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更新日:2024.09.10 / 掲載日:2024.08.26
【2024年版】ホンダ シビックVSトヨタ プリウスを徹底比較
シビックはガソリン車とハイブリッド車を扱っており、プリウスはプラグインハイブリッド車とハイブリッド車を扱っているといった違いは見られますが、実際にどちらを購入するのがよいか迷っている方も多いでしょう。
本記事では、シビックとプリウスの違いが特徴を価格や燃費性能、サイズ感など様々な観点から比較します。自分にあった1台を購入できるよう違いをチェックしましょう。
ホンダ シビックのプロフィール

2021年からは現行モデルとなる11代目シビックが発売されています。今もなおホンダの主力車種の一つとして注目を集めている魅力的な車です。シビックといえばハッチバックをイメージする人も多いですが、セダンモデルもラインナップされており、親しみやすさと存在感を兼ね備えた人気車種といえます。
世界のCセグメントにおいてトップクラスの「操る喜び」を提供する目的で開発されたシビック。シビックは、EVモード・ハイブリッドモード・エンジンモードの3つの走行モードを搭載しており、あらゆるシーンで快適な走り出しと吸い付くような安定感、スムーズな加速を実現してくれます。
6速MTも設定されており、スポーティでダイレクト感のあるシフトフィールを楽しめるでしょう。
先代モデルとの比較
2017年から2021年の間に販売されていた先代モデルとなる10代目シビックは、開発当初から「タイプR」を見据えたプラットフォームを新開発していました。ねじり剛性の向上やボディの軽量化、低重心化、ホイールベースとトレッドの拡大などが行われ、走行安全性が向上した点が特徴です。セダンタイプは、クーペを思わせる流麗なルーフラインと彫刻的なサイドパネルを備え、先進的かつ質なデザインで多くの人を魅了しました。
現行モデルとして活躍している11代目シビックは、全グレードに先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準搭載し、安全性の充実化を図っています。また、室内空間にゆとりを持ち運転しやすい環境を整えるためにキャビンを追求し、流麗な美しいプロポーションを設計しました。
クーペのような低重心かつのびやかなイメージをより前面に出し、パワフルで軽快な走行を体験させてくれるデザインに仕上がっています。
トヨタ プリウスのプロフィール

世界初の量産ハイブリッドカーを目指して開発されたプリウスは、独自のデザインと高い燃費性能が特徴の車です。ハイブリッド車の先駆者ともいえる存在であり、優れた静穏性と燃費性能の高さで、ハイブリッドカー界を先導しています。
現行モデルとなる5代目プリウスは、これまでのデザインが刷新され、中高年層向きのイメージから若者にも親しまれやすいであろうスタイリッシュな見た目に変化しました。
従来の燃費性能に優れた良質な車のイメージに加えて、スタイリッシュで燃費性能に優れた車のイメージも付き、幅広い層の注目を集めています。
先代モデルとの比較
歴代プリウスの歴史を振り返ると、初代プリウスは1997年に発売が開始されています。数あるハイブリッド車の中では歴史のあるモデルといえるでしょう。世界初の量産ハイブリッドカーとしてデビューしたプリウスの当時のカタログ燃費(10・15モード燃費)は最高28.0km/Lでした。1990年代のモデルとしては、高い水準を誇っていました。
2代目プリウスが誕生したのは、2003年です。初代からのコンセプトを引き継ぎながらも、さらに燃費性能が向上し、カタログ燃費は最高35.5km/Lまでアップしました。そのほかにもエンジンシステムや安全装備の性能が大きく向上し、多くのハイブリッドカーに差をつける形に。運転席の頭上を頂点として前後に滑らかに下降していくトライアングルシルエットによって、空気抵抗を減らし、先進的な雰囲気を感じさせるスタイリングを確立させました。
2009年に発売開始された3代目プリウスは、ボディサイズの拡張が行われました。また、THSに搭載されるエンジンも1.5Lから1.8Lに変更されています。トライアングルシルエットは継承され、ボンネットやヘッドライト、サイドビューにより抑揚を持たせてあります。街中で走行しているのを見かけたら、一目で3代目プリウスであると分かるデザインが人気を集めました。
2015年発売開始の4代目プリウスは、大きくデザイン性が変更された点で注目を浴びました。トライアングルシルエットは引き続き残されていますが、重心を下げてアグレッシブなデザインに刷新されています。走行時の安定性が向上し、燃費性能もフルモデルチェンジを行うたびにアップしており、4代目では最高40.8km/Lと大変優れた燃費性能を体験させてくれます。
グレードと価格の比較
こちらでは、シビックとプリウスのグレード展開と価格を比較します。具体的なラインナップは下記の通りです。シビックのグレード (ガソリン車) |
メーカー小売希望価格(税込) |
---|---|
EX(FF・CVT) EX(FF・6MT) | 3,590,400円 |
LX(FF・CVT) LX(FF・6MT) | 3,240,600円 |
シビックのグレード (ハイブリッド車) |
メーカー小売希望価格(税込) |
---|---|
e:HEV(FF) | 3,980,900円 |
プリウスのグレード (プラグインハイブリッド車) |
メーカー小売希望価格(税込) |
---|---|
Z(2WD) | 4,600,000円 |
プリウスのグレード (ハイブリッド車) |
メーカー小売希望価格(税込) |
---|---|
Z(E-Four) | 3,920,000円 |
Z(2WD) | 3,700,000円 |
G(E-Four) | 3,420,000円 |
G(2WD) | 3,200,000円 |
シビックはガソリン車でも300万円以上、ハイブリッド車では400万円近くするのに対して、プリウスはハイブリッド車・プラグインハイブリッド車のみのラインナップで、最も安い価格が320万円です。
ハイブリッド車をお得に購入したい方は、シビックよりもプリウスを検討するとよいでしょう。一方、ガソリン車を購入したい方は、シビック一択となります。
外観とボディサイズの比較

