。参考車両が追加装備している「マルチインフォメーションディスプレイ」ではさらに、エコ運転の状況、燃費やガソリン消費金額なども出る。表示機能もチェックしておこう。
5.正しく整備してもらう
ハイブリッドシステムの不調や不具合を判断するのは非常に難しい。車両の購入を決めるなら、正しく点検・整備してもらうようにしよう。もちろん、ブレーキ、車両安定機構VSC&TRC、ヒルスタートアシストコントロール、車両接近通報装置など、すべての走行機構もきちんと点検・整備してもらう。
室内の状態と装備機器類の機能をチェックする
1.隅まで細かくチェック
1.隅まで細かくチェック
室内は、シートや内装材に汚れや傷、破損などがないかチェック。床や天井の状態も確認。ボックスなどは内部も見る。シートは、染み、擦れ、破れなどにも注意。ボックスの蓋やエアコンルーバーなどは、可動部の破損にも気を付けながら動き具合もチェックする。
2.シートアレンジもチェック
運転席だけでなく、助手席や後席も実際に座って、座り心地や居住空間なども確かめながら周囲をチェック。後部にまわってラゲッジスペースの状態もチェック。「S」は、6:4分割可倒式リアシートの折り畳み具合もチェックし、シートアレンジも確認しておきたい。
3.装備機器類の作動を確認
ヘッドライトやウインカーなど保安装置。ドアキー連動パワードアロックやワイヤレスドアロックリモコン、パワーウインドウ、室内ランプなど基本的な部分の作動状態をチェック。エアコンは、特に冷房の効き具合をチェックしたい。
4.追加装備の機能も確認
4.追加装備の機能も確認
参考車両は、「アドバンストディスプレイパッケージ」でステアリングスイッチも追加しているが、オーディオレスのままなのでオーディオスイッチは機能しない。車両の装備内容は、販売店で確かめよう。
5.細部は販売店で点検
装備機器は、とりあえずわかるところだけでもチェックして、どこかに不具合がないかは、販売店で細部まで調べてもらおう。
■最初に車両の現状を確認する
中古車両の現物を見て「年式・仕様・グレード」を確認。標準装備の他に、メーカーオプション(新車時の注文装備)や後から加えた装備などが付いていないか確認。整備状態も含めた現状を販売店で確認しよう。
目利きはココを見る!
「車両の情報」を見る
●「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、追加装備などの使用説明書が揃っていることも確認。●「定期点検整備記録簿」は、記載内容を必ず確認。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両の状態を探る参考になる。
「立て付け」を見る
●隣接している外板パネルの隙間が均等でなかったり、位置がずれていれば、ダメージを受けているか、修理/交換している可能性がある。●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角)やモール(飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。●外装は、見る角度を変えながらチェックすれば、プレスラインのずれや崩れ、立て付けの微妙な狂いなども判断しやすい。パネル表面を斜め方向から透かして見るようにすると、小さな凹みや浅くて広い凹み、波打ち(しわ)なども見つけやすい。しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡だ。
「塗装の状態」を見る
●部分的に色艶が違っていたり、ザラザラした肌荒れ状態になっている箇所は、修理跡の疑いがある。●新しい塗装跡があれば、錆などの補修か、損傷を負って修理したのか詳しく調べる。●修理や交換で塗装していると、微妙に色調が違って見えることがあるので、隣接しているパネルの色艶も比べてみる。●ドアの開口部などにマスキング(塗装する部分の周辺にスプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、マスキング跡。なんらかの理由で周辺を塗装しているので、周辺を詳しく調べる。●エンジンルーム内は、外装色とは異なっていることがある。●スペアタイヤ収納部などは、塗装の飛沫が付着しているように見える場合もあるので、新車時の塗装か、新しく塗装したのか判断する必要がある。
「取り付け状態」を見る
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体部品を外す時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●無塗装ネジの場合は判断しにくいので、関連部のネジと見比べる。●ボンネット、フロントフェンダー、ドア、テールゲート(またはトランクリッド)などは、外して修理、あるいは交換することがあるので、ネジを見て、ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺も修正跡や修理跡がないか調べる。
「接合部」を見る
●車体部品を交換する際に溶接部分を外すことがあるので、鉄板接合部を調べる。●スポット溶接(鉄板接合部にある丸い窪み)を打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴があるので注意する。●鉄板の接合部などに塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理や交換で塗り直していると不自然に見える。●爪で押して、プチッと表面が割れる(表面が硬くても内部が柔らかい)ようなら新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、パネルの接合状態や塗布する方法によって形状が違っていることにも注意する。
■今回の車両のプロフィール
●2011年12月に新発売したコンパクトサイズのハイブリッドカー。基本構成はプリウスなどと同じTHSII(トヨタハイブリッドシステム2)だが、1.5Lエンジン、パワーコントロールユニット、モーターなどは新設計。小型化したハイブリッドバッテリーをリアシート下に配置。フロントバンパーの“エアロコーナー”やカモメ形状断面の“カモメルーフ”などで整流効果を高めて空気抵抗を低減した外観も特徴としている。●グレードは3タイプを設定。ワイヤレスドアロックリモコン、オートエアコン、オーディオレスなどは全車標準装備。ベーシックな「L」は、ウレタンステアリングホイール、L用ファブリックシート表皮、一体可倒式リアシート、フルキャップ付14インチスチールホイールなどが標準装備。スタンダードな「S」は、シルバー塗装ステアリングホイール、S用ファブリックシート表皮、メッキ加飾、6:4分割可倒式リアシート、15インチスチールホイールなどを装備。上級の「G」では、本革巻きステアリングホイール、スエード調ファブリックシート表皮、アームレスト付センターコンソールボックスなどを装備し、メッキ加飾やシルバー塗装の箇所も増える。メーカーオプションとして、各種装備をセットにして追加するパッケージを設定している。
■参考車両と同時期の仕様グレード設定(2009.09)
グレード | 型式 | シフト | 駆動 |
L | DAA-NHP10 | CVT | FF |
S | DAA-NHP10 | CVT | FF |
G | DAA-NHP10 | CVT | FF |