シビック | 全長4,550mm×全幅1,800mm×全高1,415mm |
---|---|
プリウス | 全長4,600mm×全幅1,780mm×全高1,420〜1,430mm |
室内の広さを比較

こちらでは、シビックとプリウスの室内の広さについて比較します。具体的なサイズは下記の通りです。
シビック | 室内長1,915mm×室内幅1,545mm×室内高1,145mm |
---|---|
プリウス | 室内長1,840mm×室内幅1,500mm×室内高1,130〜1,135mm |
室内空間はシビックの方が全体的にゆとりがあるといえます。
とはいえ、どちらもコンパクトなボディでありながらも余裕のある室内空間を有しているといえるでしょう。小回りが利き運転しやすい上に、助手席や後部座席に座っても快適なドライブが楽しめます。
燃費性能の比較
シビックとプリウスの各グレードの燃費(国土交通量審査値)は下記の通りです。
シビックのグレード (ガソリン車) | WLCTモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
LX/EX(CVT) | 16.3km/L | 11.7km/L | 17.1km/L | 18.9km/L |
LX/EX(6MT) | 16.3km/L | 12.2km/L | 16.6km/L | 18.8km/L |
シビックのグレード (ハイブリッド車) | WLCTモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
e:HEV | 24.2km/L | 21.7km/L | 27.6km/L | 23.4km/L |
プリウスのグレード (プラグインハイブリッド車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
2.0L Z(2WD) | 26.0km/L | 23.7km/L | 28.7km/L | 25.5km/L |
プリウスのグレード (ハイブリッド車) | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|
2.0L Z/G(2WD) | 28.6km/L | 26.0km/L | 31.1km/L | 28.2km/L |
2.0L Z/G(E-Four) | 26.7km/L | 23.4km/L | 29.3km/L | 26.8km/L |
1.8L U(2WD) | 32.6km/L | 29.9km/L | 37.3km/L | 31.2km/L |
1.8L U(E-Four) | 30.7km/L | 27.6km/L | 34.9km/L | 29.8km/L |
ハイブリッド車同士の燃費性能を比較すると、プリウスの方が低燃費であることが分かります。どのグレードを選択してもシビックより燃費に優れている点に注目です。
ランニングコストを考え、ガソリン代を節約したい方はプリウスの方が適しているといえるでしょう。ただし、プリウスはガソリン車がラインナップにないため、ガソリン車の購入を検討している方はシビックがおすすめです。
動力性能の比較
こちらではシビックとプリウスの動力性能を見ていきましょう。両車種のスペックは下記の通りです。
シビックのグレード | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
LX/EX | 水冷直列4気筒横置 DOHC チェーン駆動 | 1.496L | 134kW(182PS)6,000r.p.m |
e:HEV | 水冷直列4気筒横置 DOHC チェーン駆動 | 1.993L | 104kW(141PS)6,000r.p.m |
プリウス | エンジン種類 | 総排気量 | 最大出力 |
---|---|---|---|
2.0L プラグインハイブリッド車 | 直列4気筒 | 1.986L | 111kW(151PS)/6,000r.p.m |
2.0L ハイブリッド車 | 直列4気筒 | 1.986L | 112kW(152PS)/6,000r.p.m |
1.8L ハイブリッド車 | 直列4気筒 | 1.797L | 72kW(98PS)/5,200r.p.m |
シビックもプリウスもエンジンは直列4気筒を採用しています。ハイブリッド車同士の最大出力では、プリウスの方がパワフルであると分かります。
タイヤサイズの比較
こちらでは、シビックとプリウスのタイヤサイズを比較します。具体的なサイズは下記の通りです。
シビック | 235/40R18(LX/EX)、235/40ZR18(e:HEV) |
---|---|
プリウス | 195/50R19・195/60R17(メーカーオプション) |
シビックとプリウスでは、シビックのタイヤの方が幅が広めに設計されています。走行中の安定性を求めるならシビックを検討するのもよいでしょう。
安全装備の比較

現行のシビックには「Honda SENSING」と呼ばれる予防安全パックが搭載されています。主な装備内容は以下の通りです。
・衝突軽減ブレーキ(CMBS)
・先行車発進お知らせ機能
・歩行者事故低減ステアリング
・路外逸脱抑制機能
・標識認識機能
・渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)
・車線維持支援システム(LKAS)
・トラフィックジャムアシスト
・ブラインドスポットインフォメーション
・誤発進抑制機能
・パーキングセンサーシステム
・オートハイビーム
・アダプティブドライビングビーム(EX/e:HEVのみ)
現行のプリウスには「Toyota Safety Sense」と呼ばれる安全装備が搭載されています。主な内容は以下の通りです。
・プリクラッシュセーフティ
・レーントレーシングアシスト+レーンディパーチャーアラート
・レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
・ロードサインアシスト
・ドライバー異常時対応システム
・プロアクティブドライビングアシスト
・発進遅れ告知機能
・緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)+フロントクロストラフィックアラート+レーンチェンジアシスト(Gグレードは未搭載)
・アダプティブハイビームシステム(プラグインハイブリッド車のみ搭載)
・オートマチックハイビーム(ハイブリッド車のみ搭載)
どちらも安全装備が充実しており、グレードによってはオプション追加するとさらに安全性を高められるでしょう。
ラゲッジスペースの比較

シビック | 奥行920mm×幅1,030mm×高さ750m 荷室容量:‐L |
---|---|
プリウス | 奥行‐mm×幅‐mm×高さ‐m 荷室容量:410L(HEV 2.0L) 、370L(HEV 1.8L )、 284L(PHEV) |
現行モデルのプリウスについては、公式で荷室寸法が確認できませんでした。とはいえ、荷室容量は410Lと十分な量を積めるため、シビック同様に幅広いシーンで活躍してくれるでしょう。
おすすめグレードの選び方
ここでは、シビックとプリウスの数あるグレードの中から、自分にあったグレードがどれか迷っている方に向けて、グレードを選ぶ際のポイントを紹介します。車は優れた性能も大切ですが、自分の目的やライフスタイルに合った車を選ぶことが大切です。今回は「価格重視」「走り重視」「装備重視」の3つのポイントからおすすめグレードを紹介します。
価格重視
価格を抑えてシビックを購入したいと考えている方は、「ガソリン車LX」モデルがおすすめです。価格は3,240,600円で、3種類のグレードの中で最も低価格のモデルです。初期費用をなるべくかけずにシビックに乗りたい方は「ガソリン車LX」を検討しましょう。最も低価格とはいえ、最新の安全技術が搭載され、燃費性能や走行性能も優れています。メンテナンスやトラブルの心配も少ないため、長い目で見ればお得なグレードで、いつまでも快適なドライブが楽しめるでしょう。
初期費用を抑えてプリウスを購入するなら、Gグレード(ハイブリッド車2WD)がおすすめです。3,200,000円で入手でき、優れた燃費性能を備えているため、ランニングコストも低く抑えられると期待できます。
走り重視
走行性を重視してシビックを選ぶなら、LXグレードとEXグレードがおすすめです。1.5L VTEC TURBO+6MTの組み合わせは、よりドライビングを楽しみたい人向けと言えます。プリウス選びで走り心地を追求するならハイブリッド車の2.0Lモデルがおすすめです。全グレードにおいて、大きな走行性能の差はみられませんが、2.0Lのほうが排気量が多いためパワフルな走りが期待できるでしょう。
装備重視
シビックの装備に注目して選ぶなら、e:HEVグレードがおすすめです。ハイブリッド車仕様で、ガソリン車にはない電動サーボブレーキシステムや先読みエコアシスト、INDIVIDUALモード、PTCヒーター、アクティブサウンドコントロール、アクティブノイズコントロールなど様々な機能を備えています。プリウスの中でも装備の充実した車に乗りたい方は、「Z」グレードがおすすめです。他のグレードにはないLEDアクセサリーランプが装備されていたり、リアコンビネーションランプに違いが見られたりします。
様々なこだわりが詰まったグレードで、ディスプレイオーディオにおいても、ほかのグレードでは8インチであるのに対して、Zグレードでは12.3インチが搭載されており、視認性や操作性が向上しています。
また、ワイヤレス充電器の設置や合成皮革の採用などの差別化も楽しめるでしょう。
※本記事は、2024年6月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。